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おすすめのECサイト構築サービス一覧を紹介!構築方法や選び方も

「SNSでの発信力を生かして独自ドメインのECサイトを構築したい」「事業規模が小さいので自分でECサイトを構築したい」とお考えの方も多いでしょう。しかしECサイトを構築するサービスは多岐にわたり、どれを選べば良いのか迷いがちです。

本記事では、おすすめのECサイト構築サービス一覧のほか、構築方法の種類や選び方などもご紹介します。ECサイトの構築を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

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ECサイトを構築するための基礎知識

ECサイトを運営する人々
ECサイトを自社で構築するにせよ、フリーランスや制作会社に構築を依頼するにせよ、事前に基礎知識を得ておくとよりスムーズに進行できます。なぜならネットショップの構築についてヘルプセンターに問い合わせをしたり外注先と交渉をしたりする際に、EC業界で使用する用語がわからないとコミュニケーションに手間取るからです。

ここでは電子商取引を行う場である「ECサイトを構成する3要素」「取引の構築モデル」「自社でECサイトを構築する5つの方法」について見ていきましょう。

ECサイトを構成する3要素

ここでは、ECサイトを構成する要素を見ていきましょう。ここでは主な要素を3つにしぼってご紹介します。

区分ECサイトの要素
フロントエンド・ブランドストアページ
・LP
バックエンド・ECカートシステム

フロントエンドと区分されたブランドストアページ・LPは、ECサイトを訪問したユーザーが目にする部分のことです。

ブランドストアページは、ブランドやネットショップの公式ページを指しています。LPはユーザーが広告をクリックした先にあるランディングページのことで、モノやサービスの訴求を行い、成約(コンバージョン)の達成を目的としたページです。通常、縦長の1枚のページで構成されています。

一方、バックエンドと区分されたECカートシステムは、ブランドストアページ・LPページの裏側で走るシステムのこと。ECカートシステムの動きは、ユーザーが目にすることはない部分です。ECカートシステムは、モノやサービスのやり取りをECサイト内で完結するため重要な役割を果たしています。

構築モデルは3種類

ECサイトの設計・構築段階で検討したいのが、商材に合った自社EC事業のビジネスモデルです。一般消費者向けEC事業では、以下のとおり大きく3つのビジネスモデルが考えられます。

モデルタイプ特徴
総合通販型・広い品揃えで商品点数が膨大なECサイト
・アパレルや食品などが代表例
・特定商品を販売するLPを作らないことが多い
単品リピート通販型・特定の商品に特化したECサイト
・サプリや化粧品などの販売に適している
・購入に直結するLP、世界観やストーリーを展開するブランドストアページで構成
パーソナライズ×D2C・最近注目されている、ブランド側がユーザーに合わせた提案をし購入につなげるECサイト
・ヘルスケア、ヘアケア、フード&ドリンクなどが成功例
・購入に直結するLP、世界観やストーリーを展開するブランドストアページで構成

ECサイトを構築する5つの方法

自社でECサイトを構築する際には、次の5つの方法から選びます。

ECサイト型カスタマイズ性コスト
フルスクラッチ
パッケージ型
SaaS型
オープンソース
(スキルが必要、著作権者が定めるルールに則る)
無料ASP

フルスクラッチやパッケージ型のECサイト構築サービスは、高額になることから事業規模が大きい企業向けの選択肢です。

小〜中規模EC事業者であれば、SaaS型が使いやすいでしょう。最新の機能をいつでも提供してもらえるほか、カスタマイズ性の高さとコストのバランスが良く、おすすめです。なおSaaSとは「Software as a Service」のことで、クラウドコンピューティングの一種を指します。

ECサイト構築サービスの選び方2つのポイント

おすすめのECサイト
ネット通販を始めたくて自社ECサイトを構築する際に、ECサイト構築サービスを選ぶ必要があります。ここでは、選び方の2つのポイントを見ていきましょう。フリーランスや制作会社にECサイト構築の相談をする前に、チェックしてみてください。基本的な理解を深めて前準備をしておくと、相談の質が変わります。

バックエンドの「ECカートシステム」選びが重要

ECサイト構築システムを選ぶ際には、利用するECカートシステムの基本機能はもちろん、自社のビジネスモデルに応じて柔軟にカスタマイズできるかどうかチェックすることが大切です。

チェックすべきポイントとしては次の点が挙げられます。

チェック項目検討内容
自社の商材とカートの相性・提供する商品やサービスはBtoCとBtoBのどちら向けなのか?
・必要な機能(リピート販売、セット品販売、オーダーメイド品販売など)は搭載されているか?
商品登録数・何点まで登録できるのか?
・将来的に扱う商品数が増えた場合に、費用がどの程度変動するのか?
自社で使う他サービスとの連携・EC物流のアウトソーシングや倉庫管理システム(WMS)など連携できるか?
消費者が好む決済方法の選択(カゴ落ち防止)・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・代金引換
・銀行振込
・郵便振替
・キャリア決済
・PayPayオンライン決済
・外部ID決済(◯◯ペイ、◯◯Payなど)
・Paypalなど

