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特許に関する中国語翻訳はどこに依頼するのがおすすめ?

近年のグローバル化によって、外国語翻訳の需要は依然として高いニーズがあります。翻訳といっても日常会話程度のものから専門的な知識を有するものまで様々で、中でも中国語の特許に関する翻訳業務は高い専門性が求められます。そこで今回は、特許に関する中国語翻訳を依頼する場合にどのような方法が適しているのかを詳しく解説していきます。

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特許に関する中国語翻訳の依頼先

中国語翻訳

特許に関する中国語翻訳は通常の中国語翻訳のスキルは当然のことながら、法律関係の独特の言い回しやそれを読み解く能力が求められます。中国語翻訳ができる人が全て特許翻訳ができるというものではありません。では、特許に関する中国語翻訳はどこに依頼すれば良いのでしょうか。

翻訳ソフトは精度が悪いものが多い

まずはじめに、中国語に関わらず外国語の翻訳は翻訳用のソフトウェアがあるものの、その精度はとても高いものとは言えないということを覚えておかなくてはなりません。簡単な単語程度であればすぐに意味を調べることはできますが、日常会話のように複数の単語が入り混じる一つの文章を翻訳ソフトに回答してもらおうとすると意味の通じない言葉が返ってくることが頻繁にあります。

また、些細な文法上の誤りや言い間違いなどは人間の場合、意味が分かれば補正して読み解くことができますが、翻訳ソフトの場合は解読ができずエラーとなることも多いもの。近年ではAIの発達により人間と会話することができるロボットも続々と登場していますが、それでもやはり100%正確ではないのです。

特許に関する翻訳は人の手による翻訳が必須

機械による翻訳の精度が高くないということは、やはり現時点での翻訳の作業は人間の手によって行われるのが最も正確で信頼性が高いといえます。表記の揺れや表現方法の誤りなど、経験がなければ気付かない事柄は多いものです。

また、今回ご紹介する特許に関する中国語翻訳は法律に関わる問題が厳密に定められており、通常の翻訳であれば見落としても些細な表現が重大なクレームに発展することもあり得るのです。一言一句丁寧に翻訳をする必要があるため、たとえ機械で翻訳を行ったとしても最終的には人間の手で翻訳をチェックすることが必須なのです。

専門に扱う企業は多く存在する

特許に関する中国語翻訳を専門に扱う業者は、そのほとんどが中国語だけではなく英語やドイツ語など複数の外国語を扱っています。また、特許以外にも法律関係の翻訳も多く扱っており、まさに特許に関する外国語翻訳のプロ集団といえるのです。一般的な中国語翻訳ができる人であっても、特許のような専門的スキルを持った人や業者は決して多くありません。そのため、当然のことながら特許に関する中国語翻訳を依頼する場合の費用は通常の翻訳に比べて高額であるケースが多いのです。

クラウドソーシングの活用もおすすめ

近年、クラウドソーシングという新たな仕事の依頼方法が注目を集めています。通常、アウトソーシングは外注と呼ばれるように、外部の委託業者へ仕事を依頼します。これに対しクラウドソーシングとは、特定の企業ではなく相応のスキルを持った個人に対して仕事を発注する仕組みです。クラウド(群衆)へ仕事を委託するという仕組みで、中国語翻訳業務もクラウドソーシングでは需要の高い仕事の一つに数えられます。

特許に関する中国語翻訳の種類

本と虫眼鏡
専門性の求められる特許の中国語翻訳ですが、実は依頼したい内容によって翻訳の種類もいくつかに分類されます。意味が通じれば良いものから法律関係の書類を的確に読み取ることが必要なものまで様々です。それぞれに分類される翻訳の種類を見ていきましょう。

便宜翻訳と文献翻訳

便宜翻訳とは一言で言えば特許申請に関わる概要を分かりやすく翻訳したものです。例えば自社が有する技術と似た特許が中国で出願されていないかを調べるために、全ての案件を詳細に翻訳していては莫大なコストがかかってしまいます。そのため、まずは発明の名称などを翻訳してもらい、自社の技術に近いものと想定されたものをより詳しく調べるため、便宜翻訳は有効です。

