「フリーランスの形態」にこだわらない − 荒川さんの働き方

「インターネットを活用した働き方」が今、脚光を浴びている
「企業」で働かないことを選んだのではなく、働き方の選択肢のひとつとして、ごく自然な流れで、フリーランスという道を歩むケースがある。
長野県に、エンジニア案件で目覚ましい成果をあげているランサーの方がいる。自らの知識や経験を活かし、ITを活用しながら働いている「荒川 氏」だ。
取材を行う中で、「フリーランスという形態に特にこだわっているわけではありません」という意外な声が荒川氏から返ってきた。
クラウドソーシングサービスへ、期待感を寄せつつも「無理なく幸せだと感じられる生活が送れる働き方」を願うシンプルな想いを聞いた。
国内初のクラウドソーシングとの出会い
— どのようにしてランサーズを知ったのですか?
2008年、ランサーズの秋好代表が運営されていたWeb 2.0ナビ [現Lancers(ランサーズ)社長日記] で、日本国内におけるクラウドソーシング誕生を知りました。
以前よりブログを購読していましたので、その紹介記事を読み「ワクワク」してきました。「日本でもついに、クラウドソーシングサービスが始まる!」という期待感が非常に強かったのです。
海外動向等も含め、とても興味を持っていた分野だったので、すぐにランサーズへ登録することにしました。
サービス開始当初は、ロゴやネーミング案件が多い印象でした。現在は、2008年当初に比べ、エンジニア案件の数/幅ともに大きく拡大してきたことを実感しています。
私の専門領域であるプログラミング等のシステム開発系案件が一般的になってきたことは大変嬉しい限りです。
— 現在のライフスタイルについて聞かせてください
空き時間には、仕事案件を探していたり、仕事に関連した調査活動を行ったりしています。基本スタンスとして、クライアント様の案件状況によって柔軟に対応できるよう日頃の準備を心掛けています。
いつでも気軽にご相談いただけるよう、市場等の研究を徹底し、お仕事の受注機会を増やすことは大切だと考えている次第です。
お仕事をオフとしている日程においては、私は自転車に乗ることが好きなので、気分転換にサイクリングにも出かけていくことが多くあります。
クラウドソーシングを活用し生活を送ることが、働き方の選択肢のひとつとなっている。
— 「時間と場所にとらわれない働き方」についてどう思われますか?
私の住む場所は田舎なので「時間と場所に囚われない働き方」に大変共感していますし、「今後の生き方も変化していくのでは?」と期待しています。
昨年、ランサーズがWBS(ワールドビジネスサテライト)の放映で特集されていた際に、「インターネットを通した働き方」が浸透してきたことを感じました。
「IT利用者は首都圏に集中しているのでは」と思っていましたが、地方都市であっても能力を活かして働くことが可能になり、それによって幸せになれる方々が増えていくのだと思います。
余談ではありますが、そのTV取材に応じていたクライアント企業様の宿泊施設に、私も以前宿泊した経験がございましたので、不思議なご縁を感じました。こちらは、インターネットとリアルが繋がる瞬間として印象に残っております。
今後も新しい技術を学び、新たな仕事へ挑戦したい
— ランサーズの中で特に気に入られている機能はありますでしょうか?
最近は「時間単位」でご依頼いただくことも多く、ランサーズタイムカードによる時間報酬型のプロジェクト管理は気に入っている機能の1つです。
タイムカード管理に加えて、連絡・進捗・支払い・ファイル管理等、案件進行に必要な作業のほぼ全てがプロジェクトページから行える点も気に入っています。
その他、詳細な条件での絞り込みが可能な「仕事をさがす」「あなたにお勧めの仕事」等の機能は、非常に多くの仕事案件の中から私自身が興味を持ちそうな案件、お役に立てそうな案件を探す際に有効活用させていただいています。
— 今後は、どのようなお仕事を行われたいですか?
大変ありがたいことに、最近は直接依頼、メッセージ等で直接お声掛けいただくことも多く、募集案件へのご提案の機会は結果的に減少しているものの、ランサーズには幅広い案件が数多くあると感じています。
現在は、得意領域である「WordPress、CMS、PHP」についてご依頼いただくことが多くあります。そういった案件の中でも、より大規模案件、新しい技術に挑戦できる案件、また継続的な改善に関われる案件を主体として、仕事を遂行していきたく考えております。
※動作確認用のスマートフォン/タブレット。時間のある時にはGoogle Nexus 7 で読書をすることも。
自らの知識や経験を活かし、生活できることは幸せなこと
— 『THE LANCER』の読者に向けて一言お願いします
フリーランスとしての働く目的/働き方は人それぞれかと存じますが、「従来の働き方/生き方の枠に囚われずに生きていきたい」と感じる方々もいらっしゃるかと思います。
私自身、「フリーランスという形態」に特にこだわっているわけではありませんが、自らの知識や経験を活かせる仕事に関わりながら、時間に融通の利きやすい生活ができるのは幸せなことだと感じています。
フリーランスとして「どのような生活を送っていくか」は自分次第であろうと思います。皆様がご自身が幸せだと感じられる生活を送れる働き方を実現されることを願っております。本日はありがとうございました。