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Shopifyの代表的なAPIとAPI連携するメリットを解説

Shopifyを運営する中でAPIを活用すべきか悩む人は多いのではないでしょうか。APIが有効活用できれば作業効率化や収益アップにつながるので、慎重に検討したいところです。

本記事では、ShopifyでAPI連携をするメリットや注意点、代表的なAIPをまとめてご紹介します。最後まで読めばShopifyで活用できるAPIが把握でき、連携すべきか判断できます。ぜひ参考にしてみてください。

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ShopifyのAPIとは

APIのブロック
ShopifyのAPIとは、デザインカスタマイズや機能拡張をするときに使用する機能です。そもそもAPIとは「Application Programming Interface」の略語です。

APIは第三者が開発したアプリケーションやソフトウェアが公開されることで、機能やソフトウェアを共有できます。WordPressでのプラグインに近いイメージだと捉えると、分かりやすいでしょう。

Shopifyには多彩なAPIが用意されていて日々バージョンアップ、追加されているため、自社のECサイトを最適化するために活用できます。

Shopifyの代表的なAPI

在庫管理
Shopifyの代表的なAPIには、下記の5つがあります。

API名機能概要
Admin APIサービスとアプリケーションをShopify上で繋げるときに使うAPI
Storefront API商品データや顧客情報の取得、注文手続きのカスタマイズができるAPI
Partner APIクライアントのShopifyダッシュボードにアクセスできるAPI
Shopify ThemesShopifyのデザインカスタマイズができるAPI
Marketing activities APIShopifyの管理画面からマーケティング機能を管理できるようにするAPI

それぞれどのようなシーンで使うAPIなのか、詳しく解説していきます。

1.Shopify Admin API

Shopify Admin APIは、サービスとアプリケーションをShopify上で繋げるときに使うAPIです。Shopifyに独自の機能が追加できるようになり、使いやすさや機能性が向上します。

例えば、商品の在庫を他のECサイトと共有で管理するときやShopifyストア情報の読み込みや書き出しに活用できます。

また、Shopify Admin APIは、RESTだけでなくGraphQLと呼ばれるWeb API規格に対応しています。GraphQLはすでに、Facebookや楽天市場などで採用されている技術です。GraphQLには以下のようなメリットがあります。

  • HTTP構造に依存せず最小限のリクエストで複数リソースにアクセスできる
  • 必要なデータのみを取得できるため処理速度が向上する
  • 安定したAPIの更新ができる

最新の技術を導入することで、より使いやすいAPIとなっています。

2. Shopify Storefront API

Shopify Storefront APIは、商品データや顧客情報の取得、注文手続きのカスタマイズができるAPIです。

自社のShopifyECサイト内の商品やサービスを、他のECサイトやスマートフォンアプリ、ゲーム内などで販売したいときに使います。主に下記のケースで活用されています。

  • スマートフォン経由でShopifyECサイト内の商品を販売したい
  • Unityで作成したゲーム経由で商品を販売したい

ShopifyECサイトだけでなく販売経路が拡大できるため、売上アップや新たな顧客獲得が見込めるでしょう。また、Shopify Storefront APIは実装のしやすさを考慮してJavaScript用のSDKやAndroid、iOSの向けのSDK、Unity向けのSDKが用意されています。

なおSDK(Software Development Kit)とは、開発ツールのセットのことです。

3. Partner API

Partner APIは、クライアントのShopifyダッシュボードにアクセスできるAPIです。多くのクライアントのShopify運営に携わっている場合、それぞれの管理画面にアクセスし操作をすると手間や労力がかかります。

Partner APIを活用すればクライアントのダッシュボードにあるデータにアクセスでき、売上集計や注文管理が楽にできるようになります。下記のケースでは、Partner APIを活用してみてください。

  • 複数のShopifyECサイトの運営や管理をしている
  • クライアントのShopifyECサイト管理を簡略化したい

4. Shopify Themes

Shopify Themesは、ShopifyのデザインカスタマイズができるAPIです。無料と有料のAPIが数多く揃っており、商品やサービスに合うテーマを探せます。

