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ShopifyとGoogle Analyticsを連携させる方法は2つある!連携手順も解説

Shopifyのストア分析はアクセス解析に便利な機能が豊富に搭載されていますが、より詳しいレポートを参照するにはプランをアップグレードしなくてはなりません。そのため、ユーザーの行動特性を詳しく知りたい場合は、低コストで利用できるGoogle Analyticsを併用するとよいでしょう。

本記事では、ShopifyでGoogle Analyticsを利用するメリットや設定方法について詳しく解説します。ECサイトでアクセス解析する際の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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Shopifyのアクセス解析にはGoogle Analyticsを活用しよう

ネット犯罪

Shopifyにはストア分析という独自のアクセス解析機能が搭載されていますので、別途Google Analyticsを導入する必要はないと考える人もいるのではないでしょうか。しかしShopifyのストア分析機能は、Shopify内で制作したECサイトにのみ対応しているために万能ではありません。

そのため、Shopifyで運営するECサイトと別媒体で運営するECサイトを同じ条件でアクセス解析するには、汎用性の高いGoogle Analyticsを併用する必要があります。Google Analyticsを活用することで、GoogleやYahoo!広告などのコンバージョン分析を行うことも可能です。

Shopifyのストア分析機能は、低プランだと性能を存分に発揮できないこともあります。高精度なアクセス解析を行うにはプランをアップグレードする必要があるため、低コストでユーザーの行動特性を知りたい場合は、無料ながら高精度のアクセス解析機能を備えるGoogle Analyticsの導入がおすすめです。

Shopifyで連携できるGoogle Analyticsの機能は2種類

エプロン姿でパソコンを操作する女性

Shopifyで連携できるGoogle Analyticsの機能は、以下の2種類です。

  1. ユニバーサルアナリティクス
  2. Googleアナリティクス4

それぞれの概要や特徴について解説します。

1. ユニバーサルアナリティクス

ユニバーサルアナリティクスは、2020年10月14日より前に提供されていたGoogle Analyticsのアクセス解析機能です。2022年1月現在すでに前世代のバージョンとなっていますが、独自性のある機能や仕様を搭載していることから、今でも多くの企業に活用されています。

Googleアナリティクス4に実装されていない機能も存在するため、まだまだ現役で利用している企業も多いです。

2. Googleアナリティクス4

Googleアナリティクス4は、現在主流となっているGoogle Analyticsのアクセス解析機能です。ユニバーサルアナリティクスのようにWebサイトへの訪問数ではなく、ユーザーがWebサイト内で行った行動をもとにデータ解析を行います。

直帰率と離脱率ではなくセッションの長さなどを計測したり、より詳細なイベント機能を利用できたりと、高度な解析機能が豊富です。ただし計測方法が従来の方法とはまったく異なるため、ユニバーサルアナリティクスとの解析結果や運用方法との違いを考慮したうえで運用する必要があります。

ユニバーサルアナリティクスを長年利用している企業は、Googleアナリティクス4への移行を検討しつつ、しばらくはユニバーサルアナリティクスとの併用を考えるとよいでしょう。

Shopifyでユニバーサルアナリティクスを設定する方法

ユニバーサルアナリティクスには独自の機能や仕様が多いため、まだまだ現役で利用したいという人も多いのではないでしょうか。Shopifyで作成したECサイトにユニバーサルアナリティクスを設定する手順について以下で紹介します。

  1. Google Analyticsのアカウントを作成
  2. プロパティを作成」をクリック
  3. 詳細オプションを表示」をクリック
  4. ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」のスイッチをオン
  5. ECサイトの情報を入力
  6. 「ユニバーサルアナリティクスプロパティのみを使用する」をチェック
  7. Shopifyの「オンラインストア」から「各種設定」に移動
  8. Googleアナリティクスのセクションにプロパティのコードをコピー&ペースト

ShopifyでGoogleアナリティクス4を設定する3つのパターン

2022年1月現在、Shopifyの管理画面から設定できるGoogle Analyticsはユニバーサルアナリティクスのみです。Googleアナリティクス4を利用したい人は、Googleタグマネージャーなどを利用して個別に手動設定してあげる必要があります。

