「ShopifyでECサイトを運営しているけれど商品が全然売れない」
「ShopifyでCVRを上げるにはどうすればいいの?」
ShopifyでECサイトを運営していると、思ったように商品が売れないことも少なくありません。具体的にどのようなことに注意すれば、Shopifyで商品が売れるようになるのでしょうか。
本記事では、Shopifyで商品が売れない理由やShopifyで販売数を伸ばすポイントについて解説します。Shopifyの売上を改善したい人は、ぜひ参考にしてください。
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Shopifyで商品が売れない6つの理由
まずはShopifyで商品が売れない理由を6つご紹介します。
- 需要の少ない商品を売っている
- トレンド色が強い商品を販売している
- 見込み客を効果的に集客できていない
- ユーザーの属性に合った商品を販売していない
- 商品の価値を正しく伝えられていない
- リピーター化の施策が足りていない
1. 需要の少ない商品を売っている
需要の少ない商品は、Shopifyに限らずどこのECサイトに出品してもあまり売れません。
仮に売れるとしても、大手ECモールなど元々集客力のあるECサイトでしか購入されないのが現状です。そのため、Shopifyで商品の売り上げを伸ばすには、ある程度需要が見込める商品を売る必要があります。
商品の需要は通年まったく同じではなく、状況や時期によっても変動します。例えば、新型コロナウィルスが蔓延した2020年は口紅などの化粧品の需要が大幅に減り、マスクや消毒剤などの衛生用品の売上が大きく伸びました。
ユーザーの需要は常に変化することを意識しておきましょう。
2. トレンド色が強い商品を販売している
トレンド色が強い商品は、ある一定の時期を過ぎると売れなくなります。
例えば2019年には「タピオカ」が全国的なブームとなりましたが、2020年には人気が下火になり、2021年に至ってはメディアの話題にのぼることもほとんどありません。
Shopifyでも、トレンド色の強い商品ばかりを販売しているとユーザーに飽きられた瞬間に商品が売れなくなります。トレンド色の強い商品は、テレビやラジオ、YouTube、SNSなどメディアで話題になっている間に売るのが鉄則です。
3. 見込み客を効果的に集客できていない
SEO対策が不十分で、見込み客が効率的に集客できていない場合もShopifyで商品が売れません。
ECサイトは検索順位によりアクセス数が大きく増減しますので、ターゲットユーザーに合わせて適切なSEO対策をすることが有効な集客施策となります。
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また、SNSを利用していない場合も、見込み客を効果的に集客できていない可能性が高いです。SNSはユーザーの生活に根ざしたコミュニケーションツールのため、TwitterやInstagramなどのリツイートやいいね機能などをうまく活用すれば、あまりコストをかけずに自社商品を宣伝できる可能性があります。
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4. ユーザーの属性にあった商品を販売していない
どれほど市場価値が高く品質的にも優れた商品でも、見込み客のニーズにあわなければ売れません。
例えば効率的にダイエットしたい20代女性がユーザーの場合に、高価格帯のトレーニング器具を販売しても売上にはつながりにくいです。サイトに訪問してもらうことすら難しいかもしれません。
ShopifyのECサイトでも、趣味嗜好や性格など見込み客を徹底的にリサーチしたうえで、ユーザーが求めている商品を販売する必要があります。
5. 商品の価値を正しく伝えられていない
商品ページでは、商品の価値を効果的にアピールすることが大切です。
どれだけ優れた商品を販売しても、ユーザーが商品価値を正しく認識していなければ売れません。また、商品自体の価値が低くても、商品の訴求力が高ければ購入される可能性が高くなります。
例えばソファーを販売する場合は、価格や色、素材などを丁寧に説明する必要があります。商品解説だけで差別化ができない場合は、送料を無料にしたり保証期間を長くしたりするなど付加価値を提供するのがおすすめです。
6. リピーター化の施策が足りていない
リピーター化の施策が足りていないと、新規顧客ばかりに商品を売ることになり売上が安定しません。
新規顧客はたまたまECサイトにアクセスしたということが多く、商品を購入してくれる可能性も低いです。Shopifyでコンスタントに商品を売るには、新規顧客の獲得だけでなく、リピーターを増やすことにも重点を置きましょう。
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Shopifyで売れないときに意識したい15のポイントと改善策
Shopifyで商品が売れないときに意識したい15のポイントと改善策を解説します。
- ECサイトの方向性やバリューを見直す
- カゴ落ち防止機能を利用する
- メルマガを配信してリピーターを増やす
- ギフトカードを発行する
- サイトを分析して問題点を把握する
