SHARE

フリーランスに依頼・外注できる業務とは?事例と合わせて解説します

フリーランス市場が拡大し、フリーランスとして働く人と取引する企業は増えています。とはいえ個人で働くフリーランスは、法人と比べるとまだまだ社会的信用力が低い存在です。フリーランスへの仕事依頼に興味と不安を感じている企業担当者は、多いのではないでしょうか。しかし日本の労働力人口の減少や雇用環境の変化などを考えると、いずれフリーランス人材は企業を支える柱になるはずです。スピード感をもって効率よくフリーランス人材へ仕事依頼できる企業こそ、生き残っていくのではないでしょうか。そこで当記事では、企業がフリーランス人材に仕事を任せるメリット・デメリットや上手な依頼方法について、わかりやすく解説します。人手やスキル不足に悩んでいる場合はぜひ、参考になさってください。

▶よく一緒に読まれている記事はこちら
フリーランスに仕事を依頼するメリット・デメリット
フリーランスとの業務委託契約

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロに直接頼める!

フリーランスへの仕事依頼を検討すべき理由

仕事依頼
フリーランスへの仕事依頼は、多くの企業が存続していくために避けては通れない道になるでしょう。

何故なら企業の人手不足・スキルの流出といった問題と反比例するように、フリーランス市場にはまだまだ成長の余地があるからです。

ここでは、フリーランス市場の動向と企業の活用状況を見ていきましょう。

若年のフリーランス人口が増え、市場拡大の余地がある

ランサーズのフリーランス実態調査※によると、フリーランスの人口は2016年から5年連続で1,000万人を超えています。
ここ数年は大幅な人口増加に至っていないものの、2019年~2020年で50歳以下のフリーランス人口は微増しました。

ランサーズのフリーランス実態調査

若年層を中心に人口が減少し続けている日本で、50歳以下のフリーランス人口増加は特筆すべき点です。
また同調査によれば、「副業をしてみたい」と考えるノンフリーランスは7割いました。
新型コロナウィルスの影響で在宅ワークの魅力を知り、フリーランスに興味を持った方も多いでしょう。

こうした現状を鑑みると、若年層を中心にフリーランス市場が拡大する余地は、まだまだあると言えます。

フリーランス活用制度がある企業は全体の4割

ランサーズの働き方調査※によると、フリーランスへの発注制度がある企業は全体の約4割となっています。

制度がある企業のうち、積極的にフリーランスを活用しているのは従業員が多い大企業でした。

ランサーズの働き方調査
※出典:「【ランサーズ】企業の新しい働き方調査2020年版」(ランサーズ株式会社)

大企業ほど、労働人口減少による人手不足やスキルの流出など、企業のさまざまな課題を直視しているのかもしれません。

しかし企業の人手不足やスキルの流出は、従業員の数に関係なくすべての企業で喫緊の課題です。
どんな企業であれ、適切なリスク対策を取ったうえでフリーランス人材をうまく活用し、スキルや人材不足に対処していく必要があるでしょう。

フリーランス依頼の具体的な事例

フリーランス

ここでは、さまざまな職種のフリーランス仕事依頼事例をご紹介していきます。

多様な依頼事例①マーケティング

・職種:マーケティング
・具体例:
マーケティングのスキルや専門性は、どんな業界でも応用できるのが強みです。
本事例のGEヘルスケア・ジャパン株式会社は、医療機器の製造や販売を手がける大企業。
予算に限りがある製造部門の期間限定プロジェクトにおいて、即戦力になるマーケティング人材をフル活用しました。

会社特有の文化や業界の理解については、各既存社員が適切なフォロー。
双方の認識にズレが生じないように努めました。

その結果、新しい視点でのブランディングや外部関係者でも理解しやすい工場見学ツールの作成などの仕事を任せられたのです。
適切なフォローアップがあれば、効率良く、質の高いプロジェクトを遂行できる事例と言えます。

出典:「企業におけるフリーランス活用事例集」P2.GEヘルスケア・ジャパン株式会社の事例(経済産業省)

多様な依頼事例②文字起こし・ライティング

職種:ライターなど在宅ワーカー全般
具体例:
本事例のエンドライン株式会社は、のぼり旗や横断幕の企画・販売をする少数精鋭の会社です。
同社ではお客様の声をまとめた記事制作の取材や執筆を、営業が担当していました。

しかし原稿の文字起こしには膨大な時間がかかりますし、記事の執筆には専門性が必要です。
本来の営業業務にも支障が出てしまうため、生産性はどうしても悪化してしまいます。

そこで文字起こしと記事執筆業務は専門のフリーランスに外注し、本来の営業に集中できる体勢を構築しました。
文字起こしは単純作業とはいえ早さが、執筆は専門性が必要です。

早さと専門性が必要な業務はフリーランスに切り分け、営業は本来業務に集中。
結果的に業務効率が上がり、残業削減につながりました。

出典:「ご利用事例/スピードと質を維持し続けるために。ノンコア業務をフリーランスに任せることで残業削減に成功 」

多様な依頼事例③データ収集

職種:
具体例:
本事例では大学院生が対話の生成に関する研究をするため、クラウドソーシングを利用してデータ収集の仕事を依頼しました。
言語処理の研究には大量のデータが必要で、日本語の場合は発話と応答のペアが100万件にものぼります。

