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全国16,000件の食品データをスピーディーに収集!長野発・スタートアップ企業のランサーズディレクションパートナー活用事例

全国16,000件の食品データをスピーディーに収集!長野発・スタートアップ企業のランサーズディレクションパートナー活用事例

ランサーズディレクションパートナーは、各カテゴリの専門性を持ったランサーズ公認パートナーにディレクション業務を発注でき、パートナーがフリーランスへのアサインや進行を代行するサービスです。

ディレクション業務を発注することで、お客様のニーズに合わせたフリーランスチームを外部に持ち、ディレクションにかかる工数を削減できます。また、お客様が自身のコア業務に集中し、作業のスピードアップができること、アウトソーシングに関する相談窓口を持てることもメリットです。

食品原材料を売りたい企業と買いたい企業を繋げるweb売買プラットフォーム「シェアシマ」を運営する、長野県のスタートアップ企業ICS-net 株式会社では、2023年より、ランサーズディレクションパートナーをご利用いただいています。全国の食品データが集まる製品情報データベース「シェアシマ製品情報サーチ」に登録する、大量の食品パッケージの撮影、データ入力の作業を依頼されています。

代表取締役の小池祥悟様に、サービス利用のきっかけや感想、地方企業の人材調達の課題感などについて伺いました。

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スピーディーに食品データを集めたい。ランサーズディレクションパートナー活用の背景

──ランサーズディレクションパートナーを利用された背景を教えてください。

スタートアップだからこそ、スピード感をもって新規ビジネスを進めたかったことがきっかけです。当時、全国の食品データが集まる製品情報データベース「シェアシマ製品情報サーチ」に登録する日本全国の食品情報を、約16,000件データベース化したいと考えていました。

日本での新商品の開発スピードは非常に早く、毎日のように商品が登場しています。食品メーカーは新商品を企画設計していく段階で、競合他社の商品を分析します。この段階で「シェアシマ製品情報サーチ」があれば、オンライン上で原料の検索やパッケージデザインの確認ができ、商品開発に必要な情報をスピーディーに入手できます。作業時間やコストを削減でき、商品開発スピードの向上にも繋がるんです。

だからこそ「早く皆様にサービスを使っていただきたい」という一心で、スピード感をもって食品データをデータベース化したいと考えていました。特にこのような大量の食品パッケージの撮影やデータ入力の作業は自社で行わず外部にお任せして、その分私たちはその他の部分にリソースを割き、少しでも早くPoC(概念実証)を回したいと思っていました。しかし、当時は時間も人手もなく、大量発注できるアウトソーシング先を調べたり、比較検討したりする余裕がありませんでした。

「一体どうする?」と考えていたときに、知り合いからランサーズを紹介していただいたんです。実際に社員の方とお話をしたところ、予算内で希望のデータ数が集まる目処がすぐにつき、利用を決めました。

──フリーランス活用に対しての懸念はありませんでしたか?

私たちは、もともとフリーランスだった方を社員に迎えていた経験があったことと、依頼内容が「作業」だったため、懸念は全くありませんでした。全国から約16,000件のデータをとにかくスピーディーに集められ、一気通貫して発注できる点も良く、ランサーズに依頼しましたね。

約16,000件の膨大な食品データを最小の工数で集めることができた

──具体的にどのようなお仕事を依頼しているのでしょうか?

「シェアシマ製品情報サーチ」に登録されている商品の、写真の撮影・商品名・JANコードなどの入力を依頼しています。

サイトには食品の写真がずらりと並んでいて、調べたい商品の写真をクリックすると、「表面・裏面・原材料・栄養成分・枠外・アレルギー・リサイクルマーク・お問い合わせ」など、あらゆる角度から撮影したパッケージ写真が見れます。フリーランスおよびパートナー様には主に、この写真撮影と商品名、JANコードを入力してもらっていますね。

期日までに正確なデータを納品していただくことが目的なので、月初めに希望本数をお伝えした後は全てパートナー様にお任せしています。大量の作業をまるっと依頼できるので助かっています。

──実際に利用していかがでしたか?

ストレスフリーに大量のデータを集められるようになったので、最小の工数で最大のパフォーマンスができるようになりました。私たちのようなスタートアップ企業はリソースが少ないからこそ、少ない工数で業務を丸ごとお任せできることが非常に重要なので、ディレクションパートナーのサービスはぴったりマッチしていたと感じています。

パートナーである株式会社草世木様は、いつも細かい内容に対応していただき、作業者の管理面でもPDCAをしっかりと回してくださっている印象です。おかげさまで、高品質のデータを安定して得られています。

外注経験が少ない企業こそ、“パートナー選び”は非常に重要

──フリーランスの活用を検討している企業様も多くいらっしゃるかと思います。ランサーズディレクションパートナーはどのような企業様におすすめでしょうか?

