■似顔絵を活用できるシーン
似顔絵は、写真の代わりとして、また豊かな表現力を活かして、様々なシーンで使用されます。
似顔絵を活用できる代表的なシーンを4つご紹介します。
- ・プレゼント: 誕生日や結婚記念日など記念日用の親しい人や自分へのプレゼントに最適。お世話になった人や感謝の気持ちを伝えたい人へのギフトとしても印象に残る。
- ・結婚式のウェルカムボード:ゲストに新郎新婦の顔を覚えてもらうと同時に、華やかな演出ができる。お祝いの気持ちを込めたプレゼントとしても人気。
- ・ビジネスシーン:名刺やショップカード、ホームページなどで、企業やお店のロゴやアイコンとして使われる。ブランディングを強化することもできる。
- ・SNSでの活用:アイコンやプロフィール画像として使うことで、顔写真の代わりとなり、与えられる印象を変えることができる。
これ以外に、最近ではペットの似顔絵も人気があります。自宅に飾りたい、思い出を残しておきたいという願いから、またSNS等のアイコンとして使われるケースも増えているようです。
似顔絵は、一度作成すれば他の目的にも使用できます。ご自身やブランドの個性を表現したものを作成し、効果的に活用しましょう。
■イラストレーターに似顔絵を依頼するメリット
イラストレーターに似顔絵を依頼する主なメリットは下記の通りです。
- ・オリジナリティを出せる
- ・目的に合ったテイストを選べる
- ・クオリティが高い
プロのイラストレーターに似顔絵を依頼するときにどんなメリットがあるのか、項目ごとに詳しく解説します。
オリジナリティを出せる
似顔絵は、イラストレーターに依頼することで、よりオリジナリティを出すことができます。
イラストレーターは、顔の特徴を捉えながらも、自分の画風でオリジナリティのある似顔絵を描くことができます。例えば、たれ目やつり目、唇の厚さなど、特徴を誇張しつつ顔全体のバランスをとることで、魅力溢れる個性豊かな似顔絵に仕上がります。
また、似顔絵に様々な要素を加えることで、さらにオリジナリティを強化できます。好きなキャラクターや風景を背景にしたり、服装も自由に描けます。また、趣味や好きなものを象徴するアイテムや装飾した文字を入れることも可能です。
最近は似顔絵メーカー等のツールでも簡単に似顔絵を作成できますが、同じツールを使えば似たデザインになってしまうのは否めません。プロに依頼した方が選択の幅が広く、ツールで作成したものとの差別化ができます。
オリジナリティのある似顔絵は印象に残りやすく、ブランディングも強化することができます。
目的に合ったテイストを選べる
イラストレーターに似顔絵作成を依頼する際には、目的に合ったテイストを選ぶことができます。テイストごとに与える印象が変わるため、利用シーンと相性が良いものを選びましょう。
人気のある似顔絵のテイストと、それぞれの与える印象と主な使用シーンは下記の通りです。
- ・ポップ:明るく元気な印象。お祝いのプレゼントやイベントの装飾、SNSのアイコンなど幅広く使われる。
- ・漫画風:親しみやすくユニーク。結婚式のウェルカムボードやSNSのアイコン、プレゼントなどに使われる。
- ・アメコミ風:ポップでカラフル。インパクトがあるので、SNSのアイコンに使われることが多い。
- ・デフォルメ:かわいらしく愛らしい・特徴が強調されるためインパクトが強い。使用シーンは幅広く、記念品やビジネスシーンのアイコン、看板用としても人気。
- ・ビジネス向け:清潔感があって好印象。名刺の写真代わりなどに最適。
- ・リアル調:精密で写実的かつ笑顔や誠実さなど自分の表現したい要素を加えられる。自分用や記念日のプレゼントに人気。
このように、似顔絵のテイストによって、与える印象や使用シーンが変わります。
自分の目的に合ったテイストを選べば、見た人の注目を集め、似顔絵を使用する意義を高めることができます。