そのためクラウドソーシング上で大勢のフリーランスに作業を依頼し、短期間で効率よくデータを収集しました。

このように大量のデータと収集に要する人的リソースを必要とする局面は、企業でも多いにあるはずです。
フリーランスの人的リソースをすぐに活用できれば、間違いなく業務効率の改善につながります。
専門性を要しない単純作業でも、フリーランス人材は積極的に利用していきたいですね。
出典「首都大学東京 大学院生のご利用事例」

フリーランスへ上手に仕事を依頼するポイント

チェックリスト

フリーランスへの仕事依頼で得られるメリットには、人手不足の解消や専門性の高さの追加などがあります。
とはいえ、個々の能力や経験値にはばらつきがあるもの。

フリーランス人材をうまく活用するためには、自社の求めるスキルや守ってほしいルールを明確にするなどの工夫が必要なのです。
ここでは、各企業に適した人材へ仕事をうまく依頼するポイントを見ていきましょう。

依頼内容・求めるスキルと予算は明確に

もっとも重要なポイントです。
フリーランスに求めるスキルは何なのか、そのスキルによってどのような成果物を期待していて、報酬はいくらなのか明確にしましょう。

たとえばライティング記事の場合は、以下のイメージで具体的に伝えるのが良いでしょう。
「指定したKWで検索5位以内に表示させる記事を書いてほしい」
「記事は○○文字で、単価は○○円でお願いしたい」
「○○の資格保有者を希望したい」

ただ記事をいくらで書いてほしいという漠然とした依頼では、どのような記事が必要なのかわかりません。
できる限り必要なスキルや納期・予算・期待する成果の状態などを明確にしておけば、人材を探すときもスムーズです。

スムーズに依頼するためにルールを作成する

フリーランスとのやり取りを効率よく進めるためにも、業務上のルールは必ず作成しておきましょう。
フリーランスは個人で仕事をしているからこそ、企業や業界特有の慣習については知らない・わからないケースが多いと思います。

業務を進めるうえでのルールをあらかじめ作成して共有しておけば、オンライン状のやり取りでも行き違いを少なくできるでしょう。

同じルールの元で仕事をすることで連帯感もでき、コミュニケーションも取りやすくなるはずです。

良い点も悪い点もフィードバックする

フリーランスだからといって、最初から100%の成果を得られるとは限りません。
期待して頼んだものの、自社の求める内容とは違う成果物が出てくることもあるでしょう。
だからといって依頼するフリーランスを何度も変えれば業務漏洩リスクは高まりますし、採用コストも無駄にかかってしまいます。

そのため成果物へのフィードバックでは、良かった点と悪かった点、両方を伝えるようにしてください。
最初から100%ニーズに適したフリーランスを見つけるのは難しいです。
フィードバックを丁寧にして、自社に適した良いフリーランスを育てていけば、長く良い付き合いができるでしょう。

優秀なフリーランスの探し方

フリーランスの探し方

フリーランスをうまく活用するのであれば、できる限り優秀な人材を活用したいもの。
ここでは優秀なフリーランス人材を探す方法について、わかりやすく解説していきましょう。

個人に依頼するかクラウドソーシングを利用しよう

フリーランス人材を探す方法には、以下の3つがあります。
・取引先や同業者から個人のフリーランスを紹介してもらい直接依頼する
・各メディアで活躍しているフリーランスを探し、直接依頼をする
クラウドソーシングを利用して、間接的に案件依頼をする

もっとも一般的なフリーランスの活用は、「周囲の紹介」です。
紹介であれば安心して依頼できますし、社内でフリーランス活用の承認を取り付けやすいでしょう。
また、各メディアで活躍している著名なフリーランスに直接依頼する方法もあります。

ただ周囲の紹介でも、自社のニーズや予算などの条件にぴったりあうとは限りません。
また著名なフリーランスの場合は、予定が埋まっていたり、単価が高かったりします。
直接依頼する場合でも、しっかり条件と要望を伝えて交渉するようにしましょう。

急なプロジェクトなどが発生して即戦力でフリーランス人材を活用するときは、条件があう人材をすぐ探せるクラウドソーシングサイトの利用もおすすめです。

ランサーズなどの大手クラウドソーシングサイトを使えば、スキルや実績など細かいプロフィールを見て依頼できます。
ランサーズのフリーランス登録人数は、約100万人です。
さまざまなジャンルのフリーランスが登録されているため、予算や納期があうフリーランスを探しやすいですよ。

まとめ

フリーランス
労働人口の減少による人手不足や副業解禁による働き方の変化など、会社での人材活用のありかたは大きく変わってきています。
これからフリーランス人材を活用する企業は、もっと増えていくのではないでしょうか。

フリーランスの活用には、情報漏えいリスクなどのデメリットもあります。
しかしうまく活用できれば、業務効率の改善や採用コストの削減など、さまざまなメリットを得られるでしょう。

実際、社用PCを用意するなどのセキュリティ対策を行ったうえで、フリーランス人材を積極的に活用している大企業は増えています。
変化の激しい現代では、社内にはないスキルをスピーディに効率よく活用できる企業こそ、生き残っていくはずです。

ご紹介したランサーズなどのクラウドソーシングを利用して自社に最適なフリーランスを見つけ、時代の変化に対応していきましょう。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロにカンタン依頼