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地域密着学習塾経営者が知っている教育業界の陰と陽、小中高生の実態、その保護者の真意真意。

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私の住む伊達市は「北の湘南」と呼ばれるほど北海道の中では温暖な地域です。小樽商科大学卒業後、バブルまっただ中の東京でのサラリーマン生活。まさに「東京ラブストーリー」とか「金曜の妻たちへ」の世界に住んでいるかのような錯覚を抱きながら4年過ごしました。長い夢でした。実家の会社(といっても40過ぎた父が脱サラしてバブルで乗った弁当屋とラーメン屋)を継がなければならぬ状況になり北海道にUターン。折しもバブルがはじけ、美しくも厳しい北海道の自然が現実を映し出すスクリーンのようでした。
 田舎では珍しい国立大学卒という学歴を生かそうということで学習塾を創業。父親の会社の売り上げを少しでも助ける目的でエプロンをしながら近所の小中学生を隙間の時間で教えていたのだが、そのミスマッチが噂を呼んだのか、大手塾並みの生徒を集めるようになった。 それから20年が過ぎ、父親は隠居、父の飲食店の机や椅子は今やすべて学習塾の生徒が使い、厨房は生徒の休憩室として役割を変えた。
 私がUターンしてからのこの20年以上の学習塾経営は、そろそろ「私の人生」になりつつある。その場凌ぎの商売のつもりが生涯の生業となろうとは。しかしこの20年で得たことは計り知れない。「東京に居たらもっと・・・」と思いを馳せるときの切なさを振り切るためのエクスキューズかもしれないが、多くの生徒たちや多くの保護者との関わりは、まぎれもなく私の人生そのものになってしまった。
 「最近の子供たちは・・・」と必ず大人たちは若い世代を嘆き、「最近の親たちは・・・」と必ず教師たちは保護者を批判する。いつの時代もそうだし、私もその一人になっている。しかしこうも思う。そう嘆き批判する自分も確実に完成が変化していると思うから、受け止め方の方が変化しているだけかも知れないと。ところがそこまで譲歩した考え方をもってしても、全く異質な人間が登場してしまったのではないかと思うほどの子供と親が存在しているのが現実ではないか。
 この仮説を、少しずつ、冷静な目で検証してゆきたくなった。自分を正当化するというより、彼らとその子孫の教育というものが万が一にでも間違った方向に歩み初めているのではないかという危惧を払拭するために。

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