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Shopifyの多言語化は2つの方法で実現!それぞれのメリットは?

ランサーズ株式会社|2021年11月18日
KNOWHOW

外国人のお客様や海外からの利用機会が多くなる場合、または当初から外国人をターゲットにした商材やサービスを取り扱い場合、ECサイトの多言語化や越境ECサイトの構築が視野に入ります。ECサイトプラットフォームサービスの中でも、Shopifyは多言語化や越境EC向けの特徴を多く持っています。

本記事ではShopifyでECサイトの多言語化や越境ECを目指したい人のために、Shopifyの多言語化の2つの方法と準備、手順について解説しています。

Shopifyが多言語化や越境ECに向いている5つの理由

多言語化ページや越境ECサイトを構築する上で、ECサイトプラットフォーム選びは重要なポイントです。Shopifyは以下の点で、多言語化や越境EC構築に向いています。

  1. 多言語に対応した環境
  2. 複数の通貨や決済方法や課税に対応
  3. 海外の配送方法に対応
  4. 海外での閲覧も最適化できる
  5. 複数の販売チャネルと連携

それぞれの理由について解説します。

1. 多言語に対応した環境

Shopifyはカナダに本社のある、グローバルECサイトプラットフォームです。日本語をはじめ、各言語に翻訳された公式サイトがあるのと同じく、以下のようにECサイトが多言語に対応できる環境が整っています。

  • ベーシックプラン以上はECサイトページの多言語翻訳に対応
  • テンプレートが多言語に対応しているものが多く実装済み
  • ページの翻訳ができる翻訳アプリも多数実装済み

2. 複数の通貨や決済方法や課税に対応

Shopifyは言語だけでなく、決済もグローバルな対応が可能です。

  • 複数の通貨に対応
  • 複数の決済方法に対応
  • 国ごとの課税ルールに適用

決済方法はECサイト運営者の居住地によって異なります。日本の場合は以下の決済方法が選べます。

  • 2Checkout
  • 2Checkout Convert Plus
  • Alipay国際決済-SBペイメント
  • All popular payment methods | Paysera
  • Amazon Pay
  • Asiabill
  • Atome – 3 easy payments, 0% interest
  • auかんたん決済-SBペイメント
  • BitPay
  • Checkout.com
  • China Payments
  • CyberSource
  • Eximbay
  • FasterPay
  • GMO後払い決済(GMOイプシロン)
  • JCB クレジットカード決済 – KOMOJU
  • KOMOJU・コンビニ/その他
  • NihaoPay
  • Oceanpayment
  • Pay-easy決済-SBペイメント
  • Paymentwall
  • PayPal Express Checkout
  • PayPay(オンライン決済)-SBペイメント
  • Pinwheel
  • PUT IT ON LAY-BUY
  • Shopify Payments
  • Skrill
  • あと払い (ペイディ)
  • キャリア決済 – ドコモデジタル
  • クレジットカード決済 – KOMOJU
  • クレジットカード決済 – SBペイメント
  • クレジットカード決済(3Dセキュア) – SBペイメント
  • クレジットカード決済(GMOイプシロン)
  • コンビニ決済 – KOMOJU
  • コンビニ決済-SBペイメント
  • コンビニ決済(GMOイプシロン)
  • スマホ決済 – KOMOJU
  • スマートフォンキャリア決済(GMOイプシロン)
  • ソフトバンクまとめて支払い-SBペイメント
  • ドコモ払い-SBペイメント
  • 楽天ペイ-SBペイメント
  • 銀行振込 – KOMOJU

Shopifyは日本国内はもちろん、海外で多く活用されている決済方法にも対応しています。

3. 海外の発送方法に対応

Shopifyでは海外配送のできるUPSとFedExなどが配送業者として利用できます。また、Shopifyアプリのなかには、海外配送時の配送料金を算出できるものもそろっています。

4. 海外での閲覧も最適化できる

Shopifyは世界各国にサーバーを分散しているため、アクセスが集中してもサイトが重くなる、閲覧できなくなるということがありません。海外でもECサイトを最適な環境で閲覧できます。

