SHARE

Shopifyで動画を活用して売上・集客力UPさせる方法を解説

Shopifyで自社ECサイト構築後の売上アップ施策として、商品ページへの動画配置は有力な選択肢のひとつです。しかし、動画をどのように活用すればコンバージョン率が高くなるのか分からない…とお悩みの方も多いでしょう。

本記事では、Shopifyで動画がおすすめの理由や動画を埋め込む方法をご紹介します。自社商品・ブランドのこだわりや魅力を、ユーザーにわかりやすく発信したい方はぜひ参考にしてください。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロに直接頼める!

Shopifyで動画の活用がおすすめな3つの理由

真上から見る会議の様子

自社ECサイトをShopifyで構築した後、売上・集客力アップに繋がる施策を検討しているなら動画の活用がおすすめです。実店舗とは異なり商品のイメージがつかみにくいEC通販において、動画の活用がおすすめの以下の理由を3つご紹介します。

  1. 訴求効果が高く不安を払拭でき売上アップにつながる
  2. 多くのユーザーが流入し集客力が高まる
  3. 短時間で多くの情報を伝えられるので差別化を計りやすい

1. 訴求効果が高く不安を払拭でき売上アップにつながる

動画の強みは、文字の5,000倍といわれる圧倒的な情報量です。1分間の動画には180万文字分の情報が含まれるという説もあります。この動画の強みは、ユーザーが事前に商品を手に取ってイメージできないEC通販の弱みも補完しました。

動画を活用すれば、商品・サービスの特徴がよりリアルに伝えられます。また、実際のサイズ感や使用感など実際に手に取った時のイメージが疑似体験できるのです。その結果「使ってみなければわからない」というユーザーの不安は払拭でき、イメージがわかずに購入できなかった顧客の購買意欲を刺激し売上へ繋げやすくなります。

2. 多くのユーザーが流入し集客力が高まる

すぐれた動画には、集客効果もあります。ブランドイメージや商品の仕様・性能について訴求する動画広告を配信したり、自社で運営するYouTubeチャンネルやSNSに動画を公開したりするのも1つの方法です。

例えば商品紹介動画をSNSに公開するケースでは、すぐにコンバージョンに繋がらなくても、商品を気に入ったユーザーがその動画をシェアすることで、一気に拡散されることも期待できます。動画を活用してユーザーの興味を喚起すれば、検索エンジン以外からも多くのユーザー流入を見込めるほか、口コミもねらえるというわけです。

商品の「ハウツー動画シリーズ」を作成し、VSEO(動画の検索エンジン最適化)を行った上でYouTubeチャンネルに投稿すれば、検索エンジンやYouTube内の検索からユーザーの流入が見込めます。シリーズなど関連動画からのアクセスは非常に多いことから、動画の視聴者に他の動画も視聴するよう行動を促すことで、別のおすすめ商品の提案も可能です。

3. 短時間で多くの情報を伝えられるので差別化を計りやすい

運営側からすると、ユーザーの理解を促すためにテキストで丁寧に説明していても、長文のコンテンツはユーザーの離脱を招きやすいと言えます。しかし圧倒的な情報量を短時間に伝えられる動画なら、差別化に繋がるブランディングにおいても効果的です。

動画はブランドの世界観やメッセージなどが伝えやすく、ユーザーから興味を持ってもらいやすくなります。もちろんユーザー目線のわかりやすい動画を用意する工夫も大切です。ユーザー側からすると、自分の知りたいことを積極的に伝える姿勢をみせるECサイトに対して信頼感を抱きやすくなります。

ユーザーとの間の信頼関係を強化できれば、数多くのECサイトの中から自社を選んでもらいやすくなり、結果としてコンバージョン率アップに繋がるというわけです。

Shopifyで動画を活用する際の3つの留意点

3つの項目にチェックする

従来、商品プロモーションや広報などに使用する動画は、クオリティが要求されることからプロ仕様の機材で撮影していました。スマートフォンに高性能なカメラが搭載されるようになったことから、一眼レフカメラでなくても手持ちのスマートフォンで動画の撮影が可能です。

インターネット回線が高速化し、安価に動画制作ができるようになりました。近年、Shopifyで自社ECサイトを運営している方は動画が活用しやすい環境も整ってきています。ここでは、Shopifyで動画を活用する際の以下の3つの留意点を見ていきましょう。

