取材対象から話を聞くインタビューは、オウンドメディアでは欠かせないコンテンツです。実際にインタビューを実施しようとしても、どんな準備が必要かわからないものですよね?今回はインタビューの企画を任され成功させたい方のために、インタビューの基本的なことから重要な事前準備、当日やるべきことや質問のコツ、インタビュー後の振る舞いなどについてご紹介。必要なことを押さえて、インタビューに対する不安を取り除きましょう。
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目次
インタビューとはどんなもの?
はじめにインタビューとはどんなものなのか、詳細や効果などについて解説していきます。
インタビューとは
インタビューは対象の人物への取材や対談を通じ、その人ならではの話や現場の情報を聞き出すことを指します。
ただ話を聞くだけでなく、取材をするライターや記者が深い情報を聞き出すのがポイントです。
インタビュー記事は得られた情報をもとに、構成や表現を工夫してわかりやすくまとめたもの。
そのまま文字に起こすだけでなく記事として質を上げることで、読者の興味を惹きつけて読んでもらい、多くの方に対象の人物や企業のサービスなどを知ってもらいます。
インタビューで期待できる効果
インタビュー記事は共感が得やすい
オウンドメディアのコンテンツを作成する際、伝えたい情報をそのまま記事にしても共感を得るのは難しいものです。
インタビュー記事なら第三者目線にすることができ、説得力や真実味を増すことが可能。第三者にインタビューをした記事ならば共感が得やすく、記事を読んでもらえます。
オリジナルのコンテンツが増やせる
オウンドメディアの作成で悩ませるのが、オリジナルのコンテンツを作成するということ。インタビュー記事なら他社にはない独自のコンテンツを作成することができ、ネタに困らず継続したコンテンツが作れます。
信頼性を増す
インタビュー記事はコンテンツの数を増やせるだけでなく、自社の信頼性を増す効果も期待できます。
インタビュー記事なら外部の人を取り入れる必要があり、さまざまな立場の方が記事に登場することで、偏りのないメディアとしての信頼性が増します。
またオリジナルのインタビュー記事を作成すれば、扱うコンテンツがインターネットの情報を元に作成した記事だけではないと認識され、信頼度も増していくでしょう。
インタビューの種類
インタビュー記事を作成する際、誰にどんなインタビューをすればいいのか悩むかもしれません。
記事の構成に悩む方のために、おすすめのインタビューの種類をご紹介します。
著名人にインタビュー
知名度の高い企業のキーパーソンやファンの多い有名人など、著名人のツテがある場合は著名人に対してのインタビューがおすすめ。
インタビューの対象が有名であればあるほど、宣伝効果が大きいです。
また著名人のファンや著名人がきっかけで自社のサービスを認知してもらえ、見込み客として取り込めます。
自社のサービスを導入した会社にインタビュー
著名人にツテがなくても、インタビュー記事は効果的です。
インタビュー対象を自社のサービスを導入した会社にすることで、読み応えのある記事が作れます。
導入事例記事を作るメリットは、次の通りです。
- サービスの効果を客観的に示せる(導入後、受注率が〇%アップなど)
- 顧客視点のメリットが伝えられる
- 導入先との良好な関係で信頼性のアピール
他では聞けないサービスを利用した方の生の声は、読者にとって有益な情報となるでしょう。
インタビューは事前準備が大事!
