私自身、ポケコン＆音響カプラーから流れる音をカセットテープに録音する時代からコンピューターに親しみ、人生初の表計算デビューはLotus1-2-3。
その後は社内や取引先で使用。様々なソフトウェアにも精通していなければならなかったため、いくつもの表計算ソフトを渡り歩きました。
ある時代はWindowsエクセル、学校関連業務時代にはフリーソフトを普及させることがアカデミックでは一般的だったこともありApach OpenOffice。
国産フリーソフトを普及させよう（現在は有償）で WSP Spreadsheets。
Appleが業績好調を受けて、Windows世界も開拓し始めたことを受けてNumbers。
自宅に環境がそろっていない人たちもまだ多い中、クラウドやオンラインソフトの利用実績を業界的にも伸ばすことで後押ししようという時期にはGoogleスプレッドシート…。
業界や対外的なお付き合いのためのつぎつぎにさまざまな表計算を触ってみなければなりませんでしたが、まるで男女の出会いと別れのように、いや、データをメインとして扱う表計算ソフトのせいだったからなのか、「さまざまな国とソフトウェアが私の心と体の中を駆け抜けてはお別れ」していきました。
そんなこんなで2020年、世界各国ではさまざまなことが起こっており、その余波で普段のときよりも、リモートワーク推進が大きな波になっています。
「新しい生活としてRe-Startするために新たに手に職をつけたい」「子供たちが社会に出てから、ここまで大きな事象に遭遇しても社会から弾き飛ばされないよう、基礎力を身につけさせたい」といったご家庭や先生方は多いようです。
もうすっかり（冒頭部分で年齢がバレがちな）私の経験からすれば、「まずはエクセル！なんでもできるから、基礎ならエクセルで間違いない！」と自信を持って言えます。
今回のエクセルでのお絵描きどころではなく、私たちの知る「生まれたてほやほや期のエクセルは、企業でも研究機関でも、もちろん学校でも、ほぼできないことはないとして、あらゆる利用がされていたのです！！」
一時新聞でも問題となっていた、中央省庁のワープロとしてのエクセル利用をはじめ、表計算黎明期には単なるデータベースから、商店など不特定多数の来客が操作するタッチパネル型情報端末の中にもエクセルをつかったものが多く作られていました（私もその一人です）。
私の知る企業さんでは、設計販売を含んだ基幹システムを、各部門が複数用意したエクセルファイルをデータテーブルとして、それを参照させることで用いるだけでなく、操作用インターフェースから、設計用の図面の一部、それに対応したパーツ関連情報、印刷用帳票類のありとあらゆるもの、そして電子入札等のファイルまでをすべてエクセルだけで賄っているところもいくつもありました。それにくわえて人事労務系までをエクセルでそろえて連携させているところなども。当然、マニュアルはエクセルワープロ。トレーニング動画や問題集も、エクセルのマクロにより実現されています。もはや、建設中がいつまでもつづくサグラダファミリアあるいは、旧新宿駅を思わせるデータ迷宮ぶり。
自分でページをめくって操作するエクセルパタパタゲームどころか、マクロとVBを駆使した、エクセルうえで動き、完全なるゲームとしてだれでも操作可能な、昔懐かしいファミコンゲーム完全再現
https://rocketnews24.com/2016/08/17/788518/（See ロケットニュース２４ 【衝撃事実】万能すぎる Excel シートは「スーパーマリオ」までも再現できる ） などもあります。
ほかの表計算ツールは、いまエクセルの広大すぎる機能やコマンド系に比較して、まだ子供程度。
さらには、多くの表計算ツールの操作部分は、エクセルをたたき台として作られている以上、
もうだれが何といっても、エクセルは、表計算界のターミネーターだと思います。
ここまで熱く長く書きなぐってしまった、私のエクセル愛とエクセル讃歌ですが、そんなことも踏まえて
いま「おうち学習」をされている皆様については、対エクセル対ターミネーターではなく、エクセルとともに闘える人材となっていただきたいと、強く願っているところです。
そんなエクセル愛から、ターミネーターの映画パロディとしてのエクセル画を作成しました。
私のこれまでの表計算年表とともに、この作画機会をしっかりと刻んでおきたい2020年の個人的な思い出です。