これらのチェックポイントともに、予算を超過しないためにもカスタマイズ性とコスト感のバランスも検討しましょう。

国内あるいは越境?ECビジネス環境に合った機能やサポートの有無

商圏や将来に向けた拡張性の高さもチェックします。自社の商材の商圏を海外販売に拡大する予定であれば、越境ECに対応できる機能やサポートが充実している点が重要です。大手ECモールと連携できる機能があれば、各ECモールごとに商品登録をする手間が省けるので、効率よくECサイトの多店舗展開が可能になります。

越境ECに取り組むなら、チェックしておきたい項目は次のとおりです。

  • 現地の商習慣に合った決済方法の種類の豊富さ
  • 多言語・多通貨への対応
  • 海外発送への対応(送料の設定、関税・物品税などの計算、インボイスの作成など)

SaaS型ECサイト構築サービスのおすすめ10選

おすすめのECサイトでショッピング
一般消費者向けのD2Cビジネスに使える、SaaS型ECサイト構築サービスのおすすめ10選をご紹介します。ここでは、おすすめサービスのそれぞれの特徴や費用感を見ていきましょう。

販売形態サービス名費用感特徴
総合通販向けShopify・初期費用:無料
・月額料金:$29~
・デザイン性の高いECサイトを構築しブランドを表現できる
・販売経路はオムニチャネルに対応(自社ECサイト・SNSほか実店舗やポップアップでの販売にも対応、楽天市場・Amazon・ebayと連携)
・在庫・注文・フルフィルメント・配送やマーケティングを一元管理できる
・日本語専任のサポートを利用できる
・ストアの機能を拡張できる6,000以上のアプリ
・越境ECに役立つ機能が豊富
MakeShop・初期費用:11,000円〜
・月額料金:11,000円〜
・売上手数料なし
・ECサイト運営の自由度とコスパの高さで人気
・長期割引プランや複数店舗割引サービスあり
・定期購入・頒布会機、予約販売機、BtoBオプション、カタログ注文機などオプション機能が豊富
・初心者でも安心な、定期コンサルティング、ネットショップ集客設定代行、MakeShopスクールを利用可能
らくうるカート・初期費用:3,300円〜
・年間登録料:3,960円〜
・クロネコヤマトによるECサイト構築サービス
・農家など一次産品事業者の業務効率化の成功事例多数
・ヤマトグループの配送や決済など、ECサイトに必要な機能をまとめて導入できる
・チラシなどに貼りつけたQRコードから商品ページへ誘導できる
・クロネコペイの利用やコンビニやヤマト運輸のセンターで受け取り可能
カラーミーショップ・初期費用:0円〜
・月額料金:0円〜
・80種類以上のテンプレート、SEO対策、「売れ筋商品」「最近見た商品」も表示可能
・豊富な決済手段
・ショップ運営に役立つメールサポートとお役立ち動画を利用できる
・アプリで機能を拡張できる(海外販売などの販路拡大、集客強化、客単価アップ、業務効率化など)
定期通販向けカラーミーリピート・月額料金:0円〜
(カラーミーショップと併用する場合)
・月額料金:10,780円〜(併用なし)
・定期販売ページ作成サービス(ネットショップ作成サービスの「カラーミーショップ」ほか、Goope・WordPressと併用できる)
・決済手段はクレジットカードのみ
・配送を伴う物販を想定しており、レンタル・リース・会費徴収などの利用には不向き。
リピートPLUS・月額料金49,800円〜・セキュリティに強い定期通販特化型カートシステム
・定期通販で売上をあげることに特化した800を超える機能、豊富な決済手段に対応
・LPと購入に関連した入力フォームを一体化(コンバージョン率を向上させる)
・様々なシナリオに対応したステップメールを作成できる
・年商100億円規模まで対応できる
侍カート・初期費用:100,000円〜
・月額料金:70,000円〜
・定期購入に特化したショップ作成から、アクセス・広告分析まで、ECサイト運営に必要な業務をすべて支援。
・受注・在庫など一元管理システムが連動しており、業務を効率化できる
リピスト・月額料金:14,800円〜・D2C通販・定期、単品ECカートのプラットフォーム
・EC業界の様々な外部サービスと連携可能
・LTV(顧客生涯価値)分析もできる
・営業担当は通販に精通しており、無料でアドバイスをもらえる
サブスク ストア・初期費用:69,800円〜
・月額料金49,800円〜
・サブスクリプション特化型のクラウドシステム
・卸などB2B事業に対応できる
・ネット通販の幅広い販売方法に対応(都度購入・定期購入・頒布会・ギフト)
・家具レンタルや美容室サービス利用など、商品の授受によらないサブスクビジネスに対応
・サブスク 販売に必要な機能を拡充
楽々リピート・初期費用69,800円〜
月額料金:49,800円〜
・EC業務の運営実態に即したD2C・リピート通販に特化型
・カート・CRM:顧客関係管理・ステップメール・受注管理・顧客対応が全て揃っている
・売上向上と業務効率化に必要な機能を搭載
・セット組み商品の登録も可能

