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CMSの種類は?タイプ・用途別おすすめのCMS12選

CMS選びでお困りでしょうか?一口にCMSといってもさまざまな種類があり、CMSによって特徴や強みが異なります。自社の用途に合わせたCMSを選ばなければ、サイトの運用に支障をきたす可能性もあります。

一方で、はじめてCMSを導入する方にとって、どのCMSが自社に合っているのかを判断するのは容易ではありません。

本記事では、CMSの導入を検討している方のために、CMSの種類や特徴、おすすめのCMSをご紹介するので、ぜひご覧ください。

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代表的な3種類のCMS

CMSは、大きく以下の3種類に分けられます。

  1. オープンソース型
  2. パッケージ型
  3. クラウド型

各CMSの特徴をご紹介しましょう。

1. オープンソース型

オープンソース型CMSとは、ソースコードが公開されているCMSです。無料で利用でき、必要に応じてカスタマイズして使用することもできます。サーバー・ドメイン費などの最低限のコストで、Webサイトを構築・運用できる点がオープンソース型CMSを利用するメリットです。

ユーザー数が多いオープンソース型CMSであれば、ネット上で情報を集めやすく、自社だけでWebサイトを構築することもできます。

一方で、Webサイトに不具合が発生した際には、基本的に自社で対応しなければなりません。オープンソース型CMSの運用には、CMSはもちろん、サーバーやHTML・PHPなどの知識・スキルも求められます。

2. パッケージ型

パッケージ型CMSは、CMSの開発元からライセンスを購入して利用するCMSです。パッケージ型CMSは、企業向けに開発されている製品が多いため、中〜大規模サイトの構築にも対応できます。オープンソース型とは異なり、開発会社のサポートを受けられる点がパッケージ型CMSのメリットです。

パッケージ型CMSを利用するには、導入費やライセンス料が必要です。同じ製品であっても、機能やサイトの規模によって料金も変化します。一般的にサイトの規模が大きくなるほど、パッケージ型のコストは高くなる傾向にあるため、大規模なサイトを構築する際は注意しましょう。

サイトの規模によっては、コストが高額になるケースもあるため、しっかり料金を確認しておくことが大切です。

3. クラウド型

クラウド型CMSは、CMSの開発会社が用意したサーバーを利用して、Webサイトを構築するタイプのCMSです。パッケージ型CMSでは、自社でサーバーの用意・管理が必要なケースも少なくありません。クラウド型CMSを利用すれば、サーバーを自社で管理する手間を省けます。

アップデートも開発元が実施するため、ユーザーはコンテンツの作成に集中できるでしょう。

初期費用を抑えられる点もクラウド型CMSの特徴です。オープンソース型やパッケージ型CMSの導入時には、サーバーなどの機材を準備しなければなりません。クラウド型CMSであれば、機材の準備は不要です。

ただし、月額費用がかかるため、プランによっては長期的なコストが高くなる可能性もあります。

CMS選びの2つのポイント

指を差す女性
CMS選びで失敗しないために、押さえておきたいポイントとして以下の2つが挙げられます。

  1. 使用目的に合ったCMSを選ぶ
  2. セキュリティ対策も重要

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1. 使用目的に合ったCMSを選ぶ

CMSを選ぶ際は、自社の使用目的に合わせた製品を選びましょう。CMSによって構築できるWebサイトの種類や対応できる規模は異なるため、事前に機能や仕様を確認しておくことが大切です。

CMSによってはECサイト構築など、特定の用途に特化している製品もあります。類似する機能が備わっているCMSでも使い勝手は異なるため、導入前に自社のニーズに対応できるかどうか確認しておくことも重要です。

可能であれば事前にトライアルで使用感を確認した上で、導入を検討した方がよいでしょう。

2. セキュリティ対策も重要

CMSを比較する際は、セキュリティ関連の機能もチェックしておきましょう。CMSのセキュリティを強化するには、常に最新のバージョンを使用することが大切です。

クラウド型CMSは、自動的にアップデートされるので、自社で対応する必要はありません。しかし、クラウド型のセキュリティは開発元に依存するため、契約前に情報セキュリティ関連の認定を受けているかどうか確認しておきましょう。

