ネットショップを構築しても、商品がなかなか売れないと悩む会社は多いです。しかし、専門知識がないと、集客や売上アップの改善ポイントが判断できないこともよくあります。
本記事では、商品がよく売れるネットショップに共通するポイントを10点ご紹介します。さらには商品が売れない原因や、売れるショップにするためにとるべき対策も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次
商品がよく売れるネットショップに見られる10の共通点
自社のECサイトでなかなか商品が売れない状況なら、何らかの対策が必要です。まずはネットショップで商品がよく売れるようになるための対策をするために、商品の売れ行きがいいネットショップの特徴を紹介します。
- コンセプトがわかりやすい
- ページのデザインが魅力的である
- 商品説明が充実している
- 商品画像がわかりやすい
- 自分が使いやすい決済手段がある
- 継続的に情報更新されている
- 納期・発送方法がわかりやすい
- レビューが豊富にある
- ネットショップを操作しやすい
- セキュリティ対策がされている
1. コンセプトがわかりやすい
コンセプトとは英語が元になっている言葉で、「全体を通して一貫している基本的な構想」という意味でよく使われます。ネットショップにおけるコンセプトとは、「ネットショップの基本方針や取り扱う商品の方向性」などのことです。
例えば日常雑貨や小物を扱うネットショップで、「かわいいものが好きな20代女性が日常使いできる小物」とコンセプトを決めたら、そのコンセプトに沿って商品選定やページ制作を行っていきます。
ターゲット層にとって魅力的なネットショップにするには、はっきりとしたコンセプトを設定することが重要です。
2. ページのデザインが魅力的である
商品が売れるためには、トップページや商品ページなどネットショップのページデザインが魅力的である必要があります。店舗のコンセプトをデザインに反映させ、ターゲット層にうけが良いデザインになっていることが、売れるためのポイントです。
商品がよく売れているネットショップでは、ユーザーがよく目にする下記のようなページは、特にデザインに力を入れています。
- トップページ
- 商品ページ(注力したい商品を優先)
- ランディングページ(LP)
3. 商品説明が充実している
ネットショップで販売している商品を既に使っている人でなければ、その商品の外観やサイズ、特徴などは知らない状態です。ネットショップでは実店舗とは違って、実際に商品を手に取って確認することができません。
商品がよく売れているネットショップでは、商品ページに下記のような項目についての商品説明が掲載されていて、商品の詳細を確認可能です。
- サイズや色
- 販売期間
- 産地
- 生産者やブランド
- 商品名
- 使用感
- 成分や素材
- 商品を取り扱う会社だからこそ知る情報
- 売れ行き
このような項目が掲載されていることで商品の詳細を確認しやすい、魅力的なページになっています。
4. 商品画像がわかりやすい
商品説明文がいくら充実していても、商品の見た目を伝えきれません。商品をイメージできるような、魅力的な商品画像を掲載しましょう。
商品がよく売れているネットショップでは、正面画像のみならず左右や裏側、内側の様子、商品の細部を確認できる画像を使っています。
特にアパレルでは、使用感やサイズ感をイメージできるよう、商品を着用している画像も必要です。
5. 自分が使いやすい決済手段がある
ネットショップに自分が求める決済手段がないと、購入をやめてしまう人も多いです。ネットショップではクレジットカード決済で支払う人が多いですが、クレジットカードを持てない未成年など、クレジットカード決済ができない人もいます。
より多くの顧客に対応できるよう、豊富な決済方法を準備しているネットショップほど、売上が伸びやすいです。
6. 継続的に情報更新されている
ずっと同じ情報のままで運営されているネットショップは、ユーザーに「古い情報なのではないか」「流行遅れだな」などのネガティブな印象を与えることがあります。
ネットショップの情報がこまめに更新されていることがわかるように工夫しましょう。例えば新着欄を設けたり、売れた商品のランキングをページ内に掲載したりする方法などがおすすめです。
7. 納期・発送方法がわかりやすい
発送までの期間や発送方法、配送にかかる日数などがわかりにくいと、問い合わせが増える可能性が高くなります。クレームになるとショップのファンになってもらえず、リピーターの獲得は望めません。
