書籍の装丁デザイン - ばっぷの提案

はじめまして。コンペに参加させて頂きます。

以下に本案件の制作に際して考えたことなどを箇条書きで記します。同じ考え方から４バージョン作成しましたので、ご検討の際に比較・参考にして頂けたら幸甚です。

１．＜遊びゴコロ＞から「バードウォッチング」ならぬ「人間ウォッチング」を＜隠しテーマ＞として、明るく楽しいイメージのイラストをセレクションし構成してみました。尚、イラストはすべて使用可能です。（但し、いずれも独占使用ではありません。）

２．書籍タイトルの「わかる」「みえる」が表現上のポイントになるかと思い、双眼鏡とビックリマークを作成、レイアウトしました。

３．本書の内容から、「医療」と「福祉」に携わる「キャラクター」をイラストに置き換えて、「双眼鏡にウォッチングされる者」として置いてみました。ちなみに双眼鏡の中の左側の男性は「お医者さん」です。注射器を持っていますが、優しそうな笑顔を湛えています。右側の女性はヘルパーさんです。両の手のひらでハートマークを胸の前に作って微笑んでいます。

４．「社会」「地域」「コミュニティ」などのイメージがあった方が良いかと思い、バックに広葉樹のイラストを広がるような感じで敷いてみました。「緑の葉をたくさん茂らせている木」＝「豊かで元気な社会／コミュニティ」という考え方です。尚、A-4案以外は、木をあえて大きく扱い、表4と袖に掛かるようにレイアウトしています。

５．表４側には表１と同じ作者による要介護者とその家族、介護者、医療従事者が楽しそうにしているイラストをアクセントとして配置しました。考え方としては、表紙からの流れで、「医療・福祉を学んだら、ほら、こんな風に幸せになれました」という、ちょっとしたストーリーを学生さんたちに感じてもらえたら……と願いを込めました。

６．いずれも基本的に白地なので、外枠と表１・背・表４の位置がわかるように罫線を入れてありますが、納品するものには罫線は入りません。また、背幅が多少前後しても使えるようにデザインしています。（背のタイトルは幅9ｍｍの緑の縦帯内に収めてあります。背幅が広がるようでしたら帯幅を10-12ｍｍくらいまで広げても良いかと思います。）

７．バーコードのスペースは図書コード管理センターのマニュアルに倣い、暫定的に背側より7ｍｍのところから白枠を設け、さらに５ｍｍ置いたところにバーコードを設置できるようにしています。もしもセンターや任意の位置にレイアウトした方がよろしいようでしたら、いずれにしても調整可能ですので、その旨お申し付けください。

８．A-4案においてはJANの文字コードの下で＜定価＞の上、他の案においてはバーコードの左に定価の表記と共に出版社名も必要と思い、「株式会社みらい」で入れておきました。別に正しい名称があるようでしたらそれに差し替えますのでお知らせください。


その他、レイアウトやフォントの調整など、修正・調整のご要望がございましたらお気軽にお申し付けください。何卒ご検討のほど賜りたく、よろしくお願い申し上げます。