YouTube動画制作・編集の依頼・外注

■YouTube動画の種類

動画のジャンルによって、適した編集スタイルは異なります。動画編集をする際には、自分がどんなジャンルの動画を作るのか、そのジャンルではどんな編集スタイルが人気なのかを把握しておきましょう。人気の編集スタイルを知っておけば、作業がスムーズになるのはもちろん、再生回数を上げやすくもなります。以下の項目では、YouTube動画の種類を7つ紹介しますので、参考にしてください。

長尺動画

長尺動画とは、いわゆるYouTuberが出すような20分前後の動画です。長尺動画は情報量を増やしやすいため、エンタメや料理系、自己啓発系、ビジネス系などの動画で多くみられます。また、流し見するのに適しているため、ユーザーの生活の一部として機能しやすく、コアファンを獲得するために活用できるスタイルとも言えるでしょう。昨今では、YouTube Shorts（短尺動画）で新規ファンを獲得し、20分前後の長尺動画でファンとの信頼関係を構築しているYouTuberも多くいます。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・撮影に必要なもの（机、商品、料理道具など）
• ・カメラ（4K撮影可能なものがよい）
• ・三脚
• ・照明
• ・マイク（必要に応じてピンマイクも用意）
• ・動画編集ソフト
• ・編集用パソコン
• ・カメラ用SDカード
• ・SDカードリーダー（パソコンにSDカードスロットがない場合）

長尺動画の場合は、最後まで見てもらえるようなクオリティで動画を制作する必要があります。画質はもちろん、音質や編集のクオリティも大切です。4K撮影ができるカメラや、声をクリアに録音できるマイク、プロレベルの編集ができるソフトなど、良い品質の機材を揃えましょう。また、尺にこだわるのも大切です。21分と25分では、視聴者の反応が大きく異なるケースがあります。再生数や維持率の推移を見ながら、尺を細かく調整していくと、再生数を増やしやすくなります。

Shorts（ショーツ）動画

Shorts（ショーツ）動画とは、最大60秒までの動画を投稿できる機能です。TikTokの流行により、短尺動画を次々に視聴するユーザーが増えました。YouTube Shortsは、短尺動画の流行を受けて実装されたものと考えられます。特徴は、スマホに最適化された縦型UIで、画面一杯に動画が表示されます。また、スワイプすればすぐ次の動画を視聴できるので、さまざまな動画を休みなく視聴しやすい設計になっているのも特徴です。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・スマホ・カメラ
• ・三脚
• ・縦型動画が編集できるソフト
• ・照明やマイクなど（必要に応じて）
• ・動画編集用パソコン

Shortsは、長尺動画を切り抜いて制作するケースも多くあります。長尺動画を切り抜いて作成する際は、横長動画を縦長動画にする関係上、上下に余白が生まれるため、テキストや画像で埋めるのが一般的です。Shorts用の動画を撮影する際は、スマホもしくは縦位置で固定したカメラを使用します。編集では、ループ再生しても違和感のないよう、動画の最初と最後がスムーズに繋がるようにできるとよいでしょう。

切り抜き動画

切り抜き動画とは、長尺動画を短く編集した動画のことです。長尺動画やライブ配信のように30分〜1時間程度ある動画を、多くの人が手軽に視聴できるようにした動画スタイルと言えます。以前は、人気YouTuberの動画やライブ配信の非公式切り抜きチャンネルが多くありましたが、昨今では公認の切り抜きチャンネルも増えてきました。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・動画ダウンロードツール
• ・動画編集ソフト
• ・動画編集用パソコン

切り抜き動画の魅力は、撮影の手間がかからない点です。カメラや照明、三脚といった撮影機材が必要ないので、低予算かつ短時間で動画を作成できます。また、元動画に出演している人の知名度を借りられるため、再生回数が増えやすいのも魅力です。ただし、無許可で切り抜き動画を公開すると、著作権違反になる可能性もあります。自分以外のチャンネルの切り抜き動画を作成する際は、元動画の投稿者に許可を取りましょう。

