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FileMakerの費用相場とは?「働き方改革」には業務効率化も不可欠!

働き方改革が推進されている現在、新たなシステムの開発や既存システムの改修によって業務改善を行う会社は少なくありません。その際、FileMakerを用いてシステム開発を行う会社があります。FileMakerとは比較的扱いやすいデータベースソフトウェアで、一般的なシステム開発に比べてコストを抑えやすいことから特に中小企業で広く活用されています。FileMakerの導入を検討する際に、気になるのはその費用です。コストを抑えやすいとはいえ、どれくらいの費用がかかるのかは知っておきたいもの。この記事では、FileMakerを導入・利用する際の費用や導入の一例などについてご紹介します

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ライセンスによって費用も異なる!?FileMakerの種類

プログラミング
FileMakerを利用する場合、ボリュームライセンスを契約しなければいけません。ライセンスには大きく分けて2種類あり、それぞれで異なる特徴があります。

永続ライセンス

永続ライセンスは買い切り型ともいわれる形態で、一度ライセンス契約を結べば永続的に利用できます。導入コストはかかりますが、ランニングコストが必要ないため費用の計算がしやすい形態です。

ただし、FileMakerは定期的にバージョンアップが行われますが、永続ライセンスでは購入した当時のバージョンしか利用することができません。最新のバージョンにアップデートする場合は、追加で保守プログラムを契約する必要があります。1年間の保守プログラムの費用は、ライセンス費用の1/5となっています。

年間ライセンス

年間ライセンスはサブスクリプション型ともいわれる形態で、1年単位で契約を更新します。こちらは初期費用を抑えることができますが、ランニングコストがかかります。

年間ライセンスの場合、使い続けるには毎年契約を更新しなければいけないものの、契約期間中であれば最新のバージョンへのアップデートを無償で行えます。

変化に対応するなら年間ライセンス型の利用がおすすめ

プラン
永続ライセンスと年間ライセンスのどちらを選ぶかは、FileMakerを初めて利用する方にはなかなか難しい判断といえます。FileMakerをどういったスタンスで利用するのかによっても変わりますが、事業に合わせてシステムを柔軟に変化させていく場合には年間ライセンスの方がおすすめです。

FileMakerはアップデートが行われる度に、開発の生産性が向上していきます。事業の変化に合わせてシステムも変化させていく場合、開発にかかるコストや時間は極力削りたいものです。年間ライセンスを契約することで常に最新版のFileMakerが利用でき、開発の生産性を高めることでコストを抑えた柔軟な対応が可能になります。

FileMakerでシステム開発!初めての導入でおすすめのライセンスや費用は?

会議
FileMakerを初めて導入する場合、次のようなプランがおすすめです。

おすすめは年間ライセンス型

FileMakerを初めて導入する場合、おすすめなのは年間ライセンスでの契約です。上述したように変化に対応しやすいというメリットがある上、永続ライセンスに比べて初期費用が抑えられるので導入しやすいといえます。使ってみて合わなければ1年で契約をやめることもできるので、試しに導入してみたいというケースにもおすすめです。

費用を抑えて始めるFileMakerの導入例

FileMakerのライセンスは、利用するユーザーの数だけ契約する必要があります。2018年8月現在のユーザライセンスは、初回契約時は5ユーザー以上の契約が必要です。そのため、最小構成で導入する場合の費用は、ユーザライセンス価格×5ユーザーとなります。

年間ライセンスの価格は契約するユーザー数によって変動し、1~9ユーザーの場合で19,200円(1年)です。そのため、最小構成で導入した場合、ライセンス費用は19,200円×5ユーザーで96,000円となります。

費用を抑えて始める場合の推奨される利用環境は?

オフィス
FileMakerを利用するにはライセンス契約だけでなく、FileMaker Serverを動かすためのサーバー環境が必要です。サーバー環境はスペックを高めればそれだけ多くのユーザーの同時使用に耐えられますが、その分導入のためのコストは高くなります。

上述したような小さい構成で運用する場合には、それほど高いスペックのサーバー環境は必要ありません。例えば、以下のような環境でも十分です。

クラウドでFileMakerを利用する場合

クラウドでサーバー環境を構築する場合、NTTが提供しているCloud.n(クラウド・エヌ)がおすすめです。Cloud.nは通信量による従量課金がなく、月額料金がわかりやすいため、試算しやすいというメリットがあります。スペック別に複数のプランが用意されているので、運用に合わせて選びやすいことも大きな特徴です。

オンプレミスでFileMakerを利用する場合

オンプレミスでサーバー環境を構築する場合、FileMaker Serverをパソコンにインストールして使用することになります。このサーバーマシンとしておすすめなのが、Mac miniです。OSとしてはWindows OSのほうがメジャーですが、サーバーマシンとしてはMac OSが必要十分な機能を備えていておすすめです。

20人程度の運用に耐えるスペックであれば10万円以下で組むことができるので、運用初期に利用するには十分なマシンといえるでしょう。

FileMaker開発を外注する場合

コーダー
FileMakerでのシステム開発は、一般的なシステム開発に比べて扱いやすいのが特徴です。全く知識がない状態でも、しっかりと勉強すれば簡単なシステムを開発できるようになるでしょう。とはいえ、誰でもすぐに、というわけにはいかず、現実的にはFileMakerでの開発は外注することが多いといえます。

FileMakerの開発を外注した場合、その費用はピンからキリまでさまざまです。1案件で10万円程度のものもあれば、数100万円を超えるものもあります。ただし、フルスクラッチでシステムを開発するよりは費用を抑えられる傾向にあります。

FileMakerでの開発費用は人日や人月で設定されることが多く、かかった工数によって概ね決まります。そのため、システムでカバーできる範囲や種類が増えたり、システムが複雑になるほど開発費用も高くなる傾向にあるのです。極端にいえば、例え1,000人規模が扱うようなシステムだったとしても、機能が単純であれば費用は抑えられます。

上述したように、FileMakerでの開発は同じ系統のシステムだとしても、その内容によって費用が変わります。例えば売上請求・入金の管理が行えるシステムの開発事例をご紹介すると、一方は100万円で開発できたのに対し、もう一方は350万円かかっています。別の事例では受注・売上・顧客・スケジュールの管理と範囲が広いものの、50万円で開発できたケースも。
FileMakerの開発を外注する際には単に高いか安いかだけでなく、なぜその費用になっているのかについて確認することが大切です。

関連:FileMaker(ファイルメーカー)の見積もり項目について

まとめ

FileMakerを初めて導入する場合、費用感についてはよく分からないこともあるでしょう。この記事を参考にしながら、FileMakerの導入について検討してみてください。

FileMakerの開発を外注する場合、FileMakerに対応したシステム開発会社に依頼することが多いでしょう。しかしそれ以外にも、フリーランスのエンジニアに開発を依頼するケースもあります。個人と直接契約ができることから適切な価格で依頼しやすい、直接やりとりができるため柔軟な対応が期待できるなど、フリーランスならではのメリットもあるので、自社の方針や条件に合った依頼先を選びましょう。

フリーランスのエンジニアを探すなら、クラウドソーシングのランサーズがおすすめです。ランサーズには多くのエンジニアが登録しているので、開発したいシステムを得意とするエンジニアも見つけやすいでしょう。ぜひ、ランサーズの利用を検討してみてください。

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