一般社団法人日本人形協会による、大人のひな人形のデザイン依頼です - asamasatamiの提案

はじめまして。
「娘が母親に贈る雛人形」というコンセプトにとても感動し、「私だったらこういうものを作りたい！」という熱い気持ちがわき上がってきましたので、未熟者ですが、提案させていただきます。
ご依頼内容の、「30代〜40代の娘が母親に贈るプレゼント」「無病息災」「不老長寿」といったキーワードをすべて詰め込みました。
以下、デザインの詳細です。

①お内裏様とお雛様1対
お人形そのもの（顔、姿、形）については、一般的なもの（古今雛）を想定しています。一般的なお人形のほうが、お母さん世代にとっては親しみやすいのではないかと思います。
提案したいのは、衣装です。お内裏様お雛様それぞれの着物に、六つの瓢箪をデザインしました。六つの瓢箪は、六瓢で「むびょう」、つまり、「無病息災」を意味します。
お雛様には、扇の代わりに小手毬のブーケを持たせました。娘から母への贈り物としての雛人形。「贈り物」感を、ブーケで暗示させました。
②屏風
今回の提案における一番のポイントです。屏風を人生絵巻に見立て、「女の一生」を表現しました。今までの人生を振り返りながら、「あなたが赤ちゃんのころはこうだったのよ」「中学校のころはおてんばだったわね」「白無垢姿、綺麗だったわね、お母さんのころはね・・・」といったように、思い出話に花を咲かせ、さらには母娘の絆を再確認することができたらと思います。昔話に微笑み合うことが、「大人のひな祭り」のイメージです。
私の力量不足で、一見、ポップな印象になっておりますが、日本画風に描くなどすれば、かなり美しい仕上がりになるかと思います。
③ぼんぼり
ぼんぼりも、小手毬のブーケをイメージし、贈り物としての雛人形というコンセプトを演出しました。小手毬は春のお花で、花言葉は優雅。内側から灯りを点すことで、全体を優雅な印象にさせます。
④お内裏様とお雛様が座っている台座
台座の前面に、「不老長寿」の意味を持つ松と、縁起のいい雲模様をデザインしています。

以上、デザイン画も含め、稚拙なデザインではありますが、ご一考いただけたら幸いです。