Instagramに日本語キーワード検索機能が2021年秋に追加されましたが、対策はお済みでしょうか?従来は「ハッシュタグ検索」がメインだったので、Instagramに検索しづらさを感じる人も多くいたでしょう。
しかし、今では検索エンジンと同じく日本語で検索できる検索ツールとして、Instagramの重要性が増しています。そこで上位表示を目指すためには、Google検索だけでなくInstagramでもSEOを意識した投稿をすることが大切です。
本記事では、キーワード検索で上位表示を狙うための対策ポイントを6つご紹介しますので、SNS担当者はぜひ参考にしてください。

目次
Instagramの日本語キーワード検索機能とは
Instagramの日本語キーワード検索機能とは、文字どおり日本語でテキストを入力してコンテンツを検索できる機能のことです。Instagram内の「検索バー」にキーワードを入力をすると、一致するアカウント、音声、ハッシュタグ、場所などの候補が複数ヒットします。
スマホでは「虫眼鏡アイコン」で、PCでは「羅針盤アイコン」で示されているのが検索バーです。2021年秋に日本語キーワード検索機能が実装されたので、気づいている方も多いでしょう。
日本語キーワード検索機能が加えられたことによって、自己紹介やキャプションのテキスト情報の重要性が増しています。まずはInstagramにおける検索の種類や、日本語キーワード検索の使い方についておさらいしましょう。
Instagramの検索方法
ここでは、日本国内で使用できるInstagramの検索方法を使用するシーンと共におさらいします。
検索方法 | 使用するシーン | 機能概要 |
アカウント名もしくはユーザー名 | フォローしたい友人や有名人、ブランド・企業名が特定されているとき | ・特定のアカウント名やユーザー名で検索する ・なりすましや偽アカウントが存在するため注意が必要 ・著名人やブランドを検索するときは、アカウント名の隣にあるブルーのチェックマーク(認証バッヂ)を確認する |
ハッシュタグ | ・共通のテーマを通じて誰かと繋がりたいとき ・口コミやレビューを知りたいとき | ・Instagramでは「タグる」という言葉があるほど頻繁に使用される検索方法 ・複数のハッシュタグを組み合わせた検索はできない ・同じ趣味・興味を持つユーザーと繋がりたいときは「#◯◯な人と繋がりたい」で検索する ・口コミやレビューを調べるときは「#商品名」「#地名と調べたい分野(例えば「箱根ホテル」)」で検索する |
位置情報 | 訪れたい場所やスポットがあり、その詳しい情報を入手したいとき | 「東京タワー」「京都」など調べたいスポット名や地名から、その位置情報が付加された投稿一覧を見つけられる |
日本語キーワード | GoogleやYahooを利用した検索と同じように、複数キーワードで検索結果を絞り込みたいとき | ・入力したテキストをもとに検索する方法 ・2022年3月現在、Instagramコミュニティガイドラインに従っていることが条件のため、検索できるキーワードやトピックは限定的 ・「コーヒー」「ペット」「レシピ」など一般的なワードなら検索できる |
日本語キーワード検索を駆使すれば、他の検索方法よりもユーザーは興味のあるコンテンツによりダイレクトにたどり着けます。次にInstagramで日本語キーワード検索をする方法を見ていきましょう。
Instagramで日本語キーワード検索の使い方
Instagramの検索機能として新しく登場した日本語キーワード検索の使い方は、次のとおりです。
- Instagramアプリ下メニューにある「発見タブ(虫眼鏡アイコン)」をタップ
- 上部の検索バーに検索したいキーワードを入力
- さらに絞り込まれたキーワード検索の候補から気になるものを選ぶ
- 検索した日本語キーワードに関連する画像や動画(リール)の一覧が表示される
- 気になる画像や動画をタップして投稿を閲覧する
日本語キーワード検索を使えば複数ワードで絞り込み検索ができるので、目新しいコンテンツに出会える可能性が高まります。
Instagramのキーワード検索で上位表示される2つのメリット
