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WordPressなら会員サイトを手軽に構築可能!リスクも解説

顧客との関係をじっくり深められ、継続的な収入が見込める会員サイトを構築したいならWordPressがおすすめです。プラグインを使えば、プログラミングの知識がなくても会員サイトを手軽に作れます。

本記事ではWordPressで会員サイトを作るメリットや展開可能なビジネスモデル、構築前に知っておきたいリスクのほかプラグインの機能を紹介するのでぜひ参考にしてください。

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WordPressで会員サイトを作る4つのメリットとは

ログインイメージ

ここでは、WordPressで会員サイトを作る以下の4つのメリットをご紹介します。

  1. 簡単に会員サイトを構築できる
  2. 有料コンテンツや会員限定コンテンツを提供できる
  3. 無料プラグインを利用すれば会員サイトの実装が低コスト
  4. ユーザーの権限を管理できる

では、それぞれのメリットの詳細について見ていきましょう。

1. 簡単に会員サイトを構築できる

WordPressでは、便利なプラグインを使えば知識のない初心者でも簡単に構築できるのがメリットです。会員サイトの構築には通常であればプログラミングの知識・スキルが必要となることを考えると、WordPressなら最小の手間で構築できます。

2. 有料コンテンツや会員限定コンテンツを提供できる

WordPressで会員サイトを構築すると、有料コンテンツや会員限定コンテンツを提供できるようになります。独自のノウハウに関する動画・音声・テキストを作成しておけば、デジタルコンテンツとして販売できるため、収益化を期待できるでしょう。

プラグインによっては定期購読や定期購入の仕組みを導入可能なので、会員にリピート購入を促すことも可能です。すでにWordPressを利用しているなら、新たに自社ECサイトを構築・管理する手間が省け、簡単にEC事業を始められるのはメリットと言えます。

会員限定のおトクな情報やシークレットコンテンツを提供すれば、特別感を与えられるのでファンづくりやリード(見込み客)獲得に役立ちます。

3. 無料プラグインを利用すれば会員サイトの実装が低コスト

十分な予算がないなら、WordPressの無料プラグインを利用した会員サイト構築がおすすめです。制作会社に新しく会員サイトの構築を依頼すると、思い通りの機能を搭載できるメリットがある一方で、それなりの費用がかかります。

WordPressでは一部有料のテーマやプラグインがありますが、多くは無料で会員サイトの実装が可能です。WordPressのサイトを運用する人件費などを除けば、サーバーのレンタル料とドメイン代金が主なコストとなります。

4. ユーザーの権限を管理できる

会員サイトを構築できるプラグインでは、ユーザーの権限やレベルを細かく設定できるものがあります。会費や課金状況によって異なる権限を与えたり、公開できるコンテンツの範囲を切り分けたりすることが可能です。

会員サイトの機能で展開できる5つの会員向けサービス

コマ
WordPressで会員サイトを実装すると、どのような会員サービスを提供できるようになるのでしょうか。ここでは、次の5つの会員サービスをご紹介します。

  1. オンラインコミュニティやファンクラブの形成
  2. 商品やサービスの提供
  3. 専門性に特化したコンテンツの提供
  4. オンラインスクールや講座の開講
  5. コンサルテーションの提供

では、それぞれの会員サービスの詳細について見ていきましょう。

1. オンラインコミュニティやファンクラブの形成

会員サイトは、オンラインコミュニティ、ファンクラブやオンラインサロンの形成に役立ちます。共通の趣味・興味・目標を持つ人たちが集まり、会員同士が相互に関係性を持ちながら学びや体験を深めていく場を形成したいときに有効です。

アーティストなどのファンやサポーターが集まるクラブを作れば、会報の発行・限定グッズの販売・チケットの先行販売などができます。ファンやサポーターは熱烈に支持する人を直接応援できることから、有意義なつながりを実感できる場となるでしょう。

オンラインサロンとは、月額会費制のオンラインコミュニティです。サロンオーナー主導で、オーナーと一緒に発見・体験・学びを共有できる点が会員にとっては価値があります。会員同士が繋がれる価値が上乗せされていることから、新しい発見や学びの場を会員サイトは提供できるというわけです。

2. 商品やサービスの提供

定期的に補充が必要な消耗品を販売する仕組みづくりとしても、会員サイトは向いています。オンライン決済機能を搭載したプラグインをインストールすれば、定期的な支払いの自動化も簡単です。サプリメント・ペットの餌などが、商材として適しています。

定額制で一定期間サービスを提供する契約にもおすすめです。会員サイトは、税理士などの顧問契約にも役立ちます。さらにWordPressでは、体験にお金を払うサブスクリプション(サブスク)を提供する有料会員サイトを作ることも可能です。

