CRO企業で臨床試験をマネジメント。医療系エリートの副業は、専門知識を活かした高単価Webライティング

CRO企業で臨床試験をマネジメント。医療系エリートの副業は、専門知識を活かした高単価Webライティング
新薬の臨床試験を行なう外資系企業に勤める高野慎也さんは、2年前まで某大学医学部 博士課程で癌細胞の研究に勤しむ学生でした。”医学部卒”という実績をもとに、副業で記事執筆を開始。専門家でしか書けない高単価案件をこなす、高野さんの副業生活とは?
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記事単価は数万円。医療系記事は参入障壁が高く、稼ぐためには効率的

千葉県在住の高野慎也さん(仮名・30歳)は、新薬の臨床試験サポートや、薬事コンサルティングを請け負う外資系企業に勤める会社員。実は社会人歴はまだ2年足らずで、それまでは某大学医学部で癌細胞の研究に没頭する学生でした。

無事にPh.D.(博士号)を取得したものの、医者の道には進まず、現在の会社に就職。新薬の臨床試験を製薬メーカーと病院の間に入り、プロジェクトマネジメントを行なう仕事をしています。

そんな高野さんは、小遣い稼ぎを目的にランサーズで副業をスタート。自身の専門分野である、医療関係のWebライティングやリサーチ業務を中心に副業をされています。

医学部でPh.D(博士号)を取得しているWebライターは少数なので、高単価の案件を獲得しやすいと語る高野さん。直近で受注した記事の単価は2万円だったといいます。そんな高野さんに、本業と副業の切り分け方、今後の展望等についてお聞きしました。

今の副収入には満足している。今後も負担を抑え、報酬をキープしたい

ーー 本業の仕事内容について教えてください。

CRO(医薬品開発業務受託機関)と呼ばれる業務を行なう外資系企業に勤めています。モニタリングも含めた医薬品の臨床試験サポートや、薬事コンサルティング、医薬品の製造販売後の調査等が弊社の事業内容です。

私は主に抗がん剤の臨床試験を担当。実際に病院に足を運びドクターと話し、臨床試験がスムースに進むよう、製薬メーカーと病院の間に入り、プロジェクトマネジメントをしています。

ーー 会社では副業は容認されているんですか?

外資系企業ということで、その点は労働者に自由な裁量があるのか……就業規則等には記載されていないですね。ゆるいと言ったら語弊はあるかもしれませんが、副業はしても問題がないと思います。

ーー では、同僚の方で副業をされている人はいますか?

数名いますね。副業の内容としては、弊社は薬剤師など医療系の専門知識を持っている方が多数在籍しているので、それらの知識を活かしたWebライティングやリサーチ業務が中心だと思います。

ーー そもそも、高野さんが副業を始められたきっかけはなんだったんですか?

私は社会人歴がまだ浅くて、最近まで医学部の大学院(博士課程)で研究をしていたんです。その後、Ph.D.(博士号)を取得して就職したので、せっかくなら医学部で培った知識を本業とは別でも活かしていきたいなと思ったのが一つ。もう一つは、純粋にお小遣い稼ぎで何かできることはないかと副業を始めました。

副業内容は、医療知識を活かしたWebライティングやリサーチ業務が中心です。ランサーズはじめ、いくつかのクラウドソーシングサービスに登録し、仕事を請けています。

ーー 差し支えなければ、副収入がどれくらいか教えてください。

だいたい月6万円くらいでしょうか。1記事の単価は数万円です。金額には十分満足していて、今後も今くらいの負担量で副収入をキープできればいいなと思っています。

長い通勤中に下書きは済ませ、時間の有効活用を心がけている

ーー 本業と副業の切り分けで工夫されている点はありますか?

私は通勤時間が長いので、通勤中にスマホで仕事をすることが多いです。記事の下書きとしてスマホで先にまとめておいて、まとまった時間にパソコンで清書するようにしています。

ーー 会社は残業が多かったりするのでしょうか?

外資系企業で残業が多そうなイメージがあるかもしれませんが、だいたい2時間ほど。1日10時間勤務くらいなので、多くはないと思います。

ですので、平日でも副業できる日はあります。ただ、医療系記事は案件によって、執筆工数にバラつきがあるので、まとまった時間がないと進みが悪い時もありますね。今、取り組んでいる記事は、午前中集中して作業しましたが、まだ終わっていないです(笑)。

ーー 将来的に、副業を本業にして独立したいと考えることはありますか?

いえ、今のところそれはないですね。副業を始めた目的がお小遣い稼ぎということもあると思いますが、現状の副収入・月5万円ほどを持続できればと考えています。

ーー 現在、働き方改革のもと副業を解禁する企業が増えていますが、どう思われますか?

私の場合、ランサーズで副業を始めて、本業では携われないWebライティングを経験できていること、そしてお小遣いも得られているので、良い事づくしだなと思います。これは、多くの方にとっても同じではないでしょうか。

本業では臨床試験のマネジメントとあとは無数に発生する書類を作成・提出しなければなりません。ただ、0→1で文章を作成することは実はあまりないため、副業は貴重な経験だなと感じています。きっと、副業で取り組んでいる執筆経験が、知らずの間に本業に活きてくるとも思いますし。

ーー 最後に高野さんにとって『副業』とは、どんな存在ですか?

難しい質問ですね(笑)。先ほどの繰り返しになりますが、「本業でできない経験が積めて、お小遣いも増える、誰にとっても良い存在」かなと思います。

(おわり)

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