  1. 動画制作にはノウハウ・スキルと予算が必要
  2. 自社商材の紹介には動画より3D・ARが適しているケースも
  3. アクセシビリティに配慮した設計がおすすめ

1. 動画制作にはノウハウ・スキルと予算が必要

手持ちのスマートフォンで撮影できるからといって、動画制作が簡単というわけではありません。安価になってきたとはいえ、制作会社に依頼するとそれなりの費用がかかります。動画制作には撮影・編集以外にもさまざまな工程があり、一定レベルのノウハウ・スキルや予算・リソースが必要です。

Webデザインなど他のクリエイティブ制作と同じように、動画制作も企画からスタートします。大まかな動画制作の流れは次のとおりです。

  1. 企画
  2. 撮影
  3. 編集・MA(音の調整や収録作業)
  4. 公開

動画は映像と音声で構成されているためにBGM・SE(効果音)のほか、音の調整は重要な作業です。MAなしでは、せっかく撮影した動画にメリハリが生まれません。動画の内容を効果的に伝えるためにも、SNS向け動画やYouTube動画制作に知見のあるフリーランスに撮影や編集を依頼するのも1つの方法です。

Shopifyで運営する自社ECサイトに集客するために、撮影しただけの動画では十分な効果が得られない可能性を理解しておきましょう。

2. 自社商材の紹介には動画より3D・ARが適しているケースも

ユーザーの理解度を深めるために、Shopifyでよりリアルな商品紹介ページを作成したくて動画の活用について検討されている方も多いでしょう。Shopifyには商品の3Dモデルを表示し、スマートフォンを通して自分の今いる場所に商品を出現させる「Shopify AR(拡張現実)」という機能もあります。

例えば自社の商材がデスクライトなどの生活用品やインテリア雑貨であれば、ユーザーはスマートフォン越しにリビングルームやベッドルームに商品を出現させられるのです。Shopify ARなら、ユーザーはそのデスクライトが自分の部屋のインテリアとマッチするかどうかリアルに体験できます。

最初は手間取るかもしれませんが、慣れてしまえばスマートフォンで撮影した3〜5点の商品画像からリアルな3Dモデルを作成できるでしょう。商材によっては商品紹介ページで、従来の画像でなく3DモデルをShopify ARで活用したほうがコンバージョン率アップに繋がる場合もあります。Shopify ARも、動画の活用とともにぜひ検討してみてください。

3. アクセシビリティに配慮した設計がおすすめ

Shopifyでは、誰もがECサイトにアクセスしやすいよう「アクセシビリティ」への配慮を求めるガイドラインを提案しています。流入してきたユーザーの興味を喚起しようと、動画やスライドショーの設定を自動再生にしているECサイトの運営者も多いでしょう。

しかし実際には、動くコンテンツを目にすることでめまいを感じるユーザーもいるため、スライドショーや動画を自動再生にしない配慮が必要です。もしくは動画を自動的に再生する場合には、音声をミュートにしておき、ユーザーが音声の有無を選択できるようにすることも検討してみてください。

聴覚障害や難聴のユーザーに対して動画に字幕をつけたり、日本語以外を話すユーザーに向けて多言語の字幕をつけたりするのもアクセシビリティの改善に繋がります。

動画をShopifyで活用する3つの方法

PCの前でスマホを操作する人

動画をShopifyで活用する方法は、どんどん進化しています。動画コンテンツが注目をあびる中、ECサイト運営で重要なささげ業務でもスチール(静止画)から動画撮影が中心になる日が来るかもしれません。

最近ではECサイト上に掲載した動画コンテンツを視聴しながら購入できる「動画コマース」も注目されています。配信者が視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら、実店舗さながらの接客を楽しめる「ライブコマース」がShopifyアプリの活用によってできるようになりました。

ここではShopifyでの動画を活用する以下の3つの方法をご紹介します。

  1. 商品情報や使い方を動画で紹介する
  2. ウェブストーリーでライブコマースを展開する
  3. 動画コンテンツを投稿したSNSで集客する

1. 商品情報や使い方を動画で紹介する

Shopifyに動画を埋め込む方法は、後述しますが非常に簡単なので、商品情報や商品の使い方について動画撮影することから始めましょう。商品情報ページ以外にも、Shopifyサイトには動画を投稿できるページがあります。それはShopifyのブログ機能です。