- SEO対策を行い検索順位を上げる
- トップページや個別ページのデザインを変える
- FAQページやチャットボットを導入する
- ユーザーに合った決済手段を用意する
- 商品の魅力や状態が伝わる画像を使用する
- SNSと連携して集客経路を増やす
- 広告を適切に運用する
- Shopifyのセキュリティ性能をアピールする
- ショップの情報を掲載する
- 良質な口コミやレビューを掲載する
1. ECサイトの方向性やバリューを見直す
市場規模や商品の需要、競合性などを考慮して、ECサイトの方向性やバリューを見直しましょう。顧客が自社ECサイトを選ぶ理由をしっかり把握したうえで、自社だけしか提供できない価値を見つけることが大切です。
2. カゴ落ち防止機能を利用する
カゴ落ちとは、商品がショッピングカートに入ったまま購入されない状態のことです。多くのECサイトで頻繁に発生するトラブルですので、できるだけ防止する必要があります。
Shopifyには、付属のMA(マーケティングオートメーション)ツールにカゴ落ち防止機能があります。商品がカート(カゴ)に入ったままの見込み客に対して自動でフォローアップメールを送るなど、便利な機能が利用できるので積極的に活用しましょう。
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3. メルマガを配信してリピーターを増やす
メルマガは、低コストで効果的なマーケティング手段として知られています。限定クーポンを配信したり無料ギフトカードを配布したりなど、リピーターを増やす施策に有効です。メルマガはテキストが中心のため、SNSのように見栄えの良い画像を用意する必要がありません。
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4. ギフトカードを発行する
Shopifyではスタンダードプラン以上でギフトカードが発行できます。ギフトカードは、あなたのECサイト限定で使えるストアクレジットです。競合との差別化ポイントになるため、うまく活用して新規の顧客獲得を目指しましょう。
また、キャンペーンや特典として購入者にギフトカードを発酵すれば、リピーターを増やす施策としても有効です。
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5. サイトを分析して問題点を把握する
ECサイトを改善するには、サイト分析をしてShopifyで売れない原因を把握することが重要です。顧客や運営に関わる担当者からの意見や分析ツールなども活用して、サイトに問題点がないかを多面的に分析しましょう。
Shopifyでは、スタンダードプラン以上でプロフェッショナルレポート機能が利用できます。時間経過による顧客数の変化や新規顧客とリピーターへの販売数など高度な分析ができるので、問題点の掘り起こしに活用をおすすめします。
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6. SEO対策を行い検索順位を上げる
適切なSEO対策を行って、ECサイトや商品ページの検索順位を上げましょう。検索エンジンからの自然流入を増やすことで、見込み客が効率的に集客できるようになります。
SEO施策としてShopifyのブログ機能では、ページのURLやタイトルタグ、メタディスクリプションなどのSEO項目が設定できます。ただし需要のあるキーワードだと大手ECモールより検索上位を獲得するのが難しいため、SEOのほかにコンテンツマーケティングも併用するとよいでしょう。
ユーザーニーズを解決するコンテンツを積極的に増やすことが重要です。
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7. トップページや個別ページのデザインを変える
トップページや個別ページのデザインは、顧客に好まれるECサイトのイメージと合うものに変えましょう。Shopifyには様々なデザインテンプレートが用意されているので、最適なボタン配置やページレイアウトなどを決めてください。
また、欲しい商品が見つかりやすくするようにサイト構造を見直すことも重要です。ECサイトを利用するユーザーの中には、目的の商品を見つけられなくてサイトを離脱する人も多くいます。
Shopifyで商品が売れない場合は、人気商品をトップページに配置したりサイト内の検索機能を向上させたりして、サイトのユーザビリティを高くしましょう。
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8. FAQページやチャットボットを導入する
カスタマーサポートは顧客満足度に大きな影響を与えます。多くのユーザーは商品を検討する際に、商品の状態や破損時の保証など、何らかの疑問や不安を抱えているものです。
しかしECサイトでは、実店舗のようにはお店のスタッフに相談ができません。Shopifyのトップページや商品ページに、FAQページやチャットボットを導入して、気軽に質問できる環境を整えることがカスタマーサポートとして効果的です。
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9. ユーザーに合った決済手段を用意する