5. 複数の販売チャネルと連携

ECサイトはただ構築しただけでは集客は望めません。外国人の顧客や海外からの顧客を集めるために有効な、以下の複数の販売チャネルとShopifyは連携しています。

  • オンラインストア
  • Shopアプリ
  • Facebookへ直接ストアタブから商品投稿可能
  • 購入ボタンの埋め込み機能
  • Messengerで対話しながらの販売
  • Instagramでタグ付けによる販売
  • 卸売チャネル(Shopify Plusプランでのみ利用可能)
  • HandshakeでのECサイトと商品一覧表示

Shopifyで多言語化する2つの方法とメリット・デメリット

Shopifyのページを多言語化する方法には以下の2つがあります。

  1. 翻訳アプリを使って自分で翻訳する方法
  2. 翻訳ページの作成をアウトソーシングする方法

翻訳アプリで自力翻訳するメリット・デメリット

Shopifyアプリのなかには、多言語化ができる翻訳アプリも多くリリースされています。翻訳アプリを利用するメリットは以下の通りです。

  1. スピーディに多言語化できる
  2. コストがかからない

翻訳アプリはShopifyのページを多言語化するプロセスで使用できます。運営者の任意のタイミングでECサイトの翻訳ができるため、スピーディな多言語化が可能です。すぐに多言語化したページを公開したいときなどにも向いています。また、既存ページの多言語化を外注依頼するよりもコストがかかりません。

翻訳アプリを利用するデメリットは以下の通りです。

  1. サイト内検索ができない場合がある
  2. SEO対策ができていない
  3. ほかの対応は自分で行う

ECサイト内にサイト内検索機能を設けた日本語ベースのページを翻訳アプリで翻訳後、他言語でサイト内検索機能がうまく機能しない場合があります。また、自動翻訳をしただけではページのSEO対策ができていない状態です。検索による集客が望めないため、言語に対応したSEO対策は別途行う必要があるのを覚えておきましょう。

また多言語化をアウトソーシングする方法にも共通しますが、翻訳以外も通貨や課税、決済方法、配送方法の変更などの対応を別途行う必要があります。

多言語化をアウトソーシングするメリット・デメリット

ShopifyでのECサイトの多言語化を、フリーランスエンジニアや翻訳者、ホームページ制作会社に依頼する方法です。以下のメリットがあります。

  1. 自分で対応する手間が省ける
  2. ECサイトの内容に応じた翻訳を希望できる
  3. ほかの対応も依頼できる

多言語化にともなう作業をアウトソーシングすれば、ECサイト運営者が自分で多言語化をする手間が省けます。ECサイト運営に注視できるでしょう。翻訳を依頼する場合には、商材やECサイト、ターゲットに応じた翻訳内容を希望することも可能です。SEO対策をはじめ、ほかに行わなければいけない対応も外注できます。制作会社の場合は、まとめて依頼することも可能です。

デメリットは、翻訳アプリよりも多言語化にともなうコストがかかることです。

Shopifyを多言語化するための準備と手順

Shopifyの既存ECサイトを多言語化するために必要なものと手順を解説します。

まずは多言語化を自力で行うか依頼するか決める

ShopifyのECサイトを多言語化する方法は、翻訳アプリを使用して自力で行う方法と、ページ作成をアウトソーシングして翻訳済みページを作成してもらう方法があります。どちらにするかで手順が異なるため、方法を決めておきましょう。

Shopifyで多言語化するための準備

Shopifyでの多言語化に必要な準備は以下の通りです。

  1. プランをベーシック以上にする
  2. 多言語に対応したデザインプレートを利用する
  3. 言語セレクタの有無を確認
  4. 翻訳アプリを利用する場合は翻訳アプリのインストール
  5. 依頼する場合にはCSVファイルのエクスポート

Shopifyのプランのなかで、Shopifyライトは多言語化に対応していません。多言語化にはベーシック以上のプランへの契約が必要になります。なお、ベーシック、スタンダード、プレミアムは最多5か国語、Shopify Plusでは最多20か国語に対応しています。

デザインテンプレートのなかには、多言語に対応していないものがあります。多言語化で利用したい言語に対応しているデザインテンプレートを選びましょう。同時にデザインテンプレートの言語セレクタの有無も確認します。言語セレクタがない場合には、Geolocationアプリを追加して対応しましょう。

