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高額見積もりに注意!ホームページ制作費の確認方法&安くするコツ

ホームページの見積もりをもらって「見方がわからない」と悩んでいませんか。

見積もりには使い慣れない言葉がたくさん使われています。そのため見積もりが適正かわからず、「不当に請求されているのではないか…」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、ホームページの見積もりの見方について解説します。内訳はもちろん、ホームページ作成の依頼に失敗しない見積もりのとり方まで紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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ホームページ作成における見積もりの詳細

パソコンと電卓
ホームページ制作の見積もりは、次の7項目で構成されることが一般的です。

  1. ディレクション費用
  2. 企画費用
  3. デザイン費用
  4. コーディング費用
  5. 撮影・ライティング費用
  6. サーバー・ドメイン費用
  7. 運営・保守費用

それぞれの費用の目的と相場は以下の表の通りです。

費用項目費用の目的相場
ディレクション費用制作進行の管理見積もり総額の10%
企画費用ホームページの構造設計15万円
デザイン費用デザイン案作成5万円/1ページあたり
コーディング費用ホームページ構築5万円/1ページあたり
撮影・ライティング費用写真撮影や原稿作成写真撮影:4万円
ライティング:2万円/1ページあたり
サーバー・ドメイン費用サーバー契約、ドメインの購入20,000円
運営・保守費用ホームページのメンテナンス20,000円

ここからは各項目の詳細について見ていきます。

1. ディレクション費用

ディレクション費用は、ホームページの制作進行に関する費用です。基本的には、ホームページ制作の担当マネージャーの人件費と考えて問題ありません。

ただしディレクション費用に含まれている実務内容は各社で違います。そのため、他の費用項目と比べてわかりづらい傾向がありますが、代表的なのは次の3つです。

  • 進捗管理
  • 品質管理
  • 打ち合わせ
  • 資料作成

その他、制作会社によっては、次に解説する企画費用を含んでいることもあります。

企画費用を含まない場合、見積もりの10%前後が相場です。ディレクション費用が相場より高いと感じたときは、料金の根拠を確認しておきましょう。

2. 企画費用

企画費用は、効果的なホームページを作るためのプランニングに関する費用です。具体的には、次の3つを含みます。

  • コンセプト作成
  • サイトの構造設計
  • 競合分析

ホームページの依頼要件によって費用感は異なりますが、目安は15万円です。

LPのように構造がシンプルなホームページであれば、企画費用は5万円以下で依頼できることもあります。一方、大規模なコーポレートサイトやKPI設定や競合分析から依頼する場合、30万円以上になることも少なくありません。

シンプルなホームページの例:https://lancersagent.com/
コーポレートサイトの例:https://www.lancers.co.jp/

3. デザイン費用

デザイン費用は、デザインを作り込むための費用です。デザイン案を作る際、クライアントのイメージを明確化するために次の4つの業務を行います。

  1. デザイン収集
  2. デザインの方向性確認
  3. ラフ案作成
  4. 完全版デザインの作り込み

上記は最も丁寧にデザイン作成を進めたときの工程です。制作会社によっては、ラフ案や完全版の共有を避けることもあります。イメージにあったデザインを作成してもらうためにも、デザイン案を確認できるタイミングは必ず確認しておきましょう。

またデザイン案は、ページごとに必要です。そのため料金はホームページのページ数によって変動します。目安としては、1ページあたり5万円が相場です。またスマートフォン対応させるためには、スマートフォン用のデザインも必要です。目安は1ページあたり3万円と考えておきましょう。

4. コーディング費用

コーディング費用は、デザイン案を実装するための費用です。デザイン費用と同じく、1ページあたり約5万円が目安です。その他、ホームページの目的に応じて、次のような項目が加えられることがあります。

依頼内容費用
テスト環境構築50,000円
SSL設定20,000円
ブログ(CMS)50,000円
SEO(検索エンジン最適化)100,000円~
セキュリティ対策30,000円

昨今ではスマートフォンに対応していないホームページは敬遠されがちです。コーディング費用に「レスポンシブ対応」や「スマートフォン用ページ」の項目が含まれているか、必ず確認しておきましょう。

5. 撮影・ライティング費用

ホームページに使用する画像や原稿を制作会社に用意してもらう場合、デザイン代とは別に費用が発生します。代表的な費用は、次の3つです。

依頼内容費用
オリジナル写真の撮影40,000円
有料素材の購入10,000円
原稿ライティング20,000円/1ページあたり
ロゴ作成50,000円

制作会社によっては、写真撮影やライティングが得意ではないこともあります。社外の第三者に外注して写真や原稿を用意している可能性もあるため、依頼する際は担当者を確認しておきましょう。

6. サーバー・ドメイン費用

ホームページを公開するためには、サーバーとドメインが必要です。サーバーとは、ホームページという家を建てるための土地のような存在です。そのためサーバーなしではホームページを作れません。またドメインは、家の土台や骨組みのような存在です。ホームページを作成するためには、どちらも欠かせません。