ECサイトを利用する人の中には、自分が使っている決済手段がないことを理由にサイトから離脱する人も多くみられます。そこでECサイトでは、クレジットカードや電子決済、後払いなどの多様な決済手段を用意してあげましょう。
特にクレジットカードは多くユーザーが利用しているため、JCBやVISA、MasterCardなど複数のカード会社に対応できるように用意するのがおすすめです。
Shopifyでは、以下のような決済手段があります。見込み客がよく使う決済方法に備えておきましょう。
- Shopify ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
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10. 商品の魅力や状態が伝わる画像を使用する
ECサイトでは実店舗のように直接商品が確認できないため、写真や画像が購入率に大きな影響を与えます。商品画像の画質が悪かったり、商品画像が少なかったりすると商品が売れなくなりますので注意が必要です。
Shopifyのトップページや商品ページには、商品の魅力や状態が伝わる画像を使用しましょう。複数の角度から撮影した写真を用意して、商品の状態が十分伝わるようにしましょう。社内だけで対応できない場合は、プロのカメラマンに依頼することもできます。
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11. SNSと連携して集客経路を増やす
SNSは見込み客とリピーターの両方に情報が発信できます。InstagramやTwitterなど、SNSのいいねやリツイート機能を活用と自社商品やサービスが宣伝できます。広告よりもコストを抑えて見込み客が集客できるので積極的に活用しましょう。
SNSマーケティングでは、ユーザーに役立つ内容を定期的に発信して地道にフォロワーを増やすことが重要です。ユーザーに共感されるようなコンテンツを投稿して、自社商品やサービスのファンの獲得が目指せます。
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12. 広告を適切に運用する
広告を適切に運用して、見込み客を効率的に集客しましょう。
特にリスティング広告はGoogle検索で1位の記事よりも上部にコンテンツを表示できるので、検索エンジンからのアクセス数を向上させたいときにおすすめです。無料版のGoogleリスティング広告では、Google検索結果のバー直下にあるショッピングタグから無料で広告を配信できます。
広告運用は広告費などのコストがかかるものの、ショップの認知を向上させたり見込み客へのアプローチを効率化したりできる有効な集客手段のひとつです。予算に余裕のある場合は積極的に活用しましょう。
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13. Shopifyのセキュリティ性能をアピールする
ECサイトでは氏名や住所、クレジットカード番号などのプライバシー情報を伝える必要がありますので、セキュリティ性能の低さが見込み客を取り逃がす原因のひとつとなります。高レベルのSSL通信を実装したり、プライバシーポリシーを設定したりするなどして、情報漏洩を未然に防止しましょう。
Shopifyでは、クレジットカードを扱うために必要なセキュリティの標準規格であるPCI DSSレベル1を取得しています。そのほか、サイト運営者向けの二段階認証やアクセス権の制限機能なども備えていますので積極的に活用しましょう。
14. ショップの情報を掲載する
ストアや店舗の情報が詳しくわからないと、ユーザーは未発送や破損、返金対応などがなされないのではないかと不安になり購入をためらいます。ECサイトを運営する際は、しっかりとショップの情報を掲載してあげることが重要です。
ショップ情報を掲載する個別ページには、運営元の概要や住所などの基本情報はもちろんのこと、ECサイトを運営するに至った動機や経営理念なども掲載しましょう。ECサイトの目的や理念をストーリー形式で紹介することで、ショップへの信頼性が向上し、商品も売れやすくなります。
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15. 良質な口コミやレビューを掲載する
「めちゃくちゃ使いやすくてまた利用したい」「デザインがかっこよくて好き」といった良質な口コミやレビューは、売上に大きく貢献しますので積極的に活用しましょう。
ただし良質な口コミやレビューばかり掲載しすぎると、ユーザーからヤラセではないかと疑われる可能性がありますので、商品の悪い部分も適度に説明してあげることが大切です。
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Shopifyを使いこなして売上をアップしよう
Shopifyで商品が売れないのは、運営側の責任である可能性が高いです。ShopifyにはECサイトを運用するための必要な機能が豊富にありますので、使い方をしっかり学んでユーザーニーズに合わせたストアを構築しましょう。
Shopifyで売れない理由や対処法をしっかり理解して、サイト運営に役立ててください。
