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ECサイトの発送代行サービス8選!メリットや選び方を解説

自社で手が回らず発送業務が負担になっている、発送業務の経験やノウハウがないなど、代行サービスを利用を検討中のECサイト運営者様も多いのではないでしょうか。ECサイトの発送代行サービスは種類が多く、得意なジャンルや費用などもさまざまです。

本記事では、ECサイトの発送代行サービスが重要な理由やメリット・デメリット、おすすめの会社について解説します。人気のサービスや導入時の注意点なども解説しますので、ECサイトの運営にお役立てください。

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ECサイトの発送代行サービスが普及した背景

荷物を運ぶ木の人形

発送業務はスピードと正確さが求められるため、ECサイトの事業規模が大きくなるほど煩雑になりがちです。そのため大手のECサイトほど物流業務にかかる負担が大きくなり、慢性的な人手不足に悩まされています。

ECサイトの発送代行サービスは、このような人手不足に対応するために普及していきました。現在はBtoBやBtoC向けの一般的なECサイトだけでなく、オークションサイトやフリマアプリにも需要が広がっています。

EC発送代行サービスの対象となる主な業務

封された商品とガムテープ類

EC発送代行サービスの対象となる主な業務は、以下のようなものがあります。

  • 在庫の管理
  • 伝票の入力
  • ピッキング
  • 梱包
  • 発送

中には商品の組み立てなどを行うところもあるので、発送代行サービスを利用する際はどのような業務がサービスの対象となるのか事前によく確認しておきましょう。特に生物や生鮮食品などを扱うネットショップでは、通常の発送業務に加えて冷蔵や冷凍管理が必要になります。

ECサイトの発送代行サービスを利用した方がよい4つの理由

複数の梱包素材

ECサイトの発送代行サービスを利用すると、どのような利点があるのでしょうか。ECサイトの発送代行サービスを利用した方がよい理由は、以下の4つです。

  1. 発送業務に関するコストを抑えられる
  2. 正確な発注業務ができる
  3. 重要なEC業務に集中できるようになる
  4. EC業務全体が可視化される

詳しく解説していきます。

1. 発送業務に関するコストを抑えられる

発送代行サービスを利用することで、在庫の保管スペースがいらなくなり、梱包やピッキング作業などにかかっていた人的コストを削減できます。外部人材を効率的に活用できるため、発送業務のために広告費をかけてアルバイトやパートを採用する必要もありません。

2. 正確な発注業務ができる

代行会社は、発注業務の知識と経験が豊富なプロフェッショナル集団です。業務フロー内にヒューマンエラーを防ぐための仕組みがすでに確立されているため、誤発送や入力間違いなどのミスがほとんど起こりません。受注・梱包・配送に至るまで安定した発送業務を行えます。

3. 重要なEC業務に集中できるようになる

代行会社に発送業務を任せることで、マーケティング戦略や企画立案などの重要な業務に社内リソースを集中できるようになります。発送業務は、業務フローや仕組みを構築すればそれほど難しいものではありません。ECサイトの規模が大きくなり人手が足りなくなったときは、外部企業に業務を任せましょう。

4. EC業務全体が可視化される

発送業務を外部に委託すると、在庫のコストや回転率が可視化され商品を管理しやすくなります。複数の商品を社内だけで管理すると、在庫ごとにどれくらいの管理コストがかかっているのか分からなくなることも多くなります。

発送代行サービスを利用する3つのデメリット

封筒と緩衝材とガムテープ

発送代行サービスを利用するデメリットは、以下の3つが挙げられます。

  1. 発送業務に関するノウハウが得られない
  2. 機密情報を自社で管理できない
  3. 配送システムが独特だとコスト高になる可能性がある

それぞれの概要や理由について詳しく見ていきましょう。

1. 発送業務に関するノウハウが得られない

代行サービスを利用すると、ベンダー側が業務データを保有するため、社内で発送関連業務のノウハウや知識を蓄積できません。このような状態で代行サービスの利用をやめて社内で発送業務を行おうと思っても、失敗する可能性が高くなります。

2. 機密情報を自社で管理できない

発送代行サービスを利用すると、顧客の名前や住所などの機密情報を外部企業と共有するため、社内だけで発送業務を行うときと比べて情報漏えいリスクが高くなります。

発送業務を外部委託する際は、強固な情報管理体制を敷いている代行会社を選び、個人情報が漏れないように注意しましょう。

3. 配送システムが独特だとコスト高になる可能性がある

特殊な商品を扱うなどして配送システムが独特になると、業務委託できる会社が少なくなりコスト高になる可能性があります。発送代行会社を選ぶ際は、自社が求める配送システムに対応できるかどうか確認しましょう。

