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ECサイト運営に必要な7つのスキルとスキルアップ方法を解説

ランサーズ株式会社|2021年11月17日
KNOWHOW

ECサイトを開設したいと思ったときに、気になるのがマーケティングやデザインのスキル。ECサイトを運営するにはどのようなスキルが必要なのか、事前に把握したいものです。

本記事では、ECサイトの運営に欠かせない7つのスキルや業務内容、そしてスキルアップ方法をまとめてご紹介します。最後まで読めばECサイト運営に必要なスキルがわかり、どのようにECサイト開設を進めるべきかイメージできるようになります。ECサイトの開設を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

ECサイト運営に必要な7つのスキル

まずは、ECサイト運営に必要な7つのスキルをご紹介します。実際の運営手順に沿って解説していくので、どのようなスキルは必要となるのか参考にしてみてください。

ECサイトに適した商品を企画する

ECサイトを運営する上で欠かせないのが、商品を企画するスキルです。ECサイトを開設しても収益が生み出せなければ、継続した運営ができません。ECサイトの商品企画は、コンセプトの設定から始めます。

どのような人にアプローチをするのか定まっていないと、商品やサービスの方向性が明確にならないからです。コンセプト設定では、主に下記のような項目を具体化しターゲットを絞り込みます。

絞り込む属性 具体的な内容
年齢・性別 どのような年齢・性別をターゲットにアプローチしていくか?
趣向 どのようなデザイン、イメージを好む人がターゲットとなるのか?
ライフスタイル ファミリー層・単身世帯などどのようなライフスタイルの人をターゲットとするのか?
価格帯 プチプラ・ハイプラなどどのような価格帯の商品を購入する人をターゲットとするのか?

ターゲットが把握できると、ECサイトの方針となるコンセプトが見えてきます。コンセプトをもとにある程度商品やサービスがまとまってきたら、提供する商品やサービスがどのようなニーズを満たすのかやどのようなシーンで利用されるのかを具体的にイメージしましょう。

ターゲットに有益となる商品やサービスとなっているものは、提供する価値があります。

ECサイトで扱う商品やサービスは、サイトの顔といっても過言ではありません。コンセプトを決めて商品企画をするスキルを身につけ、他社と差別化できる魅力的な商品やサービスを作りましょう。

顧客目線でのECサイトデザイン

ECサイトでは、サイト自体が実店舗と同じ役割をします。顧客はECサイトにアクセスをして商品やサービスをチェックし、気に入ったものを購入します。ECサイトのデザインや機能が魅力的でないと購入まで至らず、収益性の低いECサイトとなってしまうのです。そのため、顧客目線でECサイトをデザインできるスキルは欠かせません。

ECサイトをデザインするスキルとして、身につけたいのは次の3つです。

顧客に伝わりやすいシンプルなデザイン

ECサイトは、商品やサービスの良さを顧客に伝え購入につなげることが大切です。おしゃれなECサイトであっても商品の特徴や価格が把握しにくい、欲しい商品が探しにくいとなると離脱率が上がってしまいます。

ECサイトデザインではできるだけ無駄を省いて、シンプルな構成を心がけましょう。例えば、商品やサービス情報の記載方法を規格化すると、表記方法が統一されて見やすくなります。また、カテゴリーごとに分類し検索できるようにすると、顧客が求めている商品が見つけやすさが向上します。

パソコンとスマートフォンのどちらでも見やすいデザイン

総務省が公表している「令和3年版情報通信白書」を見てみると、個人でのインターネット接続環境としてスマートフォンが89.4%、ノートパソコンが48.5%とさまざまな環境でインターネットを楽しんでいることが分かりました。つまりECサイトのデザインがユーザーが使うデバイスに適合していない場合は、顧客の接続環境により使いやすさに差が生まれます。

