会社のホームページ更新作業とひとくくりにされがちですが、更新作業に含まれる作業内容は多種多様です。
更新作業を外注する場合は、更新作業費用の相場を把握することで、提示された金額の妥当性を検討できるようになります。
更新作業の内容を詳細に確認して、それぞれの作業に対する費用相場を把握することで、ようやくホームページの更新作業全体の費用相場が見えてきます。
そこで、今回はホームページ更新作業に含まれる作業内容と費用相場についてまとめました。
外注する際の検討ポイントや、外注先となる制作会社とフリーランスの特徴についても解説します。
ホームページの更新作業の外注化を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次
ホームページ更新作業の作業内容と費用相場
ホームページの更新作業における作業内容と費用相場について解説します。
主な更新作業内容と費用相場一覧
ホームページ更新作業の主な作業内容は
- 作業単位
- 作業項目
- 作業単位
で各項目を出して、費用相場を項目別で一覧にまとめました。
作業内容 | 作業項目と作業単位 | 費用相場 |
---|---|---|
簡易なテキスト修正 | 1箇所あたり | 1000円~ |
イラスト/文章 | フォント打ち:1ヵ所 ライティング:文字単価 カットイラスト:1カット 図表:1枚 地図:1枚 Google Map:埋め込み | フォント打ち:1,000円~ ライティング:5~10円 カットイラスト:5,000円~ 図表:5,000円~ 地図:8,000円~ Google Map:1万円~ |
HTMLページ追加 | テキストページ:1ページ ビジュアルの多いページ:1ページ | テキスト:1万5,000円 ビジュアル:3万円~ |
デザイン | メインビジュアル:1デザイン ロゴのデザイン:2~3案提案 | メインビジュアル:2万円~ 企業ロゴ:5万円~ その他のロゴ:3万円~ |
写真・画像 | 写真撮影:1枚当たり スキャン:1枚当たり CG加工:1枚当たり 画像差替:1ヵ所 | 写真撮影:1,000円~ スキャン:1,000円~ CG加工:2,000円~ 画像差替:3,000円~ |
動画 | 動画埋め込み:動画1点 動画制作:1本 | 動画埋め込み:5,000円~ 会社紹介:15万円~ インタビュー:5万円~ 商品・サービス紹介:30万円~ |
バナーやボタン制作 | バナー:1デザイン ボタン:1ボタン | バナー:1万円~ ボタン:4,000円~ |
ビジュアルスライドショー | メインビジュアル メインビジュアル以外 | メインビジュアル:5万円~ 上記以外:3万円~ |
※すべてのホームページ制作会社がこのような体系で料金を設定しているわけではありませんので、参考程度にご確認ください。
このように細かく作業項目ごとに料金設定をしている制作会社もあれば、まとめて毎月1万円~5万円で更新作業を請け負う制作会社もあります。
それぞれの作業内容について、何をするのか具体的に解説します。
簡易なテキスト修正
修正後の原稿を渡してHTMLのテキストを修正し、Webサーバーへアップロードするまでの作業を含む作業です。修正箇所の単位で料金を計算する場合と、文字数換算する場合があります。
原稿は自社側で用意し、修正完了の連絡を受けたら、指定通りに反映されているかの確認作業も必要です。
イラスト/文章
イラストや文章をホームページに反映する作業です。
タイトルや見出しなどのフォント打ちは修正ヵ所の数で計算、ライティングの場合は文字単価で計算します。
一般的な文章なら5~10円、専門的な文章なら倍程度の文字単価が一般的です。
イラスト作成は、単純なカットイラストから、組織図などの図表、会社の所在地案内の地図などがあります。
地図はGoogle Mapの埋め込みも増加中で、この場合はコードの埋め込みで対応します。
HTMLページの追加
ホームページにHTMLページを追加する作業です。既存のページデザインに原稿の文字を反映して、サーバーにアップロードします。
テキストベースのページ追加の場合と、画像や写真などの画像データを多く含むページ追加の場合では、追加費用は倍ほど違います。
デザイン
メインビジュアルや各種ロゴのデザインの更新は、専門技術が必要な作業です。
