会社のホームページは、新規作成するだけではなく、定期的な更新が必要です。
更新しないままホームページを放置すると、さまざまな弊害が出てきて、集客や売上に貢献するどころか、逆効果になる場合もあります。
本記事では、ホームページを更新しないデメリットとメリットについて解説するとともに、更新頻度や作業方法についてもまとめました。
また、ホームページの更新作業を外注化するかどうかの検討ポイントについても解説します。
ホームページの更新作業の必要性を知りたい方や、更新頻度や具体的な作業方法を確認したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
ホームページ更新は重要!更新しないデメリット4点
ホームページを更新しないまま放置すると、以下のデメリットがあります。
- 更新されていないと訪問者に不安を与える
- 検索エンジンからの評価が下がる
- 集客力だけでなくリピーター率も下がる
- 会社のブランドイメージが悪くなる
このようなデメリットがなぜ生じるのかも含め、詳しく説明します。
更新されていないと訪問者に不安を与える
企業のホームページが1年以上も更新されていないと、訪問者は不安になります。
新製品や新しいサービスが世に出ているのに最新の情報を掲載していない場合、与える悪印象はさらに深刻です。
新製品や新しいサービスに興味を持ってくれたホームページの訪問者は、いわば見込み客。しかし、ホームページに新製品の情報が掲載されていないと「この会社は大丈夫なんだろうか」と不安になり、購入の検討を止めてしまいます。
検索エンジンからの評価が下がる
ホームページの更新頻度とSEOは直接結びついているわけではありません。
しかし、情報の鮮度が落ちると、情報の質も劣化して訪問者が減少します。
定期的にホームページをチェックしているファンも、いつも同じ情報のままだと足が遠のき、自然と訪問回数が減少します。
情報が古くなって訪問者が減少したホームページに対し、Googleのような検索エンジンは、ユーザーにとって価値が低くなっていると判断。
結果として、間接的には検索順位が落ちるという影響が出ます。
集客力だけでなくリピーター率も下がる
新商品や新サービスの情報を適切なタイミングで届けず放置を続けると、検索エンジンの評価が下がって検索結果一覧で上位表示されません。
その結果、PV数も激減して集客を望めなくなってしまいます。
さらに、定期的に訪問していたリピーターも離れていき、会社にとって貴重な顧客を失う結果になります。
会社のブランドイメージが悪くなる
ホームページの更新ができていないと、顧客を大切にする姿勢が感じられない、更新するお金もないのではないかなど、想定外の悪印象を持たれる可能性があります。
競合他社のホームページは適切なタイミングで更新されている場合、顧客がライバル会社に流れるのをアシストしてしまう結果にもなりかねません。
ホームページを運用している限り、ホームページの目的は集客やブランドイメージ向上、販売促進にあったはずです。
しかし更新を怠って数ヶ月放置したままだと、目指すゴールとは真逆の効果になってしまいます。
顧客がライバル会社に流れている事実は目に見えません。静かに顧客離れが起こっているため、なかなか気づきにくい点も怖い点です。
ここまでくると、更新されないホームページは、最終的に会社のブランドイメージを毀損する可能性まであると言えます。
ホームページを更新するメリット3点
ホームページを更新することによるメリットは以下の3点です。
- 新規顧客獲得とリピーターの増加
- コンバージョン率のアップ
- 会社のブランドイメージ向上
これらのメリットについて順番に解説します。
新規顧客獲得とリピーターの増加
ホームページを適切なタイミングで更新すると、訪問者は「また新しい製品が発表されたら確認しよう」という気持ちになります。
また、ホームページの定期的な更新により、更新に合わせてチェックする訪問者が増え、リピーターから優良顧客になるきっかけとなるケースも。
訪問者が増えてアクセス数が上がればSEOの検索順位にも良い影響があり、更なる新規顧客獲得やリピーターの増加効果という好循環が生まれます。
コンバージョン率のアップ
製品紹介ページなら新製品の発表タイミングでの情報公開、ECサイトなら季節の変わりめや行事などタイミングに応じた商品入れ替えやイベントの告知。
