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従来の採用手法では探せなかったフリーランスエンジニアを獲得

 

Lancers Agentを活用いただいているfreee株式会社のエンジニアマネージャー横田健志様にお話を伺いました。

【導入前の課題】
・プロジェクトごとに、スピーディにエンジニアを採用したい
・先進的な技術であるGo言語を扱える人材がなかなかいない
・スキルがあるだけではなく、一緒に働きたいと思える人材がいい

【Lancers Agencyで解決】
・本音ベースで会話ができて求める人材とスピーディに出会えた
・これまでにない優秀な人材を採用できるチャネルを持てた
・人材を確保できるため自社の事業の開発推進力が上がった

 

スキルがあって、組織にフィットする人を求めて

▼特殊なプロダクト開発にマッチする人材を探していた

――事業内容とご担当の部署を教えてください。
freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、SaaS型クラウドサービスを提供している会社です。バックオフィス業務の効率化や自動化を実現することで本業にコミットできる時間が増えれば、スモールビジネスはもっともっと強くなっていき、結果的に日本の経済にも貢献します。世の中全体の流れをより良くしていくことを目指して、さまざまなサービスを提供しています。

私が所属するのは、金融開発チームというエンジニアリングの組織です。freeeの中の「スモールビジネス×資金繰り」という領域でサービス開発にあたっています。

スモールビジネスでは、やはり資金面での悩みを抱える企業様が多い現状があります。資金繰りの課題を直接的に解決するためのプロダクトとして、融資などの資金調達におけるサービスやクレジットカードといった新規事業を開発しています。

直近では、法人向けの「freeeカード Unlimited」β版を2021年10月にリリースしました。独自の与信ロジックを用いた柔軟で高い限度額を提供しているのが特長で、利用明細とfreee会計を数日以内で同期できるという機能も備えています。

――freeeカード Unlimitedの反響はどうですか?
リリース前の発表会の場では、SaaS業界などを中心としたスモールビジネス経営者の方々から「いいね!」という声をいただきました。

正直なところ、ポジティブ・ネガティブが入り混じった反響を予想していたのですが、「社会的意義のあることをやろうとしている」とみなさん好意的に受け止めてくれました。そうした応援と期待を背負ったうえで開発に取り組んでいくという状態でした。

――エンジニアリングマネージャーの立場から、freeeカード Unlimitedの開発で苦労した点を教えていただけますか?
freeeカード Unlimitedは、日本の各銀行とAPI連携しているfreeeの強みを活かして独自の与信ロジックを組んでいます。また、通常はクレジットカードを利用してから明細に反映されるまで長いタイムラグがあるのですが、freeeカード Unlimitedはほぼリアルタイムでfreee会計にデータが同期されるので、月末に利用明細が揃わないという経理上の不便さを解消しています。

これらを実現するにあたっては社内の各部署と連携する必要があり、かつクレジットカードという領域になるため、弊社の他のサービスよりも一段高いセキュリティ水準でインフラ周りやプロダクトを作る必要もありました。いろいろな関係者を巻き込みながら開発するという難しさがあり、金融開発チームの中でも特殊なプロダクトでした。

すぐに提案があり、求めていたエンジニアと契約成立

▼既存のネットワークにない人材とLancers Agentで出会った

――これまでエンジニアはどのような方法で採用してきたのでしょうか?
弊社の場合、正社員と業務委託では別のルートで採用を進めるのですが、基本的には「正社員のエンジニアではこういった人材が必要、業務委託ではこういう方にお願いしたい」というリクエストをあげて、採用部門と一緒に動いていきます。

ただ、私がいる金融開発チームは特殊で、これまではSES(システムエンジニアリングサービス)会社様から業務委託の方をたくさん受け入れてきました。

というのは金融開発チームは新規の開発案件が多く、都度チーム編成が変わったり、スピーディにエンジニアを集めかったりするので、密にコミュニケーションしながら進めたかったからです。人材が必要になったら私から直接SES会社様に相談して、業務委託の方に参画していただくという方法をとっていました。

――今回、freeeカード Unlimitedの開発に携わるエンジニアをLancers Agentで採用されました。そこにはどういった経緯があったのでしょうか?
freeeのサービス開発ではRuby on Railsという言語を使う場合が多く、業務委託の方を募集するときもRuby on Railsを扱えるエンジニアという要件で探してきました。

ただ、今回のfreeeカード Unlimitedに関しては、Go言語で開発するという判断をしました。その理由は、コーポレートカードとしての価値や利便性を追求するうえで、個々の要件に適したサービスをいくつも組み合わせて一つの構成とするマイクロサービスアーキテクチャという手法で開発するのがよいと考えたためで、これをやるにはGo言語が向いていたからです。

まずはSES会社様にお声がけしたのですが、Go言語のスキルを持つ人材はいないとのことで断念しました。Go言語は先進的なWeb系ベンチャー企業などで採用が進んでいる技術ではありますが、まだまだ扱える人材は多くありません。JavaやPHP、Ruby on Railsといった大きなニーズがあるところの技術者を抱えたり育てたりする企業様が多いのは当然のことだと思うので、人材を探すには間口を広げるしかないなと考えました。

そこで、数社の人材紹介エージェントにお声がけしたのですが、提案自体が全然ないという状態が続きました。Lancers Agentは社員からの紹介で知り、相談してみたのが始まりです。結果からいうと、すぐにいろいろな提案があり、求めていたエンジニアと契約することができました。