サーバーやドメインは自分で契約することもでき、料金目安は次の通りです。

費用項目費用
サーバー代1,000円/月
ドメイン代1,500円/年

制作会社に依頼すると10,000〜30,000円の費用が発生するため、費用を抑えたい方は自分で用意するのも良いでしょう。

7. 運営・保守費用

ホームページ完成後のトラブル対応や定期メンテナンスを依頼するためには、運営・保守費用が必要です。運営・保守費用が0円になるのは、ホームページ完成後にメンテナンスが行われないことを示しています。そのため、自分でメンテナンスができない方は、運営や保守に対応してもらえる制作会社に依頼しましょう。

費用相場は10,000〜30,000円ですが、対応してくれる業務内容は制作会社によって異なります。アフターサポートを依頼したい方は、依頼したい業務内容を事前に伝えておきましょう。

制作会社によって料金設定方法は違う

料金表
制作会社によって、見積もりの設定方法は次の2つに分かれます。

  • 作業ごとに料金を設定する方法
  • 工数や担当者の労働時間をベースに料金を設定する方法

見積もりの設定根拠を知っておけば、相場より高額な請求に気づけます。また、見積もりから各社の方針や強みも推測できるようになるため、設定根拠の理解は大切です。

作業単価にもとづく料金設定の特徴

基本的にホームページの見積もりは、作業単価にもとづいて設定されます。下記のように「作業ごとの費用」が明確なので、見積もりに対する納得感は高めです。

作業内容単価
ディレクション100,000円
TOPページデザイン50,000円
下層ページデザイン50,000円/1ページあたり

ただし制作に入ってからの柔軟性は低い傾向です。制作過程での仕様変更には対応してもらいにくく、別途費用が発生することもあります。そのため作業単価をベースにした見積もりをもらったときは、自分が依頼したい作業が含まれているか確認しておきましょう。

工数や担当者の労働時間にもとづく料金設定の特徴

制作会社によっては、人材の労働時間をベースに料金を設定することがあります。柔軟性が高く、あらかじめ確保されている労働時間範囲であれば仕様変更にも対応してもらいやすいのが特徴です。

一方、労働時間をもとにした見積もりは、実際の作業量が見えづらい問題があります。信頼できる会社であれば問題ありませんが、基本的には作業単価で見積もりを出してくれる制作会社を選ぶと良いでしょう。

作業単価と労働時間の両方を根拠にしている制作会社も多い

ホームページの見積もりは、基本的に作業単価ベースです。しかし、作業単価をベースにしている見積もりにも、労働時間を根拠にした項目が含まれています。

例えば「ディレクション費用」は、労働時間をベースに料金が設定される項目です。そのため具体的な作業内容がわかりにくい傾向があります。しかし、その他の項目が作業単価で出されていると、ディレクション費用のように曖昧な項目も「なんとなく納得」してしまうため注意が必要です。

そのため明確に作業が思い浮かばない項目については、必ず料金の根拠を確認してください。

見積もりをチェックするときの3つのポイント

チェックリスト
見積もりをチェックする際は、とくに次の3つに注意しましょう。

  1. わからない項目は質問し不明点をなくす
  2. 作業範囲を明確にする
  3. 具体的な製作予定物(提案内容)を確認する

1. わからない項目は質問し不明点をなくす

見積もりには、見慣れない単語がたくさん使われています。そのため確認したいことが多すぎて、質問をためらってしまうこともあるかもしれません。

しかし制作がはじまってから「期待していた内容と違った」と気づいても、対応してもらえない可能性もあります。そのため、わからないところは契約前に必ず解消しておきましょう。

2. 作業範囲を明確にする

見積もりによっては、詳細を聞くまで「どこまで対応してもらえるか」はわかりません。例えば、「ディレクション費用に含まれている作業内容」や「納品完了後に見つけた誤字は修正してもらえるのか」は、各社方針が違います。とくに、「当たり前に対応してもらえる」と思っている作業ほど盲点になりがちです。

制作がはじまってから別途料金を請求されないためにも、事前に作業範囲や補償範囲などを細かく確認しておきましょう。

3. 具体的な製作予定物(提案内容)を確認する

見積もりの段階で、「発注者が期待していること」と「制作会社が想定していること」にズレが見られることがあります。とくにデザインや機能については、認識がズレやすいため注意が必要です。

そのため見積もりの段階では、できるだけ具体的な提案をもらいましょう。可能であれば、企画概要資料やデザインのラフ案をもらってください。

また納品形式や制作に使用するツールも必ず確認しましょう。Studioやペライチなどの外部サービスを使用する場合、サービス運営会社の都合でホームページを更新できなくなる可能性もあります。

マイナーなツールでホームページを構築してしまうと、リニューアル時に担当できる人を探すのが難しくなります。そのため、WordPressなど多くのプログラマーが利用しているサービスで納品してもらうのが無難です。