パッケージ型ECサイト構築サービスのおすすめ2選

ECサイトを運営する女性
ここでは、ある程度のEC事業規模を見込める場合に検討したい、パッケージ型ECサイト構築サービスのおすすめ2選をご紹介します。スクラッチより費用を抑えられ、システム連携が可能でカスタマイズの幅が広く、必要な機能を自由に加えられるのがECパッケージの特徴です。

サービス名費用感特徴
ebisumart・初期構築費用:300万円〜
・月額料金:下記のいずれか(プランにより異なる)(a)基本保守料+カスタマイズ機能保守費+オプション利用料+アクセス費
(b)毎月の売上金額の2.5%〜
・構築実績は700サイト以上
・ASP型とパッケージ型の良さを両立させたクラウドコマースプラットフォーム
・システムが古くならず、リニューアル不要
・カスタマイズや自社の基幹システムなど他システムとの連携に対応できる
・インフラやセキュリティは自動最適化されるのでEC運営に専念できる
GMOクラウドEC・初期費用:10万円〜
・月額料金:5万円〜
(MakeShopをベースにカスタマイズする場合)
・ECシステム開発で培ったノウハウ(稼働店舗数1万店舗超)を元に中規模~大規模ECサイト構築、BtoBサイト構築、システム連携などEC事業のソリューションを提供
・基盤となるECシステムを元にカスタマイズするため、開発費用を抑えたい人におすすめ

オープンソース・無料ASPのおすすめ3選

ECサイトを運営する人
ここでは、おすすめのオープンソース型と無料ASP3選をご紹介します。オープンソースとはソースコードが無償で公開されたソフトウェアのことです。ではそれぞれの特徴や費用感を見ていきましょう。

形態サービス名費用感特徴
オープンソース型EC-CUBE・ソフトウェアのライセンス費用は無料・機能もデザインもオリジナリティのあるECサイト構築におすすめ
・ダウンロード版あるいはクラウド版から選べる
・小規模から大規模ショップまで構築できる
・開店に必要な基本機能を使えるほか、機能を増やしたい場合は800以上のプラグインをストアから追加する
・知識やスキルがあれば、カスタマイズも可能
・様々な得意分野を持つEC-CUBEのパートナーに構築を依頼すれば、費用を抑えながら理想的なECサイトを構築できる
無料ASPSTORES・初期費用:無料
・月額料金:0円〜
・決済手数料:〜5%
(決済手数料以外の手数料なし)
・ネットショップや実店舗で役立つ機能が無料で使える
・無料で「ネットショップ開設」「ネット予約システム」「POSレジ」「キャッシュレス決済」を導入できる
・無料でECサイトに「ニュース配信」「再入荷通知」「FAQ作成」「ギフト設定」機能を使える
・24時間いつでもWEBフォームから相談できる
BASE・初期費用:無料
・月額料金:無料
・サービス利用料:3%
・決済手数料:3.6% + ¥40(全ての決済方法に共通、送料にも手数料がかかる)
・ネットショップを無料で簡単に作成したい人におすすめ
・デザインの専門知識不要、直感的な操作だけでECサイトを作成できる
・選んだテーマにデザインパーツを組み合わせるだけ
・デザインマーケットから上質なテーマを購入可能
・7種類もの決済方法に対応
・入金サイクルが早い(売上は申請から10営業日で振込)
・商品登録するだけで「Pay ID」アプリにも掲載されるので、集客に役立つ

ECサイトの設計は初心者にやさしいフリーランスに依頼するのもおすすめ

本記事では、ECサイト構築にまつわる基礎知識やおすすめのECサイト構築サービスをご紹介しました。ECサイト構築サービスの数が多すぎて絞り込めない場合は、初心者にやさしいフリーランスに依頼するのもおすすめです。

EC業界では専門用語が使われるので、ある程度の知識を得ておくと相談しやすいでしょう。専門性の高いフリーランスや制作会社に相談する前準備として、当記事をぜひ役立ててください。

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