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組織ミッションにコミットする人材獲得のポイントは営業の提案力

人と組織にまつわる、あらゆるソリューションを提供するパーソルグループ。「テンプスタッフ」「doda」を始め、働く人々の未来を支える様々なサービスを展開しています。パーソルホールディングスでは現在、ランサーズが運営するITフリーランス専門の人材紹介サービス「Lancers Agent」をご利用いただいています。実際にどのように活用されているのか、エンゲージメントプロダクト開発室室長 道家竜馬氏にお話を伺いました。
パーソルホールディングス株式会社
インタビュイー: グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 エンゲージメントプロダクト開発室 室長 道家竜馬氏(2021年3月時点)

【本記事の内容】

①アジャイル開発を行う新しいチームへのジョイン

    • Lancers Agentの導入前に抱えていた課題
    • 「人材にフォーカスして投資していこう」という方向性の中での新たな挑戦

②Lancers Agent を選んだ決め手と活用した所感

    • いかにチームにフィットする人材をジョインできるかが重要
    • 営業担当の根気強い提案が良い出会いを作ってくれた

③Lancers Agentの活用で得られたメリットと今後の展望

  • 人材紹介エージェントに期待するのは提案の量と質
  • Lancers Agentは要望にコミットして伴走してくれるパートナー

アジャイル開発を行う新しいチームへのジョイン

Lancers Agentの導入前に抱えていた課題

【抱えていた課題】

・新しく内製型の開発チームを立ち上げるにあたって、エンジニアを獲得したい
・技術面のスペックだけでなく、組織ミッションに共感してくれる人材を獲得したい

【Lancers Agentでこう解決!】

・多くのエンジニアとの面談により、マッチング度合いの高い人材を獲得できた
・営業担当が自社の要望を細かく拾い上げ、精度の高い提案をしてくれた

「人材にフォーカスして投資していこう」という方向性の中での新たな挑戦

――事業内容を教えてください。

パーソルグループは「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げ、人材派遣や転職サービスなど、人と組織にかかわる様々なサービスを提供しています。当社はパーソルグループのホールディングス会社で、SBU※で展開している各社のガバナンスや調整、グループの経営戦略設計などが主な役割です。
※Strategic Business Unitの略語

――グループデジタル変革推進本部・ビジネスITアーキテクト部は、どういった役割を持つ部署でしょうか?

当社のITユニットとして、グループ全体で利用する基幹システムを始め、インフラ面を担当している部署です。ここに昨年2020年4月に新しく開発チームを立ち上げまして、グループ従業員のエンゲージメントを高めるためのプロダクトを開発するという取り組みをスタートしました。

ファーストプロダクトは従業員の自律的なキャリア形成を支援するもので、たとえば、現在の仕事やポジションに不安や不満を抱えたときに、その原因を従業員自身で内省でき、かつグループ内の最適なポジションを見つけられるような仕組みになっています。

チームとしてはスタートを切ったばかりですが、今後はより良い従業員体験をつくるというミッションのもと、様々な仕組みを企画・開発していきたいと考えています。

――新しく開発チームを立ち上げた理由を教えていただけますか?

これまでホールディングスでは内製の開発組織を持たずに、SIerや開発会社さんと契約を結んで、自分たちはPMやPMOという立ち位置で開発をマネジメントする体制をとってきました。

基幹システムなどではこうした運用が効率的なこともあるのですが、今回のように従業員エンゲージメントや生産性をシステムによって高めていきたいと考えたときには、外部のベンダーさんとの請負契約では必ずしもフィットするとはいえない場合が出てきます。

目の前にある課題を即座に分析して、優先づけをして、アジャイルで開発していく。そういった手法のほうがフィットするだろうと考え、内製できる開発チームを立ち上げました。このチームは、会社の中長期的な目標の中で人材にフォーカスして投資していこうという方向性において、それに即したモノづくりができる体制を作ってみようという、いわばトライアルの意味合いを持っています。

ファーストプロダクトはキャリア支援に焦点をあてましたが、今後は周りにある課題をチームとしてどう解決できるのか、企画・設計・開発を通して具現化できる組織に育てていきたいと考えています。

――実際にインハウスでの開発に取り組んでみて、どのような感想をお持ちですか?

キャリア支援という人事領域のテーマということもあり、開発チームには人事部門のメンバーにも入ってもらいました。仕様や操作性のフィードバックをもらいながら開発していくというやり方をとったのですが、IT領域、人事領域という部門的な垣根を越えて、「自分たちのプロダクトを作っている」という意識が強くなったと感じています。

単に良い・悪いという評価をするのではなく、説明責任を自分事として捉えてくれているという点で、この挑戦をしてみてよかったなと実感しています。プロダクト自体も、自分のキャリアを内省したり、グループ内の異動を前提にしていたり、独自性の高いものになりました。グループ従業員の数万人が利用することになるので、今後の効果が楽しみです。

Lancers Agentを選んだ決め手と活用した所感

いかにチームにフィットする人材をジョインできるかが重要

――開発チームを立ち上げるにあたって、採用面ではどのような課題がありましたか?

