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株式会社ベストティーチャーのご利用事例

オンライン英会話スクール事業を手がける株式会社ベストティーチャー。サービス利用者増を目指し、サービスの内容が素早く伝わる「マンガコンテンツ」の制作にチャレンジしました。ランサーズを活用して新しいコンテンツを生み出す方法とは。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロに直接頼める!

自社の役割を決めると、クリエイターは自分の仕事に集中できる

身につけたいスキルとして、英語を挙げる人が多いのは想像に難くありません。このニーズに応えるために、さまざまな学習教材や学習支援サービスが生まれています。

「Best Teacher」は数あるオンライン英語学習サービスのうちのひとつ。「読む・書く・聞く・話す」の4技能を高められることが特徴で、本当に使える英語を習得するサービスとして、利用者数を大きく伸ばしています。

サービス利用者数の拡大には、クラウドソーシングが寄与。バナーやLP、動画制作など、マーケティングに必要な制作物をランサーズで発注しているのだそうです。

過去に取り組んだことのないマンガマーケティングへのチャレンジにも、ランサーズを活用しました。株式会社ベストティーチャー 代表取締役社長 宮地さんとインターン生 海老原さんにマンガ制作を振り返ってもらいながら、マーケティング活動にランサーズを活かす秘訣を伺います。

やりたくてもできなかったマーケティング手法を取り入れたかった。

ーーBest Teacherでは、開校から数ヶ月のタイミングからランサーズを利用いただいてきました。最初はバナーの依頼で。その後、マンガ作成の発注をなさったわけですが、なぜマンガをつくろうと?

宮地:最初にランサーズを使ってバナー作成をしてもらったんですが、それ以外にもリスティングやLP、動画などひと通りのマーケティングは実施したんです。バナーのときに満足いくクオリティだったので、同じデザイナーさんにずっと発注していたり。

その中で手を出せていなかったのが、マンガをつかった集客だったんですね。マンガは読ませて理解させる力があるので、効果的だろうということは分かっていた。でも僕は絵が描けないんで、いざ実行するとなると後回しにしていたところがあります。

隣にいる海老原がインターンで入社してくれたんですが、話をしてみると彼女はアニメが好きだという。「じゃあ、ちょっとコマ割りみたいなのを作ってみようか」と、彼女の興味がある分野に挑戦してもらおうと思ったのが、重い腰を上げるきっかけになりました。

インターンの子って、強みがあるとすごく仕事をお願いしやすい。例えば映像制作ができたらそれ担当、イラストがかけたらそれ担当、みたいな。海老原に関してはマンガ制作に適任だなと思ったし、こういう発注業務とかクリエイターや外部の人とやりとりする経験を積ませてあげられる機会になるな、と。

シナリオが天から舞い降りた。

――ランサーズを選んだのは、これまでの利用経験があったからでしょうか。

宮地:実はランサーズで発注する前に、制作会社の方に営業にきてもらって相談をしたことがあるんです。マンガの制作経験がなかったので、その工程だったり費用というものが知りたくて。話をしてみると、想像はしていたんですが……1ページあたり3〜4万円かかる。

考えていたマンガは6ページものだったので、それだけで20万円以上なんですね。更にシナリオだったりディレクションフィーを足していくと、40万円を超えるわけです。どう考えてもCPAは合わないなと(笑)。

ーー費用を抑えるために、クラウドソーシングという選択をした?

宮地:費用を安く、というだけでクラウドソーシングを選ぶのは難しいと思うんです。ページ単価と別に乗っかってくる、ディレクションやシナリオが必要になりますし、絵柄がまずかったらサービスのブランディングも崩れるし。そこについては、実はもともと私が学生時代に脚本家だった時期があって。

シナリオを書いたこともありましたし、制作工程がどうなっているかも理解できた。じゃあ、シナリオをこちらで作成してディレクションまでやりきれば、自分にできないマンガを描く部分だけランサーの人に依頼できるんじゃないかと思ったんです。

ーー宮地さんご自身でシナリオを書いたんですね。
宮地:これは…書いたというより、天からプロットが降りてきた。制作会社さんと打ち合わせしているときには降りてきちゃったんで、ランサーズで発注するからいつまでに作ろうとかいう感じではなかった。

プロットは実はできていることやランサーズを使ってやってみることも検討していると、制作会社の人に言ってみたんですよ。そしたら、ああいうところにいるのは素人だから、Best TeacherのHPにあるようなテイストとは合わなくなるからやめたほうがいい、って言われて。

ーー制作会社さんの反対を押しきって、ランサーズを使ったわけですね(笑)。

宮地:考え方によっては、シナリオを書いたりディレクションするのも僕らの時間を使ってしまう訳なので、すべてお願いできる制作会社を使うほうが良いという判断もできます。そこは予算だったり、こちら側でどこまで時間や労力をかけられるかのバランスでしょうね。

今回は結果として、制作会社から学ばせていただいたことをランサーズで発注するときに応用する形になりました。当社の予算感だったり、私の脚本家経験、アニメ好き海老原の存在から判断して、その時のベストな方法を選んだということですね。

