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【初心者向け】WordPressでの企業サイトの作り方とポイント

Web上での会社の顔ともいえる「企業サイト」ですが、デザインや機能が古くなってしまいリニューアルしたいけれど、なかなか手を付けられずにお困りの事業者の方も多いのではないでしょうか。

今回はWordPressを活用した企業サイトの作り方について、サーバーやドメインの準備から具体的な操作方法まで、初心者向けにわかりやすく手順を解説します。

本記事を読めば「具体的に何からはじめたらいいかわからない」「競合や目指すサイトの水準が高く、どうすれば対抗できるサイトが作れるだろうか」といった課題解決に役立つはずです。

集客力の高い企業サイトを作るための3つのポイントも紹介していますので、WordPressで企業サイトを作る際の参考にしていただければと思います。

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WordPressで企業サイトを作る際の基本の流れ

ホームページを開く

まずは、WordPressで企業サイトを作る際の基本的な流れや、所要時間・料金の目安をご紹介します。

流れの全体像

WordPressで企業サイトを作る際には、大きく分けて3つの流れがあります。

  1. 目指す企業サイトの方向性を確認する
  2. WordPressの導入と初期設定を行う
  3. 必要なページを作成する

それぞれの手順の詳細については、次章以降で解説しています。

所要時間の目安

準備から企業サイトの公開までの所要時間は、サイトの規模やカスタマイズ範囲によって異なります。

総ページ数が5ページ程度の小規模サイト制作にかかる所要時間は、およそ1日~1週間が目安です。10ページ以上の中規模・大規模サイトになると、数週間~1ヶ月程度もかかることもあります。

作業に必要な時間の内訳は、WordPressの導入や初期設定は1時間程度で完了しますが、残りはサイト設計の策定や、ページ作成・WordPressのカスタマイズなどで増減します。

料金の目安

WordPressで企業サイトを作る際の料金の目安は、レンタルサーバーと独自ドメインの利用料として月額1,000円〜1,500円程度かかるほか、テーマやプラグインを購入する際に追加の初期費用が数千円〜2万円程度かかります。

料金に関するくわしい内容は、下記の記事を参考にしていただければと思います。

WordPressの料金を徹底解説!ブログやサイト制作の費用一覧

WordPressを活用した企業サイトの作り方5ステップ【導入と設定】

プラグイン導入画面

全体の流れが把握できたところで、さっそくWordPressで企業サイトを作るための準備と作業を進めていきましょう。

ここでは、導入と設定に必要な手順を、次の5つのステップで解説しています。

  1. 目指す企業サイトの方向性を確認
  2. レンタルサーバーの契約
  3. ドメイン取得
  4. WordPressのインストールとSSL設定
  5. WordPressの初期設定

1. 目指す企業サイトの方向性を確認

企業サイトを立ち上げる際には、「どのレンタルサーバー会社を利用するか?」「ドメインは何にするか?」「どのようなページ構成にするか?」といった、多くの選択項目が発生します。

そのため最初のステップで、目指す企業サイトの方向性を確認しておくことにより、その後の作業をスムーズに進められます。具体的に決めておく内容は、サイト運営の目的・ターゲット・上位表示を狙うキーワード・サイトの構成・デザインなどです。

方針を決めるときのポイントについては、WordPressで集客力の高い企業サイトを作るための3つのポイントの見出しでご紹介しています。

2. レンタルサーバーの契約

WordPressで作成したページのデータなどを保管・管理するためには、サーバーの契約が必須です。代表的な企業サイト向けレンタルサーバー会社のサービス内容は、下記のとおりです。(※2022年1月時点の情報です。)

企業サイト向けレンタルサーバーWordPress対応ディスク容量初期費用(税込)月額料金(税込)公式サイト
ConoHa WING300GB~500GB無料911円~4,290円公式サイトリンク
さくらのレンタルサーバー10GB~500GB1,048円524円~1,571円公式サイトリンク
エックスサーバー300GB~500GB3,300円1,100円~5,280円公式サイトリンク

