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Shopifyの在庫管理手法まとめ!ツールやサービスも徹底解説

「欠品を防ぎたくて仕入れを多くしたら過剰在庫になってしまった」「在庫削減するよう指示を受けたけれど何をすればよいのかわからない」物販業に従事する方であれば、一度は在庫管理の難しさを実感したことがあるのではないでしょうか。そのような場合は、在庫管理機能のあるソフトウェアを活用するのがおすすめです。

本記事では、在庫管理が必要となる理由やShopifyで利用できる便利な機能について解説します。Shopifyの在庫管理に役立つツールや外部サービスについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

Shopifyで在庫管理をするべき2つの理由

在庫倉庫

Shopifyで在庫管理するべき2つの理由について解説します。

  1. 顧客満足度が向上する
  2. 最適なコスト管理ができる

1. 顧客満足度が向上する

ECサイトでは商品を早く受け取りたいユーザーが多く、注文してから配送するまでの日数が短くなるほど顧客満足度の向上につながります。顧客を満足させるためには注文後すぐに商品を発送する必要があり、在庫管理によって常に適切な在庫量を保持しなくてはなりません。

しかし在庫管理は、業務効率化ツールとの連携不足による入力ミスなどが発生しやすく、最適化するのが難しい業務です。そのため、Shopifyの在庫管理機能を利用して、在庫の追跡と調整などを画面上で一括管理することが、顧客満足度を向上させる上で重要になります。

2. 最適なコスト管理ができる

在庫管理は、コスト管理の面でも有利に働きます。

毎月必要な在庫量が把握できるために、無駄な仕入れや生産業務が発生しません。過剰に在庫を抱えることもないため、倉庫内の保管スペースが節約可能です。在庫予測を正確に立てられるようになると、ある一定の時期に商品をまとめて仕入れられます。つまり、1商品あたりの仕入れコストを減らすのに役立ちます。

Shopifyで利用できる6つの在庫管理機能

STOCK

Shopifyでは下記の6つの在庫管理機能を利用できます。

  1. 商品の在庫を確認する
  2. 商品の在庫状況を追跡する
  3. 商品の在庫数量を変更する
  4. 在庫切れ商品を非表示にする
  5. 仕入れ時の在庫情報を記録する
  6. ABC分析結果を確認できる

それぞれの在庫機能の詳細を確認してみましょう。

1. 商品の在庫を確認する

Shopifyでは「商品管理」ページですべての在庫商品が確認できます。現在の在庫数を確認したいときに利用しましょう。「商品ページ」では、色などのバリエーション別の在庫数も確認できます。

詳しいバリエーション別の商品在庫数を知りたい場合は「在庫ページ」に移動しましょう。「在庫ページ」では、出品状況やタグ、在庫数量などの条件を指定して、バリエーション別の商品が絞り込めます。

2. 商品の在庫状況を追跡する

Shopifyには、在庫状況を追跡する機能があります。商品在庫は時間経過により変動するため、追跡機能を使って常に在庫数を把握することが大切です。追跡機能は以下の手順で利用できます。

  1. Shopifyの管理画面で「商品」→「すべての商品」と進む
  2. 在庫確認する商品をクリックする
  3. 「在庫」の項から「在庫を追跡する」を選択する
  4. 在庫切れでもユーザーが商品を購入できるようにする場合は「在庫切れの場合でも販売を続ける」を選択する
  5. 「数量」の項から、各ロケーションの在庫情報を入力する
  6. 「保存」をクリックする

バリエーションも同様の手順で確認可能です。また、手順4の「在庫切れの場合でも販売を続ける」については、近々商品を入荷することが確実な場合や、数ヶ月先の予約商品を扱う場合などに利用するとよいでしょう。

3. 商品の在庫数量を変更する

商品の在庫数量は「在庫ページ」や「商品の詳細ページ」から直接変更するか、CSVファイルをサーバーにアップロードする方法で調整できます。一括編集は「商品ページ」の管理画面で操作可能です。もし複数の場所で在庫を保管している場合には、ロケーションごとに在庫数量が調整できます。

4. 在庫切れ商品を非表示にする

Shopifyでは、在庫切れした商品をユーザーに表示しないように設定できます。商品を購入しようとしたときに在庫がないとユーザーは失望して購買意欲を失ってしまうために、在庫切れ商品はできるだけ非表示にした方がよいでしょう。

在庫切れ商品を非表示にするには、条件付きで商品を絞り込める「自動コレクション機能」を活用すると便利です。

自動コレクションに「在庫数が0より大きい」という条件を入力すれば、在庫がなくなった時点で条件に合致して商品が自動で非表示になります。ただし、自動コレクション機能で在庫切れ商品を非表示に設定するには、在庫の追跡機能を有効化していることが条件です。