顧客が使用する画面サイズに合わせてレイアウトが最適化できるレスポンシブデザインを取り入れるなど、パソコンとスマートフォンのどちらでも快適に使える工夫が大切です。

顧客の購入導線を意識したデザイン

ECサイトで利益を得るには、顧客に商品やサービスを購入してらえる導線作りが大切です。ターゲット層が気に入りそうなECサイトデザインであっても、買い物カゴの位置や購入方法が分かりにくいと見るだけのECサイトで終わってしまいます。ECサイトに訪問した顧客の視点に立ち、商品やサービスの購入がしやすい導線を作るスキルが必要です。

3つの視点のWebマーケティング

商品やサービス、サイトデザインができたところで、どのように集客をして固定顧客を獲得するのか考えていきます。ECサイトを開設しただけではターゲット層に周知するまでに時間がかかり、なかなか収益化ができません。そこで、戦略的にECサイトをPRするWebマーケティングのスキルが必要です。

マーケティングとは簡単に言うと、売れる仕組みを作ることを指します。ECサイトでは、次の3つの視点でWebマーケティングをするスキルを身につけましょう。

集客

集客では、ECサイトを知ってもらい訪問をしてもらうためのWebマーケティングを行います。ECサイトへの訪問者が増えれば増えるほど、ECサイトの認知度があがり購入につながりやすいです。SNSやリスティング広告、バナー広告を活用しながら、顧客にECサイトを訪問してもらうきっかけを作ります。

購入

購入では、ECサイトに訪問した顧客に商品やサービスを購入してもらうためのマーケティングを実施します。ECサイト内の導線の見直しやカゴ落ち対策などを取り入れて、顧客が商品やサービスを購入したくなる仕組みを整えます。

リピート

リピートでは、一度商品やサービスを購入してくれた顧客をリピーターにするためのマーケティングを行います。クーポン発行やポイントの付与など、顧客がまた利用したくなるサービスを用意して固定客の獲得を目指します。

このように、3つの視点に分けてWebマーケティングをするスキルを身につけることで、集客から顧客の囲い込みまでが戦略的に行えるようになります。

商品の魅力を引き出す商品撮影

ECサイトは、実店舗のように顧客が直接商品に触れたり試してみたりできません。ECサイトに掲載されている情報や写真のみで、購入したいと思わせなければなりません。だからこそ、ECサイトに掲載する写真撮影のスキルが必要です。

写真の撮影方法で、商品の魅力の伝わり方は大きく変わります。例えば、コップを購入したい場合、暗い室内で撮影された写真では実際に利用するイメージが沸きません。コップの色味や素材が把握できるのはもちろんのこと、背景やアングルで商品の雰囲気を伝えます。

実際にコップがテーブルの上に置かれている写真があると、使用時のイメージが沸き購買意欲をかき立てるでしょう。

このように、商品の魅力を伝わる写真撮影をするには、下記のような専門的スキルが身についている必要があります。

  • 商品に合わせて明るさを調整するライティングスキル
  • カメラやレンズなどの機材を扱うスキル
  • 商品のアングルや配置を決めるディレクションスキル
  • 必要な写真の構図を決めるスキル
  • レタッチなど画像修正をするスキル

どの技術も専門性が高いですが、ECサイト運営には欠かせないものです。

注文を見逃さない受注管理

顧客から注文を受け、商品を発送するまでの管理を受注管理と言います。受注管理がずさんだと顧客からの注文を見逃してしまい、クレームや顧客満足度の低下につながる可能性があります。また、発送までに時間を要するとすぐに利用したい顧客にとってはストレスとなるため、効率よく発送までの業務を進める受注管理スキルが必要です。

商品数が少ない場合は、少人数でも受注管理ができます。注文を見逃さないようにして、注文が入った場合にはお礼のメール送信や発送日の連絡を行います。適正に在庫管理をしていれば、スムーズなフローが組めるでしょう。