また、季節変動や市場の変化などでイレギュラーな事態が発生した場合でも、追加料金を請求されコスト高になる可能性があります。

ECサイトの発送代行サービスを利用した方がよい会社

実際にどのようなECサイトが発送代行サービスの恩恵を受けられるのでしょうか。発送代行サービスを利用した方がよいのは、以下のような会社です。

  • 発送業務が妨げになり基幹業務がおろそかになっている会社
  • 発送業務関連の人件費がかかりすぎている会社

ECサイトの業務コストや人件費は、発送作業が多くなるほど増えていきます。月200件以上の出荷業務が発生する場合は、発送代行サービスの利用を検討したほうがよいでしょう。ただし発送代行サービスに切り替えるタイミングは扱う商材によっても変わるため、現場のスタッフの意見も参考にすることをおすすめします。

自社に合った発送代行サービスを選ぶ際に意識したい7つのポイント

自社に合った発送代行サービスを選ぶ際に意識したいポイントは下記の7つです。

  • 予算と費用のバランスがあっているか
  • 商品の出荷可能数や在庫の保管場所が適切か
  • サポート体制が充実しているか
  • 自社ECサイトのジャンルに合っているか
  • 発送代行業者としての実績が十分か
  • 多様な梱包方法に対応しているか
  • ECサイトのシステムと連携できるか

それぞれどのような点が重要なのか詳しく解説します。

1. 予算と費用のバランスがあっているか

発送代行サービスを選ぶ基準として料金を重視する人も多いのではないでしょうか。発送代行サービスでは、月額料金や倉庫の使用料などの固定費と、ピッキング料金や梱包費、入庫費用などの変動費を支払うことが多くなります。

業者によって「1出荷あたり〇円」と提示しているところもあれば、入庫費や保管料などを個別に設定している場合もあるので、どのような料金設定になっているか事前によく確認しましょう。

2. 商品の出荷可能数や在庫の保管場所が適切か

発送代行サービスを選ぶ際は、月にどのくらいの数を出荷できるのか事前によく確認しておきましょう。また、商品の保管場所が遠すぎるとトラブルがあったときに対応できなくなるため、どこに在庫が保管されているか確認することも大切です。

発送代行会社は、季節ごとのイベントやキャンペーンなどで一時的に出荷増になったときでも柔軟に対応してくれる業者を選びましょう。

3. サポート体制が充実しているか

発送代行会社は、企業のサービスに関する疑問や問い合わせに対して、真摯に対応してくれるところがおすすめです。住所不備などにより配送トラブルが発生したときでも、しっかりと問題解決に動いてくれる業者を選びましょう。

4. 自社ECサイトのジャンルに合っているか

発送代行会社は、ベンダーによって得意とするジャンルが異なります。そのため発送代行サービスを利用する際は、自社ECサイトの商品に適した配送システムになっているかを確認しましょう。発送代行会社それぞれの特徴や強みを理解して、自社に合ったサービスを選んでください。

5. 発送代行業者としての実績が十分か

発送代行の実績が豊富なところは、発送業務に関するノウハウや知識が蓄積されているため、高品質のサービスを提供してくれる可能性が高くなります。ECサイトのシステムと業者のシステムを連携が得意なため、ITスキルの高い社員も豊富に在籍しています。

発送代行サービスは、実績が豊富なところを選びましょう。

6. 多様な梱包方法に対応しているか

発送代行サービスを利用する際は、ECサイトの商材に合わせた梱包ができるか確認しましょう。たとえばギフト商品を扱うECサイトでは、おしゃれな箱や巾着袋などを利用したプレゼント用のラッピングを行うことが不可欠です。

また、バレンタインデーやクリスマスなどのイベント時期は、普段とは異なる梱包方法を望むユーザーが多く、ECサイトの売上も大幅に向上します。ユーザーの特別なニーズにも柔軟に対応できるように、多様な梱包方法を用意してあげましょう。

7. ECサイトのシステムと連携できるか

発送代行サービスを利用するには、自社ECサイトが使用している受注管理システムや在庫管理システムなどと、業者が利用しているシステムを相互に連携させる必要があります。ベンダーによっては対応していないシステムもあるので、事前にどのようなシステムを連携できるのかよく確認しておきましょう。

おすすめのECサイト発送代行サービス8選

本項では、おすすめのECサイト発送代行サービスを8つご紹介します。

1. ロジー.com

ロジー.comは、わかりやすい料金設定が特徴的な発送代行サービスです。発生する料金は送料と手数料のみで、保管費やピッキング料金などの作業費は一切かかりません。余分な費用がすべてカットされているため、コスト管理を重視する企業におすすめです。

ロジー.comの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・送料:200円/件~
・手数料:~300円/件
・業界最安値の料金設定
・手書きメッセージシール対応
・プレゼント包装対応