メインビジュアルや企業ロゴは、企業のブランドイメージに直結するため、特にスキルの高いデザイナーに依頼することを検討しましょう。
写真・画像
写真・画像関連の更新作業は、新しい写真の追加や差し替え、写真をスキャンしての電子データ化、写真や画像のCG加工など多岐にわたります。
CG加工は、加工の度合いによって価格はかなり違います。
商品画像撮影やスキャン作業に関しては、ボリュームディスカウントもあるので見積もりを依頼する際は、対象数を明確にしましょう。
動画
動画に関する更新作業としては、サイトへの動画埋め込み作業と、動画の新規制作があります。
ページの内容に関連したYouTubeの動画を再生できるような更新は、HTML上にコードを埋め込み、サーバー上にアップロードすることで対応可能です。
動画の新規制作は、動画の内容や依頼先によって費用相場は大きく違います。
動画の内容、シナリオ、取材など付随する作業が多く、自社と動画作成者の間で作業分担をし、協力して進めなければならない作業です。
バナーやボタン制作
ホームページの構成要素であるバナーやボタン制作は、デザインを一新する場合や、新たなページを追加する場合に発生する作業です。
数点追加するだけなら、1点ごとの単価で計算しますが、ホームページのデザインを大きく変える場合はデザイン一式をまとめて依頼することもあります。
本一覧ではパーツごとの費用相場を提示していますが、デザインをまとめて依頼する場合は、別途依頼先に見積もりを依頼しましょう。
ビジュアルスライドショー
ホームページのトップ画面でよく見かけるビジュアルスライドショー。
スライドショーにしたい写真を渡すと、JavaScriptなどのプログラミングにより一定間隔で画像を変えて表示できます。
プログラミングが必要になる更新なので、費用相場は若干高めです。
宿泊施設なら客室やレストランの様子、化粧品メーカーなら新商品のビジュアルイメージをインタラクティブに表示することで、ブランドイメージの向上が図れる施策です。
ホームページ更新作業を外注化するメリット
ホームページ更新作業を外注化するメリットは、主に以下の3点です。
- 本業の繁忙期とは関係なく定期的な更新が可能
- 専門性の高い更新も可能
- コンテンツのクオリティアップも期待できる
具体的にどのようなメリット七日について解説します。
本業の繁忙期とは関係なく定期的な更新が可能
自社でホームページ管理部門がない場合、本業を持った社員が、ホームページ更新作業を兼業することになります。
本業と兼業していると、本業の繁忙期にはどうしても本業を優先せざるを得ないため、更新が滞るという問題があります。
更新作業を外注化することで、自社社員の負担はかなり軽くなるため繁忙期とは切り離して更新作業を進めることが可能です。
専門性の高い更新による機能性アップも可能
CMSの発達により、コンテンツの追加や修正に関しては、自社でも簡単に行えるようになりました。
しかし、ホームページの更新作業は、コンテンツの追加や修正だけではありません。
プログラミングが必要な部分はWeb技術、SEO対策が必要な場合はSEOライティング技術、イラストやバナー、ビジュアルなどはデザイン技術が必要です。
これらは専門性の高い分野の技術を持つ依頼先に外注することで、これまで不可能だった機能も追加もできるようになり、ホームページの可能性が広がります。
コンテンツのクオリティアップも期待できる
特に写真撮影やデザイン、イラストなど、ビジュアルやデザインの領域では、専門のクリエイターに任せることで、見違えるようなデザインに仕上がります。
ホームページに掲載する記事も、SEO対策に詳しいライターに原稿作成を依頼することで、検索エンジンの評価を高め、集客力アップが期待できます。
このように、専門性の高い部分は専門家に外注することで、ホームページのクオリティアップが可能です。
ホームページ更新作業を外注する際の検討ポイント
ホームページ更新作業を外注する場合検討したいポイントについて解説します。
外注する作業範囲を明確にする
外注を検討する場合は、作業ボリュームと、どこまで外注するかの作業範囲を明確にします。
更新作業に必要な情報の展開は必ず自社作業になるため、自社作業分も見積もることも忘れてはいけません。