これに対し文献翻訳とは、正式な特許出願願書を日本語に翻訳したり、日本語の文章を中国語へ翻訳し特許出願のための書類を作る目的で行われるものです。

当然のことながら文献翻訳は事細かに翻訳文書をチェックしなければならず、中国当局へ特許の出願をする場合には所定の項目が記載されていなかったり、翻訳漏れによって意味が通らない言葉になっていると特許権を行使できなくなってしまいます。企業にとっては大きな損失にもなりえる特許に関する中国語翻訳は確かなスキルと丁寧な仕事が求められるのです。

便宜翻訳がおすすめのケース

中国における特許申請はデータベースから検索することが可能です。しかし、近年特許申請は急激に増え続けており、あまりにも膨大な検索結果が出てきて処理が間に合わないというケースがあります。また、自社の技術と類似した案件であるかを確認するため機械翻訳に頼っていたものの、あまりにも精度が悪く意味の通じない言葉が多すぎる。

このように、詳細な翻訳は不要であるものの、膨大なデータの中で該当すると思われる案件だけを抽出したい場合に便宜翻訳はおすすめです。全案件の特許申請内容を事細かに翻訳していてはあまりにも膨大なコストがかかってしまい、効率的ではありません。該当案件の有無を調べたい場合、まずは便宜翻訳から依頼してみるのが良いでしょう。

文献翻訳がおすすめのケース

便宜翻訳の結果、自社と類似した技術が中国で特許申請されていることが判明した場合、いち早く該当案件の詳細を調べる必要があります。そのためには特許出願時の書類を取り寄せ、特許出願の内容を詳細に調べる必要があります。これは単に意味が通じれば良いというものではなく、法律的・技術的な言い回しや文言を細かくチェックしていく必要があります。

このように、便宜翻訳で発見した案件を詳細に調べたいという場合には文献翻訳を依頼することがおすすめです。

用途に合わせた翻訳を選択しよう

中国の特許申請は増え続け、それに比例するように中国語翻訳の依頼も増えています。まずは膨大なデータの中から自社に関わりのある案件を抽出するため、便宜翻訳を依頼しましょう。

次に対象と思われる案件が出てきたら文献翻訳を依頼し詳細な内容を翻訳してもらう必要があります。自社の知的財産を守るためにも、特許に関するそれぞれの中国語翻訳を有効に活用していきましょう。

おすすめのクラウドソーシング

見上げるビジネスマン

近年注目を集めているクラウドソーシングにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な企業とともにおすすめのクラウドソーシングサービスをご紹介していきましょう。

クラウドソーシングを提供している企業

代表的なクラウドソーシング企業といえば「クラウドワークス」と「ランサーズ」の2社があります。他にも様々なクラウドソーシングサービスは提供されていますが、翻訳という専門性の高い仕事を発注するうえでは案件数やユーザー数の多い2社が有利といえるでしょう。
中でもこの2社を比較したとき、翻訳家としてのスキルを有しているユーザー数は2018年6月現在、クラウドワークスが約7,700人であるのに対し、ランサーズは実に約34,000人。登録者が多いということは案件を依頼できる翻訳家も見つけやすいはずです。

仕事の発注方法

まずは特許に関する中国語翻訳を依頼できる人がいるかを調べてみることから始めてみましょう。
ランサーズの場合、ページ上部に「ランサーを探す」という項目があります。この中の「翻訳・通訳サービス」の項目を選択すると翻訳スキルのあるランサーが一覧で表示されます。さらに今回は特許に関する中国語翻訳なので、「中国語 特許」といったワードで検索すると対象のランサーを絞り込むことができます。
ランサーの「実績」という数字はこれまでその人が請け負ってきた仕事の数です。さらに、その横にある評価欄で信頼に足りるランサーであるかを確認する指標にもなりますので参考にしてみてください。

特許に関する中国語翻訳はクラウドソーシングへ

ここ数年で急速に需要が高まった特許に関する中国語翻訳。専門に扱う業者も多いですが、フリーランスとしてクラウドソーシングで活躍する翻訳家も多数存在します。
個人への発注だからこそ要望をダイレクトに伝えることができ、よりスピーディーで柔軟な対応も可能になるはずです。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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