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土地家屋調査士事務所で、公図混乱地域での筆界特定
■ プロジェクトの目的
不動産会社からの依頼により、土地開発に伴う測量を実施。
本案件は、公図混乱地域であり、隣接地の土地所有者が不明という特殊なケースであった。
また、筆界特定制度 を活用し、過去に他の事務所で確定測量が困難とされた地域での測量を行った。
■ 体制・人数
5名
■ 自分のポジション・役割
現場担当のリーダーとして、以下の業務を担当。
現地測量業務および調査
法務局等の官公庁への提出図面・書類作成
■ 目的を達成する上での課題
地籍調査が未実施の土地であり、筆界特定に必要な資料が不足していた。
測量結果として、既存の建物が本来の筆界とは異なる位置に建てられていることが判明。
複数の関係土地所有者全員と調整し、適正な土地形状を登記により確定させる必要があった。
■ 課題に対して取り組んだこと
境界問題は金銭面にも影響が大きく、関係者の合意形成が困難であった。
測量知識のない関係者にも理解しやすいよう、現状と解決策を丁寧に説明。
時間をかけて納得を得ることを重視し、各土地所有者の合意形成を進めた。
■ ビジネス上の成果
通常の確定測量業務は約2か月で完了するが、本案件では3年を要した。
筆界特定制度の活用は事務所として初の試みだったが、案件を通じて制度の構造・進行・成果を確認。
→ その後の案件でスムーズな活用につながった。
測量地は開発道路が整備され、新興住宅地として再生。
→ クライアントの事業に大きく貢献する結果となった。