失敗しない制作会社の選ぶための3つのポイント

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さて、ここまでで見積もりの見方について解説してきました。しかし、「見積もりをもらった制作会社に依頼して本当に良いのだろうか?」と不安に感じている方もいるかと思います。

ホームページ制作を依頼する際、見積もりの安さだけで依頼先を決めてはいけません。費用はもちろん、次の3つのポイントも考慮して選びましょう。

  1. 思いを汲み取ったヒアリングをしてもらえるか
  2. コミュニケーションのしやすさ
  3. 制作後のフォローアップを行ってもらえるか

1. 思いを汲み取ったヒアリングをしてもらえるか

ホームページの目的は、ユーザーに伝えたいメッセージを届けることです。そのためには、制作会社が発注者の商品や思いを理解することが欠かせません。

しかし制作会社によっては、必要な機能だけを確認して制作を進めようとすることがあります。とくに発注者本人が伝えたいことを整理できていない場合、制作会社に求められるのは思いを汲み取ることです。

ユーザーに届けたいメッセージが伝わるホームページを作るためにも、見積もりの前後でヒアリングしてくれる制作会社を選びましょう。

2. コミュニケーションのしやすさ

高品質なホームページを作るためには、発注者の意図を制作会社が正しく認識する必要があります。その点、コミュニケーションの取りやすさは、費用以上に大切なチェックポイントです。

担当者との相性が悪いとデザインのフィードバックが伝わらず、思うような制作物に仕上がらないことがあります。そのため、コミュニケーションに少しでも違和感を覚えたときは、依頼しないほうが良いでしょう。

質の高い制作物を作るためにも、気持ちよくコミュニケーションできる人を選びましょう。

3. 制作後のフォローアップを行ってもらえるか

ホームページは作って終わりではありません。制作後にも、情報の更新や修正などの作業が発生します。ご自身でのメンテナンスに不安がある方は、制作後のフォローアップが充実している制作会社を選びましょう。その際、対応してもらえる作業範囲と、費用を明確にしておくことが大切です。

費用を抑えて高コスパなホームページを制作するコツ2つ

NEXTキー
費用を抑えながら高品質なホームページを作るためのコツは、次の2つです。

  1. 依頼内容を精査する
  2. フリーランスに依頼する

1. 依頼内容を精査する

コストを抑えるためには、まず依頼内容を精査しましょう。ホームページの制作費用は、依頼する仕事範囲によって増減します。例えば、コーディングのみを依頼すれば、必要最低限の費用でホームページ作成可能です。その他にも次のような方法を検討すれば、クオリティを下げずコストカットできます。

  • コンセプトや設計を自分で考える
  • デザイン案を自分で用意する
  • オリジナルデザインではなくテンプレートを使用する
  • サイト構造をシンプルにする
  • 写真や原稿などの素材を自分で用意する
  • サーバーやドメインを自分で契約する
  • 必要な機能を絞り込む

一方、「ディレクション費用」の値引きはおすすめしません。ディレクション費用を削減すると、マネージャーがプロジェクトの管理に当てられる時間が減ってしまいます。その結果、制作進捗やクオリティに問題が出やすくなってしまうため注意しましょう。

費用を抑えるためには、依頼したいことの優先度を考えるのが大切です。そのためにもホームページを作るときは、ホームページの目的から考えるようにしてください。

2. フリーランスに依頼する

フリーランスに依頼するメリットは、ディレクション費用や中間マージンが発生しない点です。制作会社に依頼すると、プロジェクト管理のための費用が必要です。また制作会社によっては、第三者に制作工程を外注するため中間マージンが発生します。

しかしフリーランスの方は、すべての作業を一人で完結させるためこれらの費用が必要ありません。そのためコストパフォーマンス高く、ホームページを作成してもらえます。

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「知り合いにフリーランスがいない」「実績ある人じゃないと心配」と思う方は、ランサーズを活用してみてください。ランサーズには、ホームページ制作の実績豊富な方が多数在籍しています。

本人が作成した過去の実績をもとに、発注先を選べるためクオリティの心配もありません。また制作者本人と直接コミュニケーションを取れるので、相性で選びたい方にも向いています。

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ホームページの見積もりは、納得できるまでこだわろう

ホームページの見積もりは、制作会社によって出し方が違います。同じ費用でも含まれている作業内容は違うため、不明点は必ず確認しておきましょう。また、コストを抑えて効果的なホームページを作るためには、目的や依頼内容の精査が欠かせません。

ホームページは会社や商品の魅力を伝える大切なツールです。顧客との信頼関係を作る重要なツールだからこそ、信頼できる方に依頼しましょう。信頼できる制作者を探している方は、ランサーズを活用してみてください。

ランサーズには実績豊富なフリーランスが多数在籍しています。フリーランスの方であれば、管理コストや中間マージンが発生しない分、コストパフォーマンス高く制作可能です。

現在もらっている見積もりが高いと感じた方は、ぜひフリーランスの選択肢も検討してみてください。

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