記事のライティングも任せるか、原稿は自社で用意してCMS入力やHTML更新のみを任せるかなど、具体的に更新作業を作業項目まで分解して、依頼する範囲を決めます。
また、ホームページの更新頻度や更新方法についても、外注先に連絡できるようにまとめておきます。
相見積もりを取る
外注する作業範囲を明確にしたら、複数の制作会社に相見積もりを取りましょう。
フリーランスに更新作業を依頼する場合も同様です。
相見積もりを取る場合は、費用の安さばかりに気を取られてはいけません。
どのような作業範囲での見積もりで、自社の期待する作業が含まれているかどうかを確認してください。
総合的に適切な作業内容と価格のバランスが取れている依頼先を探しましょう。
ホームページ更新外注先の費用相場比較
ホームページの更新作業を依頼する場合、依頼先の選択肢としてはホームページ制作会社とフリーランスがあります。
両者にはそれぞれどのような特徴があるかを見ていきましょう。
ホームページ制作会社に外注する場合
ホームページ更新作業をホームページ制作会社に外注する場合の特徴は以下の通りです。
- 費用相場は月額5,000円~
- まとまったボリュームの更新を依頼できる
- 料金表が明示されている会社もある
- 幅広い作業も一括で依頼可能
- 一括で頼めるのでディレクション作業が不要
ホームページ制作会社は、Webサイト制作を一括で請け負う体制が整っているため、更新作業を一括で頼める点が大きな特徴です。
さまざまな作業を月額数万円で依頼することもできます。
ひんぱんに更新作業が発生する場合は、ホームページ制作会社に一括して更新作業を任せる方が自社社員の負担は軽くなります。
フリーランスに外注する場合
ホームページ更新作業をフリーランスに外注する場合の特徴は以下の通りです。
- 費用相場は月額5,000円~
- ピンポイントでの更新も依頼できる
- 求める専門レベルの人材を確保しやすい
- アサインやディレクション作業は必要
フリーランスは基本1人ですが、専門性の高い更新作業をピンポイントで依頼できる点が大きな特徴です。
動画制作や写真撮影、デザイナーやWebライター、Web関連のプログラマーなど、求める技術レベルのフリーランスを指定して確保できる魅力もあります。
ただし、フリーランスは基本1人で活動しているため、あまりにも多くの作業は任せられなません。
また、アサインやディレクションなどの自社作業が増える点には留意が必要です。
一部の更新作業を外注するならフリーランスがおすすめ
ホームページ更新作業のうち、CMS入稿は自社で行い、原稿作成や専門性の高いクリエイティブの作成を外注するなら、フリーランスにへの活用がおすすめです。
フリーランスへの外注がおすすめの理由について、2点ほどにまとめて解説します。
クラウドソーシングサイトなら過去の実績から検索可能
自社の求めるスキルを持ったフリーランスを探すといっても、探し方が分からないかもしれません。
フリーランスを探すには、クラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。
クラウドソーシングサイトには多くのフリーランスが登録しており、過去の実績や得意分野をプロフィールにて公開しています。
仕事を発注する場合は、検索機能を使って、求めているスキルを持った人材を見つけやすいシステムになっています。から人材を探しやすいことを説明。
専門性の高い人材を確保しやすい
ホームページ制作会社では、実際に作業する担当者のスキルが見えづらい傾向があります。
総合力があるので、一定レベル以上に仕上げてきますが、テイストが好みに合わない場合もあるでしょう。
フリーランスの場合は、スキルや過去の実績を見て発注するので、専門性が高く好みの特徴を持った人材をピンポイントで確保しやすい点が魅力です。
ホームページ更新作業はフリーランス活用も検討を
ホームページの更新作業は多岐にわたり、高い専門技術を要求される作業も少なくありません。
総合力の高いホームページ制作会社へ一括発注するのもひとつの方法ですが、専門性の高い作業だけを切り出してフリーランスに依頼する方法もあります。
ホームページの更新作業でフリーランスをお探しの場合は、ランサーズの活用もご検討ください。
Webエンジニアやデザイナー、ライターなどさまざまな専門技術を持ったフリーランスを探し、自社に最適な人材を見つけましょう。