記憶に残る似顔絵にできる
例えばX (旧Twitter) アイコン用のイラストは、フォロワーや初見の人が覚えやすいことが重要です。
イラストレーターに作成を依頼すれば、そんな人の記憶に残る似顔絵をつくることもできます。人物の特徴を的確に捉えていて、一目でその人を想像させてくれるような似顔絵です。これは観察力、表現力に優れたプロのイラストレーターだからこそなせる技です。
■似顔絵作成を依頼する流れ
似顔絵作成を依頼する大まかな流れは、下記の通りです。
- 1. 使用目的を決める
- 2. イメージを伝える
- 3. 完成後のチェック
- 4. 納品
似顔絵作成をスムーズに依頼し、イメージ通りの完成品を受け取るために、各工程でするべきポイントを押さえておきましょう。
では、各工程ごとに何をするのかを具体的に解説します。
①具体的な目的を決める
似顔絵作成を依頼する際には、まず目的を具体的に決めましょう。
似顔絵をどこで使用し、見た人にどんなイメージを持ってもらいたいのか、どんな風に感じてもらいたいのかを決めます。それによって相性の良いテイストや色づかい、背景、文字入れは必要かどうかが変わってきます。
例えば結婚式のウェルカムボードで考えてみましょう。友人や知人に新郎新婦の幸せな雰囲気を感じてもらいたいのなら、明るく満面の笑顔を描いてもらったり、白を基調として和やかな家庭感を表現することができます。
また、新郎新婦の相性の良さを感じてもらいたいなら、2人の顔を似せて描いてもらうのが良いでしょう。他にも海外っぽさを出したいなら西洋寄りのテイストにしたり、ディズニーのプリンスとヒロインっぽさをイメージしてもらいたいならテイストやタッチをディズニーキャラクターらしくしたりなど様々な方向性が考えられます。
具体的な目的が決まると、似顔絵の方向性も自然と決まってくるため、しっかり決めておきましょう。
②イメージを伝える
目的が決まったら似顔絵の具体的なイメージをイラストレーターに伝えましょう。イメージを伝える際にはテイストはもちろん、仕上がりのイメージに近い似顔絵作品を提示するとイラストレーターに希望の内容が伝わりやすくなります。
希望の構図を伝えるときは、全身を描いてもらうのか、肩までにするのか、表情や衣装、ポーズなどを具体的に伝えましょう。
そして、似顔絵の元になる人物の写真を渡します。
人の顔は角度によって見え方が違うので、写真は別角度から撮ったものを複数枚用意しておきましょう。写真だけでなく、どんな人物なのか、性格や趣味などの情報も合わせて伝えると、より人物像が伝わりやすくなります。
また、プレゼントが目的の場合は、贈る相手の容姿のコンプレックスは伝えておきましょう。嫌いな所をありのまま、あるいは強調した似顔絵で相手を不快にさせないよう、注意しましょう。
③完成後のチェック
完成した似顔絵が希望の通りになっているか、納品前にチェックします。
文字入れを依頼してある場合は、その内容も確認しましょう。
イラストレーターによっては、色付け前やラフ画の時点で確認できる場合もあるので、依頼前にチェックしておくと良いでしょう。完成前にチェックできると、イメージを再度伝えて修正してもらえるので安心です。
また、完成後のチェックでイメージと違っていたり、似顔絵自体が似ていない場合等の修正対応はイラストレーターによって異なります。
軽微な修正であれば無料で対応してもらえるケースが多いですが、内容によってはオプション料金が発生する場合や、修正自体ができないケースもあります。
修正の可否と対応範囲は事前に確認しておきましょう。
④納品
完成後のチェックで問題がなければ、納品となります。
主な納品形式は、下記の通りです。
- ・データ
- ・ポスター
- ・パネル
- ・キャンバス