パッケージ型は、開発会社によって対応が異なります。導入前にサポートの範囲をしっかりチェックしておきましょう。

オープンソース型は、ソースコードが公開されているために、セキュリティには特に気を配る必要があります。オープンソース型CMSでは、自社でアップデートしなければなりません。そのため、オープンソース型の運用にはある程度知識が必要です。

おすすめのオープンソース型CMS3選

ECサイトを運営する人
先に解説した通り、オープンソース型CMSは無料で利用できます。しかし、機能でパッケージ型やクラウド型に劣るわけではありません。代表的なオープンソース型CMSは以下の通りです。

  1. 高いシェアを誇る「WordPress」
  2. 多機能なオープンソース型CMS「Joomla」
  3. 政府機関・大学での導入実績が豊富な「Drupal」

各CMSの特徴をご紹介しましょう。

1. 高いシェアを誇る「WordPress」

WordPressは、世界シェア40%以上のCMSです。個人・企業を問わずさまざまなサイトに使用されており、国内でも人気を集めています。ブログ形式のサイトの構築を得意としており、企業ブログやWebメディアの構築に利用されるケースが多いです。

WordPressの特徴は、拡張性の高さにあります。プラグインを追加することで、さまざまな機能を追加できる点が特徴です。加えて、テーマと呼ばれるデザインテンプレートも豊富に公開されています。プログラミングやデザインの知識・スキルがあれば、オリジナルデザインでのWebサイトの構築も可能です。

2. 多機能なオープンソース型CMS「Joomla!」

Joomla!も人気のあるオープンソース型CMSです。国内での知名度は、WordPressには及びませんが、海外では多くのサイトで利用されています。多機能で中〜大規模サイトの構築に対応できる点が特徴です。標準機能のみで、多言語サイトも構築できます。海外向けのサイトを構築したい方におすすめです。

Joomla!は、ビジネス用のサイト構築に向いています。デフォルトの状態でも多機能なCMSですが、エクステンションと呼ばれる拡張機能も提供されており、WordPress同様に機能の追加も可能です。

小規模なサイトも構築できますが、機能が多い分、シンプルなサイトの構築には不要な機能も少なくありません。小規模なサイトを構築する際は、慎重に検討した方がよいでしょう。

3. 政府機関・大学での導入実績が豊富な「Drupal」

Drupalは、政府機関・大学のWebサイトでの導入実績が豊富なCMSです。公共機関などのページ数の多いサイト構築を得意としています。大量のコンテンツの一元的に管理できる機能が備わっているため、ページ数が多いサイトでも、効率的な運営が可能です。

Drupalには、承認ワークフロー機能が標準で備わっています。ユーザーごとに操作権限を設定できるので、誤ってコンテンツを変更・公開してしまうリスクも抑えられるでしょう。権限はグループごとに設定できるので、大人数での運用にも対応できます。

おすすめのパッケージ型CMS3選

ECサイトを運営する人
おすすめのパッケージ型CMSは以下の通りです。

  1. 国内の5万サイトで導入されている「Movable Type」
  2. 使いやすさを追求した「Blue Monkey」
  3. 大手企業での導入実績が豊富な「RCMS」

それぞれのパッケージ型CMSの特徴やプランをご紹介しましょう。

1. 国内の5万サイトで導入されている「Movable Type」

Movable Typeは、パッケージ型CMSの国内シェアでは、80%以上を誇るCMSです。コンテンツを「コンテンツタイプ」として管理できるため、1度作成したコンテンツをサイト内で使いまわすことができます。

パッケージ型CMSの中では、比較的低コストで利用できる点が特徴です。Movable Typeには、CMS単体のプランと追加機能を利用できるプランが用意されています。