レンタルサーバーを選ぶ際には、WordPress対応の可否はもちろん、ディスク容量や費用などの諸条件も確認し、自社に最適なレンタルサーバー会社を選択して契約しましょう。

3. ドメイン取得

続いて、企業サイト用のドメインを取得します。ドメインとは、サイトURLの「○○○.com」や「○○○.co.jp」の部分です。一般的には、○○の部分に企業名やサイト名を設定します。

ドメインの種類には、それぞれ次のような用途に分かれています。

ドメインの種類用途
.com個人・法人の商用向け
.co.jp株式会社・合同会社向け
.jp個人・団体・組織向け
.org非営利団体向け

ドメインの種類はサイトの信頼性にも影響するため、企業サイトの運営目的に沿ったドメインを選択しましょう。

お名前.com」などのドメイン専門の会社で取得する方法以外に、レンタルサーバー会社で提供しているドメインを利用する方法もあります。

4. WordPressのインストールとSSL設定

WordPressに対応可能なレンタルサーバーには、基本的に簡易的なWordPressのセットアップサービスが付いています。各レンタルサーバーの画面の指示に従い、WordPressのインストールを行いましょう。インストール自体は10分程度で完了します。

WordPressのインストールが完了したら、SSL設定を行います。SSLとは、送受信する情報を暗号化する技術のことで、セキュリティ面・表示の高速化・SEOの観点で重要な設定です。URLの「http」を「https」へ変換する作業と覚えておくといいでしょう。

レンタルサーバー会社によっては自動でSSL化が行われる場合もありますが、手動でSSL設定を行う場合は、下記の手順を参考にしてください。

  1. WordPressにログイン
  2. 管理画面(ダッシュボード)で「設定」→「一般」をクリック
  3. 「WordPressアドレス(URL)」「サイトアドレス(URL)」の「http://~~」を「https://~~」に書き換える
  4. 画面下へスクロールし、「変更を保存」をクリックで完了

キャプチャ1

5. WordPressの初期設定

WordPressのインストールとSSL設定ができたら、次の4つの初期設定を行っていきます。

  1. 楽天ID登録者数は1億人以上で集客力がある
  2. テーマ選定と有効化
  3. パーマリンクの設定
  4. プラグインのインストール
  5. アナリティクスの設定

5-1. テーマ選定と有効化

テーマとは、WordPressでブログやサイトを作るためのテンプレートのようなものです。無料版・有料版があり、それぞれサイトデザインや機能が異なります。

テーマの設定方法は、下記のとおりです。

  1. 管理画面(ダッシュボード)で「外観」→「テーマ」をクリック
  2. テーマを選択し「有効化」をクリックで完了

キャプチャ2

5-2. パーマリンクの設定

パーマリンクとは、Webサイトのページごとに設定されるURLのことです。パーマリンクには、さまざまなカスタマイズ方法がありますが、今回は企業サイト向けの基本的な設定方法をご紹介します。

  1. 管理画面(ダッシュボード)で「設定」→「パーマリンク設定」をクリック
  2. 初期設定では「日付と投稿名」になっているため、「投稿名」へ変更
  3. 下へスクロールし、「変更を保存」で完了

キャプチャ3

パーマリンクを変更すると、すべてのページのURLに反映するため、パーマリンク設定は記事の投稿前に行うようにしましょう。

5-3. プラグインのインストール

WordPressでは、プラグインというアプリケーションを追加することで機能を拡張できます。数千種類のプラグインの中から、企業サイトの立ち上げ時に最低限入れておきたいプラグインをご紹介します。

プラグイン名機能期待できる効果公式サイト
BackWPupサイトのバックアップを自動で行うバックアップの自動化ダウンロードページ
XML Sitemapsサイトマップの自動生成SEO対策ダウンロードページ
Akismetスパムコメントのフィルタリングスパム対策ダウンロードページ