また、在庫切れ商品の非表示設定は、デフォルトのカタログコレクションやアプリからでも設定できます。Shopify Plusでは、専用アプリの「Shopify Flow」で非表示にすることが可能です。

5. 仕入れ時の在庫情報を記録する

Shopifyでは注文書を仕入れ業者に提出し、ECサイト運営者から仕入れ業者への注文が確定した時点で在庫情報を記録できるようになります。仕入管理機能を利用すると、複数のロケーション間で在庫の移動が可能です。商品の詳細ページでは、仕入れた商品の数量や、自社の在庫ロケーションに到着する予定日時を確認できます。

6. ABC分析結果を確認できる

ABC分析とは、商品を3つのカテゴリーに分類してどの商品が売上に最も貢献しているのかを明確にする分析手法で、在庫管理を最適化したいときにおすすめの分析手法です。

売上に貢献している商品とそうでない商品が整理できるために、より多く仕入れるべき商品が見えてきます。

ただしビジネスにおいて、売上に貢献する要素はそれほど多くありません。有名な数理法則のひとつであるパレートの法則では「売上の8割は2割の社員に依存する」というように、社会や自然などのさまざまな事象に「80:20の法則」が適用されています。

ECサイトに当てはめると、実際に売上に貢献している商品は全体の2割しかないことになります。もちろん残りの8割の商品も販売戦略上重要な役割がありますが、ECサイトでもパレートの法則のような傾向があることを念頭におくべきでしょう。

売上に貢献していない商品は在庫リスクになりやすいために、適切に在庫管理する必要があります。

Shopifyでは、スタンダードプラン以上で管理画面からABC分析のレポートが利用できます。Shopify Liteやベーシックプランでも、Shopifyアプリストアから専用アプリを導入すれば、ABC分析レポートにアクセス可能です。

Shopifyでの在庫管理が楽になる便利ツール3選

在庫管理は重要な業務と分かっていても煩雑なために、できるだけ効率化したいと思っている人も多いのではないでしょうか。ここではShopifyの在庫管理が楽になる便利ツールをご紹介します。

1. 在庫の一元管理ができる「Shopify POS

「Shopify POS」の画面

POSとは、商品が売れた日時や場所などの販売情報を記録するシステムです。売上の実態調査やマーケティングに欠かせないツールですが、在庫管理に関する機能がありません。

そのため、コンビニなどではレジにPOSシステムを組み込んだ「POSレジ」を導入して、販売管理と在庫管理を効率化しています。しかし、POSレジは高価な機材が必要になるなど、導入コストが高いことで有名です。

Shopify POSは実店舗で販売した商品情報をそのままPOSに記録できるため、POSレジのように高度な機材を導入せずに在庫管理ができます。実店舗とオンラインストアの在庫管理を効率化したい人におすすめです。

Shopifyでは無料の「Shopify POS」のほかに、有料版の「Shopify POS Pro」がリリースされています。Shopify POS proは、より販売管理を便利にする機能があるアドオンです。14日間の無料トライアルが設定されています。

2. Shopify専用アプリ「在庫アラート

「在庫アラート」の画面

在庫アラートは、商品の在庫が切れそうになったらメールで知らせてくれるアプリです。月額29ドルから利用でき、30日間の無料トライアル期間が設定されています。在庫切れ商品をできるだけ減らしたいという人におすすめです。

3. 在庫予測・提案アプリ「Stocky」

Stockyは、Shopify POS Proのサブスクリプションに搭載されている在庫管理アプリです。過去の売上状況から必要な在庫数を予測提案してくれます。非常に在庫管理がしやすくなるので、Shopify POS Proを利用している人は導入の検討をおすすめします。

Shopifyで利用できる在庫管理システム10選

ECサイトの画面

Shopifyでの在庫管理は、内部機能を使うほかに、外部サービスを利用する方法もあります。しかし具体的にどのような在庫管理システムを導入すればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。そこでおすすめの在庫管理システムを10個ご紹介します。

1. ネクストエンジン|Hamee株式会社

ネクストエンジンは、多くの企業に利用されている在庫管理サービスです。自前のECサイトを運営しているため、ECサイトの運営者目線に沿ったサポートをしてくれます。ECサイトの運営を自動化したい人におすすめです。カスタマイズ性能にも優れており、ストアの規模に応じて柔軟に機能を追加できます。

ネクストエンジンのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
通常プラン無料10,000円5円~25円/1件
(受注件数により変動)

2. ロジクラ|株式会社ロジクラ

ロジクラは、入荷や出荷なども管理できる在庫管理サービスです。スマートフォンを使ったピッキングや追跡管理など、在庫管理に役立つ機能が豊富に用意されています。入荷から出荷、在庫管理まで一元管理したい人におすすめです。