プランライセンス料(税込)プランの内容
Movable Type7単品99,000円・1年間のメンテナンス付属
Workflow pack198,000円・ワークフロー機能の追加
・1年間のメンテナンス付属
staging pack275,000円・Uploader for Movable Type付属
・1年間のメンテナンス付属

Movable Typeの公式サイト

2. 使いやすさを追求した「Blue Monkey」

Blue Monkeyは、使いやすさを追求した国産CMSです。シンプルな管理画面を採用しているため、直感的に操作できます。サポートが充実している点もBlue Monkeyの特徴です。Blue Monkeyは、パッケージ型とクラウド型を組み合わせたプランを提供しています。

プラン月額料金(税抜)プランの内容
CMS BlueMonkey S30,000円・容量:10G
・サーバー:共用
CMS BlueMonkey SS50,000円・容量:20G
・サーバー:共用
CMS BlueMonkey 専用スタンダード70,000円・容量:100G
・サーバー:専用
CMS BlueMonkey ハイエンド120,000円・容量:100G
・サーバー:専用

Blue Monkeyの公式サイト

3. 大手企業での導入実績が豊富な「RCMS」

RCMSは、大手企業での導入実績が豊富なパッケージ型CMSです。RCMSには、250の機能が標準で備わっており、標準機能だけで会員制サイトやメディアサイトを構築できます。RCMSには、パッケージ版とクラウド版両方のプランが用意されているので、自社のニーズに合わせてプランを選択するとよいでしょう。

プラン初期費用(税込)月額料金(税込)プランの内容
スタンダードプラン44,000円11,000円・クラウド型
・容量:5GB
仮想専用サーバープラン88,000円55,000円・クラウド型
・容量:50GB
オンプレミス提供プラン1,595,000円なし・パッケージ型
・別途ソフトウェアサポート費(275,000円/年)が必要

RCMSの公式サイト

おすすめのクラウド型CMS3選

初心者でも扱いやすいおすすめのクラウド型CMSは以下の3つです。

  1. 無料での利用も可能な「Wix」
  2. 組織サイトの構築に特化した「ShareWith」
  3. 簡単な操作で本格的なサイトを構築できる「Weebly」

各CMSの特徴・プランをご紹介します。

1. 無料での利用も可能な「Wix」

Wixは、2億人以上のユーザーに使用されているクラウド型CMSです。Wixは、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でWebサイトを作成でき、ECサイトや予約サイトの構築にも対応できます。Wixのプランは以下の通りです。

プラン月額料金(税抜)プランの内容
ホームページプラン(1年契約時)ドメイン接続500円/月・データ容量:1G
・独自ドメインの契約のみ
ベーシック900円/月・データ容量:2G
・Wix広告を非表示にできる
アドバンス1,500円/月・データ容量:10GB
・1時間の動画のアップロードに対応
VIP2,659円/月・データ容量:35GB
・5時間の動画のアップロードに対応
ビジネス&Eコマースプラン(1年契約時)ビジネス1,800円/月・オンライン決済対応
・データ容量:20GB
・5時間の動画のアップロードに対応
ビジネスプラン2,700円/月・オンライン決済対応
・データ容量:35GB
・10時間の動画のアップロードに対応
ビジネスVIP3,800円/月・オンライン決済対応
・データ容量:50GB
・動画のアップロード無制限

Wixの公式サイト

2. 組織サイトの構築に特化した「ShareWith」

ShareWithは、組織サイトの構築に特化したCMSです。コーポレートサイトの構築を得意としており、180社以上の上場企業で導入されています。ShareWithのプランは以下の通りです。

プラン初期費用月額料金プランの内容
コンパクト750,000円~120,000円~・採用・プロモーションサイト向け
・ページ数:30ページ
スタンダード1,000,000円~148,000円~・コーポレートサイト向け
・ページ数:100ページ
レジリエンス280,000円~248,000円~・大規模災害対策プラン
・ページ数:100ページ

