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デザイナー不足をランサーズで解決!店舗におけるフリーランス活用術!

デザイナー不足をランサーズで解決!店舗におけるフリーランス活用術!
東北地方で美容室を6店舗、まつ毛サロンを3店舗経営する株式会社BW。低価格・高クオリティをコンセプトとしたサービスを提供しています。代表の香取正博さんは、これまでお店のロゴ作成、名刺、ショップカードなど、デザインを中心にさまざまな案件をランサーズで依頼されています。フリーランスを活用しようと思ったきっかけや、美容業界や接客業でアウトソーシングを検討している方へのフリーランス活用術などを伺いました。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロに直接頼める!

Lancers活用前に抱えていた課題

地方在住のためデザイナーとの関わりが少ない状況だった。知り合いにデザイナーはいたものの、親密だと意見が言いづらいこともあり、依頼しやすい人材を探していた。また、地方だとデザイナーの全体母数が少ないため、デザインのクオリティ面で東京との差を感じていた。

Lancersでどのように解決したのか

全国各地からスキルの高いデザイナーに依頼することができて、高クオリティの制作物を納品いただけた。さまざまなデザイナーとも出会えて、コンスタントにお店のデザイン部分をアップデートできるようになった。

地方在住でデザイナーとの関わりが少ない現状を、ランサーズが解決してくれた

――ランサーズを利用しようと思ったきっかけを教えてください。

デザイナーとの関わりが少ないことが利用のきっかけでした。地方の場合、東京と比べるとどうしてもデザイナーの人数が少ないです。自身のホームページを持ったり、SNSで発信したりしている方もあまりおらず、デザイナーが見つけにくい状況でした。また、全体の母数が少ないため、デザインのクオリティも地方と都心では差があると感じていたことも利用に繋がっています。

知り合いにデザイナーはいるものの、昔からの知り合いだと仲が良いために、意見が言いづらいこともありました。オンラインで仕事上の関係と割り切ってコミュニケーションが取れた方が、個人的には良いモノが作りやすいと感じていましたね。

インターネットでアウトソーシングができるサービスがないか探していたときに、最初にランサーズを見つけ、利用してみることにしました。

――これまでどのような業務を依頼されましたか?

コンペ方式で美容室のメンバーズカードのデザインを依頼しました。プロジェクトではなくコンペを選んだのは、全国各地のさまざまなデザイナーさんに作っていただく中で、自分のイメージと合うデザインに出会えると思ったからです。実際に自分の想像を超える素敵なデザインと出会えました。

その他に、新店舗のロゴや美容師の名刺デザイン、ポスティング用のチラシ作成など、お店のデザインにまつわる業務を依頼しています。

――ランサーズを利用してみていかがですか?

高クオリティな制作物を納品いただけて、とても便利で満足しています。ぜひ今後も使っていきたいですね!費用面に関しても、他のデザイン会社に依頼する場合と比べて、高クオリティなまま1.5倍ほどコストが抑えられました。

また、企業側の負担が少ないところも非常に助かっています。社内でデザインを担当する人材を確保したい気持ちがあるものの、やはり中小企業の場合ですと、社員を一人雇用するのはリスクがあります。その分フリーランスだと、価値観や条件面で合わない場合は他の方に気軽に依頼ができます。企業の負担が減り、さまざまな強みを持つデザイナーと出会える確率も上がるメリットを感じています。デザイナーとの関わりが少ない方こそ、おすすめしたいです。

他にも、デザインまわりをプロに依頼することで、「ロゴ可愛いですね」「チラシを見て来ました」とお客様から声をかけていただく機会が増えました。デザインはお店の印象を大きく左右するものですので、良いイメージを抱いていただけているところも一つの効果として感じています。

――毎回同じフリーランスに依頼されているのでしょうか?

毎回違うフリーランスの方に依頼しています。継続しない理由としては、その都度面白いデザインに出会えるからです。デザイナーさんによって強みや癖が違います。募集してポートフォリオや応募してくださった作品を見たときに、「今回はスタイリッシュなイメージにしようと思っていたけれど、キュートなデザインにしても良いかも」と、新しいイメージが湧くことがあります。

毎回新しい発見があり、自分が考えたこともない見せ方ができるため、違うフリーランスの方に依頼することが多いです。美容院をはじめとする店舗経営者で、新店舗をオープンしたいと考えている方こそ、別のフリーランスに依頼すると既存店舗との差別化もできるかもしれません。

初心者はまず「コンペ方式」から。ランサーズ活用のアドバイス

――ランサーズの利用を検討している、美容業界や接客業の方へ活用のアドバイスをお願いします。

初心者の方はまず「コンペ方式」で募集するのがおすすめです。なぜなら、フリーランスを活用したことがない方は、自分の希望を伝えることに慣れていないからです。

プロジェクトの場合は概要を説明し、応募が来た中からフリーランスを一人選び、そこから密なコミュニケーションが始まります。慣れていないと説明に時間がかかったり、選んだフリーランスと価値観が違ったりし、結果的に良いモノが出来上がらないことも。