ファッション商品・バッグのほか家電のレンタルなどのサブスクも登場しているので、会員サイトで何を提供したいのかじっくり検討すると良いでしょう。

3. 専門性に特化したコンテンツの提供

会員サイトなら閲覧できる人を限定できるため、興味のある人が喜ぶ専門性に特化したコアなコンテンツを提供できます。有料会員だけが閲覧できるようにすれば、会員であることに価値を感じてもらえるでしょう。

ノウハウなどのデジタルコンテンツを用意し、会員が「もっと深く知りたい」と思ったらすぐに購入・ダウンロードできるようにしておきます。月額会費制のオンラインコミュニティのかたわら、有料コンテンツを販売できるようにしておくのも1つの展開手法です。

4. オンラインスクールや講座の開講

会員向けにオンラインスクールや講座を開講することも可能です。近年ではオンラインヨガやオンラインパーソナルトレーニング、そして大人向けの英語学習や受験勉強もできるスタディサプリも登場しています。

絵画・書道・ガーデニング・カメラなどの自分の得意分野で、誰でも閲覧できるレッスンと会員向けのレッスンを区別して提供すればリードの獲得にも繋がるでしょう。

5. コンサルテーションの提供

カウンセラー・セラピスト・占い師など専門の知識やスキルをもつ人材が、コンサルテーションやセラピーを有料サービスとして提供する場として会員サイトを活用することも可能です。会員だけにサービスを提供すれば、すでに会員サイトを通じてさまざまな情報を共有しているので、会員の理解も進むでしょう。

会員登録時に個人情報を集めておけば、バックグラウンドが不明な人に向けてサービスを提供するよりも不安が少ないと言えます。

WordPressで会員サイトを導入する前に考えたい2つのこと

構築イメージを考える
ここでは、WordPressで会員サイトを導入する前に考えたい2つのことをご紹介します。

会員サイトの目的を明らかにする

会員サイトの運営や管理には、手間とコストがかかります。そこで導入前に、なぜ会員サイトを運用したいのか、その目的を明らかにすることが大切です。例えば、会員サイトを運用したい理由が以下のような場合には、別のやり方を選ぶほうが効率的だと言えます。

会員サイトを運用したい理由会員サイトよりも適した方法
無料メルマガの配信メルマガシステムの利用
コンテンツの販売コンテンツマーケットへの参加
配送を伴う物販ショッピングカート機能を搭載したECサイトの構築

以下のような目的の場合には、WordPressで会員サイトを構築・運用するのがおすすめです。

  • デジタルコンテンツ販売
  • 月額課金サービスの販売
  • コミュニティ機能

会員サイトに必要な機能を整理する

会員サイトの目的を絞り込んだら、運用に役立つ機能を整理します。例えば、次のような機能のことです。

  • 会員登録を管理人による承認制とする
  • 会員をランクやレベルに応じて区別する
  • コンテンツの一部に閲覧制限をかける
  • ブラックリスト機能
  • コミュニケーション機能
  • オンライン決済機能など

会員サイトを構築できるWordPressのプラグインは数多くありますが、全ての機能が揃ったプラグインはありません。そのためプラグインごとの機能や特徴をよく調べることが大切です。どのような会員サイトを構築したいのかを考えながら、会員サイトを作ってみてください。

どうしても会員サイトを導入するまでの工数を削減したい場合には、WordPressに詳しいフリーランスに相談するのも1つの方法です。

WordPressで会員サイトを構築・運用する際にはリスクに注意

セキュリティ
ここでは、WordPressで会員サイトを構築・運用する際に、想定しておきたいリスクについてご紹介します。

権限の付与を誤ればサイトの改ざんに繋がる

会員へ権限を付与する際には、十分な注意が必要です。WordPressで構築した会員サイトに会員が登録をすると、WordPressの管理画面にユーザーが追加されます。つまり誤って外部者(会員)に管理者や編集者の権限を与えてしまうと、簡単にサイトの改ざんができてしまうわけです。

会員の管理においても、重大なトラブルが発生することもあります。それぞれの権限の範囲を把握して、注意深く適切な権限を設定するようにしましょう。

会員とサイトを守るためにセキュリティ対策を行う

会員サイトの運営においても、インターネット上で提供されている他のサービス同様にセキュリティ対策を万全にすることが重要です。WordPressはサイバー攻撃に狙われやすい面があるため、会員サイトの乗っ取りや個人情報の漏えいが起きないように十分な対策をしましょう。

