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原稿に朱入れして戻す際の心構えと知っておくこと

ブログやオウンドメディア、オフィシャルHPなどのコンテンツ作成を外部に依頼した際、発注主として大きな仕事があります。上がってきた記事のチェックによって、コンテンツの質は大きく変化。プロの編集者ではなくても実践できる、記事への朱入れ=修正指示の方法を、大事なポイントだけに絞ってご紹介します。

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依頼した原稿が提出されたら、朱入れ(あかいれ)をしよう!

朱入れする人
原稿を依頼して、最初の原稿(=初稿)がライターさんから上がってくると、編集者の重要な仕事が待っています。それは朱入れ(あかいれ)。原稿を読み、直してほしい箇所があるかどうかをチェックし、原稿をブラッシュアップしていくフェーズです。

朱入れは編集者の重要な仕事ではありますが、闇雲に修正させればいいというわけではありません。もし、想定していた通りの原稿、あるいは、それ以上の仕上がりだった場合、朱入れをしなくてもいいことさえあります。

ここでは、どんなポイントに気を付けて朱入れをすればいいのか、を紹介します。

朱入れの種類

大きく分けて、朱入れには3種類あります。それは、

「方向性に関する朱入れ」
「表現に関する朱入れ」
「誤字・脱字に関する朱入れ」

の3種類。順番としては、先に「方向性に関する朱入れ」をチェックし、次に表現、誤字脱字、と見ていきます。

方向性に関する朱入れ

この朱入れが最初にする理由は、そもそもその記事の方向性が合っていないと、細かい表現や誤字を直しても意味がないからです。

まずは、その記事のペルソナ(ターゲット読者)を理解して原稿が書かれているか、落としどころは合っているか、を確認しましょう。その原稿は、その記事を届けたい読者が、興味深く読んでくれそうでしょうか?

表現に関する朱入れ

これは、記事の中でライターさんが使っている表現、言い回しを変えてほしい点がある場合の朱入れです。この朱入れには注意が必要で、なぜならば、言い回しなどの表現には、ライターさんの個性が最も出やすい部分です。

ライターさんは、その言い回しがいいと思って選んでいるはずなので、修正してほしい際には伝え方に工夫をしましょう。まず、その言い回しの意図は何なのか、を考えます。

ライターさんの込めた意図を活かせるような、ほかの言い回しの代案をいくつか挙げると話が進みやすくなります。また、なぜその言い回しを変えなければならないのかを説明し、ライターさんとすり合わせて適切な表現を探っていきましょう。

誤字・脱字に関する朱入れ

読んで字の如く、誤字・脱字に関する朱入れです。

これは最後の入稿時にチェックし、ライターさんに頼んでいちいち直してもらわず、編集部内で直してしまう場合も多いかもしれません。誤字・脱字の朱入れには、「表記」も含まれます。表記とは例えば、「子供」ではなく「子ども」と表記、「一人」ではなく「ひとり」と表記するなどのことです(媒体によって規定が異なります)。

媒体内で表記が統一されていると、読者も読みやすく、“ちゃんとした媒体”という印象にも繋がります。

さいごに

仕事をする人

大量の朱入れをしなければならないとき、嫌な気持ちになるかもしれません。お金を払って依頼しているのに、たくさん修正しなければならないような原稿を上げてきたライターさんに、頭を抱えるかもしれません。

ですが、「怒っても、長い目で見たら結局自分の首を絞めるだけ」と、本記事の作成に協力してくれたある編集者さんは言います。修正がたくさんあるからと、怒ったり雰囲気を悪くしたりすると、ライターである以前に一人の人間であるため、やる気をそがれてしまいます。

逆に、褒めてくれるような編集者を相手にしていると、「この編集者さんを裏切りたくない」と思い、結果的に納品されてくる原稿の質が上がります。そしてそもそも、最初の依頼の段階での伝達がうまくいっていれば、朱入れも少なくて済むはず。朱入れ上手は伝達上手なのです。

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