初心者でも使いやすい仕様なので、誰でも簡単にShopifyブログに動画が投稿できます。商品ページでは紹介しきれなかった商品の魅力や使い方を補足的に紹介できるほか、イベントやキャンペーンに関連する詳細情報についての告知も可能です。Shopifyのブログ機能を活用することで、ECサイトに流入したユーザーに向けて利用価値を高めることができます。

Shopifyでは、Vimeoで公開している動画をShopifyの商品ページ内に配置することも可能です。Vimeoは動画を共有できる点ではYouTubeと同じですが、広告配信の仕組みが存在しません。YouTubeと異なり、ユーザーはより動画の視聴に集中できます。

2. ウェブストーリーでライブコマースを展開する

海外でも注目されているショートムービーをご存知でしょうか。ショートムービーとは、視聴者に向けて短く完結に内容を伝えるフォーマットのことで、ウェブストーリープラットフォームの「Firework」アプリをShopifyにインストールすれば、視聴者にとってちょうどよい情報量である「30秒の短尺動画」を提供できます。

しかも縦型のスマホ画面で見栄えの良い動画体験が提供できるので、ユーザーはShopifyサイトの伝えたいメッセージや商品情報を快適に吸収できるというわけです。なお「Firework」では、モバイルデバイスを使って縦・横、両方の動画を撮影できることから、視聴者側は再生中にスマホを回転させることで、縦・横どちらでも動画を楽しめます。

さらに動画と商品情報を紐付けできることから、「ショッパブル・ビデオ」をShopifyサイトに追加可能です。動画上で商品をカートに移せるため、視聴者は動画の中で商品情報を確認して購入までスムーズに行えます。

ショートムービーもライブ配信動画も「ノーコード」で手早く設置でき、Shopifyサイトを動画コマースサイトへ早変わりさせられるのが「Firework」の強みです。ライブコマースの配信を企画して、視聴者に接客を受けているかのようなリアルな体験を提供してみてはいかがでしょう。

短尺動画がエンゲージメントや滞在時間を向上させ、小規模な自社ECサイトであっても大手に対抗できるだけの魅力を打ち出すソリューションになりえるので、ぜひ「Firework」アプリをチェックしてみてください。

3. 動画コンテンツを投稿したSNSで集客する

拡散力の高い動画の投稿に適したSNSは、YouTubeやインスタグラム、TikTokなどです。日本では2017年からサービスを開始したTikTokは、動画投稿のハードルが低く、フォロワーが0人であってもおすすめに表示される可能性があることから若い世代を中心に注目度が高まっています。SNSを選ぶ際には、自社の扱う商材のターゲット顧客と親和性の高いものを選ぶと良いでしょう。

動画の制作にはリソースの確保が必要ですが、ユーザーにとって役立つ動画コンテンツをコツコツと積み上げていくことで集客効果を得られます。例えば、アパレルを販売するECサイトの運営者の方なら、視聴者に接客するようにおすすめコーディネートを紹介するといった試みが可能です。

キャンプ・DIY用品などの使い方や思いがけない活用方法などのアイデアを、動画にしてシリーズ化していくのも良いでしょう。自社商材に関連性の高いコンテンツを増やすことで、集客の幅が広がることが期待できます。

動画コンテンツの制作では、経験値の高いフリーランスに何度か依頼することで、より的確に伝える方法やアクセスを増やす方法が見えてくるでしょう。

Shopifyに動画を埋め込む4つの方法

白いデスクで作業する人

ここでは、Shopifyサイトに動画を埋め込む以下の4つの方法をご紹介します。

  1. 商品ページに動画を挿入するケース
  2. Shopifyがもつブログ機能へ挿入するケース
  3. YouTubeの動画を埋め込むケース
  4. 「Firework」を活用するケース

1. 商品ページに動画を挿入するケース

Shopifyサイトで、商品メディアと呼ばれる動画を表示させるには、Shopifyテーマが動画に対応していることが大前提です。なおShopifyでは動画は「ビデオ」と呼ばれており、ベーシックプランに加入している方は、最大250のビデオ、画像、3Dモデルを商品に追加できます。

ここでは動画を商品に加える手順を見ていきましょう。自分で撮影した動画はメディア欄にドラッグ&ドロップするだけです。YouTubeやVimeoに共有されている動画はURLを入力するだけで簡単に追加できます。