タイミングの良い情報の更新は、アクセス数やリピーターを増加する効果だけでなく、コンバージョン率のアップにも自然とつながります。
この時、集客のタイミングで商品の在庫切れを起こさないよう、ホームページの更新とリンクした在庫管理も重要です。
期間限定・数量限定の商品は別ですが、基本的には販売機会を逃さないよう商品を取り揃えるように動くことで、販売機会を逃すことなく商品を販売できます。
会社のブランドイメージ向上
ホームページの定期的な更新により、ホームページの訪問者はいつも最新の情報を得られるという安心感を得ます。
自社ホームページの継続的な更新をしている会社と更新が止まっている会社では、受ける印象は全然違うことは、デメリットの説明でも述べた通りです。
継続的なホームページの更新作業は、結果的に会社のブランドイメージ向上に貢献します。
ホームページの更新頻度
ホームページの更新作業は、毎日行えばいいというものではありません。基本の更新頻度と、定期的な更新について解説します。
基本の更新頻度はサイトの性格により決める
ホームページの更新頻度は、サイトの性格により違います。基本的には、読者目線で新しい情報が欲しくなるタイミングにホームページが更新されていればベストです。
最新ニュースを発信するオウンドメディアなら、1日1回以上の更新が望ましいでしょう。
一方、企業の製品紹介ページなら、新製品を発表するタイミングでの更新がベストタイミングです。
さらに、新製品の発売1ヶ月前に新製品のスペックや特徴について紹介し、発売日までにその製品の魅力や便利な使い方などの詳しい情報を発信するの良い更新タイミングでしょう。
「もっと情報がほしい」とホームページの訪問者が思うタイミングで追加情報を出していくことで、新製品に対する期待感も上がります。
ECサイトの場合は、季節の変わり目や各種行事・イベント(正月、バレンタインデー、夏休みなど)の1~2ヶ月ほど前から販促でホームページを更新します。
イベントのイメージに合わせてホームページのデザインを変え、季節商品の特集を発信。販促の更新によって、売上は大きく伸びます。
採用サイトなら、年度ごとに特設サイトを構築して、その年度の採用情報を掲載する、という更新が一般的です。
定期的な更新も行う
企業の紹介をするコーポレートサイトやブランドイメージを醸成するサイトでは、比較的更新が少なくなります。
ただし、コーポレートサイトでは少なくともIR情報やCSR活動など、月ごと、年ごとに更新するべき情報は更新しましょう。
更新頻度の少なさが気になる場合は、ブログでの定期的な情報発信もおすすめです。
半月に1回でもいいので、自社商品やサービスの開発秘話やブランドストーリーなどを定期的に発信します。
情報が定期的に発信されていると、更新を見に来るリピーターが獲得でき、優良顧客になってくれる可能性が高くなります。
ホームページ更新の作業方法
ホームページの更新作業は、以下の流れで作業を進めます。
1.作業範囲と作業担当者の決定2.更新頻度や更新内容の洗い出し3.更新コンテンツの作成4.CMSなどを利用したホームページの更新5.毎月アクセス解析のレポーティング6.期末に課題点を分析して来期の改善案をまとめる
ただ漫然と更新するだけでは、PV数やCV率が伸び悩む可能性があります。
効果的な更新にするためには、1年あるいは半年と期間を区切り、更新による効果検証と課題点を検出し、来期の改善策についてまとめてPDCAサイクルを回すことが大切です。
ホームページの更新作業について、具体的な作業内容を説明します。
1.作業範囲と作業担当者の決定
ホームページの更新作業が決定したら、作業範囲と作業担当者を決定します。
例えば、自社で更新作業を行うが、自社リソースでは無理な作業を外注するケースなら、一例として以下のような作業範囲・作業担当者の割り振りが考えられます。
- 更新作業の進捗管理:自社のホームページ担当管理者
- CMSでの記事追加・更新:自社のホームページ各担当
- Webサイトへの直接更新:外注
- 記事や画像などの作成:外注
- 定期的なレポーティング:外注
- SEO対策などのコンサルティング:外注
どこまでを外注するかは、運営しているホームページの性格や作業ボリューム、自社リソースのレベルなどで変わるので、よく検討したいポイントです。