なお、プラグインは相互の互換性が悪いとサイトに不具合が生じたり、プラグインを入れすぎてサイトが重くなり速度が落ちたりする可能性もあるため、吟味して追加するようにしましょう。

5-4. アナリティクスの設定

制作した企業サイトへのアクセスアップを図るうえで欠かせないのが、アナリティクスの設定です。アナリティクスとは、データ解析によってWebサイトへのアクセス状況や改善点を探ることや、そのためのツールを指します。

代表的なツールとして、「Googleアナリティクス」があげられます。Googleアカウントがあれば無料で登録できる、高機能アクセス解析ツールです。下記より設定できます。

Googleアナリティクスの公式サイト

以上が、WordPressで企業サイトを立ち上げる際に最初に行う導入と設定方法です。各手順のくわしい内容については、下記記事を参考にしてください。

※「No0195_WordPress 始め方」へ内部リンク

WordPressの企業サイトに必要なページの作り方

WordPressのアプリページ

企業サイトに必要なページの作り方について解説します。一般的な企業サイトで最低限必要なページは、下記のとおりです。

  1. 固定ページ(トップページ/事業紹介ページ/会社概要/採用情報など)
  2. 投稿ページ(新着情報/プレスリリース/スタッフブログなど)
  3. お問い合わせフォーム
  4. サイトマップ
  5. プライバシーポリシー

各ページの詳細と作り方をみていきましょう。

1. 固定ページの作り方

固定ページは、トップページ・事業紹介ページ・会社概要・採用情報などの独立した内容のページです。画面上部のメニューバーなどに常時表示させたいページが、これに当たります。

固定ページは、下記の手順で作成します。

  1. 管理画面(ダッシュボード)で「固定ページ」→「新規追加」をクリック
  2. ページのタイトルと内容を追加キャプチャ4
  3. 画面左上の「+」マークから、画像や見出しを適宜追加キャプチャ5
  4. 画面左上の「+」マーク→「カラム」で、レイアウトの調整を行うキャプチャ6
  5. ページの完成後、画面右上の歯車の形をした「設定マーク」→「パーマリンク」でページURLとなる「URLスラッグ」の設定→「公開」で完了キャプチャ7

2. 投稿ページの作り方

投稿ページは、新着情報・プレスリリース・スタッフブログなどのように、定期的に投稿していくページです。管理画面(ダッシュボード)の「投稿」→「新規追加」から作成し、固定ページと同じ手順で公開しましょう。

キャプチャ8

3. お問い合わせフォームの作り方

サイトへ訪問したユーザーが、企業へ問い合わせするための「お問い合わせフォーム(コンタクトフォーム)」を作成します。WordPressの初期状態では、お問い合わせページの構築機能はないため、プラグインを用いて作成するといいでしょう。

今回は、お問い合わせフォーム作成の代表的なプラグインの「Contact Form 7」を使用して解説します。

Contact Form 7のダウンロードページ

  1. 管理画面(ダッシュボード)の「プラグイン」→「新規追加」の順にクリック
  2. 「Contact Form 7」で検索し、「今すぐインストール」→「有効化」の順にクリックキャプチャ9
  3. 左側のメニューバー「お問い合わせ」から、問い合わせ項目(お名前/メールアドレス/題名/メッセージ本文)を設定し、「保存」で完了

4. サイトマップの作り方

サイトマップとはサイトの構成を記したもので、ユーザー向けと検索エンジン向けの設定が必要です。

ユーザー向けには、固定ページでサイトの一覧ページを作成します。例えば弊社ランサーズのサイトマップページは次のようになっています。

キャプチャ10

 

検索エンジン向けには、5-3. プラグインのインストールの見出しで追加した「Google XML Sitemaps」のプラグインを用いて、サイトマップの設定をします。プラグインの有効化を行うと、XMLサイトマップが自動作成されます。