Instagramの日本語キーワード検索では、「コーヒー エチオピア」といった絞り込み検索が可能です。以前は検索バーに「コーヒー」と入力すると「#コーヒー」「#コーヒーのある暮らし」や、「コーヒー」が含まれるアカウント名が表示されていました。
Instagramで検索・発見タブを開くと、レコメンドアルゴリズムによってユーザーごとに異なる「おすすめ投稿」が表示されます。レコメンドアルゴリズムとは、ユーザーが興味のありそうな投稿をおすすめする技術的な仕組みのことです。
一方、キーワード検索は、入力したテキストの検索結果から気になる投稿にたどり着ける点でおすすめ投稿の表示とは異なります。
以上を踏まえて、ここではInstagramのキーワード検索で上位表示される次の2つのメリットを見ていきましょう。
- キーワードを能動的に検索するユーザーを狙ってアプローチできる
- GoogleよりInstagramを選ぶ人にアプローチできる
1. キーワードを能動的に検索するユーザーを狙ってアプローチできる
キーワード検索結果で上位表示されると、関心のあるコンテンツへとInstagramユーザーを誘導できます。つまり上位表示されると、発見タブやリールタブに掲載されなくてもコンテンツのインプレッション数を伸ばせるわけです。
Instagramでもキーワードを設定しSEOをイメージした対策をすれば、能動的に検索するユーザーにアプローチできます。キーワードに関心の高いユーザーを狙い自社の画像や動画を表示させれば、自社を知らない層にもアプローチ可能です。
例えば、独自ブレンドの有機コーヒー豆をInstagramのショップ機能と連携しているケースを考えてみましょう。「コーヒー」で検索したユーザーのスマホに上位表示されれば、そのまま購入に繋がる可能性があるということです。
キーワード検索機能は、Instagramが「新たなコンテンツを発見したい」というニーズに反応した結果だと考えるべきでしょう。レコメンドアルゴリズムの精度が高いことから、「検索・発見タブ」によく似た画像や動画が表示されやすい状況を刷新するための実装だと考えられます。
2. GoogleよりInstagramを選ぶユーザーにアプローチできる
キーワード検索で上位表示されると、GoogleよりInstagramを選んで検索するユーザーにアプローチできます。
インターネットを利用する多くの方が検索ツールとして活用しているのは Googleです。Googleでは「公式情報」が上位表示される傾向にある一方、Instagramでは「リアルな声」が人気を集めています。
Instagramで検索されるのは、公式サイトでは見つけられない次のようなコンテンツです。
- ユーザーが作ったコンテンツ
- 口コミ
- 商品・サービスのレビューなど
そこで公式情報とリアルな声という違いで、GoogleとInstagramの検索ツールとしての使い分けが今後は一層進むでしょう。消費者の行動が、Instagramのアプリ内で欲しい商品を検索して購入まで完結させるのが当たり前になることが予想されています。
Instagram運用担当者は、公式情報とリアルな声という違いを念頭にアカウントを運用することが大切です。
キーワード検索を意識した上位表示を狙う6つのコツ
自社のターゲット層が検索しそうなキーワードでいかに上位表示させるかを考えることが、Instagramで露出を増やすために重要です。検索結果で上位表示を狙う考え方は、Googleのアルゴリズムを意識したSEOと同じと言えるでしょう。
Instagramからの公式発表によると、次のシグナルによって検索結果のランキングは決定されます。
- 入力されたテキスト
- アカウント
- ハッシュタグ
- 場所からの情報
- アクティビティ
- 人気度
以上を踏まえて、ここではInstagramのキーワード検索で上位表示を狙う以下の6つのコツを見ていきましょう。
- キーワードを意識したユーザーネームや名前を使用する
- 自己紹介にキーワードや場所を含む
- キャプションにキーワードとハッシュタグを含む
- アクティビティを意識した投稿づくり
- アカウントの方向性を明確に保つ
- 過去の投稿のキャプションを編集する
1. キーワードを意識したユーザーネームや名前を使用する
Instagramのキーワード検索では、検索バーに入力したテキストが、検査結果に最も大きな影響を与えます。プロフィール画面で確認できるユーザーネームや名前には、自社のターゲット層に向けたキーワードを使用すると良いでしょう。
