フリーランスになったのは、いつまでも最前線にいるため。 – Nagiにゃん氏

フリーランスになったのは、いつまでも最前線にいるため。 – Nagiにゃん氏
時代の流れに常に敏感でいることは、クリエイターなど表現を通して仕事をする人にとっては、特に欠かせないことである。移り変わりの激しい社会のニーズを敏感に感じとり、時代に流れついていくのに最適な働き方は、企業で働く会社員か、それともフリーランスか。今回は、自分のスキルを信じてフリーランスの世界に飛び込んだ、イラストレーターのNagiにゃん様にお話を伺った。
LANCER SCORE
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「フリーランスの方が時代の変化についていける」

 

― ご自身の経歴をご紹介いただけますでしょうか。

国内の大学の教育学部美術科を卒業後、ドイツの州立美大に入学しました。美大を卒業する頃には、年齢的に日本国内でクリエイターとして就職するのは困難であるため、帰国後は教員を目指すしかないと考えていました。
 
転機は美大在学中の2012年、イラストレーターとしてゲーム制作会社への就職のチャンスも兼ねたイラストコンテストでした。そのイラストコンテストで、なんと最優秀賞をいただいたのです。
 
結局採用していただくことはできませんでしたが、それまで諦めていた自分の将来が急に開けていくのを感じました。しかし、また同時に、採用のチャンスを逃してしまった自分の力不足を痛感することにもなりました。
 
そんな、嬉しさ半分、悔しさ半分な体験から、2013年の3月、日本でクリエイターになることを目指そうと決意し、美大を中退しました。自分のイラストスキルに確固たる自信はありませんでしたが、コンテストのイラストは確かにいいものだったという事実だけが、自分に勇気を与えてくれました。
 

― ゲーム制作会社のイラストレーターを目指していたのが、なぜフリーランスになられたのでしょう。

帰国後、好きだったゲーム制作会社にポートフォリオを送りましたが落ちました。そんな中、過去に大手ゲーム制作会社で働いていた知人のイラストレーターの話を聞いて、フリーランスとして働くことの魅力に気づいたのです。
 
自分はもともと、「時代の変化についていくためには企業で仕事をした方がいい」と考えていましたが、知人の考え方は、「フリーランスの方が時代の変化についていける」という逆のものでした。たしかに、企業で決められた仕事を行うよりも、フリーランスとしてイラスト業界の最前線での仕事を通してスキルを洗練し続けた方が、時代の流れに常についていくことができる。そう気づいて膝を打ち、フリーランスになることを決めました。
 
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実績をゼロからイチにすることがまずは大事

 

― 現在、ランサーズではどのようなお仕事が中心になっているでしょうか。

フリーになってから4ヶ月ほどの間は、なかなか仕事を獲得することができませんでした。
知り合いのイラストレーターの方に「単価の安い仕事でも、実績をとりあえず作ったほうがいい」とすすめられ、ゼロだった実績をまずはイチにすることを目指し、その過程でランサーズを知りました。
 
そしてランサーズに登録していたポートフォリオをご覧になったクライアントさんから直接依頼をいただくようになりました。スマホアプリ用のイラストや、求人サイト用のイラストなどです。いずれのクライアントさんも、自分の得意とするリアルなタッチのイラストを求めていらっしゃったので、自分のイラストスキルを存分に発揮できたと思っています。
 

― ランサーズをご利用いただくことで実現した良いことは何でしょう。

自分で営業をしなくとも仕事が得られるのはとても助かります。
特に、私がランサーズに登録してすぐの頃そうだったように、実績がない状態でクライアントさんに営業するのはなかなか勇気がいるものです。
 
ランサーズの場合、私のポートフォリオをご覧になったクライアントさんから直接依頼をしていただけることもあるので、必ずしもこちらから営業する必要はありませんし、報酬金額の交渉も行い易く感じました。
 
tenshiaku

将来の自分を想像するとワクワクする

 

― ランサーズ上のお仕事で工夫されていることがあれば、教えていただけますでしょうか。

自分のイラストのポートフォリオは、「年代順」ではなく「見せたい順」に並べています。知人のゲームクリエイターのアドバイスです。また、イラストごとにクライアントさんの検索にひっかかるようなタグをつけるようにしています。
 
細かいことですが、こうした積み重ねがランサーズでクライアントさんから仕事をいただくためには大事だと私は思っています。
 

― ランサーズでフリーランスとして働く上でのやりがいはどのようなものでしょうか。

他のフリーランスの方の作品に刺激を受けて、スキルアップを重ねながら仕事ができることです。
 
子供のときにスポーツ選手や音楽家、芸術家を見て「これだけ上手くできたらどういうふうに世界が見えるのだろう」、「自分もこんな上手くやってみたい!」とよく思ったものですが、その感覚に似ている気がします。
 
少しずつであっても自分のスキルアップを実感しながら仕事ができているので、「自分は将来どれだけ上手くなっているのだろう」と、その時に見える世界を考えてはワクワクしています。
 

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