ShopifyでGoogleアナリティクス4を設定する方法について以下で紹介します。

  1. 新規にGoogleアナリティクス4を設定する場合
  2. ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4を併用する場合
  3. 既存のユニバーサルアナリティクスにGoogleアナリティクス4を追加する場合

1. 新規にGoogleアナリティクス4を設定する場合

Googleアナリティクス4のみを設定したい場合は、以下の手順に従ってECサイトにGoogleアナリティクス4のプロパティを設定します。

  1. 「プロパティを作成」をクリック
  2. 業種と事業規模を選択
  3. アナリティクスの利用規約に同意
  4. 「ウェブ」をクリックしECサイトの情報を入力
  5. 「ストリームを作成」をクリック
  6. Googleタグマネージャーに移動して「タグ→新規」の順にクリック
  7. 「Google アナリティクス:GA4 設定」を選択
  8. Googleアナリティクス4用の測定IDを入力
  9. そのほかの各パラメータなどを入力

2. ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4を併用する場合

ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4を併用する手順は、以下の通りです。

  1. ユニバーサルアナリティクスの1~5の手順を実施
  2. 「Googleアナリティクス4プロパティとユニバーサルアナリティクスプロパティの両方」をチェック
  3. GoogleタグマネージャーでユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4プロパティを設定

3. 既存のユニバーサルアナリティクスにGoogleアナリティクス4を追加する場合

既存のユニバーサルアナリティクスにGoogleアナリティクス4を追加する場合は、以下の手順をもとに新規プロパティを設定します。

  1. Googleアナリティクの管理画面から「GA4設定アシスタント」をクリック
  2. 「新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する」から「ようこそ」をクリック
  3. 「プロパティを作成」をクリック
  4. GoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクス4プロパティを設定

ShopifyでGoogle Analyticsを利用する際に意識したい8つのポイント

タブレットとスマートフォン画面

Google Analyticsを利用したアクセス解析によって、Shopifyを成功させたいという人も多いのではないでしょうか。ShopifyでGoogle Analyticsを利用する際に意識したい8つのポイントについて詳しく解説します。

  1. eコマーストラッキングを設定する
  2. 通貨を設定する
  3. Google Search Consoleを設定する
  4. サイトマップを送信する
  5. Shopifyのスタンダードプラン以上を利用する
  6. Google AnalyticsとShopifyのストア分析を使い分ける
  7. 各種EC指標の目標値を設定する
  8. Shopifyのアプリもうまく活用する

1. eコマーストラッキングを設定する

eコマーストラッキングとは、売上や収益、販売商品などを追跡調査できる機能のことです。ECサイトの運営に必要なデータを分析し正確な意思決定を行うのに役立つので、Google Analyticsを利用する際は必ず設定することをおすすめします。eコマーストラッキングを設定する手順は以下の通りです。

  1. Google Analyticsの管理画面に移動し「eコマースの設定」をクリック
  2. 「eコマースの有効化」をオン
  3. Shopifyの管理画面に移動し「拡張eコマースを使用します」にチェック

2. 通貨を設定する

eコマーストラッキングを設定する際は、通貨も一緒に設定しておきましょう。デフォルトでは米ドルになっていますので、Google Analyticsの管理画面から「ビューの設定」をクリックし、自社ECサイトに最適な通貨を設定してください。

3. Google Search Consoleを設定する

Google Search Consoleは、サイトの訪問数やクリック率、検索結果の順位などを測定し、ユーザーがShopifyで作成されたECサイトに訪問してくるまでの道のりを分析できます。ユーザーがどのような経路でECサイトにアクセスしてきたのかが理解できるため必ず設定しましょう。

ShopifyでGoogle Search Consoleを設定する手順は以下の通りです。

  1. Google Search Consoleのアカウントを作成する
  2. 管理画面に移動し「プロパティを追加」をクリック
  3. URLプレフィックスにECサイトのURLを入力
  4. 出力されたHTMLタグをコピー
  5. Shopify管理画面に移動し「オンラインストア→テーマ」と選択
  6. 「アクション→コードを編集する」と選択
  7. 左サイドバーの「theme.liquid」を選択
  8. タグ内にHTMLタグをペースト

4. サイトマップを送信する

サイトマップとは、Webサイトの内容を一目でわかるようにした構成図のことです。ECサイトの構造を俯瞰的に確認したり、クローラーにECサイトの内容を端的に伝えたりする効果があるため、必ず検索エンジンに送信しておきましょう。

