リスティング広告は、デジタル広告の中でも比較的CVにつなげやすく効果を出しやすい広告ですが、運用に慣れていない方や、知識が少ない方の中には、なかなか効果が出せず、「上手くいかないな」と思うこともあるでしょう。
ここでは、リスティング広告を運用する上で、成果を出すためにできる5つのポイントをご紹介していきます。
すぐに改善できるものもありますので、是非、参考にして頂き、リスティング広告の効果を高めてください。
関連:【初心者向け】リスティング広告の運用方法について

改善ポイント1:キーワードの見直し
まず、一つ目の改善ポイントに挙げられるのは、キーワードの見直しです。
自社のサービスや商品がどのようなキーワードで検索されているのか、キーワードをまずは理解することと、必要のないキーワードを除外して、効果を高めることが必要です。
キーワードの種類が少なくないか、ヌケモレを確認
キーワードの選定は、自分たちの想像の中だけで行われるケースがありますが、ユーザーは、自分たちが思ったキーワードで検索していない可能性もあります。
サジェストワードやサーチコンソールなどを利用してキーワードを取得すると、自分たちの想像を超えたキーワードや思わぬキーワードが出てくることもあるでしょう。
特につい抜かしてしまいがちなのは、自社のサービスや会社名などです。
このようなキーワードはCVに繋がりやすいため、キーワードで抜けている場合には入れてみるのも一つの検証材料となるでしょう。
除外キーワードの設定
意味のない、効果のないキーワードをそのままにしていないか、広告費を無駄遣いしないためにも除外キーワードの設定が必要です。
除外キーワードとは、その名の通りキーワードとして除外するもので、効果のあるキーワードとして設定していたキーワードで、クリック率が低いものや、自社のCVに繋がる可能性が低いと判断できるキーワードを除外することが必要です。
無駄なキーワードが多ければ、それだけ無駄な広告費をかけることになり、その分、費用対効果も少なくなるため、広告を最適に運用していることにはならないでしょう。
改善ポイント2:広告予算の見直し
次に、広告予算の見直しも必要です。
広告予算を見直す理由としては、広告の効果を検証できるだけのクリック数が取れていないケースや、今後予算を使ってでも広告を出していくべきかの検証すらできていないことがあるため、まずは広告予算を見直して、ある程度の結果を出すことが必要です。
検証できる数のクリックを取れているか
そもそも広告を正しく検証できているかを確認するが必要です。
広告を出して、100以下のクリック数では、広告の効果を正しく検証することができません。広告の効果を検証するには、少なくとも100以上のクリック数を確保し、100に対してどれくらいのユーザーがCVに至るのかを検証することができなければ、それ以上予算をかけるべきか、続けるべきかも判断できません。
そのため、それなりのクリック数を獲得できているかを確認し、クリック数自体が少ない場合には、広告予算をもう少しかけて、ある程度の結果が出るまで検証することが必要です。
広告予算ははじめは大きく設定
リスティング広告で効果を検証するためにも、まずはじめは沢山のユーザーにクリックしてもらい、広告の効果が出ているかを確認する必要があります。
そのため、はじめは通常の運用コストよりも多くコストをかけるべきで、そこから絞り込んでいく、もしくは広げていくということをするべきです。
リスティング広告でどのようなキーワードに効果が出て、どのようなキーワードには効果が出ないのか、また広告文や広告タイトルなどのABテストを実施するためにも、ある程度の予算を見ておかなければ、広告効果を最適化できず、中途半端にやめてしまうことになるでしょう。
そのためには、はじめは検証のためにコストを多くかけることが必要です。
改善ポイント3:品質の向上
次に、品質の向上の大切な改善ポイントです。
品質の改善とは、LPの見直しや、広告文そのものの見直しを指し、品質を高めるためには検証を続けて常に最適化していくことが求められます。
LPの見直し
LPとはランディングページのことで、LPの見直しをすることで、広告の効果を最適化していくことができます。
リスティング広告が広告枠の中で上位表示されるためには、評価を上げる必要がありますが、評価は入札単価と品質に左右されます。