コンピューターで生成されたスパムアカウントからのアクセスなど、悪意のある第三者が一般ユーザーとして会員登録してくる可能性も考えた対策が必要です。管理画面がインターネット上にあることから、セキュリティを強化するWordPressプラグインの導入は必須と言えます。

具体的な対策の例は、次のとおりです。

  • 管理者による承認制
  • メール認証の導入
  • 画像認証の導入
  • 海外からの管理画面へのアクセスを禁止

WordPressのセキュリティ対策についてさらに詳しく知りたい方は、専門性の高いフリーランスに相談すると的確なアドバイスを得られます。自分でWordPressのセキュリティ対策について調べることも可能ですが、効率よく情報を手に入れたい場合はフリーランスの活用がおすすめです。

会員が離脱しないよう魅力的なコンテンツを提供し続ける

会員サイトを構築しデジタルコンテンツを販売することで収益化が見込めますが、コンテンツに魅力がないと離脱に繋がります。会員が会員であり続ける理由は、商品やサービスに他では得難い独自の魅力がある、または特典があることが大前提です。

WordPressの会員サイトであれば、会員でしか得られない有益な情報を得られるという特典が会員にとって大きいでしょう。継続して魅力的なコンテンツを提供し続けられないと、会員が離脱してしまい会員サイトが成りたたなくなるので注意してください。

会員サイト構築に役立てたいWordPressプラグイン6選

ここでは、会員サイトの構築に役立つWordPressのプラグイン6選をご紹介します。なお以下で登場するWooCommerceプラグインとは、WordPress用の無料のカートシステムです。

プラグインを独自仕様にカスタマイズするにはプログラミングの知識が必要になります。もしプラグインのカスタマイズを検討しているのであれば、専門知識をもったプロのフリーランスに相談すると良いでしょう。

WordPressのプラグイン料金プラグインの主な特徴公式サイト
WP-Members Membership Plugin・基本的な機能は無料
・有料プランは以下のとおりです【Pro Bundle】125~499ドル/年
・初心者向き
・会員と非会員でコンテンツを分ける用途向き
・会員の種類は分けられない
・有料プランならWooCommerceプラグインやPayPalとの連携が可能
公式サイトリンク
Ultimate member・基本的な機能は無料
・有料プランは以下のとおりです。【Extensions Pass】249ドル/年
【Extensions + Theme Pass】299ドル/年
・コミュニティ機能を構築しやすい
・簡単な操作で会員登録フォームのカスタマイズが可能
・権限の追加やカスタマイズが可能
・有料プランならWooCommerceプラグインや各種SNSとの連携、リアルタイム通知やレビュー機能などを実装可能
公式サイトリンク
Groups・基本的な機能は無料・グループ単位でのコンテンツへのアクセス権を制御可能
・別のプラグインで会員登録やログイン画面を導入する必要あり
公式サイトリンク
Simple Membership・基本的な機能は無料
・アドオンを追加する形で課金
・無料プランでもコンテンツ・ダウンロード販売やEC事業を展開可能
・PayPal and Stripeと連携
・フリー・シルバー・ゴールドなど会員のグレード分けが可能
公式サイトリンク
Memberful WP・基本的な機能は無料
・有料プランは以下のとおりです【PRO】25ドル/月
【PREMIUM】100ドル/月
※上記に加えて取引手数料4.9%が必要
・中〜上級者向け
・無料プランでもStripeと連携しサブスクリプション販売が可能
・会員のレベルに応じてコンテンツのアクセス権を制御可能
・プラグインの利用には公式サイトにて会員登録が必要
公式サイトリンク
WP Private Content Plus・基本的な機能は無料
・アドオンを追加する形で課金
・サイトそのものへのアクセスにパスワードを設定し会員専用のクローズドサイト化できる
・コンテンツの公開や制限を細かく設定可能
・アドオンの課金でWooCommerceと連携可能にすれば決済機能を搭載可能
公式サイトリンク

構築の手間や工数を短縮したいならフリーランスに相談しよう

WordPressのプラグインを利用すれば会員サイトを簡単に作成できる一方で、個人情報を取り扱うためセキュリティリスクへの対処が重要です。個人情報の流出が起きると会員からの信用を失いかねないため、万全の対策をしておきましょう。

プラグインは便利ですが、実装するにあたってカスタマイズの必要性を感じることがあります。ほかにもセキュリティについて心配だという場合には、プロのフリーランスに依頼するのがおすすめです。自社で取り組むよりも工程の削減に繋がり、効率よくクオリティの高い会員サイトを構築できます。

WordPressに知見のあるフリーランスには、ランサーズ上の以下のページからご相談が可能です。

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