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SEO対策の成功は見積もり前に決まっている!代行依頼の注意点や業者の選び方

WEBサイトからの問い合わせや集客が頭打ちになってきたとき、WEB担当者としては何かしらの対応をしなければならないと考えるでしょう。

対策の一つとしてSEO対策がありますが、SEO対策という言葉はわかってても、実際に何をしたら良いのかわからない方も多いと思います。

本記事ではSEO対策を確実なものにするために、SEOの基本からSEOの外注相場、SEO事業者の選定方法や選定時の注意事項をご紹介していきます。

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SEO対策とは?

指さす男性
まず、基本的にSEO対策とはどのようなことをするべきなのかを知っておく必要がありますので、SEO対策について理解していきましょう

SEO対策には3つの対策がある

SEO対策には「内部対策」「外部対策」「コンテンツSEO」の3つがあり、内部対策のことを内部SEOと呼び、外部対策のことを外部SEOと呼びます。

それぞれのSEO対策の特徴や具体的な内容を把握しておくと、見積もり依頼もスムーズに行えます。そこで、より具体的な対策内容を、SEO対策ごとに解説していきます。

内部対策

具体的に内部対策で行うことは以下のような対策となります。

  • h2やh3などのタグを使う
  • ページタイトルにキーワードを含める
  • 画像や図版を使う
  • alt属性を設定する
  • meta descriptionを設定する
  • 関連ページへのリンクを設定する
  • リンク切れを起こさない
  • パンくずリストを設定する
  • ページスピードを向上する

このように内部対策は、WEBサイトの構造や骨組みを最適化していくことで、検索エンジンから評価を高める方法です。根本からキーワードに対する情報が多く含まれているため、AIから高評価をもらいやすいというメリットがあります。

ただし、検索エンジン側は、「ユーザーにとって価値のあるコンテンツか」「ユーザーにとって見やすいか」などを評価します。

内部対策は、どちらかというと「ユーザーの見やすさ」に関わる対策のため、内部対策と同時に質の高いコンテンツを用意しなければ、評価が上がりにくくなります。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、自社製品のPRや、事業内容に関連した役立つ情報を記載したページを作り、検索エンジンに有益だと判断してもらう方法です。

例えば、食品を扱うメーカーなら、自社製品を用いたレシピや、接種できる栄養のメリットなどを記したコンテンツをサイトに設置します。

また、コンテンツSEOは、「質」と「量」、2つの要素のバランスが重要です。

質が低いコンテンツが多い場合も、コンテンツの室が高くても量が少ない場合も、評価が高くなりづらい傾向があります。そのため、良質なコンテンツを多く作ることが、コンテンツSEOの基本です。

外部対策

SEOの外部対策で行うのは以下のようなことです。

  • 外部リンクを確認する
  • 検索以外の流入を増やす
  • ソーシャルからの流入を意識する

外部対策は、一般的に「他のWEBサイトに参考にされている」ことを軸に、自社のWEBサイトの評価を高める方法です。

つまり、他のWEBサイトに自社のWEBサイトのリンクを載せる「被リンク」の数が多いほど、評価が高まる傾向があります。

過去には、外部対策効果を高めるために、複数のWEBサイトを業者が作り、そのサイト内に依頼者のWEBサイトのリンクを載せるという自作自演の方法が流行しました。

その結果、こうした外部対策は評価が低くなるよう基準が変更になったため、現在では被リンク数での対策はめったに行われません。

また、近年ではSNSで拡散されやすいコンテンツを作ることが、外部対策の1つとして扱われています。

TwitterやInstagramといった、幅広いSNSツールを活かして自社WEBサイトへの流入量を増やす対策を行いましょう。

SEO対策の代行依頼前に知っておきたい4つの注意点

SEO対策
SEO対策は集客率を上げるために効果的な方法である一方、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。そこで、ここではSEO対策の代行を依頼する前に、知っておくべき4つの注意点を解説します。

検索上位に表示される確証はない

SEO対策をする目的は、Googleなどの検索エンジンでの検索結果の上位に表示されるようにすることです。多くの人は検索結果の上にあるWEBサイトを優先してアクセスするため、自社サイトが検索上位に表示されるほど集客率がアップするからです。