Shopifyは簡単におしゃれなECサイトを作成できますが「より自社の雰囲気に合うECサイトにしたい」「購買導線を意識したECサイトにしたい」など、扱う商品やサービスにより理想が生まれます。

とは言え、プログラマーに依頼をするとコストと手間がかかるので、テーマの構築やカスタマイズに躊躇(ちゅうちょ)している場合もあるでしょう。

Shopify Themesを使えば、簡単に既存のテーマのカスタマイズや新しいテーマの構築ができます。専門的な知識がなくても、自社に合う魅力的なShopifyECサイトが作れます。

5. Marketing activities API

Marketing activities APIは、Shopifyの管理画面からマーケティング機能を管理できるようにするAPIです。ShopifyのマーケティングはSNS投稿やリスティング広告の利用など多岐に渡ります。通常はそれぞれ別のアプリやページで管理することが多く、複数のマーケティング手法を導入すればするほど管理が複雑化します。

ECサイト運営にマーケティングは欠かせませんが、成果や現状がすぐに把握できないと長期的な運営が難しくなるでしょう。

Marketing activities APIを導入すれば、マーケティング関連のデータを管理画面から確認できるため、Shopifyの運営がしやすくなります。

ShopifyでAPIを使う3つのメリット

メリット
ShopifyでAPIを使うメリットとしては、下記の3つが挙げられます。

  1. ShopifyのECサイトをより魅力的に見せられる
  2. 顧客の利便性がアップする
  3. バックエンド業務の効率化ができる

ShopifyでAPIを活用する前に知っておきたいメリットばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

1. ShopifyのECサイトをより魅力的に見せられる

ShopifyのAPIを使うことで、自社の商品を魅力的に見せられるデザインが叶います。

実店舗は店舗の雰囲気や配列、接客購買意欲に繋がりますが、ECサイトではサイトのデザインや見やすさが売上に直結します。

対面で接客できない分、ECサイトでどれくらい商品やサービスの魅力を訴求できるのかが重要なポイントとなるのです。ShopifyのAPIには、魅力的なECサイトに近づけるデザインや追加機能が揃っています。

例えば、パソコンでもスマートフォンでも使いやすいレスポンシブ対応デザインにしたい、商品やサービスの魅力を伝える動画や写真を配置したいなど目的に応じてAPIを追加することが可能です。

2021年12月時点で1,600以上のストアデザインAPIが提供されており、幅広いニーズに応えられます。

2. 顧客の利便性がアップする

ShopifyのAPIを活用すると、顧客の利便性が向上します。

BtoCの場合はAPIを使いShopify以外のWebサイトやSNSと連携すると、直接Shopifyにアクセスしなくても商品やサービスが購入できます。顧客が使いやすいデバイスや販売経路で購入できるため、無駄な時間や労力が省けるでしょう。

顧客に当たるクライアントのShopifyECサイトを管理している場合はAPIを導入すると、クライアントのShopifyECサイト運営が楽にできます。売上や商品管理情報などの共有しやすくなり、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

このように、ShopifyのAPIは顧客に対しても利便性を提供でき、売上アップや顧客満足度向上につなげられます。

3. バックエンド業務の効率化ができる

ShopifyでのECサイト運営では売上が上がれば上がるほど、在庫管理や発送業務を担うバックエンド業務が負担となります。

とくに、情報やスケジュール管理が雑になると発送遅延や受注の見落としが起こりやすくなり、トラブルにつながるでしょう。

Shopifyでは、下記のようなバックエンド業務をサポートするAPIが揃っています。

  • 請求書の作成をサポートするAPI
  • 商品納期を可視化するAPI
  • 返品業務のサポートをするAPI
  • 注文フォームをカスタマイズするAPI

ShopifyのECサイトで扱っている商品や売上規模に合わせて活用することで、業務効率化が実現できます。

ShopifyでAPIを使うときの3つの注意点

チェックポイント
ShopifyでAPI連携をする魅力が把握できたところで、気になるのが注意点です。ShopifyにAPIを活用する前に知っておきたい注意点としては、下記の3つがあります。

