質の高いウェビナーを実践するためには、効果的なタイミングで質疑応答を行うことが大事です。講師が上手に質疑応答を挟むことで、伝えたい内容が伝わりやすく、参加者も適度な緊張感を持って真剣に聞いてくれます。今回はウェビナーで効果的な質疑応答の方法について解説します。

ウェビナーで質疑応答を行うメリット
ウェビナーで講師が一方的に話して、参加者が集中力を保てないときに効果的な方法が質疑応答です。具体的にウェビナーで質疑応答をするメリットを解説します。
講師が質問を選べる
質疑応答を設けるタイミングや質問者の数によっては、講師側が趣旨に合っていると判断できる質問のみを選べる場合があります。
趣旨から外れてしまう質問は上手く話が深まる場合もあれば、他の参加者の時間を奪ってしまう可能性もあるわけです。講師がウェビナーの場を調整しやすいところは質疑応答のメリットです。
話が広がる
質疑応答を行うと、講師が伝えたい内容以外に参加者が知りたかった情報を提供できる可能性が高まります。ウェビナーの講師が持っている知識と参加者の疑問や課題は、ウェビナーの内容を深めて、参加者の満足感を高めることに繋がるのです。
参加者が真剣になる
質疑応答の時間があるとわかれば、参加者に質問を考える時間が生まれるため、より真剣にウェビナーの内容を理解しようとします。さらに、参加者が直接疑問を伝えられるので、ウェビナー中に理解が深められます。
ウェビナーにおける効果的な質疑応答の方法
オフラインではなく、オンラインの画面越しに対面するウェビナーでは、質疑応答の仕方やタイミングを工夫する必要があります。効果的な質疑応答について解説します。
質疑応答の手段を使い分ける
オフラインのセミナーでは、口頭で質疑応答を呼び掛けたり、事前に質問事項を送ってもらうなどの質疑応答の方法がありました。一方でウェビナーでは、口頭や事前の呼び掛け以外にも、ウェビナーのツールやチャット機能などを使ったリアルタイムでの質疑応答の方法が使えます。講師と参加者の相互的なやりとりを行うことで、質問しやすい環境づくりができます。目的やタイミングに応じて質疑応答の手段を使い分けましょう。
選択肢を与える
質疑応答の時間を設けても参加者がなかなか質問を抽出できないケースがあります。過度なプレッシャーは参加者の満足度を下げるばかりで、その場合は質疑応答のテーマを絞ったり、複数の選択肢を与えることで答えやすくなります。講師が参加者に質問をしたい場合も同様です。参加者が自由に回答してもらう質問と講師がある程度回答の選択肢を与える質問を使い分けることで、回答が得られない事態を防ぎます。
聞きにくい質問は匿名で募る
参加者が聞きたい質問があったとしても、プライベートな悩みや恥ずかしさを伴うものだった場合、質問者がわかる状態では手を挙げにくいものです。ウェビナーの優れている部分は、ツールを使って匿名で質問を募ることができるところです。ウェビナー中や事前に聞きにくい質問などを募り、実名を出さずに疑問に回答すれば、参加者は安心して質問できます。
ウェビナーで質疑応答を行う方法
ウェビナーではオフラインとは異なり、さまざま機能を活用して質疑応答が行えます。具体的に質疑応答を行う方法を解説します。
ツールの質疑応答の機能
ウェビナーのツールによっては、質疑応答に役立つ機能を備えている場合があります。質疑応答に特化したようなQ&A機能があれば、質問の公開範囲の設定やテキストでじっくり質問を考えられるため、参加者の安心に繋がります。
チャット機能
ウェビナーを開催するツールにはチャット機能がついている場合があります。口頭で質疑応答の時間を設けたり、事前に質問を用意してもらったりさまざまな質疑応答の方法がありますが、チャットなら気軽に質問ができます。ウェビナーの最中にもチャットで質問可能としておけば、参加者は内容を聞きながら浮かんだ疑問を即座に送り、講師もすぐに対応できる利点があります。
ウェビナーにおける質疑応答は、講師が一方的に講義を行い、参加者の熱が冷めたり、知りたいことを聞けなかったりすることを防ぐ手段として有効です。適切に質疑応答を行うと事前に予定していた内容を深堀りした話が広がったり、参加者に適度な緊張感が生まれて真剣に話を聞いてくれたりとさまざまなメリットがあります。
実際に対面で行うオフラインのセミナーとは異なり、ウェビナーでは口頭以外の質疑応答もしやすくなっています。たとえば、ツールで選択肢を用意したり、参加者が答えにくい質問は匿名で回答を募ったり、オンラインのメリットを活用する方法もあります。お互いに良いウェビナーとなるように、質疑応答は適切に行っていきましょう。