もともと内製の開発組織を持っていなかったので、エンジニアを集めてチームビルディングする必要がありました。とはいえ、エンジニアを正社員採用するとなると、やはり時間がかかりますよね。業務委託の形態であれば、よい方と出会えた場合には最短1~2週間ほどでジョインしてもらえます。

ですので、ゼロから開発組織をつくるといううえでは、フリーランスなど、業務委託できる外部人材を紹介してくれる会社とスクラムを組んでやっていくのがマストと考えていました。

今回の開発チームは、プロパー開発者2名と業務委託5名という編成です。品質の高いプロダクトを生み出せるチームを最短で作るという試験的な取り組みでもあったので、チームへの貢献意欲や協調性、柔軟性があるかなど、非常に高い意識を持っている業務委託の方をこだわり抜いて採用させていただきました。

――プロパー開発者と業務委託のエンジニアとでチームビルディングをする際に、とくに重視されたことを教えていただけますか?

チームビルディングを成功させるには、スキルがマッチしていればよいというわけではなく、一番重要なのはマインドセットだと思っています。開発は共通のゴールに向かってチームとして進んでいくものなので、たとえば個々には高いテクニックがあっても、志向性が違う同士ではうまくいかなかったり、コミュニケーションロスが起きたりします。

とくに私がこだわっているのは、自分からチームに貢献するという内発的なアクションができるかという点です。これができる方は、チームのパフォーマンスを高める存在になりますから。

また、外部リソースを含めて内製化するにあたっては、プロパーのリードエンジニアは必ず必要になると思います。説明責任や製造責任のほか、あらゆる面の責任を自分達が負うという点も踏まえなくてはなりません。このリスクを最小限に抑えるマネジメントをするうえでも、いかにチームが目指す方向性に合っている人材をジョインできるかが重要なポイントになるわけです。

営業担当の根気強い提案が良い出会いを作ってくれた

――実際にLancers Agentを利用した所感を教えてください。

Lancers Agentには、プロフェッショナルなエンジニアの人材プールがあると認識していました。

チーム組成の段階では、とにかくエンジニアとの面談による相互理解が重要です。そういう意味では多くの方と面談する必要があるのですが、Lancers Agentは提案までスピーディで、多くのエンジニアと接点を持たせてくれたこともありがたかったですね。

妥協せずに面談を繰り返す中で、最終的には、組織ミッションに共感してくれる本当に良い方とLancers Agentを通じて巡りあうことができました。これも、営業担当の方が根気強く提案してくださったおかげだと思っています。

面談時は必ず営業担当さんが同席してくれるのですが、提案がぶれることもなく、私が求めていることをしっかり理解してくれているのがわかりました。ソフト面での要求レベルが高かったので大変だったと思いますが、常に私の課題感を拾い上げてくれるので、いつかはフィットする方が出てくるだろうという感覚は途中からありました。

予想通り、とても良いマッチングができましたし、面談を繰り返す中でも不安になることがなく納得感を持ちながら進めることができました。

Lancers Agentの活用で得られたメリットと今後の展望

人材紹介エージェントに期待するのは提案の量と質

――同じようにチームビルディングで悩まれている企業様もあると思います。人材紹介エージェントをうまく活用するポイントをぜひ教えてください。

エンジニアのスキルやスペックは、募集時の必要条件となるものです。もちろん、エージェント各社で人材プールの特徴が異なる部分はありますが、正直なところ、スペック面においてはどのエージェントも優秀な方が揃っています。

重要なのは、提案の量と質だと思いますね。たくさんの候補者とお会いすることが重要ではあるものの時間には限りがあるので、自分たちのチームにフィットする方をいかに数多く紹介してくださるかが大切になってきます。

もちろん、人材の見極めは発注者側の責任になるわけですが、スペック以外の部分でいかにマッチング度合いの高い方を紹介していただけるかで、採用までのスピード感が変わります。アジャイル開発ではとくにチームビルディングが大切なので、営業担当の方の提案力は大きなポイントになると思いますね。

Lancers Agentは要望にコミットして伴走してくれるパートナー

――今後はLancers Agentをどのように活用していきたいですか?

今回の開発チームでは、まずはファーストプロダクトのリリースまでたどり着けました。次にどのようなプロダクトを作るかにもよりますが、組織サイズを大きくしなくてはいけない局面が突然にやってくる可能性は往々にしてあると思っています。その際もぜひ、Lancers Agentにタイムリーな提案をしていただきたいです。

――貴社の開発組織における今後の展望を教えていただけますか?

私たちの開発組織では、プロダクトの成否を問う前に、まず良いプロダクトを作るためのベストプラクティスは何かということを追求したいと考えています。

「こういうプロダクトを作ってください」という依頼のもとで開発していくのではなく、グループ従業員が抱える課題は何か、優先度高く取り組むべきことは何かといったことを吸い上げて、価値の高いプロダクトを生み出せるような組織を目指したい。インハウスの開発チームとして、洗練された仕組みを持つ組織にしていきたいというのが今の目標です。

――最後に、Lancers Agentのご利用を検討されている企業様に向けて「一押しのポイント」をお願いします!

営業担当の方が、こちらが出す要望にしっかりコミットしてくれる点だと思います。意思疎通を図りやすいので、スペック以外のソフト面でのマッチングも重視したいという場合には、本当に頼れる存在です。自分たちのチームに合ったエンジニアを一緒に探してくれる、しっかり伴走してくれるパートナーを求める企業は、一度相談してみることをおすすめします。


グループ連結で約5万名の従業員がいるパーソルグループ。多くの企業が従業員体験の向上や生産性向上を課題に挙げるなか、新たに開発チームを立ち上げ、スピード感を持って形にしていく組織づくりは大いに参考になりました。アジャイル型開発のニーズが定着する中で、悩みどころとなるのがチームビルディング。メンバーをジョインする段階でこだわりを持つことが重要というお話に共感された方も多いのではないでしょうか。

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