【文字単価3円以上!短編小説でお年玉稼ぎ!】 - ただおの提案

【文字単価3円以上!短編小説でお年玉稼... - kwsm4254さんの提案詳細

提案文 :
はじめて人が怖いと思ったのは幼稚園の入園面接のときだった。裁判所勤務の父親は子供の教育に熱心で(普通は熱心なのは母親だと思うのだが)私を県下有数の女子高の付属幼稚園を受けさせた。父親は厳格で私にとっては怖い存在以外の何者でもなかった。まだ4歳程度の幼児の自分にはそんな認識すらなかったのではないかと思う。父親の言われるままに受けた県下でも誉れの高い幼稚園の面接試験のまさにそのときだった。居並ぶ面接官の雰囲気が怖くて私は目を合わせることができなかった。何を聞かれたのも覚えていない。そして、次の瞬間、私は面接官も両親も驚くような行動をとってしまったのである。面接の最中、咄嗟に椅子から立ち上がり、その会場から逃げ出してしまったのである。その場にいることがいたたまれなくなってしまったのである。幼稚園の建物から園庭に飛び出した私は園の門を目指して走った。園の門の外にでたところで立ち止まり、訳もわからず泣き出してしまった。そこへ真っ青な顔をした父親が追っかけてきた。「どうしたんだ。面接の途中だぞ。早く戻れ」と父親は私に命じた。断れるわけもなく面接会場に戻った。それから後のことは覚えていない。どういう訳か面接には合格して、父親が狂気乱舞していた姿を覚えている。しかし、私にはどうでもいいことだった。。。。
2017-12-31 06:37:17

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ただお (kwsm4254)
個人 ライター 東京都 実績 2

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