提案文 :
はじめまして。matarikiと申します。
ロゴの提案を致します。
▼はじめに ~“3つ”という制約を取り払いましょう~
3種類のロゴを制作するにあたり、当初は“3つの組み合わせで1つの意味になる”というアイデアを膨らませていたのですが、この方法には大きな問題点があることに気付きました。
それは【変化に対応できない】という点です。
3つで1つのイメージを構成するということは、その中で全てのデザインが完結しているということです。それゆえ、仮に一部でも変更を加えてしまえば、3つ全体の意味が消失してしまいます。
例えば…
・市場の変化に合わせて、どれか1つのロゴをリニューアルする場合
・新規市場開拓に伴い、新しいロゴを加える場合
・3つのロゴを一本化することになった場合
上記のようなコミュニケーション戦略の変化に対して、“3つで1つ方式”のロゴは対応することができません。ロゴ変更を迫られるような状況はそう簡単に起こりうるものではありませんが、いずれにせよ目的に合わせて柔軟に対応できないのであれば、1つのロゴを制定することとなんら変わりません。
“3つ”という限定された数は、【多様性】とは間逆の結果を引き起こしかねないのです。
新たな挑戦を続けるサイボウズ。その成長に対応できるロゴでなくてはなりません。
ではどうすべきなのでしょうか。
“3つ”という制約を取り払ってしまいましょう。
本当の意味で【ロゴの多様性】を実現するためのアイデアを、以下に提案させていただきます。
追記 : 2014年04月24日 13:46
▼3つに共通するコンセプトと設計システム
数の制約を取り払い、自由なロゴ展開を可能にするために、デザインの根幹となる設計システムに着目しました。
デザインコンセプトは【Slash mark】
スラッシュ記号には“and”と“or”の二つの役割があり、文脈により意味が変化します。
“and”を<チーム内の人々のつながり>、“or”を<チームの在り方やワークスタイルの多様性>と捉え、サイボウズ様を象徴するモチーフとしました。
勢いと力強さのある右肩上がりの表現は、<チームの成長>を表すモチーフとしても最適であると考えます。
上記のスラッシュ記号をベースとなるグリッドに組み込み、ロゴタイプとロゴマークを作成しました。
共通のグリッドで設計しているため親和性が高く、並べた際にはバランスよく馴染みます。しかし、それぞれの表現コンセプトや造形要素は異なるため、別々に眺めると全く違った印象になります。
このシステムを利用すれば、統合的な企業イメージを維持したまま、ロゴを無限に展開することが可能になります。ロゴを一本化することや新たなロゴを加えるような事態になった際にも、問題なく対応できます。さらには個人のレベルまで細分化して、社員の方おひとりおひとりがオリジナルのロゴを所有する、といった新しい試みまで実現できます。
「ベース」がしっかりしているからこそ、目的に合わせてロゴを展開し、豊かなコミュニケーションを生み出せる―。
このシステムは、多様なチームワークを生みだし、新しい働き方を提案するサイボウズ様の企業文化を体現しています。
3つのロゴに共通する説明は以上になります。詳細な説明画像を添付してありますので、そちらも併せて御覧ください。
個々のロゴの説明につきましては、別提案にて説明いたします。
修正なども迅速に対応致しますので、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。
ぜひご検討ください。
よろしくお願い申し上げます。
matariki
追記 : 2014年04月24日 16:18
2014-04-24 07:55:20