ページやコンテンツの翻訳を自力で行う場合は翻訳アプリをインストールします。多言語化を依頼する場合には既存ページのCSVファイルをエクスポートしておきましょう。

翻訳アプリを使ってShopifyで多言語化する手順

翻訳アプリを使ってShopifyを多言語化するときは、Shopifyの管理画面から行います。ECサイトを他言語対応にするための手順は以下の通りです。

  1. 管理画面から「設定」に移動
  2. 「ストアの言語」をクリック
  3. 「翻訳された言語」で、「言語を追加する」をクリック
  4. ドロップダウンメニューから言語を選択し、「追加」をクリック
  5. 「Shopify アプリストアにアクセスする」をクリック
  6. 手順に従って翻訳アプリをインストールする
  7. アプリの手順に従ってコンテンツを翻訳する
  8. プレビューで確認する

外注後Shopifyで多言語化する手順

既存のECサイトをアウトソーシングして多言語化した場合の手順は以下の通りです。

  1. 翻訳アプリを使う手順1~4と同じ方法で言語を追加する
  2. CSVファイルをエクスポートする
  3. 翻訳箇所に変更を加えて保存
  4. CSVファイルをインポートする

CSVファイルをエクスポート~編集する手順は以下の通りです。

  1. 管理画面から「設定」に移動
  2. 「ストアの言語」をクリック
  3. 「すべての言語」を選択し、サポートしているすべての言語の翻訳をエクスポートする
  4. すべての翻訳をエクスポートするには、「すべてのコンテンツ」を選択する
  5. メタフィールドを使用している場合、「メタフィールド」を選択する
  6. 現在翻訳されていないコンテンツのみをエクスポートするには「翻訳されていないコンテンツ」を選択する
  7. 上記オプション選択後「エクスポート」 をクリック
  8. エクスポートされたCSVファイルがメールで届く
  9. エクスポートされたCSVファイルの「翻訳されたコンテンツ」 列に翻訳を直接追加し、変更を保存する

編集したCSVファイルをインポートする手順は以下の通りです。

  1. 管理画面から 「設定」に移動
  2. 「ストアの言語」をクリック
  3. 「インポート」をクリック
  4. 「ファイルを追加」をクリックし、編集後のCSVファイルに移動
  5. 既存の翻訳を置き換える場合は、「既存の翻訳を上書きする」にチェックを入れる。このとき新しく翻訳されたコンテンツのみをインポートし、既存の翻訳を置き換えない場合は、「既存の翻訳を上書きする」のチェックを外す
  6. 「アップロードして続行する」をクリック
  7. 「CSVで言語をインポートする」情報を確認後「インポート」をクリック

なおCSVファイルにエラーが含まれている場合、インポートは停止されます。エラー内容は「CSVで言語をインポートする」ページに表示されます。

Shopifyの多言語化を効率よく進めるには

翻訳アプリを使って多言語化する方法はスピーディかつコストもかからない方法です。ただし、SEO対策や配送方法、通貨や決済方法の設定など、ほかの対応しなければいけなりません。

ただし、ページの多言語化を外注する場合にはコストがかかります。コスト面を考慮しつつ、Shopifyの多言語化を外注したいときのおすすめの方法が、フリーランスへの依頼です。

フリーランスは、重視したいポイントに応じてスポット依頼もできます。例えばページの多言語化を依頼する場合、翻訳はサイト運営者が行い、SEO対策をフリーランスに依頼する、などです。トータルの多言語化のコストを低く抑えたいときにも、フリーランスへの依頼を検討してみましょう。

Shopifyで多言語化や越境EC構築を目指そう

Shopifyが多言語化や越境ECサイト構築に向いているポイントや、Shopifyで多言語化をする2つの方法のメリット・デメリット、手順を解説しました。

Shopifyは多言語や越境ECサイトの構築に向いている多くのメリットがあります。翻訳アプリを使えばスピーディ、かつ手軽なページの多言語化も可能です。まずは翻訳アプリでのページ多言語化を行ってから反応を見て、APIや拡張機能での多言語化を目指すのもよいでしょう。