しかし商品数が増えると管理が煩雑になるので、専用のシステムを導入することが多いです。受注管理システムを使い、注文があった商品を確認し在庫の確保、発送の準備を行います。

すべてを同じ部署で担っている場合は連携が取りやすいですが、在庫管理倉庫を別に抱えている場合や外部と連携して運営している場合は連携をしながらミスのないように管理をするスキルも重要となるでしょう。

収益を左右する梱包・発送

ECサイトの商品は、顧客の手元に梱包された状態で届きます。商品よりも先に梱包している箱や梱包材が目に留まるため、顧客が気持ちよく受け取れる梱包をするスキルは欠かせません。とは言え、おしゃれな梱包や丁寧な発送ばかりに気を遣い過ぎると、梱包や発送にコストがかかり収益が少なくなってしまいます。

ECサイトを開設したばかりのころは、梱包数が少ないことが多いため、収益に与える影響は少ない傾向です。しかしECサイトが成長し、例えば発送数が10,000個になったとすると、1つあたりの梱包費に50円をかけていた場合は500,000円のコストとなります。さらに送料が加わるため、ECサイト開設時から収益を考慮した梱包と送料を考える必要があります。

発送量が増えると梱包作業にかかる人件費なども必要になるので、クオリティの高い梱包や発送を維持しつつ商品価格を維持することが難しくなる可能性があります。ECサイト開設当初から、将来を見越した梱包、発送の仕組み作りをするスキルも重要となるでしょう。

継続的な分析によるサイト

ECサイトは、一度構築して運営がスタートできたら終わりではありません。実際に運営をし始めて気づく課題や問題点があるので、継続的に分析・改善をしていくスキルが必要です。ECサイト運営で適正な分析をするには、まず目標を立てて到達レベルと到達できない理由を模索します。

例えば、1か月の集客数が目標に到達していない場合は、集客のマーケティング方法やサイトデザインに問題があるかもしれません。

どこをどのように改善していくのか具体的に検討し、改善策を実行します。改善後にはどのような変化があったのか可視化することで、さらに次の課題や改善点が見えてきます。このように、ECサイト運営では根気よくPDCAサイクルを続けて、目指すべき目標に近づけていく力が重要となります。

ECサイト運営に必要なスキルをすべて自分でカバーする必要はない

ここまで解説してきたように、ECサイトの業務やスキルは多岐に渡ります。サイトのデザインや写真撮影、マーケティングなど専門的な知識を必要とするスキルもあるので、すべてを自分一人でカバーする必要はありません。費用や負担感を考えながら、外注や専用システム、プラットフォームを利用するのも一つの方法です。

例えば、クラウド型のマルチチャネルコマースのプラットフォームであるShopify(ショッピファイ)を活用すれば、専門的な知識がなくてもECサイトのデザインや構築ができます。

またLancersでは、Shopifyの構築、運用人材マッチングサービスも行っています。Shopify Japanの公認研修プログラムを修了したフリーランスが200名以上在籍しています。豊富な知識と経験をもとにShopifyの導入や運営のアドバイス、サポートをしてくれるところが特徴です。

このように、スキルを補う工夫をすることで、一人で抱え込まなくても本格的なECサイトが運用できます。

ECサイト運営の2大業務


ECサイト運営は、フロント業務とバックエンド業務の2つに分けられます。この2大業務を事前に把握しておくことで、外注すべき部分や自分で行うべきことが具体的に把握できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

フロント業務

ECサイトのフロント業務とは、商品やサービスの販売促進を行うための業務です。ECサイトの場合は、主に下記のような業務をフロント業務と呼びます。

  • 商品やサービスの企画
  • ECサイトの構築やデザイン
  • Webマーケティング業務
  • 写真撮影

フロント業務は、いかに商品やサービスを世の中に広めて利益につなげていけるかが重要な業務です。Webマーケティングやデザイン、商品企画など専門的な知識やスキルが必要となる業務も多い傾向があります。外部の制作会社に強力してもらったり知見のあるスタッフと一緒に取り組んだりと負担を分散する工夫をするといいでしょう。