ゆっくり実況動画

ゆっくり実況動画とは、(株)アクエストが提供する機械音声『AquesTalk』を用いた実況・解説動画です。東方Projectのキャラクターを模した『ゆっくり霊夢』と『ゆっくり魔理沙』の二人によって、ゲームや雑学、ビジネス知識などの解説をする動画が主流となっています。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・編集素材（画像、イラスト、効果音など）
• ・動画台本作成ツール（Googleドキュメントなど）
• ・ゆっくり音声読み上げツール（ゆっくりMovieMaker4、AquesTalkなど）
• ・動画編集ツール（Premiere Pro、Final Cut Pro、Vrewなど）
• ・動画編集用パソコン

ゆっくり実況動画は、撮影する手間がないものの、読み上げ台本や編集素材を用意する必要があります。慣れないうちは、撮影した素材に字幕を付けるエンタメ系よりも、編集に時間がかかるケースもあるでしょう。最近は、台本と音声データから自動で字幕データを生成してくれるツールや機能が発達したため、編集作業を効率化しやすくなりました。

漫画・アニメーション・まとめ系動画

漫画・アニメーション・まとめ系動画とは、フリー素材・テロップ・音声で構成される動画のことです。音声なしの動画もありますが、声優や投稿主が喋った音声と、漫画・アニメーションで制作するのが主流となっています。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・漫画やアニメーション
• ・音声（1〜3人で読み上げる必要あり）
• ・編集素材（イラストや効果音など）
• ・必要に応じてアニメ作成ソフト（VYONDやVideoScribeなど）
• ・動画編集ソフト
• ・動画編集用パソコン

漫画・アニメーション・まとめ系動画も撮影の手間はありませんが、漫画やアニメーションを作成するのに手間や費用がかかります。特に、漫画の場合は専門の漫画家に依頼する必要があるため、1本あたり数万円の費用がかかるケースも珍しくありません。また、声優にセリフの読み上げ音声を録音してもらったり、アニメーション制作ソフトをサブスク契約したりすれば、1本あたりの予算が10万円近くに及ぶケースも考えられます。

配信

配信は、VtuberやYouTuberなどがYouTube Liveの機能を用いて行うライブのことです。視聴者とコメントを介してリアルタイムで交流できるのが、配信の魅力と言えます。YouTube Liveでは、スーパーチャット（投げ銭）機能があるため、内容によっては高額な収益が期待できるのも魅力です。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・カメラ
• ・照明
• ・三脚
• ・マイク
• ・オーディオインターフェース
• ・ミキサー（必要に応じて）
• ・ライブ配信ツール（OBS Studio、DemoCreatorなど）
• ・3D配信ツール（Live2D、VRoid Studio、FaceRigなど）

通常の動画と異なる機材としては、オーディオインターフェースやミキサーが挙げられます。通常の動画であれば、カメラやICレコーダーなどに音声を録音しますが、配信の場合はマイクで拾った音をそのままパソコンに入れなくてはなりません。そのため、オーディオインターフェースという変換器を使って、マイクとパソコンを繋ぎます。また、マイク本数が多かったり、効果音用の機材（Roland/SP-404SXなど）を使ったりする場合は、複数の音をまとめてバランスを取る「ミキサー」も用意しましょう。

プロモーション動画

プロモーション動画は、企業や商品などのPRに用いる動画です。昨今では、YouTuberとのタイアップ形式で、YouTuber自身が企画・構成から撮影・編集まで全てを行うプロモーション動画（企業案件）も増えました。YouTubeをはじめとしたSNSに最適な動画を作るのが専門の制作会社もあります。

撮影〜公開までに必要な機材

• ・カメラ（4K撮影ができるもの）
• ・三脚
• ・照明
• ・その他撮影機材（レフ板やグリーンバックなど）
• ・マイク（ピンマイク、ガンマイク）
• ・記録メモリー（SDカード、CFexpressカードなど）
• ・記録ディスク（HD、SSD）
• ・カードリーダー（必要に応じて）
• ・動画編集ソフト
• ・動画編集用パソコン

