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【DL可!】Webサイトの要件定義書テンプレートで制作・依頼をしよう。

有名Web制作会社で働くWebディレクターが、10年間に培ったノウハウを公開!
Webサイト制作・依頼をする際に使える、要件シートをまとめました。これさえあれば、Webサイト制作の効率化、間違いなし。外部パートナーに依頼する際も、このテンプレートを使って要件定義書をまとめておけば、スムーズなやり取りが実現します。
要件シートは、エクセルでダウンロード可能。効率的なWebサイト制作にお役立てください。

要件定義シートのダウンロード

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Webサイト制作・依頼をスムーズにする要件定義のテンプレート

工程
要件定義とは、Webサイトの仕様を決めることです。

「よく分からないけど、とりあえずWebサイトを作ってくれ」。こんな依頼も少なくありませんが、Webサイトというのは、ブログを更新するように簡単に作れるものではありません。
Webサイトを作るためには、機能や性能、制作体制やスケジュールなどの具体的な要件が必要です。

ところが発注側としては、Webについて詳しくなければ、どのように依頼するのがベストか分かりませんよね。

そこで今回は、10年以上のWebディレクター歴の中で蓄積したノウハウがぎっしり詰まった「要件シート」を公開します! このテンプレートを使って要件定義書を使えば、Webサイト制作に関する必須事項が漏れなくカバーできるというスグレモノ。永久保存版です!


要件定義シートのダウンロード

Webサイトの要件定義の項目

工程

背景・目的

背景・目的の項目で記載する内容は、主に次の3つです。

・Web制作・リニューアルの目的や範囲
・全体像・概念図
・用語の定義

また対象となるユーザーのペルソナなどもあわせて決めておくと、課題の整理やWebサイトに必要な機能を具体的にしやすいです。
Webサイト制作はさまざまな人がかかわるため、認識がズレないように定めましょう。

プロジェクト

プロジェクトの項目では発注者が、どんなサイトを作るのかを確認する項目です。

ディレクターや制作チームは、この項目をもとにして、担当する作業の範囲を明確にし、どんな人員配置、スケジュールで進めるかを決めていきます。

関連記事: ホームページ制作の流れと気をつける12のポイント

サイト構成

サイト構成の項目ではサイトマップを作成します。作る予定のWebサイトには、どういう項目があって、どんなページがあって、どんなURLで、というのを定めます。

加えて、対象のサイト種別ごとに、対象OSと対象ブラウザを定めます。見落としがちですが、実はとても重要な部分です。Webサイトとひとくくりにしても、閲覧する環境は多種多様。

PCで見る人、スマホで見る人、フィーチャーフォン(ガラケー)で見る人。更には、PCでもOSが異なりますし、ブラウザも異なります。スマホであれば、iPhoneだけでも機種やOSのバージョンが違いますし、Android端末は無数に存在します。

すべての閲覧環境を網羅するのは難しいですが、最低限のカバー範囲は定義しておく必要があります。どうしてもすべての環境に対応したいという場合、(実際には不可能に近いのですが)それ相応のコストが必要です。

システム要件

システム要件の項目では目に見えるものや見えないものを含め、サイトにどんな「機能」を持たせるのかをここで明確に決めます。

「機能」とは、例えば、「投稿ボタン」や「シェアボタン」も機能ですし、サイトのページを表示させるのに何秒かかるか、というのも機能のひとつ。こういう部分を定義しておかないと、完成してみて想像と違ったことが起こる可能性があります。

技術要件

技術要件の項目ではサイトの構築を実現させるために必要な環境を定めます。

実際にどのような開発言語を使い、どのようなソフトウェアを導入するのか可視化します。かなり専門領域に踏み込みますので、詳しくない人には分からないかもしれません。そんなときは素直に、制作側に相談してみましょう。

Webサイトで実現したいことをきちんと定義していれば、必要となる技術要件を導き出してくれるはずです。

インフラ要件

インフラ要件の項目では、インターネットのサービスの土台を構築するための要件を定めます。サーバーやプラン、ドメインなどについて、何を使うのかを決めます。ここで決めたサーバー上に、サイトのデータを入れていきます。

サーバーやドメインの取得は、発注側で行なうのか、そこまですべて依頼するのかも決めておきましょう。想定するアクセス数に応じて、契約するプランを変更することも必要です。こちらも専門領域となりますので、制作者にアドバイスを求めるほうが安心です。

セキュリティ要件

セキュリティ要件は簡単に言うと、不正アクセスを防止するルールなどを決めましょう、という項目です。

不正アクセスを防ぐための武器と防具を決めるのです。防止策は数多くあり、理想は当然すべての対策を組み込むこと。ですが、対策を増やせば増やすほど費用がかかるため、どこまで対策するかは予算と相談です。

扱うデータによっても、『最低限』といえるセキュリティレベルは異なります。個人情報を扱うWebサイトを作成するのであれば、細心の注意を払うのがベストです。

品質要件

品質要件の項目では、品質のチェック、つまり、作ったサイトに問題がないかを検証します。

検証する範囲や内容、環境を決め、その規定の品質をクリアしたら、完成品としてリリースできることになります。

納品後にクレームを起こさないように、きちんと定義しておくことをオススメします。

リリース要件

リリース要件は、サイト公開の手順を決める項目です。何月何日の何時に作業し、何時までに公開する、といったものを細かく決めておきます。

ここで決めたリリース期日から逆算して、Webサイトやシステムの構築、デザインの決定、機能の決定などを行ないます。直前になってリリース日時を変更しないよう、余裕をもったスケジュールを立てましょう。

運用・保守

運用・保守の要件は、いわゆるアフターサービスです。発注者がこれを依頼した場合、サイト公開後もWebサイト制作チームがメンテナンスや更新などを請け負います。

これを依頼しない場合は、サイトが公開されたら制作側の仕事はすべて完了となります。その後の不具合については、瑕疵担保責任の範囲や期日によって、対応が異なります。最悪の場合、どんなエラーが発生しても、修正は別途費用が発生する可能性があります。

要件定義シートのダウンロード

Webサイト作成を依頼するための要件定義書のまとめ

To Do
ここまで解説した内容をまとめることで、Webサイト制作の依頼がスムーズに進みます。それぞれの項目を記入するためのシートを用意しました。

無料で何度でも使っていただけますので、これからWebサイトの制作を依頼する方々は、要件定義書テンプレートをサンプルとしてぜひ活用してください。入力に際して不明なことがあれば、一旦は空欄にして、制作者に相談することをオススメします。

シートがあるからといって、知ったかぶりは禁物です。「分かること」「分からないこと」をはっきりさせる意味でも利用してみてください。完璧に入力していなくても、「どの項目について分からないのか」が伝わることで、アドバイスの方向や中身が明確になり、お互いにとって良いことづくめ。素敵なWebサイトを制作してください。

ランサーズには、Webサイト制作をおこなってきたフリーランスが多数登録しています。
要件定義シートをダウンロードして、フリーランスに依頼してみてはいかがでしょうか。


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