  1. 管理画面から「商品」 へ
  2. 商品をクリック
  3. 詳細ページが表示される
  4. 次のいずれかの方法でファイルを追加
  5. 「追加」をクリックしてからアップロードするファイルを選択
  6. アップロードするファイルを 「メディア」 セクションにドラッグ&ドロップ
  7. 「URLからメディアを追加する」をクリックし、YouTubeやVimeoで共有されているURLを入力(共有用の埋め込みコードではない)

2. Shopifyがもつブログ機能へ挿入するケース

ここでは、YouTubeにアップロード済みの動画をShopifyブログへ挿入する方法を見ていきましょう。まずShopifyのブログ機能をおさらいします。Shopifyのブログ機能は以下のような構造です。

  • 「ブログ」というカテゴリーがある
  • 「ブログ」カテゴリーのなかに「ブログ記事」がグループ化されている
  • 「ブログ」には名前をつけて管理する

「ブログ」カテゴリーはフォルダのイメージです。各ブログフォルダにグループ化されたブログ記事が格納されていると考えてください。告知であれば「お知らせ」や「ニュース」、商品紹介であれば「カメラ」「バッグ」あるいは「ブランド名」などで管理すると良いでしょう。ブログ機能を初めて利用する場合には、最初のブログとブログ記事を同時に作成する必要があります。

  1. ​​管理画面から、「オンラインストア」そして 「ブログ記事」に移動
  2. 「ブログ記事を作成する」をクリック
  3. 「タイトル」フィールドに、ブログ記事のタイトルを入力
  4. 「コンテンツ」フィールドに、ブログ記事のコンテンツを入力
  5. ツールエリアにある「ビデオ」アイコンをクリック
  6. 立ち上がった埋め込みスニペットに、動画の埋め込みコードを入力(貼り付け)
動画の種類埋め込みコード入力の手順
自分で撮影した動画1. 事前に「設定」「ファイル」「ファイルをアップロード」を選択しアップロードしておく
2. アップロートされ、表示された動画データ右側の「リンクをコピー」を選択
共有している動画YouTubeなら「共有」から「埋め込み」を選択して、事前に埋め込みコードを取得しておく
  1. 「組織」セクションの 「ブログ」ドロップダウンメニューから「新しいブログを作成する」 を選択
  2. 「ブログタイトル」 フィールドに、ブログのタイトルを入力
  3. 「保存」をクリック

3. YouTubeの動画を埋め込むケース

YouTubeの動画をShopifyサイトに埋め込む方法は、次の2種類です。動画を追加するページによって対応が異なりますが、いずれの方法でも簡単に動画の追加が行えます。

  • 動画のURLを入力す
  • 共有用の埋め込みコードを取得し貼り付ける

4. 「Firework」を活用するケース

Shopifyアプリ「Firework」をインストールすれば、Shopify内で「Firework」のダッシュボードが管理できるようになり、以下のような設定も可能です。

  • サイト上に表示をしたい動画の投稿
  • プレイリストの並べ替え
  • ライブストリーミング

ノーコードで簡単にShopifyサイト内に動画を設定する手順は以下のとおりです。

  1. テーマをクリック
  2. カスタマイズボタンをクリック
  3. ウェブサイトビルダーへ
  4. 売上アップにつながるサポートを用意している
  5. 「Add section(セクションの追加)」をクリック
  6. 「Firework embed(埋め込み)」を選択
  7. サイトに表示したいレイアウト・チャンネル・プレイリスト・表示サイズ等を選択

動画の埋め込みでShopifyサイトに新しい価値をプラスしよう

インターネット回線の通信速度が高速化し、スマートフォンの性能が向上していることから動画制作のハードルは下がっています。動画の活用は、自社が運営するShopifyサイトとユーザーとの関係強化に繋がるため、ぜひ取り入れたい施策です。

Shopifyサイトに動画を埋め込む方法は非常に簡単なので、どなたでも操作できます。追加する動画の制作は、短時間で的確に伝える技術を磨くことが重要です。手始めに、SNS動画広告やYouTubeなど動画制作の知見をもつフリーランスに支援を依頼してみてはいかがでしょうか。

デザイン・開発・動画編集・SNS運用など、経験豊富なプロにカンタン依頼