インタビューは当日の取材や対談、インタビュー後の記事執筆以上に事前準備が大事です。
インタビューを成功させるために必要な事前準備について、詳しくご紹介します。
インタビューに向けてやっておくべきこと
- 1.アポを取る
- 2.取材対象の事前調査
- 3.質問する内容を準備
- 4.構成を考える
- 5.場所や機材の準備
5つのステップの中でも押さえておきたい、2・3・5について詳しくご説明します。
2.取材対象の事前調査
インタビュー対象について深く調べておくことで、当日のインタビューが充実させられます。
相手も自分のことを知ってくれていると分かれば、多くのことを語ってくれるでしょう。
- 経歴や出身地、趣味など
- 現在の活動内容
- 企業の製品やサービス
- (あれば)過去のインタビューや著作
などを事前に調べておきます。
3.質問する内容を準備
インタビュー対象に聞きたいことを大まかに洗い出し、
- 絶対に聞くこと
- 時間に余裕があれば聞くこと
について、優先順位を決めて内容を詰めていきます。
質問は1問、回答5分を想定し、内容は答えやすいように1つにとどめておきます。
インタビュー用の質問の数は1時間であれば約10個前後用意し、相手が話すのが得意でなければ多めに準備しておくと安心です。
※ポイント
出来上がった質問は相手にも共有しておくと、当日スムーズに回答してもらえるでしょう。
5.場所や機材の準備
取材場所はインタビュー対象がリラックスして話せる場所を確保。
会議室など区切られた場所がおすすめです。
機材はボイスレコーダーを用意。
スマートフォンは性能的には申し分ありませんが、途中で連絡が入って録音が中断する可能性があるため、サブで利用するようにしましょう。
ライターやカメラマンを手配する
事前準備が一通り完了したら、インタビュアーやライター、カメラマンを手配。
インタビューは取材の規模やスキルに合わせて、ライター一人が全て行う場合と、役割を分担する場合があります。
より美しい写真が撮影できるプロカメラマンの手配について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
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インタビューの基本的な体制は、
・取材を行う人物:1名
・カメラマン:1名
です。
人員は社内でインタビューの経験がある方や、人物写真が得意な方がいればその人たちにお願いしましょう。
もし社内にインタビューができる方や人物撮影ができるカメラマンがいなければ、外注するのも一つの手段です。
インタビュー当日の流れ!成功させるためのポイントやコツ
事前準備をしっかり行ったら、いよいよインタビュー当日です。
インタビュー当日は緊張するもの。
成功させるためのポイントやコツを押さえておけば、インタビューでしっかり話を聞き出すことができ、無事に終わらせられます。
インタビューを滞りなく行うためのポイント
事前に打ち合わせをしているからといって、いきなりインタビューに入っても深い話が聞けるとは限りません。
インタビュー前はお互いの緊張をほぐすために、アイスブレイクを行いましょう。
アイスブレイクとは、初めて会った者同士が緊張をほぐし、コミュニケーションをスムーズにするための手法。
アイスブレイクでは、
- 自己紹介
- メディアの紹介
- 企画の趣旨
- インタビューの意図の説明
- 記事公開までのスケジュール
- 質問への回答以外の話をしてもOK
- その他注意事項や確認事項
などを話すことで、緊張をほぐしてリラックスした状態になれます。
インタビュー中のコツ
質問の流れ
事前に作成した構成や質問を元に、話を聞いていきます。
流れを意識しつつ、気になる箇所があれば「それは〇〇〇ということですか?」など深堀していきましょう。
その他にも、
- オープンクエスチョン:自由に答えてもらう質問。(例,〇〇はどうでしたか?など)
- クローズドクエスチョン:回答を限定した質問。(例,AとBならどちらが好みですか?など)
を織り交ぜながら、話を広げていきます。
話の流れをコントロールする
インタビュー中は話が盛り上がっていくと、内容が脱線していくことも。
脱線した状況が続くと本来聞きたかったことが聞けなかったり、掲載できない情報ばかりを聞き出したりして、記事にならないこともあります。
話の流れは、インタビューする側がある程度コントロールするようにしましょう。
リアクションを心掛け、インタビュー相手のファンでいる
インタビュー中で大事なのは、インタビュー対象が気持ちよく話してもらうために、リアクションを心がけること。
インタビュー相手のファンになったように相槌を打ったり、頷いたりして、反応や共感を行いましょう。
ファンでいることが伝われば相手に心地良く話してもらえ、さまざまな話が聞き出せます。
インタビューを成功させるためには取材後の振る舞いも大事
インタビューを無事終えても、気を抜くのはまだ早いです。
インタビュー成功のカギは、取材後の振る舞いにもあります。