どれだけ広告費用をかけても、LPの品質や広告文の品質が悪ければ、広告の効果を出すことはできません。品質の基準はさまざまですが、LPの改善がCVを増やすためには重要です。
広告文の見直し
リスティング広告の品質を上げるためには、広告文の見直しが必要です。
設定したキーワードに対して、どのような広告タイトル、広告説明文が適切かというのは、一つの結果だけでは検証できず、いくつかあらゆるパターンで実施していくことで、より効果の高い広告文を見つけることができるでしょう。
広告文、タイトルがリンク先のLPと連動していること、選定したキーワードと連動していることが重要です。
改善ポイント4:CTRの確認
次に、CTRの確認、改善が必要です。
CTRとは、クリック率のことで、クリック率の低いキーワードや高いキーワードを確認し、そのキーワードごとに予算配分を再検討することが必要です。
CTRが低いキーワード・高いキーワードを確認
まずは、キーワードごとに現状のCTRを確認し、CTRが低いキーワードは除外すること、高いキーワードは入札単価を上げるなど、効果があるものを重要視し、低いキーワードは除外していきながら最適化をしていくことが必要です。
CTRが低いというのは一概には言えませんが、1%以下になっているキーワードは低いキーワードと言えるでしょう。
3%や4%あるキーワードで、検索ボリュームが多いキーワードなどの場合には、特に力を入れるべきキーワードと言えます。
予算配分を改善
3%や4%など、効果の高いキーワードへの予算を増やし、より効果を高めていくということが必要ですが、新たなキーワードへの予算分配も視野に入れることも必要です。
例えば、1%に満たなく、検索ボリュームもあまり見込めないキーワードには予算配分をしても結果を出すことは難しいでしょう。
それよりも可能性のある新たなキーワードを設定し、予算を分配した方が効果が出る可能性があります。
一律に統一した価格にせず、キーワードごとに最適な広告費を使うことが重要で、大変な作業ではありますが、地道に実践することで、効果を最大化できるでしょう。
改善ポイント5:アトリビューションモデルの確認
最後に、アトリビューションモデルの確認をして、そもそもリスティング広告が効果的か、広告全体を見直していくことも時には必要です。
そもそもリスティング広告で効果が出ているのか
アドリビューションモデルとは、ユーザーがCVに至るまでにどのような広告との接点を持ち、CVに至ったのかというモデルを言います。
このアトリビューションモデルを検証したときに、リスティング広告がデジタル広告の中でCVに繋がっているのか、それとも他の広告の方がCVに繋がりやすいのか、現状を理解することが必要です。
例えば、検証したときにリスティング広告からの直接のCVよりも、ディスプレイ広告やSNSで認知したユーザーが、HPにリンクしてそのままCVに至る確率が高いのであれば、リスティング広告よりもSNS広告を利用するなど、状況によっては広告予算の分配を大きく変える必要もあります。
まずは、初心にかえり、そもそも広告全体の中で、リスティング広告での効果が出ているのか、CVに貢献しているのかを確認することが必要です。
広告全体を見なおすことも必要
万が一、リスティング広告での効果が見えないのであれば、広告全体を見直すことも必要であり、デジタルマーケティング全体の戦略から見直すことも必要になります。
広告全体を見直すことにより、それぞれの媒体ごとの予算配分も見直され、その見直された予算の中でリスティング広告ではどのような効果を求めていくのか、改めて考えていくことも必要になるでしょう。
リスティング広告だから効果がでるはずだと決めつけずに、業界・提供サービス・提供商品ごとにマーケティングのやり方は異なるという視点で、客観的に検証してみると良いでしょう。
まとめ
ここまで、リスティング広告において、効果を上げるための5つのポイントについてご紹介してきました。
1.キーワードの見直し2.広告予算の見直し3.品質の向上4.CTRの確認5.アトリビューションモデルの確認
リスティング広告は多くの企業で実施しているデジタル広告の一つですが、なかなか思うような効果を出せていない企業も多いでしょう。
その中で、自分たちで行なう改善方法としては、キーワードの見直しや広告文の見直し、LPの見直しやCTRの見直しなどが挙げられました。
また、自分たちで運用するのに限界を感じている方や、自信がない方は、プロの代行運用業者に依頼するということも一つの方法でしょう。
