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公開したら終わり……じゃない!Web制作で必要な保守業務とその費用

Web制作はサイトを公開した時点で完了、と考えている方もいるかもしれませんが、実際にはその後にも更新や管理といった保守業務が必要となります。保守業務を行わなければWebサイトに訪問する人が少なくなる可能性もあるため、疎かにすることはできません。そこで今回は、保守業務の必要性や作業内容、外注した場合の保守費用などについてご紹介します。

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保守業務はなぜ必要?

悩む男性

Webサイトを公開した時点ですべて完璧に動作していれば問題ありませんが、何らかの修正やバグ対応が必要となることもあります。こうした公開後のさまざまなトラブルに対応するのが、保守業務です。
また、サイトの更新作業も保守業務の中に含まれています。ブログなどのフレッシュな記事を公開するようなコンテンツを運営している場合、その更新が必要です。更新が滞ると情報の鮮度が落ちていき、次第にユーザーにとって有益なWebサイトではなくなってしまうからです。「ユーザーにとって有益であるか」は、Webサイトの検索順位にも大きな影響を与えます。こうした理由から、コンテンツの更新を滞らせるわけにはいきません。

保守業務を疎かにしていると正常なサイト運営ができなくなったり、サイトとしての価値が低くなったりと、せっかくサイトを制作したのに残念な結果になりかねません。こうした事態を避けるためにも、保守業務は必要なのです。

保守業務の作業内容

職場

保守業務は上述したように、サイトを適切に運営していくために必要な業務です。以下に、具体的な作業内容の一例をご紹介します。

Webサイトの更新、修正

Webサイトの更新や修正には、コンテンツに関するものとサイト改善に関するものの2種類があります。
コンテンツに関するものとしては、ブログの更新・商品ページの更新・プレスリリースの公開・バナーの制作などがあります。また、こういったコンテンツの更新を行うことで、サイトの評価を高めることができます。
サイト改善に関するものには、サイトの不具合の修正や、クライアントのサイトの発展に合わせたサイトの仕様変更などがあります。コンテンツに関するものよりも、Webコンサルティング的な面が強い作業です。

サーバー、ドメイン管理

Web制作の際には、サーバーやドメインの契約が必要です。サーバーやドメインは一度契約すれば永久に使えるものではなく、一定期間ごとに更新が必要となります。この更新を忘れると、Webサイトが表示されなくなってしまうのです。
そのため、サーバーやドメインの管理も重要な保守業務のひとつとなります。一般的に、サーバーやドメインの契約は1年~2年で更新です。

ファイルの管理、バックアップ

Web制作では、画像を始めとしたさまざまなファイルやデータが使用されます。これらのファイルやデータはWebサイトが公開されれば不要になるというわけではなく、修正や更新などの際に必要となる可能性があるため、管理しておく必要があります。
また、もしものときのためのバックアップも重要です。バックアップは一度取るだけでなく、定期的に更新する必要があります。

保守業務を自社で行う際の問題点

書類を見る男性

Web制作に付随する保守作業は、自社で行う場合と外注する場合があります。自社で保守を行うのが理想的だと考える方もいますが、自社で行う場合にはいくつかの問題点があります。

ひとつは、専門の人員を雇う必要があるということ。Web制作関連の会社であれば専門の人員を確保するのはそう難しいことではありませんが、そうでない会社ではWebの知識と技術、ノウハウをもった人員を雇わなければいけません。
また、保守に多くの人員を割くことはできないので、ひとりで担当しがちになることも問題点のひとつです。いわゆる属人化というもので、その人にしか管理ができないために、担当者が突然業務に従事できなくなった際に保守業務が回らなくなってしまいます。

もちろん保守業務を自社で行うメリットもあるのですが、こうした問題点があることから、保守業務を外注するケースも少なくないのです。

保守業務を外注するメリット

ミーティング

上述したように、保守業務を自社で行うにはいくつかの問題点があります。では逆に、保守業務を外注するメリットはどこにあるのでしょうか。以下に、外注のメリットをいくつかご紹介します。

コスト削減

保守業務を外注することで、コストを削減できる可能性があります。
自社で新たに専門の人員を雇った場合、通常の雇用となることから毎月の給与が発生します。これは、Webサイトの保守業務を外注した場合の費用に比べて格段に高くなります。もちろん保守業務以外のWeb制作業務なども任せられるという点は考慮すべきですが、単純なコスト面の比較では外注のほうが安いのです。
また、保守業務を外注することで、サーバーなどの管理や維持、保守コストがかからなくなります。これも、コストの削減に大いに影響します。

管理の手間が省ける

保守業務を外注すると、当然ながらWebサイトを管理する手間がかからなくなります。サイト管理に割いていた工数を別の業務に割くことができるので、他業務のパフォーマンスが向上することが考えられます。

バージョンアップや仕様変更への迅速な対応

Webサイトで使用しているプラグインなどは、バージョンアップされることもあります。バージョンアップに気づかずに旧バージョンのものを使い続けていると、ある日を境に動かなくなることも。外注した場合、こうしたバージョンアップにもすばやく対応してもらえます。
また、TwitterなどのSNSと外部連携している場合、SNS側の仕様変更によって使えなくなるケースもあります。外注であれば、仕様変更にも迅速に対応可能です。

リスクの軽減

保守業務を外注することで、いくつかのリスクが軽減できます。
例えば、自社で保守を行う問題点として紹介した属人化の問題。社内での担当者が限定されることで起こるこの問題も、外注であればクリアできます。
また、Web制作やシステムに精通した人に管理してもらえるので、障害への対応やシステム的な弱さの改善など、より高度なセキュリティ対策ができます。最新のセキュリティアップデートへの迅速な対応も可能です。

保守を外注する際にかかる費用の相場

電卓を持つ女性

Web制作における保守業務の外注を決めたとき、気になるのはその費用です。保守業務は長く続けていかなければいけない業務であるため、費用についてはしっかりと確認しておきましょう。

・10,000円~30,000円程度が相場
保守業務の相場は、1ヶ月で10,000円~30,000円程度だといわれています。保守業務にはさまざまな作業が含まれているため、ある程度の費用はかかってきます。
ただし、保守業務を外注している会社の中には、「どういった作業が保守業務に含まれているかわかっていない」というケースもあります。このケースでは、実際に行われている業務以上の費用がかかっている可能性もあるため、注意が必要です。

・保守に含まれる内容に注意
保守業務を外注する場合には、「どこまでが保守業務に含まれているか」を明確にしなければいけません。この作業内容によって、保守費用は大きく変わるのです。
保守にかかわるほとんどの作業を外注している場合、上述したように10,000円~30,000円程度の費用がかかります。ですが、例えばドメインやサーバーの管理だけだと2,000円程度でできることもあるのです。そのため、保守業務を外注する際にはその内容をよく確認しましょう。

まとめ

Web制作ではWebサイトを公開するだけでなく、保守業務も必要となります。保守業務を行わなければWebサイトはいずれ閲覧できないようになってしまうため、怠らないようにしなければいけません。保守業務を外注する際には業務内容をよく確認して、費用が妥当であるかをよく確認しましょう。

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