売れるネットショップほど、発送や納期に関する情報や、送料、返品・交換の対応などがわかりやすく、満足度の高いショップになっています。
8. レビューが豊富にある
商品レビューがたくさんあることや、レビューでの評価が高いことは、商品やネットショップの信頼性につながります。悪いレビューがつくこともありますが、商品の改善に役立つ面があるなど、デメリットばかりではありません。
売れるネットショップでは、レビューを掲載できる仕様になっていることが多いです。実際の感想を掲載することで、ユーザーの購買意欲を高められます。
9. ネットショップを操作しやすい
ネットショップで買い物をする人は年々増えていて、高齢者などインターネットの操作に不慣れな人がネットショップを利用することも多くなりました。ネットショップのデザインや操作がわかりにくいと、ネットショップでの買い物をやめる原因になることもあります。
商品の売れ行きがいいネットショップほど、一目で使い方がわかるような、購入しやすい仕組みになっていることが多いです。
10. セキュリティ対策がされている
ネットショップでは、購入者の氏名やクレジットカード番号など、たくさんの個人情報を扱います。セキュリティに問題があるネットショップでは、ユーザーは安心して買い物できません。商品が売れるネットショップにするためには、セキュリティ対策は必須です。
しかし、小さな会社では自社でセキュリティ対策をするにはコストがかかりすぎてしまいます。売上規模が小さい会社では、セキュリティ対策も含めてサービスを提供してくれる、ECカート構築サービスを利用してネットショップを構築することが主流です。
ネットショップで商品があまり売れない3つの原因
ネットショップを構築したのに、なかなか商品が売れず悩んでいることはよくあります。ここでは、ネットショップでなかなか商品が売れない原因を見ていきましょう。
- 集客に失敗している
- 接客に失敗している
- リピーターを獲得できていない
1. 集客に失敗している
ネットショップの売上は、下記のような公式で表されます。
売上=訪問者数×購入率×単価
自社でネットショップを開設しても、ネットショップの存在が知られていないと、訪問者数(集客)はなかなか伸びません。ネットショップの売上は訪問者数に比例しますので、売上が伸びないことにもつながります。
ネットショップを開設しても広告を打つなど、ネットショップを知ってもらうための対策をしないままだと、商品が売れない状態が継続することも多いです。
2. 接客に失敗している
購入率とは、ネットショップの訪問者数のうち、購入した人の割合を指します。ネットショップへアクセスしても十分な情報を提供できていないと、購入しない人の割合は多いです。
例えば画像や説明がわかりにくいことや支払い方法が少ないこと、サイトデザインが使いにくいことなどが原因になります。
実店舗でいう接客に当たる部分が不十分であることで、売上がなかなか伸びません。
3. リピーターを獲得できていない
一度ネットショップで購入した商品やお店のファンになった人は、繰り返し購入してくれます。リピーターなら、新規顧客獲得のような広告費や人件費をかけずとも、ちょっとしたきっかけで商品の購入に至ることも多いです。
クーポン配布などリピーターを獲得するための施策が十分でないとリピーターを獲得しにくく、売上が伸びにくい原因になります。
ネットショップでなかなか商品が売れないときにとるべき6つの対策
ネットショップでなかなか商品が売れないなら、原因に合う対策をとりましょう。ここでは、ネットショップの売上対策としてよく行われる方法を紹介します。
- 短期で集客につながる対策をする
- 購入しやすいデザインに変更する
- 商品情報を充実させる
- リピーターを獲得するための施策を行う
- 情報発信する
- カゴ落ち対策をする
1. 短期で集客につながる対策をする
検索エンジンやWeb上の広告を経由して、ネットショップにアクセスするユーザーは多いです。検索エンジンやWeb広告からアクセスした人は、そのまま購入する人も多く、短期間で売上増を期待できます。
下記のような短期で集客を獲得できる対策を行いましょう。
対策 | 対策の内容 |
SEO対策 | Google・Yahoo!などの検索エンジン上位にネットショップが表示されるよう対策をすること |
リスティング広告 | 検索エンジンの検索結果にある有料広告枠に自社ECサイトを表示させる広告 |