アフタートークで思わぬ話が聞けることも
インタビューは質問をすべて終え、一区切りした後も実は続いています。
インタビュー終了後のアフタートーク時に質問をすると、思わぬ話が聞き出せる場合もあるのです。
アフタートーク時に「そういえばあれってどうなんですか?」とさりげなく質問をしましょう。
インタビュー後の砕けた雰囲気の中で何気なく質問することで、こぼれ話を聞ける場合もあります。
ふとした瞬間に出た話が、思わぬ話や相手の魅力を引き出すエピソードになることも。
帰るまで、気を抜かないようにしましょう。
お礼をする
インタビュー相手には終了後、必ずお礼をしましょう。
お礼は帰ったらすぐに送るか、もしくは翌日のうちにするのが大事です。
連絡の際は、スケジュールの合間を縫ってインタビューに応じてくれたことへの感謝やインタビューで良かったところ、原稿をいつまでに送るのかも伝えましょう。
感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、インタビュー相手に「インタビューをして良かった」と思ってもらえ、終了後も信頼関係が築けます。
インタビュー記事は早めに仕上げる
インタビュー記事は、できる限り早めに仕上げることをおすすめします。
レコーダーなどでインタビュー時の雰囲気を思い出すことができますが、その場で味わった臨場感はどうしても時間が経つごとに忘れてしまうもの。
記憶がはっきりしているうちに書くことで、インタビュー記事に臨場感も盛り込めます。
早めにインタビュー記事を仕上がれば、インタビュー対象の方からも好印象。
遅くなればなるほど不安も募ってくるので、インタビューをした方のためにもなるべく早く仕上げましょう。
インタビューに自信がない場合は社外の人に頼んでみよう
インタビューの事前準備から当日の振る舞いについてご紹介しましたが、経験がないと自分たちでやるのは不安と思う方もいるでしょう。
そんな時は思い切って、社外の人に頼んでみてはいかがでしょうか?
インタビューを外注するのも一つの選択肢
オウンドメディア用のインタビュー記事を作成する際、社内にライター経験者や人物写真を撮った経験がある方がいれば、内製するのも一つの手です。
もし社内でインタビュアーやライターの経験がある方がいなかったり、カメラを使える方がいなかったりした場合は、外注することも選択肢に入ります。
ライターやカメラマン専門の業者を使ったり、ランサーズにもインタビューが得意なフリーランスのライターやカメラマンが登録しているので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
経験のある方にお願いすれば、インタビューや人物撮影、記事執筆を安心してお任せできます。
ライターやカメラマンの相場
ライターの相場
通常の記事作成では、ライターにお願いする際は「1文字いくら」という文字単価という計算でやり取りを行います。
インタビュー記事は取材から執筆をお任せする場合、
- 執筆料
- 取材費
- 交通費
がかかるため、通常の記事作成とは異なる料金体系が必要です。
インタビュー記事を外注する際は、全て込みで1記事いくらという料金で提示しましょう。
インタビュー記事におけるライターの相場は次の通りです。
- フリーランスのライターの相場:1記事15,000円から
- 業者の相場:1記事50,000円から
撮影もできるライターにお願いする場合は、執筆料+撮影代がかかる場合もあります。
カメラマンの相場
カメラマンの場合、フリーカメラマンにしろ撮影事務所にしろ、撮影料金は人や事務所、経験、依頼する内容によって価格が大きく異なることを覚えておきましょう。
また撮影料金に加え交通費や出張費、機材費、技術料、カメラアシスタントやスタイリストの人件費が掛かる場合もあります。
レタッチなどの追加作業をお願いする際は、その分の料金も必要です。
カメラマンの料金は、カット数と合わせて拘束時間で費用を決める場合もあります。
2時間まででいくら、4時間以内ならいくらと拘束時間も異なるため、時間についても必ず確認しましょう。
カメラマンの相場は次の通りです。
- フリーカメラマンの相場:1時間あたり5000円から20,000円
- 撮影事務所の相場:1時間あたり10,000円から30,000円弱
- 一般的なカメラマンの相場:3時間程度の撮影で30,000円から40,000円
インタビューを成功させて共感を得よう!
オウンドメディアの運営において、インタビュー記事は独自のコンテンツ作りをするための重要なコンテンツです。
インタビュー記事なら読者の共感を得つつ、自社の伝えたいことが自然に伝えられます。
インタビュー記事を作成する際、社内にインタビュアーの経験や人物撮影の経験がある方がいれば、任せてみるのも一つの手。
内製できなくても業者やランサーズを利用してインタビュアーやライター、カメラマンを外注すれば、ノウハウがなくてもインタビュー記事が作成できます。
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