プロモーション動画は、YouTuberのチャンネルで公開するのか、企業公式チャンネルに投稿するのかによって、求められるクオリティが異なります。YouTuberのチャンネルに投稿するのであれば、公開している動画と同程度のクオリティでも大きな問題はありません。しかし、企業公式チャンネルで公開するのであれば、テレビCMと同程度のクオリティでないと見劣りしてしまったり、予算の少ない企業に思われる可能性もあります。企業公式チャンネルに投稿する場合は、撮影スタジオを借り、照明や録音機材も専門のものを用意して、高いクオリティの動画を制作するようにしましょう。

■YouTubeの動画編集ソフトの選び方

YouTubeの動画をつくるために適した編集ソフトには、さまざまなものがあります。料金や機能はもちろん、使い勝手や得意とする作業もまったく違うので、自分に合った動画編集ソフトを見極めるのが非常に大切です。以下の項目では、動画編集ソフトの選び方を「YouTube対応」「機能」「料金」の3ポイントに分けて解説します。これから動画編集ソフトを購入・契約する方は、ぜひご覧ください。

YouTube対応かどうか

YouTubeに対応している動画編集ソフトは、ソフト上からYouTubeに動画をアップロードできます。YouTubeに未対応の動画編集ソフトだと、まずソフトで動画を書き出してから、YouTubeに動画ファイルをアップロードしなくてはいけないため、手間がかかるので注意しましょう。

YouTubeに対応している動画編集ソフト

• ・Adobe/Premiere Pro
• ・Wondershare/Filmora（フィモーラ）
• ・Apple/Final Cut Pro
• ・Blackmagic Design/DaVinci Resolve

また、YouTubeが対応しているファイル形式で書き出しできるかも大切です。YouTubeが対応しているのは「.MP4」「.AVI」「.WMV」などの形式で、MPEG-4で書き出すのが主流となっています。一般的な動画編集ソフトであればMPEG-4で書き出せないことはありませんが、フリーソフトや特殊なソフトを使う場合は、念のため確認しておきましょう。

編集機能が充実しているか

編集機能が充実していないと、編集クオリティが高められず、ほかの動画と見劣りしてしまいます。ほかのYouTube動画に負けない魅力的な動画を作るために、編集機能が充実したソフトを選びましょう。「YouTubeに対応している動画編集ソフト」で紹介した動画編集ソフトは、どれも機能が充実したものばかりですが、強みとする分野が異なります。「Adobe/Premiere Pro」はプロクラスのこだわった編集やテロップ編集、「Wondershare/Filmora（フィモーラ）」や「Apple/Final Cut Pro」は初心者が扱いやすい操作性、「Blackmagic Design/DaVinci Resolve」は色味の調整（カラーコレクション）を強みとするソフトです。自分に合ったものを選ぶために、無料体験を利用して比較するようにしましょう。

料金体系は適切か

動画編集ソフトは、5年以上使い続けるのが一般的です。料金体系が適切でないと、使い続けるほど負担になり、動画編集を続けられなくなってしまいます。長期にわたってストレスなく使い続けられるように、予算に合った料金の動画編集ソフトを選びましょう。

料金の高さだけでなく、契約方式を確認するのも大切です。動画編集ソフトには、買切り契約のものと、サブスク契約（年額・月額）のものがあります。サブスク契約は、使い続けるだけ継続的に料金が発生するものです。例えば「Adobe/Premiere Pro」であれば、月額2,728円かかります。動画編集の頻度が低い場合は、買切り型のほうを検討したほうがよいでしょう。

■YouTubeの動画編集のやり方

これからYouTube動画の編集をやってみたいと考えている方は、まず作業の流れを把握しましょう。作業の流れを知っていると、何を準備して、最初に何をすればよいのか見通しがつきます。見通しが立たない状態で動画編集を進めてしまうと、作業が滞るのはもちろん、必要なものが揃っておらず編集作業を止めなくてはならない事態になる可能性もあるので、注意が必要です。以下の項目では、YouTubeの動画編集のやり方を7つのステップに分けて解説します。