リターゲティング広告 | 過去の自社ECサイトへの訪問者の行動を追跡し、他サイトの広告枠に表示させる自社の広告 |
SNS広告 | SNSに表示される広告(Twitter、Instagram、Facebook、LINEなど) |
2. 購入しやすいデザインに変更する
デザインの好みばかりを重視してネットショップを構築すると、意外と購入しにくいこともあります。ネットショップが購入しにくいデザインだと、ユーザーが購入をやめる原因になることもありますので、見直しましょう。
まずはコンセプトやターゲット層をはっきりさせて、ターゲット層に適したデザインに変更してください。
3. 商品情報を充実させる
ネットショップでは実店舗のように、商品を手に取って確認することはできません。また、手触りや使い心地なども確認できず、購入してもイメージと異なることは起こり得ます。
ネットショップに掲載されている情報で商品について知ってもらえるよう、画像や商品説明文などの商品情報を充実させましょう。
レビューや使用シーンなど使っていることをイメージしやすい情報を取り入れて、購入につなげていきましょう。
4. リピーターを獲得するための施策を行う
リピーターは新規顧客に比べて、購入に至るまでにかかる人的コストや広告のコストが少なくすみます。これまで購入してくれた顧客がリピーターになってくれるよう、対策をしましょう。
例えばお礼のメールを送ったり、メールマガジンやクーポンを発行したりする方法があります。
商品が売れやすい曜日に合わせるなどタイミングを考えながら、対策をしてみてください。
5. 情報発信する
Web広告やSEO対策など短期的な効果を得やすい方法の他に、長期でファンを獲得しやすい対策も重要です。ネットショップでSNSやブログなどを運営して、徐々にファンを獲得して緩やかに売上につなげていけるよう、情報発信をこまめに行いましょう。
商品やセールの情報を発信するだけでなく、商品の活用方法などを発信することで、ファンを獲得できます。また、書き込みできる設定にしておけば、ユーザーとのコミュニケーションも可能です。
SNSやブログで情報発信して、顧客獲得に役立てましょう。
6. カゴ落ち対策をする
「カゴ落ち」とは、ネットショップでカートに商品を入れたまま、購入せずにページを離れてしまうことを指します。ECサイトでのカゴ落ち率は6割近くにのぼるという調査結果もあります。
下記のような方法でカゴ落ち対策を行いましょう。
- 会員登録の手間の削減
- 支払い方法の追加
- カゴ落ちした人へのフォローメールを送信
- 送料を見直す
- 決済エラーをなくす
人によってカゴ落ちの理由は異なります。カゴ落ちの可能性を少しでも減らせるよう対策をして、売上増につなげていきましょう。
改善点や優先順位を自社で判断できない時には経験豊富なフリーランサーに依頼を検討してみよう
ネットショップの売上対策のために改善すべき点がわかっても、着手すべきことが多いと優先順位が判断できないことはよくあります。また、自社で行う時間的な余裕や技術力がないなどの理由で、対策に着手しにくいことも多いです。
ネットショップの売上対策を自社で行うのが難しいなら、専門家へ依頼することも検討してみましょう。フリーランサーへの依頼もおすすめです。
ランサーズならWeb制作やコンサルティングなどの経験が豊富なフリーランスが多数在籍しています。全国各地にさまざまな技術や経験を持つフリーランサーが多数在籍しています。ランサーズでは中間業者を挟みませんので、コストパフォーマンスが高いのも魅力です。
内製できない作業だけを切り出して部分的に依頼することもできますので、興味がおありなら一度相談してみてください。
ランサーズでECサイト(ネットショップ)構築支援に強いフリーランサーを探す
売れるネットショップに改造して売上増を目指しましょう
今回の記事では商品がよく売れているネットショップの特徴についてお話ししました。再度、ポイントをまとめます。
- コンセプトがはっきりしていて操作性が高いECサイトでは商品がよく売れる
- 商品が売れるためには商品画像・商品説明ともに重要
- 決済方法が合わないとカゴ落ちの原因になる
- 配送方法や納期のわかりやすさなど安心感があるネットショップは売上も伸びやすい
- 売上を伸ばすにはリピーター対策も重要
売上が伸びないネットショップでは原因に合う対策が必要です。自社で対策をするのが難しければ、フリーランスへ売上対策やデザイン変更などを依頼することも検討してみてください。