しかし、WEBページの順位は検索エンジンの独自アルゴリズム(評価基準)によって決められるため、正確な評価内容や基準は誰にも把握できません。

そのため、高額な費用を使ってSEO対策を代行業者に依頼しても、検索上位に表示される確証や保証がないことを理解しておきましょう。

アルゴリズムの変化による影響が大きい

WEBサイトの評価に使われるアルゴリズムは、検索エンジン利用者の満足度を満たすために、頻繁に変更されています。その結果、SEO対策を代行して検索上位に表示されるようになっても、数カ月後には2ページ目以降に表示されることがあるのです。

つまり、代行業者のSEO対策によっては、アルゴリズムが変化するたびに代行を依頼しなければならず、その分費用が必要になります。

さらに、アルゴリズムの変化を逆手にとって、成果がないのに高額な費用を請求されることもあるので注意しましょう。

スパム判定に「ペナルティ」がある

SEO対策は企業にとっては有益な広告手段になる一方、検索エンジンの利用者には、広告ばかりのWEBページばかり上位に表示されるのは使いづらく不利益です。

そこで、検索エンジンにはWEBページに対するガイドラインが設けられており、各項目に違反すると「ペナルティ」が課され検索結果からの流入が見込めなくなります。

実は、ガイドラインに抵触する行為の中には、短期間で検索順位を上げるSEO対策が含まれています。

つまり、雑なSEO対策をすると、一度は検索上位に表示されますが、アルゴリズムによってスパム判定されると、検索上位から外されてしまいます。そのため、方法によってはSEO対策を施すことがデメリットになることも理解しておきましょう。

成果が現れるまでに時間がかかる

ペナルティとの関係上、優れたSEO対策を講じても、すぐに成果が現れることはありません。基本的には、数ヶ月かけて有益なWEBページやコンテンツを作り続けていくことで、検索上位に表示されるようになります。

特に、あまり検索されないキーワードでの検索上位を目指す場合は、より時間がかかります。そのため、短期間で成果を求めず、長期的に根気強くSEO対策を継続することが大切です。

また、「すぐに成果が現れます」のような謳い文句は、達成できないことがほとんどなので、騙されないようにしましょう。

見積もり前に行う4つの準備

見積もり
SEO対策の代行業者から見積もりをもらっても、金額だけを見ていると、求める成果を得られず、不要な費用を支払ってしまうことがあります。そこで、代行業者からの見積もりを有益に活用するために、見積もり前に準備しておくべき4つのポイントを解説します。

SEO対策にかける予算を決める

SEO対策は正しい答えがないので、成果を求めてたくさんの工程を依頼すると際限なく費用がかさんでしまいます。そのため、あらかじめSEO対策にかける予算を決めておき、その範囲内で代行する内容を考えることが大切です。

予算を伝えて見積もりをしてもらうことで、どのような対策ができるか判断しやすく、基準が一定のため複数の見積もりを比較する際にも役立ちます。

また、必要以上の対策をして費用を釣り上げようとする代行業者もいるため、予算を決めておくことで、代行業者の提案を断りやすくなります。

自社で対応できる範囲を考える

SEO対策の費用は、基本的に依頼する作業量が多くなるほど費用が高額になります。そこで、代行費用の節約をするために、内部対策やキーワードの選定など、自社で対応できる範囲を考えておきましょう。

また、代行業者と相談して、自社で対応できる作業内容や方法を教えてもらうのもおすすめです。少しずつ自社でSEO対策を実施していき、代行業者を効率よく活用しましょう。

見積もりを行う業者について調べる

代行業者によってSEO対策の手段や内容は異なるため、業者選びがSEO対策の成功に大きく関わります。そこで、アルゴリズムのどんなポイントを重視して対策を講じているのかなど、業者のSEO対策の特徴をきちんと調べておくことが必要です。

また、見積もりを依頼したい業者を見つけたら、その代行業者の口コミや評価をチェックしましょう。これまでに取引をした企業名や実績などを忘れずに確かめておき、信頼できる代行業者かどうか判断してから、見積もりを依頼することが重要です。