動画読み込み

まず最初に、撮影データを含む各素材を動画編集ソフトに読み込みましょう。データの読み込み時間は、編集するツール（PC、スマホ）や動画編集ソフト、素材を保存している媒体（SDカード、SDDなど）によって異なります。作業を効率化したい場合は、書き出し・読み込みスピードが早いSDカードや、処理速度の速いパソコンを使用するのがおすすめです。動画の読み込み作業は、素材の多さにもよりますが基本的に1〜2分で終了します。

また、長尺動画の場合は動画ファイルの容量が大きく、本数も多くなるため、読み込みに時間がかかります。本数によっては数十分かかるケースもあるので、作業時間に余裕を持って取りかかりましょう。

素材整理

編集に必要な素材が揃ったら、素材整理を行います。動画編集では撮影データだけでなく「イラスト」「写真」「効果音」などの素材も扱うので、編集前に整理整頓して編集しやすい状態にしましょう。よくある整理方法としては、よく使う素材用のフォルダと、各動画ごとのフォルダを作成して整理するやり方です。よく使う素材フォルダには、効果音やイラスト、吹き出し素材、編集テンプレートなどを保存しておきます。そして、各動画ごとのフォルダには、撮影データや録音データ、その動画でしか使わない写真素材などを保存しましょう。整理方法は人それぞれ適したスタイルがありますが、まずはオーソドックスなやり方を採用するのがおすすめです。動画編集をする中で「よりこうしたい」と感じる部分があれば、都度やり方を変えていくと良いでしょう。

カット・並べ替え

素材が出そろったら、まず素材の並び替えを行います。ソフト上では、撮影データの時系列が前後していたり、途中で差し込む素材が最後にきていたりするので、並び替え作業をしてください。並べ替え作業が終わったら、不要な部分をカットしていきます。カット編集は料理でいうと「皮むき」や「肉たたき」といった下処理にあたるもので、完成度に直結する大切な部分です。編集のしやすさにも影響するので、細かな部分までこだわっておこないましょう。カット編集では、言い間違いや無言時間のほか「えっと」「あの」「えー」などのつなぎ言葉も削除します。並び替え作業とカット編集を終えたら、頭から再生してみて、テンポの悪い部分がないかを確認してみましょう。

演出・エフェクトを追加

動画のおおまかな流れができたら、演出を施していきます。カット部分にスライドエフェクトを入れたり、強調したい部分にズーム効果を入れたりして、飽きの来ない動画に仕上げていきましょう。

エフェクトには、ホワイトアウトや暗転といったものから、ズームアップ、ノイズ、色調整などさまざまなものがあります。例えば、がっかりするシーンでは色調整で彩度をゼロにしたり、びっくりするシーンでは驚いた表情をアップにしたりといった編集が効果的です。動画のジャンルや雰囲気によって、適した演出やエフェクトは異なります。自分のイメージに近いYouTube動画を10本程度あつめて、編集の参考にするのもおすすめです。

音量調整・色補正

音量調整ができていないと、音全体が小さくて聞き取りにくかったり、効果音が大きすぎて不快になったりします。最後まで快適に視聴できるように、音量調整は時間をかけてじっくり行いましょう。ほかのYouTube動画と比較して、全体の音量が大きすぎたり小さすぎたりしないかチェックするのも大切です。

演出・エフェクトの前後で、色補正も行います。色補正とは、白飛びしている場所の露光量を下げたり、おいしそうに見せたい場所の彩度を調整したりする作業です。色補正をしていないと、楽しい動画なのに暗く感じたり、おしゃれな動画なのに安っぽく感じたりしてしまいます。動画の雰囲気を大きく左右する場所なので、カット毎と動画全体の色補正をそれぞれしっかり行いましょう。

テロップ・字幕挿入

動画側の編集が済んだら、テロップ・字幕を入れていきます。テロップは、フォントとサイズ、色味、タイミングの調整が必要なため、とても時間のかかる作業です。昨今では、音声データから自動で文字起こししてくれる機能もあるので、上手に活用して作業時間を短縮しましょう。テロップは、短文なら2秒前後、長文（2行）なら5秒前後は表示させておくと、視聴者はストレスなく読めます。