ShareWithの公式サイト

3. 簡単な操作で本格的なサイトを構築できる「Weebly」

Weeblyは、ECサイトの構築が得意なクラウド型CMSです。ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作だけで、ECサイトを作成できます。EC機能を持たないサイトであれば、無料でも作成できます。Weeblyのプランは以下の通りです。

プラン月額料金(年払い)プランの内容
無料無料・容量:500MB
Connect5米ドル/月・容量:500MB
・カスタムドメイン
Pro12米ドル/月・容量:無制限
・カスタムドメイン
・Weebly広告非表示
・ショッピングカート機能
ビジネス25米ドル/月・容量:無制限
・カスタムドメイン
・Weebly広告非表示
・ショッピングカート機能
・顧客管理機能
・在庫管理機能
ビジネスプラス38米ドル/月・容量:無制限
・カスタムドメイン
・Weebly広告非表示
・ショッピングカート機能
・顧客管理機能
・在庫管理機能
・出荷最適化

Weeblyの公式サイト

ECサイトの構築におすすめのCMS3選

マップ
CMSの中には、ECサイトに特化した製品もあります。代表的なECサイト向けのCMSは以下の通りです。

  1. ECサイト向けのCMSの定番「EC-CUBE」
  2. ECサイト構築から運用までサポートする「ecbeing」
  3. 越境ECに対応する「CS-Cart」

それぞれのCMSの特徴やプランについて解説します。

1. ECサイト向けのCMSの定番「EC-CUBE」

EC-CUBEは、ECサイト構築用のオープンソース型CMSで、ダウンロード版は無料です。クラウド型も提供されており、メンテナンスフリーで利用できます。EC-CUBEのプランは以下の通りです。

プラン初期費用(税抜)月額料金(税抜)プランの内容
ダウンロード版(GPL版)無料無料・自社でサーバーを用意・運用
Liteプラン無料6,800円~・独自ドメイン
・商品登録無制限
Standardプラン70,000円49,800~84,800円・Liteプランのすべての機能
・カスタマイズ対応

EC-CUBEの公式サイト

2. ECサイト構築から運用までサポートする「ecbeing」

ecbeingは、1,400以上のECサイトで利用されているCMSです。サポート体制が充実しており、ショップの構築はもちろん、運用もサポートしてもらえます。BtoC向けやBtoB向けECサイトの構築に対応するほか、モール型ECサイトの構築も可能です。ecbeingには、さまざまなパッケージが用意されています。

ecbeingでは、クライアントごとにパッケージをカスタマイズして提案しているため、詳細な料金については確認が必要です。

ecbeingの公式サイト

3. 越境ECに対応する「CS-Cart」

CS-Cartは、越境ECに強いCMSです。27ヵ国語に対応するほか、4種類の通貨に対応しています。CS-Cartとサーバーをセットにしたプランを提供しているので、はじめてネットショップを出店する方は、以下のサーバープランから選択するとよいでしょう。

プラン初期費用(税込)月額料金(税込)プランの内容
スタンダード5,500円15,100円・小規模ECサイト向け
・容量:10GB
・転送量:60GB
プレミアム5,500円25,300円・中規模ECサイト向け
・容量:30GB
・転送量:200GB
マーケットプレイス5,500円40,700円・マーケットプレイス向け
・容量:40GB
・転送量:300GB

CS-Cartの公式サイト

初めてのサイト構築はランサーに依頼しよう!

CMSの種類やおすすめのCMSをご紹介しました。CMSの機能は製品ごとに異なるため、用途に合わせたCMSを選ぶ必要があります。CMSを比較する前に、サイトの用途や規模などをあらかじめ洗い出しておくと、自社に合うCMSをスムーズに見つけられるでしょう。

しかし、自社に合うCMSを見つけるには、相応の労力と時間を要します。「本業が忙しくてゆっくりCMSを比較する時間がない」という方も多いのではないでしょうか。CMSでサイトを構築する際は、プロのサポートを受けた方がよいでしょう。

ランサーズには、サイト構築の経験が豊富なランサーが多数登録しています。サイト構築でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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