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証券銀行でEUCを開発し作業時間を2名2時間から1名1分に短縮
■ プロジェクトの目的
メールに添付されたパスワード付きzipファイルを展開し、中からExcelファイルやPDFファイルを抽出
紙に印刷し検印を行って、最後システム入力用にcsv化
と言う作業をExcelVBAをメインに使用して自動化する
作業にあたって検印欄を自動生成するためにPDFのデータを解析する必要があり、ユーザが別作業で使用していたGaaihoを使用してPDFをWord化、そのWord化したデータからデータの抽出と検印欄の生成制御、印刷とデータ投入用csvの生成までを行う
■ 体制・人数
ユーザが作成した要求仕様を元に1人で開発
■ 自分のポジション・役割
ユーザヒアリングや仕様確認、不明点の問い合わせから画面作成、コーディングなど開発に必要な作業の全て
■ 目的を達成する上での課題
技術的な意味で言えば、PDFからデータを抽出する部分と、人が判断していた検印欄の配置位置の設定
定義的な点で言えば、これまで手作業だった事を自動化するにあたってユーザに、人の判断が必要な事を機械に判断させる事は意外に難しいと言う事に気が付いてもらう事
■ 課題に対して取り組んだこと
依頼が来た際に、実際にPDFからデータを抽出する事が可能かどうか、PDFをWord化できるかどうかがキモであると直感したので、まずは依頼を受ける前にそのような作業が実際可能かどうか
具体的には、Gaaihoの制御をVBAから行えるのかどうかという事をまず調べる必要があると考え期間を1週間もらい、事前調査を行いました
結果、テスト用に行った事前開発の数日で、該当部分の制御が可能であることが分かったので、残りの調査期間を使用して、制御部分とそれを使用した簡単な動作デモを作成してユーザに提示しました
動作のイメージを開発前にユーザに見せることができましたので、その後の作業において、ユーザがイメージを持ってくれている事によって、質問内容への返答を求める際にスムーズに対話をすることができたと思います
■ ビジネス上の成果
人件費などの面で言えば、作業されていたスタッフさんの人件費が丸ごと浮いたそうです
技術的な面で言えば、WindowsAPIをかなり使用する必要があったため、その後の別な開発でもWindowsAPIを使用してより精密な制御ができるようになりましたExcelVBA Word csv Notes PDF 7zip Gaaiho WindowsAPI