テロップフォントは、「嬉しい」「びっくり」「悲しい」などの感情別で3〜5種類ほど用意しておくのがおすすめです。色に関しても、悲しいときは紫や青、嬉しい時はオレンジや黄色など、場面に合わせて使い分けると楽しい雰囲気の動画になります。ただし、動画の色味によって見やすさが異なるので注意しましょう。使いたいテロップ色と動画の色味が被って読みにくい場合は、テロップに枠を付けるのがおすすめです。また、音声を文字起こししたテロップだけでなく、場面ごとのテキストも挿入しましょう。例えば「おすすめスマホ5選」の動画であれば、右上や左下などに機種名を表示させておいたり、動画タイトルを隅に配置しておくと、視聴の快適度がアップします。

公開

動画編集が完了したら、動画を描き出して公開します。YouTubeに動画ファイルをアップロードする時間は、フルHDであれば完全に処理が完了するまでに数十分かかるのが一般的です。アップロードしてすぐにフルHDで視聴できる状態にはならないので、公開日が決まっている場合は、前日〜2時間前までにアップロード作業を終わらせておくと良いでしょう。

動画の設定を行えるYouTube Studioでは、動画のカット編集や音声編集、終了画面の設定などが行えます。「エディタ」の「終了画面」から、動画の終わりにチャンネル登録ボタンやおすすめ動画を設置することが可能です。チャンネル登録者数や再生回数を増やすのに大切な設定なので、必ず行いましょう。

■YouTube動画編集を依頼する4つのメリット

YouTube動画編集はとても手間がかかるので、アウトソーシングするのも選択肢のひとつです。外部の編集者に依頼すれば、手間をかけずに短期間でたくさんの動画を投稿できます。また、編集クオリティも高めやすいので、ほかのチャンネルに負けない見応えのある動画を作れるのもメリットでしょう。以下の項目では、YouTube動画編集を外部に依頼するメリットを4つ紹介します。

時間を短縮できる

YouTube動画編集のノウハウがあれば、同じ内容の編集作業でも、半分以下の時間で完了させられるケースがあります。編集内容が細かかったり、動画尺が長かったりするほど、ノウハウの多さによる作業時間の差は大きなものになるでしょう。専門の編集者に依頼すれば、自分が行うよりも短時間で効率よく編集してくれます。

また、外部に動画編集を依頼すれば、編集に使うはずだった時間を別の作業に回せます。SNS投稿用の画像を撮影したり、文章を考えたり、今後の運営方針を考えたりする時間にも充てられるでしょう。既にチャンネル運営をしている場合は、動画の再生数や登録者について分析する時間も作れます。効率よくチャンネル運営をするのに、動画編集を外部に依頼するのはおすすめです。

一定のクオリティを担保できる

動画の編集クオリティを一定の水準で保てるのも、動画編集を依頼するメリットです。動画編集に慣れていないと、動画内容や尺によって編集クオリティにばらつきが出てしまいます。テロップ編集のアイデアや、エフェクトの使い分けノウハウが少ないためです。動画編集のプロに依頼すれば、どんな内容の動画でも適した形で編集してもらえるので、クオリティのばらつきを軽減できます。動画ごとの再生数が大きく増減したり、クオリティが低くチャンネル登録を解除されたりといったリスクも減らせるでしょう。以前は、YouTubeチャンネルの歴史が長くなるにつれて編集も上達し、視聴者も「編集がうまくなった」と喜ぶようなケースがありました。しかし、昨今ではテレビ関係者が編集する動画も多く投稿されているため、クオリティが低いと、見劣りして再生数が伸びにくいとされています。良いクオリティの動画を安定して投稿するのも、チャンネル運営において非常に大切です。