▼ニュートラルな情報を提供してくれる営業担当だから信頼できた

――実際にLancers Agentを利用してみたうえでの所感を教えていただけますか?
こういう人材がほしいと相談してから最初の提案までとても速かったですし、「もうちょっとこういう人がいいです」といった要望を伝えても、柔軟に応えてくれるのがありがたかったです。

担当の営業さんと本音ベースで話すことができたのも、うまくマッチングできたポイントだと思っています。私が本当はどう思っているのかを引き出すようなコミュニケーションをしてくれたので、相互理解が進みました。

実際に契約した方とは面談をした段階でいいなと思っていたのですが、面談後、営業担当さんに以前の職場での評価などについて追加の質問をしてみました。そのときの営業さんの回答がとてもニュートラルで誠実さを感じまして、やはりこの方と契約したいなと決断することができました。

営業は契約が決まれば実績になるので、どうしてもポジティブ情報を優先したくなるものだと思うのですが、Lancers Agentの営業さんは組織に入った後のことまで考えて、有益な情報を伝えてくれました。弊社にとって必要な人材を紹介したいと思っていることが伝わってきて、信頼できるビジネスパートナーという感覚を持ちました。

――定性面ではどのような人材要件を持っていたのでしょうか?
業務委託という雇用形態の特性上、契約した業務の範囲内という線引きに重きを置いている方もいると思います。ただ、私自身は手前で線を引かないほうが業務委託の方自身の経験値を高めることにつながりますし、線を柔軟に変えて行くような動き方のほうがお互いに気持ちよく仕事ができると思っています。

定性面の要望では一緒に働きたいと思える人材ということになりますが、Lancers Agentには最初に線引きをしない方、そういった働き方をこれまでもしてきた方をご提案いただきたいとお願いしました。

――契約されたエンジニアは期待した通りでしたか?
チームの一員として社員と同等にサーバーサイドの言語を書くという業務をお願いしましたが、すごく実力のある方でとても助かりました。今回の開発はルール的なことも含めてゼロベースから作っていかなくてはならなかったのですが、いろいろな言語を経験されてきた方だったので、以前はどういうやり方をしていたのか、こうしたらもっと良くなるんじゃないかなどの提案もたくさんしてくれました。

社内からも「信頼できる人」「この部分はぜひ任せたい」という声が上がり、チームとしてのルールを一緒に作っていくところから力を発揮してもらいました。

よりよいマッチングにつながる相互理解がある

▼チームや人材をわかろうとしてくれた

――Lancers Agentを活用して、どのようなメリットを感じていますか?
エンジニアが何名必要というときに、集められる手段を持っているというのはとても大事なことです。Lancers Agentは、これまでのネットワークでは届かなかったスキルセットを持つ人材を提案してくれました。新しい採用チャネルができたのは、非常に大きなメリットだと思っています。

――今後はLancers Agentをどのように活用していきたいですか?
今回、営業担当さんとコミュニケーションしていく中で、私たちのチームや求める人材について深く理解していただき、提案人材を「合わせにいく」ということをしてもらえました。こうした情報はLancers Agentに蓄積されていくと思うので、希望する人材要件は都度変わったとしても「今回は、前回よりもこういう人がいいですか」といった提案をいただけると期待しています。

freeeカード Unlimitedは今後も進化させていきますし、新しいプロダクトを開発する予定もあります。今後も「なぜこういう人材がほしいのか」といった一歩踏み込んだところまで対話をしながら、よい出会いにつなげていきたいです。引き続き、お力添えいただければと思っています。

――金融開発チームの今後の目標を教えてください。
スモールビジネスが世界の主役になるには、超えなくてはいけないハードルがいくつもあります。その中でも、資金繰りに関するペイン(課題)は多いと思っています。大企業では整っているけれど、スモールビジネスだからこそ難しいというものですね。私たちはそれを取り除きたいと思っていますし、金融開発チームのミッションもそこにあります。

これを実現するためには、雇用形態にかかわらず、チーム全員が「私が世の中を変えていく」という意識を持ってやりがいや面白味を感じながら取り組んでいくことが大切だと思っています。開発組織によってはこうしたミッション共感が薄いケースも見られますが、freeeは総じてミッション共感が強い会社です。

さまざまな雇用形態が混在していても、このビジネスに携わることに喜びを感じられるようなチームを作っていきたいと思っています。

▼理解と共感のあるビジネスパートナーとして

――最後に、Lancers Agentのご利用を検討されている企業様に向けてメッセージをお願いします!
人材のマッチングでは、ほしい人物像やプロダクトの背景、思いをきちんと伝えることが大切だと思います。また、提案された方を見送る場合には、どういう点が合わないと感じたのか言語化して、相互理解を深めていくことがより良いマッチングにつながると思っています。

Lancers Agentは、事業や組織を理解して共感したうえで、そこに合う人材を紹介してくれます。ぜひ思っていることは全て伝えて、自社に合う人材を集めるためのビジネスパートナーとして利用してみてほしいと思います。


取材後記

各銀行口座と連携する仕組みを持っているfreeeならではのデータベースを活かして、これまでになかった与信ロジックを実現したfreeeカード Unlimited。「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションは、現実的なサービスとなって次々に社会に生み出されています。「私が世の中を変えていく」というチームを作りたいという横田さんの言葉からは同社のマインドの高さや強さがうかがえ、ワクワクしました。

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