自社のWebサイトにCMSを導入すると、ホームページの更新がとても簡単になります。
CMSでは、Webサイトを停止せずに新しい記事の追加や修正が可能です。
また、簡単なSEO対策も手軽に行えます。
今回は、CMSを導入するメリットと、CMS構築依頼の費用相場について解説します。
自社ホームページの更新に手間がかかっていてお困りの場合は、ぜひ参考にしてください。

CMSとは
CMSの基礎知識を説明します。
CMS(Contents Management System)とは、誰でも簡単にWebサイトのコンテンツ内容を更新するためのツールです。
CMSを導入すると、専門技術を持つWebエンジニアに更新を依頼せず、自社の広報担当者やほーっムページ担当者が自身で更新できるようになります。
Webサイトにお知らせやニュース、ブログ記事など毎日のように更新をかける場合、CMSがあると更新にかかる工数を節約でき、迅速な更新も可能です。
世の中に出回っている代表的なCMSは以下の通りです。
- WordPress
- Drupal
- Concrete5
- XOOPS
- Joomla!
中でもWordPressは有名で、中小企業から大企業に至るまで多くの企業サイトに導入されています。
CMSを使ってサイトを構築する5つのメリット
CMSを使ってサイトを構築するメリットは以下の5点です。
1.スピード感のある運営が可能2.ホームページ更新費用の削減3.SEO対策が可能なCMSもある4.サイトデザインの統一5.プラグインを使った機能追加も可能
それぞれのメリットについて、もう少し詳しく解説します。
1.スピード感のある運営が可能
CMSを導入すると、自社の担当者自身がコンテンツ内容を更新できるようになります。
特別な知識を持たなくとも、ツールの画面上で記事の追加や修正が容易になるため、スピード感のある運営が可能です。
ニュースサイトのように、情報の更新が多いホームページは、特にこの恩恵は大きいでしょう。
2.ホームページ更新費用の削減
ホームページを作成したら、それで終わりではありません。
新製品発表や季節イベントの準備時期など、訪問者数の伸びが予想される適切なタイミングで情報を追加・更新し続けることで、多くの集客やリピーターが獲得できます。
このように、ホームページは世に公開した限りは、更新し続けなければいけません。
更新が前提とすると、ホームページ更新費用はできる限り削減できるよう、簡単な更新手段が必要です。
従来通りの更新方法で制作会社に更新を依頼すると、更新費用は高額になります。
3.SEO対策が手軽に行える
SEO対策で有利なCMSはWordPressです。
WordPressには、以下のようなSEO対策関連の機能があります。
- xml形式のサイトマップ作成
- titleタグ、metaタグ、hタグなどの設定が簡
- JavaScriptを用いた動的リンクがない
- 既存ページからのリダイレクト設定が簡単
- パンくずリスト作成
いずれもSEO対策の基礎として求められる設定ばかりです。
これらをどのように設定すればいいかについては専門知識のあるエンジニアからのレクチャーが必要となります。
その後は、運用マニュアルに設定方法を盛り込んでおくだけで、自社担当者で更新可能です。
4.サイトデザインの統一
ホームページは、基本的に各ページ共通に存在する「ヘッダー」「フッター」「メニュー」などのパーツを統一しておかないと、ページごとに違う操作が要求されるなど、使いづらいサイトになってしまいます。
この点、CMSにはサイトデザインを統一できるテンプレートが用意されています。
テンプレートとは、デザインをあらかじめ定義しておく「デザインのひな型」です。
テンプレートには、ホームページ内の各ページ共通に存在する「ヘッダー」「フッター」「メニュー」などのパーツと、ページごとに変化する「コンテンツ」を各自定義してあります。
さらに、この定義は、商品一覧画面のデザイン、商品詳細画面のデザイン、といった形で、ページのタイプごとに設定可能です。
CMS導入時にサイトデザインを行う場合はエンジニアに頼むことになりますが、以降のメンテナンスは自社担当者でもやっていけます。
5.プラグインを使った機能追加も可能
CMSにはさまざまなプラグインが用意されていて、後付けで機能を追加できる点も大きな魅力と言えます。
WordPressにも多くのプラグインが用意されていますが、中でも便利なプラグインは以下の通りです。
プラグイン名 | 機能 |
---|---|
All in One SEO Pack | 編集画面で簡単にタグやメタディスクリプションが追加できるSEO対策用プラグイン |
Broken Link Checker | リンク切れのチェッカー |
Contact Form 7 | 問い合わせフォームの簡単な設置を可能にする |
TinyMCE Advanced | ビジュアルモードでの編集をより便利にするボタン追加 |
WordPress Popular Posts | 指定期間の人気記事ランキング表示 |
どのプラグインも、SEO対策をより簡単にする機能や、サイトの更新をサポートする機能を追加できてとても便利です。
CMS構築を依頼する場合の見積もり項目と費用相場
見積もり項目と費用相場一覧