スピード感がある

自分で編集するよりもスピード感があり、月間の投稿本数を増やせるのも、動画編集を依頼するメリットです。自分で撮影から編集まで行おうとすると、専業でない限り月4〜8本前後を投稿するのが限界でしょう。毎日投稿をしようとすると、編集クオリティを下げるか、本業を辞める必要が出てきます。動画編集を外部に依頼すれば、自分は撮影や素材集めだけをすれば良いので、スピード感を持ってチャンネル運営ができます。動画編集者に依頼すれば、撮影データを数日で編集してくれます。撮影さえしっかりと行えば、毎日投稿ができるケースも少なくありません。

クリエイティブな視点を得られる

動画編集をするには、ほかのチャンネルにない手法を用いるために、クリエイティブな視点が必要になります。外部に動画編集を依頼すると、自分では思い付かない視点から編集してもらえて、参考になる場面も多くあるでしょう。

自分一人で編集しようとすると、今まで見てきた動画のオマージュのようになりがちです。テロップ編集や効果音などは、特に人気YouTuberのマネになりやすく、コメントで「〇〇のマネ？」「編集〇〇を意識してるのかな」などと指摘されてしまうケースもあります。

しかし、動画編集を依頼することで、誰かのマネではなくオリジナリティ溢れる動画に仕上げられるでしょう。

■YouTubeの動画制作の依頼先選定の3つのコツ

最近では、YouTubeの動画制作をしてくれる人もかなり増えており、クラウドソーシングサイトやSNSを介して手軽に見つけられます。しかし、動画編集のスキルは人によってバラバラで、有名YouTuberクラスの編集ができる人から、ホームビデオレベルまでまちまちです。良い依頼先を選ぶために、以下3つのポイントを意識してみましょう。

得意分野を確認しておく

動画編集者によって、これまで多く携わってきた動画ジャンルは異なります。エンタメ系、解説系、アニメーションなど、どの分野の動画編集が得意なのか、事前に確認しておきましょう。動画編集者の実績や、ポートフォリオなどを確認すると、どんな分野を得意としているかが分かります。例えば、ゆっくり解説系とエンタメ系動画では、扱う素材の種類や編集方法がまったく異なります。また、アニメーションであれば、そもそもアニメーション制作ツールを使えないと素材自体が用意できません。編集者の強みを活かして動画編集をするために、自分が作りたい動画ジャンルが得意な編集者を探しましょう。

予算感が適切かどうか

自分の希望する予算感と、編集料金が合うかも必ず確認しましょう。料金が予算に合っていないと、依頼するほど赤字になってしまいます。料金が予算と合わないようだったら、交渉してみてください。ただし、自分の予算感が依頼内容に合っていない場合もあります。例えば、テロップやエフェクトをたくさん使って20分の動画を編集してもらうのに、報酬を2,000円と提示したら動画編集者は集まりにくくなります。依頼内容に対して予算が少なすぎる場合は、予算を増やせるよう収入源を確保するか、外部委託する部分を減らしましょう。例えば、エフェクトのみ依頼してテロップ挿入は自分で行うなど、依頼する編集作業を減らせば、予算が少なくても編集者を集めやすくなります。

マーケティング知識があるかどうか

YouTubeの検索アルゴリズムやマーケティング、企画構成などの知識・スキルがある動画編集者だと、チャンネル運営をするうえで強い味方になってくれます。どんな動画を投稿すべきか、どんなタイトルが良いかなどについても、アイデアをもらえるでしょう。編集についても、マーケティングやYouTubeトレンドについて知っている編集者であれば、今の時代にあったスタイルで編集してもらえます。字幕やエフェクトの入れ方、動画のテンポ感、全体の尺などさまざまなポイントを最適な状態に調整してくれるでしょう。たくさんのチャンネルが動画を投稿している現代において、YouTubeのことをどれだけ理解しているかは、再生数や登録者数を伸ばすのに重要です。依頼するタイミングで、YouTubeに関する知識量も確認するようにしてください。

