自社のコンテンツなどで記事作成をする場合、外部に見積もりを依頼して発注する企業は少なくありません。最初は社内で済ませようと思っても、文章でうまく表現できなかったり、時間がかかって現業が滞ってしまったりと、いろいろな問題が起こるからです。やはり、記事作成はプロのライターが安心。そこで、記事作成を依頼するときの料金相場や、発注する企業が作成した見積書のチェックポイントについてご紹介します。
※本記事中の費用相場はあくまで目安で参考値です。
【種類別】記事作成を発注するときの料金相場は?
まず知っておきたいのが、記事作成を外部に発注する際の料金相場。依頼するコンテンツによってライターに求められるスキルも変わるため、相場は変わります。また、記事作成の料金を判断する際の指標として、「文字単価」で考えることも多いです。「ブログ記事」「コラム記事」「取材記事」という3つのコンテンツにおけるそれぞれの料金相場を解説します。
ブログ記事
アフィリエイトサイトなど、ホームページのブログに掲載する原稿の記事作成を依頼する場合の単価は、2000文字1600円など、文字単価0.8円程度のものから、3000文字15,000円など、文字単価5円を超えるものなどあります。
専門知識を必要とせず、なおかつライターが主観のみで執筆できる「体験談」などは文字単価1円を下回ることもあります。逆に政治や経済、医療、介護といった専門的な内容の場合は、有資格者が発信することが求められるので単価が高くなります。
コラム記事
さまざまなメディアで、媒体のテーマに沿ったコラム記事が掲載されています。その内容はファッションのコーディネートや料理のレシピ、エンタメ、ビジネス、ライフスタイルなど多種多様。
コラム原稿の記事作成を依頼する場合の単価は、ブログ記事と同様で、文字単価0.8円程度から文字単価5円を超えるものまであります。
ブログ記事と近い相場観で、どちらも専門性が高く、文章の品質も高いものを求めると、単価が高くなるというわけです。WEBメディアなどで、文章の品質よりも文字数を重視する場合、安い単価で複数の記事を一度に発注するということもあります。
取材記事
コンテンツの中でも取材記事は、執筆だけでなく、取材や撮影といった専門的なスキルが求められるうえに、拘束時間も発生し、交通費といった経費もかかるため、ブログ記事やコラム記事と比較して単価は上がります。
取材記事を依頼する場合の単価は、3000文字20,000円など、文字単価6.6円から、1500文字30,000円など、文字単価20.0円を超えるものまであります。
取材記事の場合は執筆以外の要素も多くなるため、文字単価の指標はあまり意識しなくてもよいかもしれません。相場の感覚として、だいたい15,000円~50,000円と考えておけばよいでしょう。
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取材時のカメラマンやライターの費用相場
見積項目表の例
記事作成を依頼したい企業が見つかったら、まずはコンテンツの内容や1記事あたりの文字数、納期などを伝え、見積もりの作成を依頼します。見積もりのフォーマット(見積項目表)は企業によって異なります。
見積書にはさまざまな項目が記載されています。見積もりを確認する際、各項目が何を示すのか、覚えておきましょう。
企画費
記事の企画立案から行う場合の費用です。
SEO対策をするため記事のテーマや入れたいKWが決まっている場合は、お願いする必要がなくなります。
原稿料
ライターによる記事作成の執筆における費用です。
打ち合わせ費
記事作成にあたって打ち合わせが必要になる場合の費用です。
簡単なミーティングであれば、不要なことも多いです。
リライト費
原稿を一から執筆するのではなく、すでにある原稿をもとに書き直す場合の費用です。
取材費
取材を行う場合の費用です。
資料費
記事作成にあたって専門書など、必要な資料を購入する場合の費用です。
取材時のカメラマンやライターの費用相場も確認しましょう。
見積書のチェックポイント
企業が作成した見積もりをチェックする際、3つのポイントを押さえておきましょう。
価格の妥当性
項目ごとに価格の妥当性をチェックします。記事作成においては、取材の交通費や資料費を除いてほとんど経費がかかりません。つまり、単純に人件費で計算できるというわけです。項目ごとに、その作業にどれくらいの時間がかかるのかを考え、それを時給計算していくと価格の妥当性が判断できます。
納期の妥当性
続いて重要なのが納期です。見積もり依頼前に提示した納期を守れるか、しっかりとチェックしておきましょう。
体制の具体性
最後に、個人ではなく企業に記事作成を依頼する場合は内部の体制も確認しておきましょう。記事作成を担当するライター以外にディレクターがいる場合、スケジュールや納品物の品質を担保してくれる可能性が高いです。
また、取材記事で写真の品質を重視する場合、ライターとは別でカメラマンを準備しているかなど、こちらが求める要件に沿った体制を具体的に提示してくれているか、確認しておきましょう。
まとめ
見積もりを正確に読み解けば、発注側と受注側の認識相違を防ぐことができます。お互い誤解なく、条件に納得したうえで仕事を進めると、信頼関係が生まれ、記事の品質も良いものになるでしょう。
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