データでの納品では、JPEG形式、PNG形式、PDF形式が主流ですが、PSD形式やAI形式、EPS形式に対応しているイラストレーターもいます。
また、データでの納品方法もCD-Rでの郵送、メールでの送付、ダウンロードなどがあります。
ポスターやパネル、キャンバスの場合は、イラストレーターによっては、額縁付きでの納品も可能です。
ポスターやパネル、キャンバスの納品方法は、配送となります。
■似顔絵作成を依頼する際の注意点
似顔絵作成を依頼する際の注意点を3つ紹介します。
- ・商用利用が可能か事前に確認
- ・納期を事前に確認
- ・納品形式やサイズを事前に確認
いずれも、納品時や納品後にトラブルを避けるために重要なポイントです。
詳しく解説しますので、似顔絵作成を依頼する際には必ず注意しておきましょう。
商用利用が可能か事前に確認
似顔絵作成を依頼する際には、商用利用が可能かを事前に確認しましょう。
とくに、ビジネスシーンやSNSなどでの使用を目的とする場合は、必ず事前に確認してください。
似顔絵を商用利用する場合には著作権者の許諾が必要なため、作成してもらった似顔絵の著作権の譲渡をしてもらえるか、依頼前に確認しましょう。
また、著作権を譲渡してもらっていても、二次使用(再配布)や三次使用を制限される可能性があります。
二次使用とは、一次使用(依頼時の目的)とは別の目的で著作物を使用することです。
例えば、名刺に使う似顔絵ロゴの作成を依頼した場合、そのロゴをホームページで使うことは二次使用となり、契約内容によっては使用料を作成者に支払う必要があります。
そのため、依頼する際に似顔絵を別の用途に使う可能性がある場合はその旨をイラストレーターに伝え、二次使用の許可を得る契約を結ぶ必要があります。
なお、似顔絵には著作権とは別に著作者人格権というものがあります。
著作者人格権は著作権を譲渡してもらっても、作成者であるイラストレーターに帰属します。似顔絵を加工して使用する場合、著作者人格権を侵害してしまうため、その都度作成者の許可を得なくてはなりません。
そのため、契約時に作成者が著作者人格権を行使しないという契約を結んでおきましょう。
納期を事前に確認
似顔絵作成を依頼する場合は、納期を事前に確認しておきましょう。
一般的な似顔絵作成の納期は1~2週間程度ですが、早いところでは2日程度、油絵の肖像画の場合は1ヶ月程度かかる場合もあり、ケースによって異なります。
結婚式のウェルカムボードやプレゼント、ビジネスシーンで使用する場合は納期がずれてしまうと大きな問題になります。
似顔絵作成を依頼する場合は、目的や作品イメージの詳細の決定、見積もりや問い合わせをしてからの依頼先の選定など、実際に発注するまでに時間を要します。それらの工程も含めて、依頼先の提示する納期で問題はないか、確認しておきましょう。
また、依頼先によってはオプション料金で納期を短縮できるケースもあります。急ぎの場合は、別途料金を支払うことも検討しましょう。
納品形式やサイズを事前に確認
納品形式やサイズは事前によく確認しておきましょう。
納品形式は大きく分けて、実際に似顔絵を描かれた実物とデータの2種類です。
実物のイラストを納品してもらう場合は、サイズと額縁がついているのかを確認しましょう。自分で用意した額縁に入れる場合には、A判・B判や水彩サイズ・油絵サイズなど、一般的に販売されている額縁のサイズと似顔絵が合うか確認しましょう。
データでの納品の場合は、サイズと納品形式をチェックしましょう。
とくにホームページやSNSなどネット上で使用する場合はデータ容量とともにピクセル数も確認しておきましょう。
データ形式は、JPEG形式、PNG形式、PDF形式、PSD形式、AI形式、EPS形式など、様々です。自分が使用しやすいデータ形式に対応しているか、確認しておきましょう。
■ランサーズで似顔絵作成を依頼する方法