2.更新頻度や更新内容の洗い出し
作業範囲と作業担当者を決定したら、ホームページの更新頻度や更新内容を洗い出します。
この作業は1年または半年に1回、定期的に行います。ページ単位、あるいは情報のまとまり(メニュー)ごとなど、やりやすい単位で更新作業を洗い出しましょう。
作業ボリュームが確定したら、スケジューリングしてから作業を進めます。
記事や写真・画像・動画の作成など、外注する部分と自社で作業する部分はこの時点で切り分けてください。
洗い出しの際は、前期の課題と改善策を取り入れて更新内容を検討します。
更新作業を外注する場合は、スケジュールが決まった段階でその内容を伝えて、外注先と詳細なスケジュールを詰めていきます。
3.更新コンテンツの作成
記事の追加や更新、ニュースの追加内容など更新するコンテンツを作成します。
適切な更新タイミングでコンテンツを更新できるよう、作業者のアサインと進捗管理をするマネージャーは必要です。
更新コンテンツが揃ったら、ホームページの更新作業に入ります。
4.CMSなどを利用したホームページの更新
ホームページの更新作業は、以下の2種類あります。
- CMSを利用した記事や画像などの追加
- ホームページに対してデータをアップロードして直接更新
CMSからの記事入稿は、あまり専門知識がなくても行える作業なので、自社のホームページ担当者でも行いやすい作業です。
ホームページに対してデータのアップロードをして直接更新する場合は専門知識が必要です。
そのため、直接更新の場合はホームページ制作会社や、運用・保守契約で更新作業を依頼している会社に依頼をかけるケースが多く見られます。
関連:ホームページ保守とは?
5.毎月アクセス解析のレポーティング
毎月1回、アクセス解析などのレポーティングを行います。
更新作業が成果を上げているか、逆にPV数が減少していないかなど、定期的なチェックは欠かせません。
レポーティング対象は、更新作業の結果を追える数値を選定しなくてはなりません。
アクセス解析で問題点が見つかる場合は、その対策を検討して、臨時の更新作業を行うケースもあります。
6.期末に課題点を分析して来期の改善案をまとめる
期末になったら期間中のレポーティングを解析して、その期間の成果と課題点を洗い出し、改善策を決めます。
分析や改善案の作成は専門知識が必要となるため、コンサルティングを外注すると自社の負担が少なくなりおすすめです。
まとめた改善案は、次期の更新内容を検討する際に活かし、PDCAサイクルを回しましょう。
ホームページの更新を外注化するかどうかの検討ポイント
ホームページの更新作業をどこまで外注化するかの検討ポイントは、作業ボリュームと技術レベルの2点です。
具体的にどのような検討を進めるべきかについて解説します。
作業ボリュームの多さ
ホームページの更新作業は、まめに行えば行うほど作業ボリュームは多くなります。
ECサイトのように頻繁にイベントや商品の入れ替え作業がある場合や、SEO対策で大量の記事を追加したい場合、自社リソースだけではパンクするケースも。
更新の作業ボリュームがあまりにも多い場合は、更新作業を外注化する方が効果的な場合も少なくありません。
記事の品質チェックや商品選定、プロモーション方法の検討など、自社リソースは本業に集中できる体制を整えることを検討しましょう。
技術的に自社リソースで確保できるかどうか
CMSを使ったホームページの更新作業など、自社リソースでも十分にこなせる技術レベルなら、外注化しなくても問題ありません。
しかし、SEO対策をしっかり行った記事や、高クオリティな画像などのクリエイティブが必要な場合は、自社リソースでは難しい場合もあります。
専門技術を持つ人材を自社リソースで確保できない場合は、外注化を検討すると良いでしょう。
ホームページ更新の一部はフリーランスも活用可能
ホームページの更新は、集客や製品の販売促進、ひいては企業のブランドイメージ向上のために欠かせない作業です。
ホームページの更新作業を自社リソースで進めてきたが一部作業を外注化したい場合は、専門分野に特化した技術を持つフリーランスに外注するのもおすすめです。
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