CMS構築に関わる作業は、CMS導入とデザイン、そして運用・保守の3種類があります。その中でも必要な作業と、作業に対応する費用相場を一覧形式にしました。
見積もり項目 | 費用相場 |
---|---|
CMSの導入 | 2万円~5万円 |
企画・ディレクション | 5万円~15万円 |
全体デザインの作成 | 15万円~ |
hoge | hogehoge |
トップページのデザイン作成 | 5万円~10万円 |
ページの修正 | 1,000円~ |
運用・保守 | 月額5,000円~2万円 |
ここで取り上げた見積もり項目は、具体的にどのような作業なのかを説明します。
CMSの導入
CMSの導入費用に含まれる作業は、CMSのインストールとアカウント設定です。
CMSを自社ホームページで使えるように環境を整えるため、CMSを使いたい場合は必須の費用と言えます。
ホームページ制作会社に企画やディレクション以降の作業も発注する場合、企画費に含まれている場合もあります。
企画・ディレクション
企画とは、CMSを導入するWebサイトの構成やデザインを決める作業全体の事です。
進捗管理も行う場合もあり、ディレクションとも呼ばれます。
企画費には、以下の作業内容が含まれます。
- サイト全体の構成
- ページ数
- コンテンツの内容
- 使用するデザインテンプレート
- プラグインの選定
自社で企画ができる場合は、この作業項目は必要ありません。
全体デザインの作成
各ページに共通するパーツや基本構成などを決める作業です。
デザインテンプレートをそのまま流用するか一部カスタマイズするかなどを検討します。
トップページのデザイン
トップページは、ホームページの顔です。
他のページとは違い、デザイン、メニュー構成、洗練されたデザインなどに徹底的にこだわりたい部分。
そのため、トップページのデザインは、その分費用が高くつくことが多い傾向にあります。
下層ページのデザイン
トップページと比較すると、下層ページは基本的にシンプルなデザインになることが多く、かかる費用も少なめです。
テンプレートを使って統一感を出しつつ、そのページ独自のデザインを行います。
ただし、そのページの難易度によっては価格が上がるケースもあります。
また、作業ボリュームを多く発注するとボリュームディスカウントになる企業もあり、価格変動幅の大きい見積もり項目です。
ページの修正
既存ページがある場合、デザインを適用する修正が必要です。
ページの修正費用については、新規でWebサイトを立ち上げる際は不要に思うかもしれません。
しかし運用・保守契約を結ばずにピンポイントで修正依頼をかけたいと考える場合は、見積もり時に入れておきたい項目です。
運用・保守
Webサイトの運用・保守費用も、先々のことを考えて入れておきたい見積もり項目です。
トラブル対応、問い合わせ対応、コンテンツ更新など、どこまでの作業を含んでの価格かを確認しましょう。
CMS構築の依頼先
CMS構築の依頼先としては、ホームページ制作会社とフリーランスの2パターンが考えられます。
それぞれの特徴はどこにあるのかも確認しておきましょう。
ホームページ制作会社
ホームページ制作会社は、チームを組んでCMS構築関連の作業全般を請け負える点が大きな特徴です。
CMS導入だけでなく、企画から運用保守まで一括して発注したい場合は、ホームページ制作会社が良いでしょう。
大規模なホームページ制作会社は総合力が高いため、特に一括発注に向いています。
中小のホームページ制作会社は、デザインに強い、特定の業種に強みを持っているなど、独自の得意分野を持っている点も大きな特徴です。
自社と相性の良い制作会社を探す場合は中小の制作会社を探してみるのも良いでしょう。
フリーランス
高度なスキルを持ち、得意分野が明確なフリーランスも、CMS構築の依頼先としておすすめです。
CMS導入だけ頼みたい場合や、小規模なホームページ更新作業などを頼みたい場合には、フリーランスの方が適しています。
ただし、フリーランスは基本的に1人で対応するため、作業ボリュームがあまりにも多い場合には向きません。
CMS構築を依頼する場合の注意点
CMS構築を依頼する場合は、後からトラブルにならないように注意する点がいくつかあるので、どのような点に注意するべきかを解説します。
どこまでの作業範囲を依頼するか
CMS導入だけなら初期費用として2~5万円あれば十分です。
しかし、同時に自社ホームページのリニューアルもしたいなら、企画やデザインの依頼も検討しましょう。
また、運用・保守についても、自社でもできるボリュームかどうかの検討は必要です。
複数の依頼先に相見積もりを取る
自社の希望に近い作業内容・価格で依頼するには、数社に相見積もりを取ることが重要です。
相見積もりでは、価格だけに注目せず、作業内容と価格のバランスに注意してください。
適切な価格設定で、しっかりとした過去実績を持つ依頼先を慎重に選定しましょう。
関連:おすすめのCMS
CMS構築にもフリーランスが活躍
作業ボリュームが少ないなら、直接相談ができてコミュニケーションロスが少ないフリーランスも選択肢としておすすめです。
ランサーズにはCMS導入作業ができるフリーランスが多数在籍しています。
CMS構築を検討する場合は、ぜひランサーズの活用もご検討ください。
