美容の世界からライターへ!好奇心とブレない軸が強みになる

美容の世界からライターへ!好奇心とブレない軸が強みになる
ランサーズの中でも案件が多い職種のひとつがライターです。しかし人気があるということはライバルも多いということ。案件にコンスタントに採用され、収入を得るためには自分なりの強みがあると武器になります。自分のフィールドを活かせるのもライターの魅力のひとつ。今回、美容の世界からライター業へと飛び込んだ女性ライターをご紹介します。
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美容からライターへ!自分の武器になる「専門性」

美容関係を中心にライティング業で活躍している五十嵐直子さん。元々の職業はヘアメイクアップアーティストです。これまで多くのアーティストや俳優たちのメイクを担当し、芸能関係の美容の世界の第一線で活躍してきました。

一見ライターとはあまり関係のない職業のように思えますが、専門的な知識を活かしてライターとしても活躍されています。

彼女をライターという新しい世界へと連れていったのは、「好奇心」というエンジンでした。美容だけでなく、写真、さらにはミュージックソムリエを取得されたり、知識と表現のためのツールを次々に手に入れています。

美容の世界の第一線からライターへとシフトした五十嵐直子氏へのインタビューをお届けします。

ヘアメイクが今ほど知られていない時代。中学生で美容の世界へと進路を決めた。

――ヘアメイクアップアーティストになろうとしたきっかけを教えてください。

母子家庭で育ったので女性が働くのは当たり前という感覚でした。そこで子どもながら「どんな仕事があるのかな」といろんな仕事を考えているうちに、美容師が面白そうだなと感じました。

そんな時に芸能の仕事をしている身内がいて、テレビなどのヘアメイクの仕事があることを知ったんです。当時ヘアメイクという仕事は、一般的ではなかったのですが、お店で髪を切るのとは違う魅力を感じて、中学校の時に卒業後は「専門学校へ行こう」と進路を決めました。

――高校を飛ばして専門学校へ進まれたんですか?

中学校の担任の先生からは「なんで高校に行かないんだ!」と言われ、揉めましたね(笑)。

担任の先生が家庭訪問までして高校へ行くよう勧められたんです。ただ私の家族は反対はしませんでした。母は「この子が決めたことなので」と自分の希望を尊重してくれましたし、私の姉は先生に「この子の人生を決める権利はない」と言い切ってくれました。そのような支えもあって中学卒業後から専門学校に行きました。

思いついたら即行動!フットワークと周りに恵まれた環境が味方に。

――実際に美容の仕事を始めたのはいつ頃からですか?

専門学校に通い始めてちょうど1ヶ月くらいの時に、後に私の師匠となる方と出会ったのがきっかけです。

とてもハードな現場ということもあり、師匠は一度現場を見学したら懲りるだろうと思ったようです。ですが、私は「もう師匠に会えたから!」とアシスタントに採用するとすら言われていないのに、毎日「今日は仕事ありますか」と電話していましたね(笑)。

そのあとすぐに、正式にアシスタントとして採用されたのですが、専門学校へ通い始めてからまだ間もなく、まだマニキュアさえ塗れなかった頃で、よく学校で習った技術を報告しては実践させてもらい、その日のうちに仕事の幅を増やしていました。その頃は雑用が多かったのですが、仕事が楽しくて仕事場から帰りたくなかったです。本当に、のめり込んで仕事をしていましたね(笑)。

アシスタントとして3年経過した時、日本でデビューするのではなく、ロンドンへ渡ったんです。
日本で18歳の時に国家試験に合格したのですが、ヘアメイクとしてデビューするには業界的にも18歳はまだ早すぎたので、海外に行って色々経験してみようと思ったんです。結果、ロンドンには2年半住んでいて、ヘアメイクの仕事もしていました。

自分がやるべきことにブレずにいること

――ライターを始めたきっかけはなんですか?