一方コンペの場合ですと、概要を説明後、実際にデザイナーが制作物を提出し、その中から選ぶ形になります。すでに出来上がっている中から選ぶので圧倒的に早いですし、デザインの知識が少ない方も選びやすいです。時間も、予算も抑えられて制作物を納品していただけるので、まずはコンペから始められると良いと思いますよ。

弊社ではショップカードや名刺、チラシのデザインなどは定期的に一新しています。どの業種でも言えますが……特に接客業の場合、同じデザインを使い続けるよりも、リニューアルをして新しい風を吹かせたほうが、お客様にも新鮮さを与えられると感じています。ランサーズを活用すると、コンスタントに新しい取り組みができるようにもなりますよ。

――フリーランスとのコミュニケーションでは、どのようなことを意識するのが大切でしょうか?

発注者側のデザインリテラシー、ITリテラシーなどを向上させてコミュニケーションを取ることです。やはりリテラシーがきちんとあると、イメージの伝え方がスムーズになり、良いモノが出来上がると感じています。

お恥ずかしい話、最初はリテラシーが低くぼんやりとした内容で発注をしてしまい、お互いのイメージとは違う制作物が出来上がったことがありました。相手のスキルやセンスではなく、こちら側の伝え方に問題がありました。今では参考になる写真や資料を多く添付し、イメージがしやすいように伝えています。

ランサーズを活用して、地方の“デザイン力の底上げ”がしたい

――今後はどのようにランサーズを使っていきたいですか?

ランサーズを使って、地方の“デザインの底上げ”をしていきたいです。正直東京と比べると、地方のデザインはまだまだ伸び代があると感じています。時代に合った洗練されたデザインを増やしていくためには、地方全体のデザイン力を上げていく気持ちが大切です。

特に私たちのような接客業は、チラシをはじめ、名刺、看板デザイン、内装、外装など、デザイン一つ一つによりこだわっていかなければ、お店にお客様は集まってこないと思うのです。

SNS時代だからこそ、視覚情報のアップデートは常にしていかなければなりません。その辺りがまだまだ手付かずの状態なため、まずは弊社から始めていきたいですね。ランサーズを積極的に活用することによって、デザインの底上げのきっかけを作っていけたらと思います。

地方では無形物なモノに対して、お金をかけることに抵抗がある方もいらっしゃいますが、無形物なモノにこそお金を払ってプロに依頼するのがおすすめです。予算削減のため、社内でデザイン経験のない方がチラシを作る場合もあります。ですが、プロに依頼した方が結果的に来店者数が増えたり、売上アップに繋がったりします。お店の印象を大きく左右するからこそ、地方の方こそアウトソーシングを試してみてほしいですね!

――ランサーズは日本・世界各国からフリーランスが集まっているので、それぞれの企業に合ったデザイナーが見つかりそうですね。

はい。また、フリーランスを活用することによって“デザインの民主化”、“雇用の流動化”にもなると思います。

弊社は「美容師の雇用改革」を企業理念としています。地方は東京と比べて、賃金が安かったり、労働条件が悪かったりすることも。弊社は東京と同じ水準で雇用していくことを目標に掲げているため、これまで求人が上手くいっていると感じています。

地方はまだあらゆるサービス面での価格破壊が起こっておらず、競争がないからとは言えますが……実際はまだまだ昔ながらの固定概念が強く、雇用の流動化ができていない企業が多くあります。

例えば、地方にも大手のデザイン会社はありますが、昔ながらのお付き合いで地元の中小企業は大手会社にデザインの依頼をすることが当たり前。さまざまなデザイナーとお付き合いができるように、“デザインの民主化”ができるようになると、働き方も変化し、地方全体が活性化していくのではないかとも思います。

「プチプライス・ハイクオリティー」なサービスが受けられるサロン


――ありがとうございます。最後に事業内容について教えてください。

東北地方で美容室を6店舗、まつ毛サロンを3店舗経営しています。

お店は「プチプライス・ハイクオリティー」をコンセプトとしていることが特徴です。もともと私は東京都出身なのですが、岩手に移住して消費者になった際に、東京と比べて地方はまだ価格破壊が起きていない印象を受けました。ファストファッションがあるように、ファストサロンは地方では少ない現状です。東京では競合が多いですが、地方はまだまだ「プチプライス・ハイクオリティー」を軸に広げていける可能性を感じています。

現在社員数は約70名。2030年までに東北6県、30店舗、300名雇用を目指しています。東北にお住みの方はもちろん、都心から来られた方も、ぜひ機会があればご来店ください。

取材・文:田中青紗
https://www.lancers.jp/profile/sayakatanaka
テレビ番組制作会社の勤務を経てフリーライターに。インタビュー記事、エッセイ、コラムなどの執筆をしています。

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