ロジー.comの公式サイト

2. ウルロジ

ウルロジは、中小規模のECサイトにおすすめの発送代行サービスです。自社倉庫を保有しているため、料金が比較的安く設定されています。専門のコンサルタントが在籍しているため、物流関連のトラブルが発生したときでも柔軟に対応可能です。

ウルロジの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・送料:300~950円
・基本料:30,000円/月
・入庫・検品料:20円/個
・追加ピッキング料:20円/個
・13時までの出荷指示については当日出荷が可能

ウルロジの公式サイト

3. ケイアイロジ

ケイアイロジは、入庫・梱包・発送まで一括管理してくれる発送代行サービスです。オプションでカタログやチラシ、DMなどを同梱できます。物流ノウハウが豊富なスタッフが在籍しているため、初めて発送代行サービスを利用する人にもおすすめです。

ケイアイロジの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・手数料:~330円
・在庫保管料:1段月額1,100円~
・12時までの発送指示で当日出荷が可能
・小規模ECサイトや個人事業主も利用可能

ケイアイロジの公式サイト

4. エスプールロジスティクス

エスプールロジスティクスは、商品が購入されて顧客のもとに届くまでの一連の業務を代行してくれるサービスです。入庫や出荷などの発送業務のほかに、受注管理やコールセンターなどのバックヤード業務も代行してくれます。

エスプールロジスティクスの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・要お問い合わせ・最短2週間~1カ月程度で導入可能

エスプールロジスティクスの公式サイト

5. EC物流ドットコム

EC物流ドットコムは、実績が豊富な発送代行サービスです。1988年の創業から30年以上にわたって蓄積してきたノウハウをもとに、高品質な発送代行サービスを提供してくれます。商品の売上数に応じてサービス内容を変更することも可能です。

EC物流ドットコムの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・要お問い合わせ・東京と埼玉に3つの物流拠点を持つ
・10tトラックや40フィートコンテナに対応

EC物流ドットコムの公式サイト

6. Label

Labelは、DMの発送や軽作業での梱包発送を代行してくれるサービスです。商品サンプルやパンフレット、カタログなどを手作業で丁寧に梱包してくれます。海外に物流拠点をもつ大手運送会社と提携しているため、海外向けECサイトを運営している人にもおすすめです。

Labelの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・要お問い合わせ・宛名データの加工や印字が可能
・配送日時の指定や定期便などが可能

Labelの公式サイト

7. はぴロジ

はぴロジは、外部ツールとの連携機能に優れた発送代行サービスです。独自のクラウド物流システム「ASIMS」を媒介として利用することで、システム同士の連携コストを削減しています。ECモールやShopifyとの連携も簡単です。

はぴロジの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・要お問い合わせ・あらゆる規模のECサイトに対応可能
・システム同士の連携コストが低い

はぴロジの公式サイト

8. シッピーノ

シッピーノは、配送スピードに定評がある発送代行サービスです。 FBAなど数多くの物流倉庫と提携しているため、注文確定から出荷までスムーズに進みます。通常とは別の倉庫を活用することで、ギフト用の梱包を行うことも可能です。

シッピーノの料金と特徴を以下の表で紹介します。

料金特徴
・1連携につき9,800円
・自動出荷件数による従量料金:無料~30円/件
・SKU数に応じた課金:無料~
・注文確定から出荷指示までのスパンが短い
・1カ月間の無料トライアルあり
・受注から在庫同期まで完全自動化

シッピーノの公式サイト

発送代行サービスを利用する際に意識したい2つのポイント

発送代行サービスを利用する際に意識したいポイントは以下の2つです。

  1. どれくらいの業務コストが削減されるのか確認する
  2. 事前に倉庫見学させてもらう

それぞれどのようなポイントが重要なのか、次項で詳しく紹介します。

1. どれくらいの業務コストが削減されるのか確認する

発送代行サービスを利用することで、どの程度メリットがあるのか業務量を基準にしっかりと確認しましょう。現在の業務コストの発生状況を把握し、発送代行サービスを利用することで削減される業務コスト・業務量について確認してください。

2. 事前に倉庫見学させてもらう

発送代行会社に発送業務を委託すると、自社で商品を管理できなくなるため事前に倉庫見学することをおすすめします。倉庫の状態や在庫の保管方法、スタッフの雰囲気などを確認し、自社商品を預けても大丈夫な業者かどうか判断しましょう。

発送代行サービスを活用してECサイトの運営業務を効率化しよう

ECサイトの発送業務を行うには、商品を保管するための倉庫や梱包・ピッキングなどを行う人材が不可欠です。事業規模が大きくなるほどコストも大きくなるため、社内だけで業務を進めるのが困難な場合は発送代行会社を利用しましょう。

発送代行サービスを活用して、ECサイトの運営業務を効率化してください。

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