SHARE

外注する前に要チェック。システム開発の見積もり手法やチェックポイント

システム開発を外注するとき、気になるのが見積もり。失敗しないためには、見積もりの項目や見積書のチェックポイントについて知っておくべきです。システム開発の見積もり手法や見積書の項目、確認するときのチェックポイントなどについてご紹介します。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロに直接頼める!

システム開発における3つの見積もり手法

システム開発

システム開発の見積もりには、大きく分けて類推見積もり、係数モデル見積もり、ボトムアップ見積もりの3種類があります。それぞれに向き不向きや特徴があるので、基本的には開発工程などに合わせて使い分けられます。

類推見積もりは、似たシステムの開発経験を根拠としてコストや工数を見積もる手法です。小規模で類似性の高いシステムの見積もりが手早くできるというメリットがあります。

係数モデル見積もりは、過去の事例などから見積もりモデルを設定し、要件や設計などに合わせて係数を加え、数学的に見積もりを行う手法です。見積もりを行う人の能力に左右されにくく、ユーザーの納得感も得やすい点がメリットです。

ボトムアップ見積もりは、工程を作業単位に分割し、それぞれで見積もりを行って積み重ねる手法です。3種類の中で、最も見積もり精度が高い方法だといえます。

一般的な見積書の項目例

見積書
システム開発を外注する際には見積もりを確認することが大切ですが、どういった項目があるのかがわからなければそれが合っているのかもわかりません。以下に、一般的な見積もりの項目をご紹介します。

要件定義費用

要件定義とは、依頼者がどういったシステムを求めているのか、どんな業務で利用するのかなどを確認する作業です。この費用には依頼者との打ち合わせやヒアリング、要件の文書化にかかる費用などが含まれます。

システム設計費

システム設計費には、アプリケーションの設計やデータモデルの設計、運用の設計といったものにかかる費用が含まれます。見積書では「システム設計費」とひとまとめにされていることもあるので、何が含まれているのかを確認しておきましょう。

開発費用

開発費用は、プログラミングやデータベースの作成など実際に開発する際にかかる費用です。

テスト費用

テスト費用は、開発したシステムが正常に動作するかの確認作業にかかる費用です。実際のテストだけでなく、計画の策定やテストの設計などに必要な費用も含まれます。

この他にも、導入費用や進行管理費、保守費用などの項目が記されていることもあります。

失敗しないために確認すべき見積もりのチェックポイント

険しい顔の男性

見積もりの際には、いくつか確認のためのチェックポイントがあります。適切な見積もりであるかは、そうしたチェックポイントをもとに確認しましょう。

要件が満たせているか

要求した要件が満たせているかは、まず確認すべきポイントです。データベースの移行や自社社員へのトレーニング、保守・運用についてなど、曖昧になりやすい部分については特によく確認しなければいけません。この他、納品される成果物についてもすべて含まれているかチェックしましょう。
また、現在のシステム開発だけでなく、将来を見据えた拡張性について確認しておきましょう。

見積もりの価格は妥当か

システム開発の見積もりでは聞き慣れない言葉が羅列されていたり、項目がひとまとめになっていたりと、作業に対する金額の妥当性が不透明になっているケースもあります。どの項目にどういった作業が含まれているかは確認すべきです。
価格が妥当かわからない場合は、複数社に相見積もりをすることで価格の妥当性をある程度確認できます。

スケジュールの実現性

納期はもちろん短い方がいいですが、その期間で本当に納品できるのかは要注意です。提示された期間をそのまま鵜呑みにするのではなく、その期間で納品できる根拠を確認しましょう。また、万が一遅れが発生した場合に備えたバッファが設定されているのかも要チェックです。

まとめ

システム開発は専門性が高い分野なので、経験がなければ見積もりを見ても内容がわからないことも少なくありません。今回ご紹介したチェックポイントを参考にしながらも、疑問や不安に思った点は徹底的に確認するようにしましょう。見積もりをしっかりと確認していれば、納得のいくシステム開発ができるはずです。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロにカンタン依頼