ーー「ランサーズを使うために他所からノウハウを学びましょう」みたいになっちゃうとマズいんですけど(笑)。宮地さんがおっしゃるように、「ディレクションコストをどこが持つか」という判断は重要ですよね。

果たして提案は集まるのか?ドキドキの募集期間

ーーでは続いて、具体的なディレクションだったり制作工程、そして納品後の効果についてお伺いしたいと思います。まず、募集期間と応募数について教えてください。

海老原:募集期間は2週間でした。最終的には10件の提案をいただけたんですが、最初は少し不安に感じる時期もあったんです。

宮地:報酬を決めるときに、「このくらいで出来たらいいな」という金額に設定したんですね。そしたら漫画家のランサーさんからすぐにクレームがきました。「発注が初めてだと予算感が分からないかもしれないけど、漫画はこんな金額では誰も応募しないですよ」って感じで。

「これは提案が集まらないかも」ってちょっとビビッちゃったんですけど、最終的に10件きました。ランサーズあるあるだと思うんですけど、募集締め切り直前になって、複数の提案がくるっていう。

海老原:集まった10件とも上手だったんですよ。その中からサイトの雰囲気に合いそうなトーンだったり絵のタッチが良さそうなのを3つ選んで、宮地や他の社員に提案しました。

他のインターン生たちにも聞いて、最終的に現在弊社HPに掲載されている提案を採用したんです。選んだ人たちの感想としては、基本的にはどれを使ってもいいね、という感じで。あとは、これはここが、こっちはこの部分が……みたいに一長一短の部分があったりはしました。最終的には満場一致で決定という。

ーーその後の手直しなどは発生したんですか?最終的な制作期間は?

海老原:何度か修正のやり取りをしました。全部で5回くらいですね。提案を採用してから2週間くらいで納品までしていただけました。

宮地:もともとランサーズでの発注マネジメントは海老原に一任してみようというところから始めたものですから、カチカチの納期は決めていなかったんです。募集してから1ヵ月程度だったので、仕上がりが遅いなとは思いませんでした。

マンガを使うことでユーザー数が伸びていった確かな感触

ーー大きな問題はなく完成したマンガですが、サービスページで利用してから、会員数が増えたとか経営メリットはあったのでしょうか。

宮地:完全なコントリビューションの数字を取れるわけではないんですけど、手ごたえはありましたね。マンガを導入したくらいから、登録数が伸びていったという感触はあります。あとは提携している会社さんがサービスを紹介する際に、このマンガを使いたいって言ってくれることが何度かありました。

Best Teacherとして推していきたいポイントはいくつかある中で、このマンガではひとつに絞って表現しているんですね。ストーリーとしては、英会話スクールで学ぶ他人英語より、ベストティーチャーで自分英語を学ぶことが本当に使える・身に付く方法だよって内容で。

この一点だけを伝えるのにはマンガが最も機能するかもしれない。他のスクールに入った方とこのスクールに入った方の対比は、DMなどでは王道中の王道のプロットですから。

他の要素もあるかもしれないけど、マンガを入れたあたりからさらに調子が良くなった。そんな印象はあるんですよ。

ーーそれは、マンガですね。マンガの効果です。/strong>

宮地:そうですね(笑)。

クリエイターが創るに専念できる環境整備が肝

ーー費用的、効果的に成功だったと言えるマンガ制作ですが、もろもろが上手くいったポイントはどこにあるとお考えですか?

宮地:結局、どこからどこまでを自分たちでやって、どの部分を依頼するかを切り分けることかと思います。今回でいえばシナリオは天から降りてきたし、コマ割りは海老原がやってくれた。

ランサーズ上での募集文章については、他の企業が出している文を見たり、ランサーさんからの質問を受けることでブラッシュアップしていきました。提案をくれたランサーの人には、マンガを描くというクリエイティブな仕事だけに専念してもらえるようにしたんです。

ランサーズを使うことで制作会社などに発注するより、支払うコストは抑えることができます。でもそれは決して、ランサーの仕事やクリエイターの仕事を安くみているわけではなくて。それぞれが得意とする部分に集中できる環境をつくることなのかな。

プロットとか企画の部分は、サービス側が一番理解しているはず。シナリオとかはこちらが全部整えるので、絵を描いてもらうなら描くというところに完全に集中してもらう。

ディレクションする時間をコストと考えるとそこを自社で持つか、他社にやっていただき費用として支払うか。この切り分けが上手くできたときに、ランサーさんも当社も、win-winの関係を築くことができるんだと思いますよ。

ーーさすが、クラウドソーシングの上手な使い方を、とても理解なさっていますね。これからも貴社にできない仕事については、クラウドソーシングを利用するという切り分けで、サービスが拡大していくことを期待しています。ありがとうございました。

※本記事は、ランサーズ株式会社運営メディアで2015年02月10日に掲載した記事の転載です。会社名・部署名などは掲載時点での情報です。

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