無料プランでは月50件まで出荷できますが、カートやモール連携などの機能は利用できません。商品登録数が50件を超えたら有料プランに移行することをおすすめします。

ロジクラのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
Freeプラン無料無料50件/月まで無料
Liteプラン無料9,000円100件を超える場合は25円/1件
Standardプラン無料25,000円800件を超える場合は15円/1件
Premiumプラン無料40,000円2,000件を超える場合は10円/1件、5,000件を超える場合は5円/1出荷

3. ロジレス|株式会社ロジレス

ロジレスは、入出荷業務や在庫管理を自動化できるサービスです。出荷期限日やロット管理などの在庫管理機能を提供しています。キーエンス製ハンディターミナルやAndroidスマートフォンアプリ、バーコードスキャナに対応しているため倉庫内作業を効率化したい人におすすめです。複数ロケーションからの自動配送にも対応しています。

ロジレスのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
通常プラン要お問い合わせ22,000円2~20円/1件
(受注件数により変動)

4. シッピーノ|シッピーノ株式会社

シッピーノは、出荷業務を自動化できるサービスです。受注から出荷まですべて自動化され、在庫数量も24時間体制でショップ側と自動連携できます。受注から在庫管理まで自動化させたいという人におすすめです。出荷時のエラーもほとんど発生しません。

シッピーノのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(自動出荷の合計件数)従量課金(商品の識別コード数の合計)
通常プラン無料9,800円無料~30円/1件あたり無料~20,000円/月

5. オープンロジ|株式会社オープンロジ

オープンロジは、9,500社以上のShopify運営会社と取引実績のある物流アウトソーシングサービスです。事業の拡大や急激な出荷数の増大などにも柔軟に対応できます。メールアドレスだけで利用できる手軽さが特徴的で、運用に際し細かなシステム調整なども必要ありません。世界120カ国への海外発送にも対応しています。

オープンロジのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用入庫料(1商品あたり)保管料(1商品あたり)配送料金(国内)
通常プラン無料18円0.2~10円/日(サイズごとに変動)370~1,220円(サイズごとに変動)

6. AnyLogi|AnyMind Group株式会社

AnyLogiは、D2Cビジネス向けの物流管理プラットフォームです。倉庫に保管されている在庫数をECサイト上で自動連携できます。ひとつのプラットフォーム上で入出荷や在庫情報を管理したい人におすすめです。

AnyLogiのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用入庫料(1商品あたり)保管料(1商品あたり)配送料金(国内)
通常プラン無料15円7,600円(坪単価)370~1,300 円(サイズごとに変動)

7. mimosa|株式会社ダイアログ

mimosaは、クラウド型の在庫管理システムです。業界別にテンプレートを用意しているため、余計な初期設定などが必要ありません。入出荷数や当日の入出荷進捗状況などを、グラフを用いて視覚的に確認できます。パソコンやスマホ、ハンディターミナルなど、対応するデバイスの種類も豊富です。

mimosaのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
定額プラン要お問い合わせ55,000円-(月額のみ)
従量課金プラン要お問い合わせ11,000円出荷伝票数に応じて課金

8. はぴロジ|株式会社はぴロジ

はぴロジは、クラウドシステム「ASIMS」を利用した流通インフラプラットフォームです。倉庫の棚入れや検品、ピッキングなどのバックヤード業務を自動化できます。ロケーションごとに在庫管理を設定することも可能です。ショップで売れた商品の在庫情報を、Shopify上に自動連携できます。

はぴロジのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
通常プラン要お問い合わせ要お問い合わせ要お問い合わせ

9. mylogi|アートトレーディング株式会社

mylogiは、EC事業者向けの自動出荷プランを提供している在庫管理システムです。バーコードによる入出荷検品や複数ロケーションでの在庫管理機能などを利用できます。出荷作業や在庫管理業務を効率化させたい人におすすめです。

mylogiのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金
mylogi EC100,000円30,000円
mylogi standard300,000円50,000円

10. Lismoa|株式会社illustrious

Lismoaは、D2Cに特化した内部分析システムです。Shopifyで販売した商品の注文情報や在庫情報を一元管理できます。注文データや在庫データを内部分析したい人におすすめです。

Lismoaのプラン内容は下表の通りです。

プラン名初期費用月額料金従量課金(受注1件あたり)
通常プラン要お問い合わせ要お問い合わせ要お問い合わせ

Shopifyの在庫管理を効率化して売上をアップさせよう

在庫管理は、顧客満足度を向上させコスト管理を最適化させる重要な業務です。

Shopifyには在庫管理に役立つ機能が豊富に用意されているため、積極的に活用して適切な在庫量が確保できるようにしましょう。Shopifyの在庫管理を効率化して、売上をアップさせてください。