■YouTubeの動画編集をランサーズで依頼する方法

YouTubeの動画編集を依頼する際には、ランサーズを利用するのが便利です。ランサーズは、クラウドソーシングサイトの一種で「依頼主」と「受注者」のマッチングをしてくれるサービスとなっています。ランサーズで動画編集者を探す場合は、求人依頼を出すか、出品パッケージから適したものを探してみましょう。以下の項目では、ランサーズの出品パッケージから動画編集を依頼する方法について解説します。

出品パッケージを探す

まずは、動画編集者が出している出品パッケージから、自分に最適なものを探します。トップページの上部にある「パッケージを探す」から「動画・アニメーション・写真」を選択します。細かいジャンルには「動画編集・加工」や「アニメーション動画制作」などさまざまなものがあるので、より条件に合うものを選択してください。ジャンルを選択すると、絞り込み検索が行えます。予算や納期のほか、出品者（ランサー）のランクや動画ジャンルなども選択可能です。予算に関して絞り込む際は、幅を狭めすぎるとヒットしにくくなるので、少しゆとりを持たせるようにしましょう。

無料見積もり相談

良さそうな出品パッケージが見つかったら、無料見積もり相談をしましょう。見積もり相談では、希望納期と依頼業種、具体的な相談内容を入力します。具体的な相談内容を記入する欄には、予算や動画ジャンルなどを入力しましょう。自分の理想に近い動画があれば、3〜5本程度URLを記載しておいてください。修正が必要になるケースも多くあるため、対応可能な修正の回数も問い合わせておくとよいでしょう（修正に1回しか対応してもらえない場合、自分で修正する必要があるケースも考えられます）。相談内容があいまいだと、出品者側も「自分のスキルに合うか」「相談内容と予算・納期が適切か」などが判断できません。お互いストレスなく取引できるように、依頼したい内容はできる限り詳しく伝えましょう。

発注

予算と納期などが問題なければ、いよいよ発注です。ランサーズで動画編集を依頼する場合は、依頼主は料金を先払いする必要があります。支払った料金は「仮払い」としてランサーズ側が一時的に預かり、問題なく納品されれば出品者に支払われるシステムです。仮払いができないと、出品者は作業を開始できません。仮払いせず納品させて、料金支払いをせず逃げてしまうトラブルが考えられるためです。納期通りに作業を終わらせてもらうために、あらかじめ依頼料金を用意しておきましょう。発注と仮払いが完了したら、出品者は作業を開始します。

確認・納品

完成動画が送られてきたら、できる限り早く確認しましょう。理想と異なる部分があり、修正してもらう必要がある可能性が高いためです。プロクラスの編集者であれば修正がないケースもありますが、多くの場合は1〜2回の修正が発生します。修正依頼をする場合は、具体的にどの部分をどのように修正するか伝えましょう。スプレッドシートで修正箇所チェックリストを作成して、出品者と共有するのがおすすめです。具体的な分数と修正箇所を記載すると、漏れなく修正してもらえます。全体的なイメージが違う場合は、最も理想に近い動画を1本共有しましょう。「この動画のようなカット編集で」「字幕フォントをこの動画の5:21時点と近いものに」など、具体的に指示すると修正作業がスムーズに進みます。

■一般的な制作会社へ「YouTube動画編集」を依頼した際の料金相場

Youtubeの動画制作や動画編集を依頼した場合、編集の内容や動画尺などによって料金が変わってきます。編集の内容とは、BGMやテロップ、画像、ナレーション等を入れるかといった動画に素材を差し込む作業のことを指します。

単純に動画素材を切り取ったり繋げたりするのみの編集作業であれば、約10,000円〜が相場ですが、これももちろん動画尺によって変わりますし、素材の尺や切り取り部分が決まっているかによっても変わります。

また撮影が必要かどうかといった準備の内容も料金に影響してくるため、どこからどこまでを依頼したいのか明確にし依頼先に相談して確認するのがおすすめです。

※大凡の価格を表示しています。実際の料金は依頼内容や会社によって異なります。
※こちらで記載している金額はランサーズ上の依頼金額ではありません。
※当社調べの「一般的な制作会社や企業に依頼した際の目安の依頼料金」となります。