  1. プランに応じてレート制限がある
  2. 日本語対応でない場合がある
  3. セキュリティレベルが一定でない

あらかじめ把握しておくことで対策を取りながらAPI連携ができるので、ぜひチェックしてみてください。

1. プランに応じてレート制限がある

ShopifyにAPI連携をする場合には、プランの応じてレート制限があります。

API名標準時の制限ShopifyPlusの制限
Shopify Admin API(GraphQL)50ポイント/秒100ポイント/秒
Shopify Admin API(REST)2リクエスト/秒4リクエスト/秒
Shopify Storefront API・リクエストごとに最低0.5秒
・ユーザーIPごとに60秒
・リクエストごとに最低0.5秒
・ユーザーごとに120秒

レート制限とは、特定時間内に実行できる最大呼び出し数のことです。Shopifyプラットフォームの安定性を維持するために設けられています。

通常のAPI連携では、制限がかかることは少ないでしょう。ただし、顧客データや売上データなど短時間に大容量データを扱うときには制限対象となる可能性があるので、注意が必要です。

2. 日本語対応でない場合がある

Shopifyは、世界175か国で使われおり多言語でAPI制作が行われているため、日本語に非対応である可能性があります。

翻訳機能を使えばAPI連携や基本機能は把握できますが、質問やトラブル時のサポート等が外国語のみとなる場合が多いです。

いざという時にスムーズなコミュニケーションが取れないのは、デメリットの一つだと言えるでしょう。導入のしやすさやサポート対応を重視したい場合は、あらかじめ日本語対応のAPIを選択してみてください。

3. セキュリティレベルが一定でない

ShopifyのAPIは、開発者によりセキュリティレベルが異なります。APIの質を確認せず連携してしまうと、コンピューターウイルス感染や情報漏えいにつながる可能性があるので、注意が必要です。

ShopifyのAPIを選ぶときには、必ず下記のポイントをチェックするようにしましょう。

  • プライバシーポリシーの確認
  • トラブルがあったときの対応(サポート先の記載)

また、API連携をしてから定期的にアクティビティログを開いて、不正な動きがないか確認することが重要です。

ランサーズではShopifyのAPI連携をサポートします

ECサイトを運営する人
有益なShopifyのAPI連携を行うには、専門的な技術や適切なAPIの選定が欠かせません。ランサーズにはShopifyに特化した技術を持ったランサーが多数在籍しています。

とくに、Shopify Japan社が提供する教育・研修プログラム「Shopify Partner Boot Camp: Japan」の修了者が200名以上在籍しているところが大きな強みです。

正しい知識と豊富な経験をもとに、現状の課題や改善点を把握しながらスムーズなAPI連携を実現します。

また、ランサーズを活用すると以下のようなメリットがあります。

  • 最短で即日依頼ができスピード感のある対応ができる
  • 中間に事業者を介さないためコストパフォーマンスが高い
  • ランサーは全国各地に在籍しているので住まいの地域に合わせて検索できる

ShopifyのAPI連携についてサポートを受けたい方は、お気軽にお問い合わせください。

ランサーズでShopifyのAPI連携について相談する

ShopifyはAPI連携で機能拡張しよう

ShopifyはAPI連携することで、機能拡張ができるところが大きな強みです。デザインやバックエンド業務など悩みに合わせたAPIを使い、自社のECサイトに合わせた最適なカスタマイズができます。

ただし、ShopifyのAPI連携には技術や言語の壁があり、適当に導入すると思わぬトラブルが発生したりや他の機能に影響を及ぼしたりすることも考えられます。

ランサーズにはShopifyに特化した技術や知識を持つランサーが多数在籍しています。トラブルなくスムーズにAPI連携をするためにも、ランサーにお気軽にお問い合わせください。

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