例えば「コーヒー」がキーワードであればユーザーネームは「@coffee」、名前は「コーヒー」とするイメージです。このようにすれば、ユーザーが「coffee」あるいは「コーヒー」のどちらで検索しても検索結果に表示されます。
2. 自己紹介にキーワードや場所を含む
自己紹介に記載されたテキスト情報も、Instagramのキーワード検索で入力されたテキストと照合されるので重要です。自己紹介は150文字までしか入力できないので、キーワードをしっかり選定しましょう。
もしアカウントが特定の場所・地域に根ざした中小規模のビジネスのものであれば、位置情報(所在地)を自己紹介に記載してみてください。ローカルユーザーから発見されやすくなります。
3. キャプションにキーワードとハッシュタグを含む
キーワード検索では、キャプションに入力されたテキストの役割が大きくなります。ハッシュタグはもちろん、選定したキーワードをキャプションに散りばめるようにしましょう。
キャプション作成時に注意したい点は、検索結果で上位表示を狙うあまり、キーワードやハッシュタグを乱立させてしまい統一感がなくなることです。投稿する写真の被写体やフィルターに配慮するように、コンセプトにも注意を払います。
投稿のコンセプトづくりでは、次の点に注意してください。
- どんなユーザー層に向けるのか
- どんなテーマでコンテンツを制作するのか
Instagram運用担当者が変わっても統一感のある投稿を継続できるように、あらかじめ表記ルールも定めておきましょう。つまり、SEOライティングとほとんど同じ取り組みだと言えます。一度コンセプトや表記ルールを定めてしまえば、Instagramの運用をプロに外注しやすくなる点も知っておきましょう。
なおハッシュタグは30個まで、文字数は2,200文字まで入力できますが、キャプションは簡潔にまとめるのがおすすめです。
4. アクティビティを意識した投稿づくり
Instagramでは、アクティビティを意識しながら、自分のコンテンツの外側でキーワードと関連したアカウントと関係性を築くことが重要です。アクティビティとは、他のアカウントや投稿とのやり取りのことです。具体的には次のような行動のことを指しています。
- いいね
- コメント
- 投稿
- ログイン
- フォロー
- シェア
通常、ユーザーの検索結果の上位に表示されるのは、フォローや訪問しているアカウントです。そこでキーワードと関連するアカウントとやり取りすることも検討してください。その結果、自社のアカウントや投稿が「いいね」「フォローされる」「コメントされる」「保存される」ことが大事です。
例えばターゲット層がフォローしそうな次のアカウントを探して、フォローしてコメントを残すなどして会話に参加しましょう。
- 潜在顧客
- キーワード関連インフルエンサー
- キーワード関連ビジネス
自社の投稿にコメントがあれば、新しいうちに返信するようにします。社内のリソースが不足していれば、フリーランスに運用代行を依頼してでも他のアカウントと丁寧にやり取りすることが大事です。アルゴリズムは変更されることがありますが、フォロワーとの絆は変わらないからです。
5. アカウントの方向性を明確に保つ
Instagramで検索上位を狙うあまり、数多くのキーワードでアカウント自体の方向性がブレるのは避けたいものです。アカウントの方向性を明確にし、何のアカウントで、どのような人に見てほしいのか誰が見てもわかるようにします。
方向性がブレたアカウントでは、他のユーザーから支持され人気を得るのが難しいと言えるでしょう。人気がなければ、検索結果の上位に表示されない可能性があるほか、他のユーザーとも関係を構築しづらくなるからです。
6. 過去の投稿のキャプションを編集する
これから行う投稿だけでなく、すでに投稿したコンテンツのキャプションを見直すことも検討してみてください。Instagram運用者ではリソースが足りない場合は、フリーランスに依頼するのも1つの方法です。
Instagramでは、投稿済みの画像や動画のキャプションを編集できます。自社のターゲット層を考慮して、キーワードの優先順位などSEOに配慮したキャプションづくりを行いましょう。
