自社で利用するシステムを構築する場合、外からパッケージを購入する方法や独自のシステムをフルスクラッチで組み上げる方法など、いくつかの手段があります。その中で、できるだけコストを抑えたい企業の中には、FileMakerを利用してシステムを構築するケースも少なくありません。例えば売上管理システムは、FileMakerで構築されることが多いシステムのひとつです。この記事ではFileMakerでシステムを構築するメリットや、自社で売上管理システムを構築する場合の注意点などについてご紹介します。

Filemakerを利用した売上管理で業務効率化を狙う!
売上管理にFileMakerを利用するメリット
FileMakerを利用するメリットのひとつに、自社に合わせたシステムを構築しやすいことがあげられます。
自社に合わせたシステム構築はフルスクラッチでのシステム開発という選択肢もありますが、こちらは基幹システムなど規模の大きなシステム開発で利用されることが多く、コストも高くなりがちです。
一方のFileMakerは、特に日常業務を効率化させるシステムなど小規模なシステムに強く、改良の柔軟性も高いといえます。コストも抑えることができるので、中小企業のシステム開発で利用されることも多いのです。
Filemakerで売上管理を行なう企業の成功事例
FileMakerの導入による成功事例は、さまざまな業界で確認されています。
例えば流通・小売系の事例。本社の基幹システムが大規模な運用のために作られたものであったため、店舗レベルで使用するには適しておらず、店舗で利用するシステムを新たにFileMakerで構築しました。これによって作業が効率化し、業務にかかる労力も軽減されました。
この他にも、美容系や医療系、飲食系など、さまざまな分野の業界でFileMakerが活用されています。
要注意! 自社で売上管理システムを作るにあたっての課題とは
FileMakerで売上管理システムを構築する場合、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
情報が見られなくなる!? システムに精通した社員の確保が必須
FileMakerは比較的扱いやすいことから、システム部門や情報関連部門がない会社でも、社内で売上管理システムを作成するケースがあります。ここで注意すべきなのは、担当者の退職などで社内に扱える人がいなくなるパターンです。こうなると、トラブルの対応や機能の追加などが一切できなくなってしまいます。
こうした事態に陥らないためにも、個人に依存しない保守体制を確立しましょう。
OSやFilemakerを定期的にアップデートしなくてはならない
パソコンのOSやFileMakerのバージョンは、徐々に新しくなっていきます。古いバージョンのまま放置しておくとセキュリティ上の問題もあるため、定期的なアップデートが必要です。社内で売上管理システムを作成した場合、本業を優先しがちでアップデートを忘れることも多いため、その点には注意が必要です。
売上情報を保全しよう! バックアップ面でのリスクを考える
売上情報などのデータは、基本的にPC内に保存されます。保存したデータは定期的にバックアップを取ることが推奨されていますが、自動的にバックアップを作成するシステムも多い中、FileMakerでは自動バックアップはできません。FileMakerで構築したシステムを利用する場合、手動でバックアップすることを覚えておきましょう。
長期運用で売上管理を行うならFilemaker開発を外注するのが吉!
これまでにご紹介してきたように、FileMakerで構築した売上管理システムにはメリットもあれば、注意すべきポイントもあります。特にシステムを長期運用する場合、保守やメンテナンスといった点に不安が残るのも事実です。そこでおすすめなのが、FileMakerでのシステム開発を外注するという方法。
FileMakerでのシステム開発を外注すれば、専門家にシステムを開発してもらえるため、より自社に適した売上管理システムを構築することができます。また、保守やメンテナンスも任せられるため、アップデートやバックアップといった作業を忘れることもありません。自社で人員を確保する必要もなく、費用を抑えて業務を効率化できます。
関連:FileMaker(ファイルメーカー)の費用相場について
まとめ
FileMakerでのシステム開発の外注先としては、FileMakerを取り扱うシステム開発会社の他に、フリーランスのエンジニアやプログラマーという選択肢もあります。フリーランスのエンジニアやプログラマーなら個人と直接契約できるため、費用を抑えることができるでしょう。
フリーランスのエンジニアやプログラマーを探すなら、ランサーズを活用するのがおすすめです。ランサーズには多くのエンジニアやプログラマーが登録しているので、自社の業種や要求に見合ったフリーランサーが見つかるでしょう。