リスク対策を考えておく

SEO対策は、成果に対する確証がなかったり、アルゴリズムの変化によって検索順位が変わったりと、さまざまなリスクがあります。

これらの問題は、慎重に業者を選んでも避けられないため、予算を増やして長期的に対応するなど、あらかじめリスクに対する対応方法を考えておきましょう。

また、見積もりを依頼する際には、こうしたリスクに対する対策も相談することが大切です。相談しておくことで、対応策を踏まえて見積もりしたり、対策費用を別途見積もってくれたりと、より具体的なSEO対策の費用を知れるでしょう。

そのため、自社での対策を考えるのと同時に、代行業者にお願いしたいリスク対策をリストアップしておくことがおすすめです。

外注できる代行業者の種類

ビジネスマンたち
SEO対策を外注するにはどのような業者に依頼すれば良いのか見ていきましょう。

SEOコンサルタント

SEO対策の外注を受けているSEO専門のコンサルタントが存在します。
中小企業診断士などを持つコンサルタントが、デジタルマーケティングの視点からSEO対策をコンサルしている企業があります。

また、制作会社の社長や、フリーのSEOコンサルタントの方などさまざまです。

WEB制作会社

WEB制作会社でもSEO対策をしています。

WEB制作には、ディレクターやデザイナー、プログラマー、コーダーなど、さまざまな役割が必要ですが、その中で社内にマーケティングに強い方がいれば、SEO対策のコンサルなども請け負っていることがあります。

ただ、一般的にはマーケティングよりも、基本は制作が中心の会社が多いです。

フリーランス

フリーランスのSEO対策代行業者は、自分でサイトを運営していたり、さまざまなSEOコンテンツの製作に携わっていたりと、多彩な経験を持つ人がいます。

中には、自分でアフィリエイトサイトを運営し、SEO技術によって高額な利益を生み出した経験を持つフリーランスもいます。

また、個人で仕事を請け負うため、細かな要望を伝えやすいメリットがあります。一方で、フリーランスの場合は人によって実力が違うため、しっかりと経歴や経験をチェックして、依頼する業者を見つけましょう。

SEO対策依頼を行う代行業者の料金体系と相場

電卓
SEOを外注する場合に、どのような支払い形態があるのか、相場はいくらくらいなのかを見ていきましょう。

料金体系支払いの特徴
成果報酬型検索上位に表示されるなど、成果が出た場合のみ報酬を支払う
月固定型月単位で報酬を支払い、月ごとにサービスを継続するか決定する
一括型あらかじめ期限や対策内容を決め、必要な費用を一括で支払う

一般的に、成果報酬型が費用と成果のバランスが良く、月固定型や一括型になるほど、成果が出ないときも支払いが発生します。そのため、コストパフォーマンスが悪く感じることがあります。

ただ、成果報酬型は1回でも検索上位に表示された費用が発生するため、短期的な成果のみを追求する業者も少なくありません。

中には、強引な対策をした結果、費用を支払ったのにペナルティを受けてしまう場合があるので、成果報酬型の料金体系には注意しましょう。

費用相場

相場は、どこまでの内容を実施してもらうかによって価格帯は異なります。

一括払い

一括払いの場合の費用の相場と費用に合わせた作業内容は、以下のようになります。

費用作業内容
数千円~10万円・SEOコンサルティング
・SEOコンテンツのライティング
10万円~20万円・内部SEO対策
・外部SEO対策
20万円~100万円サイト設計から分析、分析結果に合わせた一括したSEO対策
100万円以上大規模サイトの運営、大規模なデジタルマーケティング戦略などのコンサルティングやSEO対策

基本的に、依頼するSEO対策の規模が大きくなるほど費用は高額化し、ピンポイントな対策ほど費用が安くなる傾向があります。

また、数千円〜20万円程度の費用では、1回単位での依頼となるケースがあるため、何度も依頼をする場合は、その分費用が必要になることを覚えておきましょう。

月額払い

月額払いのときの費用相場と作業の内容は、次のようになります。

費用作業内容
数千円~10万円・コンテンツSEOの定期的な記事の修正、追加
・今後の対策に向けた打ち合わせ
・成果に対するレポート提出
10万円~50万円・小中規模サイトの運営
50万円~・大規模サイトや複数のサイトの運営
・大規模なデジタルマーケティング戦略

月額払いの場合は、複数の作業をまとめて依頼できるので、最低限の費用でも充実したSEO対策を講じることが可能です。

ただ、代行してもらう内容や規模を充実させるほど、月単位の費用が高額になります。そのため、SEO対策と成果による利益を比較して、利益がマイナスにならないよう、十分に気をつけましょう。

SEO業者が対策してくれる内容は?