ランサーズで似顔絵作成を依頼する方法をご紹介します。
- 1. 出品パッケージを探す
- 2. 無料見積もり相談
- 3. 発注
- 4. 確認・納品
ランサーズでは、依頼先探しや無料見積もり相談、納品、検収までをWEB上のやり取りだけで行うことができます。
では、ランサーズで似顔絵作成を依頼する方法を順番に解説します。
出品パッケージを探す
まず、ランサーズのサイトにアクセスして出品パッケージを探します。
「カテゴリから探す」機能や検索機能を使用して、似顔絵作成のパッケージをチェックしましょう。
絞り込み検索機能を使うと、ポップ、リアル、漫画、水彩等のイラストスタイルや肖像画、ペットイラストといったイラストタイプで出品パッケージを絞り込むことができます。
結婚式のウェルカムボードやホームページでの使用など、利用シーンで検索しても良いでしょう。
過去に作成した似顔絵をトップ画像やポートフォリオに掲載しているところが多いので、まずはイラストレーターが得意とするテイストを確認してください。
無料見積もり相談
気になるパッケージの中でプランを絞り込んだら、まず無料の見積もり相談をしてみましょう。
事前に考えていた似顔絵のイメージを伝えて、納期や無料修正回数などの条件やオプション料金が発生するかなどの疑問点があれば確認しましょう。
無料見積の段階で、出品者のヒアリングスキルの高さや自分の希望条件に対する対応力の高さなども分かります。
他にも気になるパッケージがある場合は、比較検討のために無料見積もり相談だけでもしておきましょう。
発注
依頼先を決定したら、発注を行います。
金額や条件、納期を記載した見積もり内容が希望通りであれば、発注しましょう。
発注方法は、「注文・仮払いに進む」ボタンを押し、見積り内容を確認後、仮払いを行います。
仮払い金の支払い方法を選択し、必要事項を入力した後にページ下部の「注文・仮払いを確定する」を押すと発注が完了します。
仮払いを確認してから依頼先は業務を開始するため、忘れずに仮払いを行いましょう。
確認・納品
発注後、必要があればランサーズ上でやり取りを行い、依頼先に似顔絵作成を行ってもらいます。
似顔絵が完成し、納品されたら依頼内容と合致しているか確認します。
依頼先から納品が行われると「納品・完了報告」の通知が来るので、検収を行うと依頼が完了します。
■一般的な制作会社へ「似顔絵作成」を依頼した際の料金相場
似顔絵作成を制作会社に依頼する場合、似顔絵の描き方やタッチ、さらに描く体の部分によって費用が変わってきます。例えば、全身を描くとバストアップの場合の約1.5倍の費用がかかってきます。一般的にはバストアップのイラストで約20,000円〜、全身イラストで約30,000円〜といった相場感をイメージしておくと良いです。
またプレゼント用などイベント仕様の似顔絵はさらに2倍近く料金がかかる場合もあります。
内容 | 相場例 |
---|---|
似顔絵(バストアップ) | 約20,000円〜 |
似顔絵(全身) | 約30,000円〜 |
似顔絵名刺デザイン | 約25,000円〜 |
企業 | 内容 | 相場例 |
---|---|---|
企業A | 全身似顔絵(ポーズサンプル有) | 約10,000円 |
バストアップ似顔絵(サンプル有) | 約15,000円 | |
全身似顔絵(サンプル無) | 約30,000円 | |
企業B | 誕生日プレゼント仕様の似顔絵(1名用) | 約18,000円 |
誕生日プレゼント仕様の似顔絵(2名用) | 約26,000円 |
※大凡の価格を表示しています。実際の料金は依頼内容や会社によって異なります。
※こちらで記載している金額はランサーズ上の依頼金額ではありません。
※当社調べの「一般的な制作会社や企業に依頼した際の目安の依頼料金」となります。