ライターを始めたきっかけは妊娠出産でした。つわりが激しくて、顔の毛細血管が破裂するほどだったんです。加えて、化粧品の匂いもダメだったので、これじゃあヘアメイクの仕事ができないなと思って。

その時に、「外に出られないし、仕事をどうしよう」って考えたのがきっかけです。

私の中で、小学校の頃からずっと働くものと思って生きてきたので、専業主婦をやり続けるという選択肢はありませんでした。もちろん、専業主婦やお母さんってちゃんとした職業だと思います。

ただ自分の中で家でこもってると「家にいる=仕事をしていない」と感じてしまって、いつの間にか自分に笑顔がなくなってました。私は何者でもないんじゃないかという感覚です。本当は「子育て」という仕事をしているはずなんですけどね。これは私だけじゃなく、世の中のお母さんがよく感じてしまう心境だと思います。

そんな時に何かのメディアでランサーズの存在を知って、そこでライターなら、これまでの経験の中で少し、文章の書き方も教えてもらったこともあったので、自分にもできるではないかと思いチャレンジしました。

――元々ライタースキルはお持ちだったんですか。

それまでのキャリアで映像のディレクターさんとずっと組んでいた事もあり、いろんなことを教わりました。ディレクターさんはとても忙しかったため、職種とかはあまり意識せずに「これやっといて!」という感じで、アシスタント的にお手伝いをやっていたことが、結果的に今につながっています。資料集めやライティングのノウハウ、他にも、写真や映像の撮影や編集まで教えてもらいました。

こういった経験もあったので、そこに自分のヘアメイクの知識が加わることで、できる仕事があるのではないかと考えライターに挑戦しました。

――ライターに挑戦してみていかがでしたか?

これまでのヘアメイクの経験もあったので、特にランサーズ上では美容系の案件で強みを発揮できていると思います。やはり、自分の知識や経験を生かしてのライティングは楽しいです。何より読む方々のことを考え、経験から培った知識を記事という形でみなさんにお伝えできるのは、ヘアメイクとは違う魅力と充実感を与えてくれています。

また、ヘアメイクとしてもライターをすることで、メイク方法の説明をするなどが上手くなりましたね。自分のこれまでの経験などが後押ししてくれましたが、ヘアメイクとライターそれぞれに相乗効果があったと思い、あの時、ライター業に挑戦ししてよかったなと今は思っています。

――仕事に対して、自分の意思が常に主体なんですね。

これまでも一旦ヘアメイクをやめる時もあったのですが、それは、仕事が来なくなったとか、嫌になったとかではなくて、自分で考えて納得してからやめているので、できない不満とか立ち止まった後悔とかはないんです。なのでそういった動きをするときも、自分の意思というか、気持ちは固まっている状態で仕事に向き合っています。今はライターという仕事に対しても、自分が雑学が大好きなので、知識を広げていきたいと考えています。

最近だと、夫が「ミュージックソムリエ」という資格を取得したんですが、それを横でみていたら、面白そうなので私も、その資格を取って活動しているんですよね(笑)。

ミュージックソムリエとして最初の仕事として結構案件としてヘビーだったんですが「ウェディングソング100曲を選ぶ」という仕事をするなど、自分のやりたいという意思は大切にしています。

自分の好きな気持ちを裏切らない

――仕事と家庭についてはどう考えていますか。

ずっと仕事は好きでやってきたけれど、結婚も自分が決めたことですので両方大切にしたいです。今は、自分の居場所や領域が増えたと感じます。若くして自分で決断をしてきたということが、何気ない日々の大切さや、毎日を楽しく、チャレンジングに生きていく強さをくれたのもしれません。

でも、本当は仕事はなんでもやりたいけれど、今、そこだけにエネルギーは割けないので、セーブしようと言い聞かせながらやっています。仕事上の納期も余裕を見ながら、仕事と家庭についてどちらも大切にしていきたいと考えています。

(おわり)

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