業界や職種問わず「プロジェクト管理経験がある企業」は特におすすめです。というのも、フリーランスに外注するということは、プロジェクトを回すこと。依頼相手にお願いしたい作業内容、どのようなクオリティで作ってもらうのか、守るべきルール、スケジュール管理、関係各所への対応……など、自社・他社を含めての束ねる力が必要になります。そのため、社内でプロジェクトを回した経験が全くない人がいきなり外注をするのは難しい。「プロジェクトを管理した経験がある人」のほうが、サービスをより活用できるかと思います。

外注の経験が少ないけれど依頼を検討したい場合は、パートナー選びが重要ですね。慣れていない発注側の意図を汲んで、アドバイスやサポートをいただける優秀なパートナー様と組めたら、自社の成長に繋がり、外注の経験も積みあがっていくのではないでしょうか。ランサーズディレクションパートナーを利用すると、優秀なパートナー選びもランサーズにお任せできますよ。

──長野県に本社を構えるICS-net 株式会社様。地方の人材調達の課題について教えてください。

地方はどの企業も人材調達の難しさを感じています。なぜなら、個人が「仕事をしたい」、企業が「人材をほしい」と思っても、それぞれの“期待値”がマッチしづらいからです。

例えば、CMプランナーを挙げてみます。このような専門職の仕事の需要は圧倒的に東京が多く、CMプランナーとして働きたいと思っても、地方では機会がなかったり、得意な領域で仕事をするきっかけそのものが少なかったりします。反対に、企業側ではCMプランナーのような専門職の人材がほしいと思っても、そもそもどこで探したらいいのかも分からず、手を貸して欲しいタイミングに出会えるチャンスが少ない。お互いが「(仕事が・人材が)欲しい」と思ったときにカチッとタイミングが合わない現状が続く限り、地方の人材調達の課題は解消されづらいと感じます。

そこでランサーズに期待するのは、企業とフリーランスの「期待値調整」の部分です。外注されたい・したいタイミングは事情によってさまざまですし、企業ごとにカラーや仕事の仕方も違います。そもそも会社のカラーに合わなかったら長いお付き合いができません。

ランサーズを使ったことがない企業の期待値と、地方でその企業の特性にあった人材の期待値がマッチできるといいですね。この期待値の調整までをサポートできると、さらにアウトソーシングの可能性が広がっていくと思います。

ランサーズディレクションパートナーでは、フリーランスへの外注が初めてのお客様にも安心してご利用いただけるよう、丁寧にご説明・サポートをさせていただきます。

◆ランサーズディレクションパートナーの詳しい内容はこちから
https://hosting.lancers.jp/lp/dpp/

「隠れ」フードロス削減に向けて。持続可能な食品SCMを目指す企業

──ありがとうございます。最後に御社の事業内容について教えてください。

2017年8月に創業した、長野県のスタートアップ企業です。食品原材料を売りたい企業様と買いたい企業様を繋げるweb売買プラットフォーム「シェアシマ」を主要事業として運営しています。その他にも、食品輸入商社事業や、食品企画、コンサルティングなど、食品業界に関する幅広い事業を行っています。

2019年に「シェアシマ」をローンチし、現在は会員数3,300名を突破。国内で類似サービスはさまざまありますが、食品原料全般を取り扱っているのは「シェアシマ」だけです。「シェアシマ」には、国内では唯一無二の強みがあります。

「シェアシマ」が目指しているのは、持続可能な食品SCM(※1)の構築です。主にBtoBの隠れフードロスをターゲットとしています。大きな話にはなりますが、農林水産省で発表された食品ロス量(令和3年度推計値)は、年間で523万トン(※2)だそうで、その4分の1が食品製造段階で出ていると言われています。

(※1)「SCM(サプライチェーンマネジメント)」
原材料の調達から消費者に届くまでの製品の流れを管理し、全体の効率化と最適化を高める経営管理手法

(※2)農林水産省|最新の食品ロス量は523万トン、事業系では279万トンに
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/230609.html

もともと私は大手食品会社に勤務しており、長く働く中で食品ロスを目の当たりにする機会が多くありました。「この課題をサービスで解決できないか?」と思ったことが起業へと繋がっています。

消費者の手に届く前に捨てられていく、規格外農産物や製造過程で出るパンや野菜の切れ端などの隠れフードロスをいかに削減できるか。弊社の取り組みによって流通の変化や労働生産性の向上、新たなコミュニティの創造など、持続可能なSCM構築の実現を目指していきたいです。

小池様、ありがとうございました。

大量タスクやライティング、プロジェクトの進行などのディレクション業務を担う、ランサーズディレクションパートナー。「多くの人材に仕事を依頼したい」「複数職種の依頼がしたい」など、お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

◆今回担当されたパートナー:株式会社草世木様
https://www.lancers.jp/client/souseiki2015

◆ランサーズディレクションパートナーの詳しい内容はこちらから
https://hosting.lancers.jp/lp/dpp/

取材・文:田中青紗
https://www.lancers.jp/profile/sayakatanaka
テレビ番組制作会社の勤務を経てフリーライターに。インタビュー記事、エッセイ、コラムなどの執筆をしています。

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