バックエンド業務

ECサイトのバックエンド業務とは、商品やサービスを販売した後の対応業務を指します。主に、下記のような業務がバックエンド業務に該当します。

  • 受注管理
  • 梱包、発送業務
  • 顧客サポート

バックエンド業務は、商品やサービスが売れない限り発生しません。しかし、売上が上がれば上がるほど業務負担が増えるため、ECサイト開設当初から入念な準備が必要です。専属スタッフの育成やシステム導入など、一定のクオリティを保てるフローを構築するといいでしょう。

ECサイト運営のスキルを身につけるための3つの方法

最後に、ECサイト運営に必要なスキルを身につけるための方法をご紹介します。今よりもスキルアップしECサイト運営に活かしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ECサイト運営に関わる資格を取得する

ECサイト運営には、幅広い知識が必要です。ECサイトに関わる資格を取得することで、知識や技術が補えます。ECサイト運営に関する資格としては、主に下記のようなものがあります。

資格名 資格の概要
ネットショップ検定 ・ECサイト運営全般に関わる知識を幅広く学べる資格
・6段階にレベル分けされており、すべてのレベルをクリアすることでネットショップ実務士資格を取得できる
ウェブデザイン技能検定 ・Webデザインスキルと知識に特化した知識や技術を学べる資格
・1級は国家試験となっており、高いスキルを身につけられる
Googleアナリティクス個人認定資格 ・Googleアナリティクスの基本知識や仕組みを把握できる資格
・Webマーケティングに活用できる

どの資格も専門的な勉強が必要なのですぐに実務に活かせるわけではないですが、知識や技術を習得できるところがメリットです。ECサイト開設前にある程度のスキルを身につけておきたいと考えている人は、チェックしてみるといいでしょう。

セミナーやスクールで知識を養う

ECサイトに関わる知識を、セミナーやスクールで養うのも一つの方法です。資格習得となると費用と時間がかかりますが、セミナーやスクールなら短期間で必要な知識のみ学べるところがメリットです。

例えば、商品撮影のセミナーなら、商品撮影時のポイントや実践的なテクニックのみを短時間で学べます。Webマーケティングセミナーなら、最新のトレンドやマーケティングのポイントが養えるでしょう。

セミナーやスクールはさまざまなジャンルがあるので、予定や予算に合わせて通いやすいものを選べます。スキル不足を感じる分野のみ効率よく学べるため、ECサイト開設時に不安なスキルがある場合は活用してみるのもいいかもしれません。

知識がある人と二人三脚で始める

ECサイト運営のスキルアップを目指すなら、既に知識がある人と二人三脚で進めるのもおすすめです。疑問や悩みが発生したときにすぐに解決できるため、着実に知識や技術を身につけられます。また、知識や経験がある人の運営方法を真近で見て、どんどん知識を吸収できるでしょう。

LancersではShopifyなどのECサイトプラットフォームの構築や移行、運用をサポートするランサーが多数在籍しています。一人一人の要望や悩みに合わせて適正な技術支援やフォローをしてくれるので、スキルを身につけながら一緒にECサイトを作り上げることが可能です。

ECサイトの運営スキルを身につけて収益化を目指しましょう

ECサイトの運営には、商品企画やデザイン、Webマーケティングなどさまざまなスキルが必要です。このスキルを一人で補おうとすると大変ですが、今回ご紹介した業務内容を把握していれば外注やスタッフの育成、システムの導入といった方法を検討することができます。

LancersではShopifyなどのECサイトプラットフォームの構築や移行、運用をサポートするランサーが多数在籍しているので、サポートを受けながら進めていくのもおすすめです。ECサイトは収益化できなければ継続した運営が難しくなるので、必要なスキルや運営業務を把握しながら運営方法を模索してみましょう。