さらに追加で、XMLサイトマップの情報を「Google Search Console」に登録することで、検索分析ツールとの連携も可能です。

連携の方法は、下記よりGoogle Search Consoleに登録し、「サイトマップ」→「新しいサイトマップの追加」→URLの語末に「sitemap.xml」と入力して「送信」で完了です。

Google Search Consoleの公式サイト

5. プライバシーポリシーページの作り方

プライバシーポリシー(個人情報保護方針)とは、個人情報の取り扱いに関する指針のことです。企業サイトを作る際には、プライバシーポリシーページが必須となります。

WordPressをインストールすると、プライバシーポリシーページが自動生成されるため、サイトの内容に合わせて編集しておきましょう。

管理画面(ダッシュボード)の「固定ページ」→「固定ページ一覧」→「プライバシーポリシー」から編集・公開できます。

キャプチャ11

WordPressで集客力の高い企業サイトを作るための3つのポイント

ホワイトボードに付箋を貼る

最後に、WordPressで集客力の高い企業サイトを作るための3つのポイントをご紹介します。

  1. 目的とターゲットを明確にする
  2. キーワード選定と継続的なSEO対策
  3. デザイン性だけでなくユーザビリティも重視する

1. 目的とターゲットを明確にする

これから企業サイトを運営していくに当たり、企画段階で目的とターゲットを明確にしておく必要があります。

企業サイトの目的とは、例えば次のような内容です。

  • 企業の認知を高める
  • 企業ニュースなど情報発信
  • 自然検索による集客を図る
  • 見込み客の獲得
  • 自社商品やサービスを販売する

目的を明確にすることによって、「ページ上部のメニューバーにどの項目を配置するか?」「ページの導線はどのようにすべきか?」といった課題への対策を講じられます。

次に、「このサイトを訴求したい人はどのような人物像か?」という、ターゲットを明確にしましょう。

年齢・職業・興味のあること・休日の過ごし方など、できるだけ具体的な人物像に絞ることで、サイトのデザインや配色の適正化につながります。

2. キーワード選定と継続的なSEO対策

自然検索による集客を目的とする場合、サイトのターゲットキーワードを決めておくことをおすすめします。企業サイトの立ち上げ時には、「サービス名」や「地域名」などを組み合わせたキーワードで、上位表示を狙う方法が一般的です。

企業サイトの公開後は、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleを活用し、継続的なSEO対策を行うことで、ターゲットキーワードの上位表示を目指しましょう。

3. デザイン性だけでなくユーザビリティも重視する

WordPressで集客力の高い企業サイトを作るためには、デザイン性だけでなくユーザビリティの重視がポイントとなります。

競合他社に対抗できるデザインであることはもちろんですが、デザイン性のみを追及してユーザーが操作しづらくなっては、本末転倒です。ユーザーにとってわかりやすく、運営者側も保守・管理しやすいサイトの構築を目指しましょう。

WordPressの基本の作り方を徹底し、企業サイトで集客力向上を目指そう

ここまで、WordPressを活用した企業サイトの作り方とポイントについて、初心者向けに解説してきました。

記事の内容をまとめると、企業サイトを作る際の基本の流れは3つです。

  • 目指す企業サイトの方向性の確認
  • WordPressの導入と初期設定
  • 必要なページの作成

企業サイトに必要なページは、大きく分けて3つです。

  • 固定ページ(トップページ/事業紹介ページ/会社概要//採用情報など)
  • 投稿ページ(新着情報/プレスリリース/スタッフブログなど)
  • そのほか(お問い合わせフォーム/サイトマップ/プライバシーポリシーなど)

集客力の高い企業サイトを作る際のポイントは、下記の3点です。

  • 目的とターゲットを明確にすること
  • キーワード選定と継続的なSEO対策を行うこと
  • デザイン性だけでなくユーザビリティも重視すること

以上を踏まえてWordPressの基本の作り方を徹底し、企業サイトで集客力向上を目指しましょう。

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