SEO対策
SEO対策を外注する場合、SEO対策をしてくれる業者はどのような内容の対策をしてくれるのか、具体的な例を見ていきましょう。

市場分析と対策

SEO業者が対策してくれる内容として一番先に行われるのは、市場分析です。

現在の状況を確認し、どのような対策が取れるかをはじめに行わなければ、的外れな対策をすることになるため、キーワードの検索ボリュームや現在のアクセス数、キーワード候補など市場分析をしてくれ、レポートにして出してくれることが多くなっています。

競合分析と対策

提供している商品やサービスの競合の分析も行ってくれます。

自社を知り、他社を知ることで戦い方や戦う場所が見えてきますので、一般的には競合分析を行い、その対策も提案してくれることでしょう。

コンテンツ作成

SEO対策に必要なコンテンツを作成してくれることもあります。

例えば、元々WEBライターをやっていた方が、マーケティングの知識もあり、SEO対策も得意な場合に、コンテンツ作りまで手伝うというケースです。
関連:SEO対策を意識したライティングについて

SEOの基礎対策

SEO対策の業者ごとに異なりますが、SEOの基礎対策である「alt設定」など必要最低限のSEO設定をしてくれる企業も中にはいるでしょう。

サイトの構造化などを無視してキーワードだけ狙うというSEO業者も存在しますが、基本的な内部対策を行ってくれる企業もあります。

絶対に頼んではいけない!こんなSEO業者はNG

RISK
最後に、SEO対策を外注する上で、絶対に頼まない方が良い業者をご紹介します。

Googleの穴を突こうとする業者

Googleの穴を突き、裏技的なことをしようとする業者、具体的には「被リンクの売買で順位を上げる」というような業者は、Googleから嫌われることをする可能性があるためNGです。

一昔前までは、このような業者が多く存在し、「SEO対策しますよ」と言いながら、Googleに嫌われるような対策をする業者に泣かされた企業も少なくないでしょう。

検索順位だけの提案業者

検索ボリュームやユーザーの課題を考えずに検索順位だけを目指そうとする業者はNGです。

例えば、「青森 りんごジュース」というキーワードであれば、ある程度の検索ボリュームが見込めますが、「青森 リンゴジュース 果肉 100% おみやげ」といったキーワードで1位が取れても、検索ボリュームが元々少ないため、認知を高めることはむずかしいでしょう。

このようなニッチなキーワードを設定する「ロングテールSEO」という手法もありますが、ビッグ・ミドルのキーワードも狙う必要があるため、上位表示をニッチなキーワードだけで目指す業者は良い業者とは言えないでしょう。

ユーザーに不利益な提案をしてくる業者

ユーザーを騙したり、意図的にアクセス数を増やそうとしたりする業者はNGです。

これまでご紹介してきたように、Googleはユーザーに焦点を当てているため、そのユーザーを意図的に騙したりごまかしたりするようなコンテンツはGoogleからも嫌われるでしょう。

SEOの相談をフリーランスに

SEO
ここまで、SEO対策を外注する際の費用や、業者についてご紹介してきました。

SEO対策には内部対策と外部対策があり、自分たちで行う場合と外注する場合があり、それぞれにメリットがありました。

SEO対策を外注するには、裏技のような技術で対策をするという業者より、コンテンツの質や市場分析をしっかり行ってくれるような業者の方が信頼できるといえるでしょう。

現代では、SEO対策を外注する先として、フリーランスを選択する方も増えてきており、その理由としては、適正価格で依頼ができることSEOに特化したコンサルティングをしている人が多いことからということが挙げられます。

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