ShopifyでECサイトのサイトマップを送信する手順は以下の通りです。

  1. Google Search Consoleの管理画面に移動
  2. 左メニューの「サイトマップ」を選択
  3. 「サイトのURL/sitemap.xml」を入力

5. Shopifyのスタンダードプラン以上を利用する

ECサイトのアクセス解析を行うにあたり、Shopifyのストア分析も有効活用したい人は多いのではないでしょうか。Shopifyのストア分析は非常に便利なツールですが、低プランだと利用できる機能が限られるため性能を最大限に発揮できません。

そのためShopifyのストア分析とGoogle Analyticsを併用する際は、スタンダードプラン以上のサービスを利用しましょう。

6. Google AnalyticsとShopifyのストア分析を使い分ける

Google AnalyticsとShopifyのストア分析は、それぞれ解析できる項目や特徴が異なるので、目的に合わせて柔軟に使い分けましょう。

Google Analyticsは、ECサイトにアクセスしてきた人の数やデバイス、地域などを解析できるため、サイト内におけるユーザーの属性や行動分析に利用することをおすすめします。

Shopifyのストア分析は、商品の売上や購入のされ方、利益率などを確認できるため、決済周りの分析に利用するとよいでしょう。

7. 各種EC指標の目標値を設定する

ECサイトの効果検証・改善を行うにはまず、各指標の目標値を設定する必要があります。ページごとのアクセス数や商品のコンバージョン率などの目標値を設定し、ECサイトにとってどのような戦略が有効なのか分析できるようにしましょう。EC指標の目標値を設定する手順は以下の通りです。

  1. Googleアナリティクスの画面左下にある歯車のマークをクリック
  2. 右サイドの項目から「目標」をクリック
  3. 「新しい目標」をクリック
  4. 目標値の名前や内容を選択

8. Shopifyのアプリもうまく活用する

Shopifyには便利なアプリが数多くリリースされているので積極的に活用することをおすすめします。例えば「Pafit Tag Management」は、Googleタグマネージャーを利用せずに、Shopifyで作成したECサイトのアクセス解析を行えるアプリです。Googleアナリティクス4を含めたさまざまなマーケティングタグを利用できます。

Shopifyでアクセス解析する際に意識したい4つのポイント

フリマアプリのイメージ

Shopifyでアクセス解析する際に意識したいポイントを4つご紹介します。

  1. PDCAサイクルをまわす
  2. 重要度の高いページから改善していく
  3. サイトの表示スピードが早いか
  4. 商品購入までのステップが明確か

1. PDCAサイクルをまわす

ECサイトの運営を成功させるには、アクセス数やコンバージョン率などのデータをもとに問題点や施策を分析し、PDCAサイクルを回す必要があります。検証と改善を繰り返して、各指標の目標値を地道に達成していきましょう。

2. 重要度の高いページから改善していく

重要度の高いページは他のページよりも売上やコンバージョンに対する影響力がつよいため、優先して改善しましょう。特にアクセス数やコンバージョン率の低いページは、少し改善するだけでも大きな効果が見込めます。

また、一度に実行する施策は、1つもしくは2つに絞るべきです。多くの施策を実行しようとすると、検証や改善にかかる手間と労力が大きくなります。

3. サイトの表示スピードが早いか

サイトの表示スピードは、離脱率に大きく影響する要素です。リンクをクリックしてから3秒以上かかると5割以上のユーザーが離脱するといわれているため、ユーザーにストレスを与えていないか定期的に確認することをおすすめします。計測にはGoogleが提供する無料サービスである「PageSpeed Insights」の利用がおすすめです。

4. 商品購入までのステップが明確か

コンバージョンに至るまでのクリック数などを分析して、ユーザーが商品購入までスムーズに進めているのか確認しましょう。ヒートマップツールを利用して、ページごとにユーザーがどのような行動をとっているのか正確に把握することが大切です。

Google Analyticsでアクセス解析を行ってShopifyで作成したECサイトの運営を成功させよう

ShopifyにGoogle Analyticsを導入することで、ユーザーがどのような経路でECサイトにアクセスし商品を購入していったのかがわかるようになります。Shopifyに標準搭載されているストア分析ツールも併用して、ECサイトの運営を成功させましょう。

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