Instagramではエンゲージメント率の高い投稿は重要
Instagramでは、フォロワー数とおなじくらいエンゲージメント率の高い投稿は重要視されています。エンゲージメント率が高いほどInstagramから質の良い投稿と認識され、上位表示など露出が高まるからです。
エンゲージメント率とは、自社の投稿への他のユーザーからの反応を数値化したものです。他のユーザーからの反応とは、「いいね」「コメント数」「シェア」「投稿の保存」などの行動に相当します。これをエンゲージメント数と呼び、次のエンゲージメント率の算出方法に必要です。
エンゲージメント率=エンゲージメント数÷インプレッション数やフォロワー数
このことからキーワード検索対策として、例えば「ワイン」というキーワードを単純に散りばるだけでは高い効果は望めません。他のユーザーから「あとで見よう」と思われるような、役に立つ情報が盛り込まれた投稿作りが重要だからです。
Instagramアカウント運用を依頼できるパッケージ5選
ここでは、ランサーズを通じてInstagramアカウント運用を依頼できるパッケージ5選をご紹介します。
- コンサル&プログラミング両輪でPCでの運用を支援
- 台湾・香港向けに中国語でInstagram運用代行
- 「インスタ見て来ました!」の声が増えるアクション代行
- コンセプトメイキングから投稿まで完全運用代行
- PR案件に強いインフルエンサーによる運用代行
では、それぞれのパッケージを見ていきましょう。
1. コンサル&プログラミング両輪でPCでの運用を支援
スマホでなくPCでInstagramを運用したい方を支援するパッケージです。スマホでは体験できない、PCならではの楽しいInstagram運用スタイルがわかります。ビジネスで活用するために、Instagramのフォロワーの増やし方を知りたい方におすすめです。
2. 台湾・香港向けに中国語でInstagram運用代行
台湾・香港向けにはInstagramやYoutubeの、中国向けには微博アカウントの運用代行を依頼できます。中国語で対応してもらえるほか、投稿内容の計画や投稿画像の作成も含めて依頼できるのがポイントです。最低でも月に4回の投稿が約束されています。
3. 「インスタ見て来ました!」の声が増えるアクション代行
自社のアカウントにログインし、手動で「いいね・フォロー・DM」などのアクションを代行してもらえます。フォロワーや他のユーザーとの関係性を構築したい方におすすめです。投稿や運用の相談にメール等で対応してもらえるので、Instagramにまつわる悩みを抱えている方は相談されてはいかがでしょうか。
4. コンセプトメイキングから投稿まで完全運用代行
コンセプトメイキングから投稿画像制作・投稿まで、運用にまつわるすべてを代行してもらえます。コンサル的なアドバイスのほか、運用フローを構築し投稿や「いいね」などのアクションまで依頼できるのがポイントです。最低1ヶ月から運用を依頼できるので、運用を改善したい方におすすめです。
5. PR案件に強いインフルエンサーによる運用代行
様々なPR案件やインスタ運用代行の経験を活かし、プロフィール写真・本文考案など細かい部分まで対応してもらえます。雑貨、フード、アパレル、イベントのアカウントに強いインフルエンサーです。投稿の企画や画像の加工はもちろん、自社のターゲット層に最適化したハッシュタグ・キャプションまで提案してもらえます。
Instagramの運用ではユーザーの目線を重視して投稿しよう
もともとInstagramは、フィルターをかけた画像を共有することから始まりました。今では口コミやレビューを探して観光地やカフェ・レストランの下見、お気に入りブランドの新作チェックなど幅広い用途で利用されています。そこで多様なニーズに対応できるよう2021年秋に追加されたのが、キーワード検索機能です。
キーワード検索機能を使えば、ユーザーはよりダイレクトに情報にたどり着けます。そこで自社の投稿を保存してもらうためにも、ユーザー目線で役立つコンテンツを投稿し続けることが大切です。上位表示させることは大事ですが、質の高いコンテンツを継続的に投稿する運用がより重要になってきます。
フォロワーとの絆やユーザーとの関係性を強化するためにも、Instagramの運用はランサーズに任せてみてはいかがでしょうか。
